新緑が日に日に濃くなってきました。緑が増えることは嬉しいですが、雑草との戦いが始まるということでもありますね。先手を打って雑草防除に努めれば圃場管理もかなり楽になるのですが・・・・・。
ひとくくりに「雑草」と言ってしまえばそれまでですが、当研究グループの研究対象植物であるヨモギも防除が厄介な「雑草」のひとつです。子供の頃には、雪解けとともに芽吹いてきたヨモギを摘み取り、茹でで草団子やよもぎ大福を作りましたが、その香りの良さと美味しさは今でも思い出されます。
研究用の温室には、そのヨモギを全国約160ヶ所から集めたコレクションがあり、同一条件下で栽培を行なっています。その一部をご覧下さい。
違いがわかりました? 葉の形態がすべて異なっているのがお分かり頂けたかと思います。傾向はありますが、まったく同じ形のものが無いと言って良いくらい変化に富んでいます。葉の切れ込みの深さ、茎や葉に赤みがあるもの、葉や茎に白い毛が密生しているもの・・・・・。
ヨモギの見た目が違っていれば、その葉に含まれる無機成分の含有量、アミノ酸の組成や含有量も異なっています。当然、葉の香りも異なります。とある地域に自生しているヨモギでは、草大福を作らない方が良いと思うくらい、かなりの異臭を発します。一方で、まったく味や香りにくせがなく、生野菜として食べられそうなヨモギも存在します。ヨモギは鉄分やカルシウム、カリウムなどが他の野菜に比べて多く含まれていますので、サラダ用のヨモギが近い将来誕生するかもしれませんね。
私たちの身の回りに普通に自生しているヨモギでも、その変異は非常に大きく、味も香りも異なっています。皆さんもお散歩のついでに鋏と入れ物を持って、お気入りのヨモギを探してみてはいかがでしょう。
(渡辺 均)
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