2013年3月31日日曜日

スキルアップ報告会

先日、技術職員のスキルアップ研修報告会が開催されました。

2012年度に学会等で研究発表を行ったり、
技術研修を行った技術職員による報告会です。

花卉苗生産部では、
長嶋技官が研究成果の学会発表を行った報告を、
石井技官が全国大学農場技術賞の受賞報告を行いました。




花卉苗生産部では教員だけでなく、
技術職員の方も研究と実習教育活動を行っています。

研究活動を行うことで、
新しい技術の開発を行うだけでなく、
それに付随する、より高度な知識力の向上と、
また、疑問を解決するための論理力が向上します。

植物を扱う普段の業務の中には、
様々な疑問点や生産上の問題点が出てきます。

こういった問題点は、
植物としっかり向き合うことができないと、
なかなか見えてきません。
常に疑問をもって植物と接することで、
植物に対する考え方や捉え方も多面的になっていきます。

そして、、、
その疑問点を解決するために、
研究テーマを設定し、課題を解決する実験を組み立てて、
地道にデータを積み上げていきます。
得られたデータを検証して、最終的に新たな知見へと発展していきます。

こうして新たに得た知見は、
学生さんの実習教育へとフィードバックされ、
教育の質の向上にもつながります。

そして、、、
さらに学生さんの実習中や栽培の過程で生じた疑問が、
次の課題として研究活動へつながっていきます。

研究活動を積極的に行うことで、
知のプラスの循環が広がっていくということになります。
明日から2013年度のスタートですが、
来年度も常に進化し続ける花卉苗生産部を目指します!

                 (松原紀嘉)





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2013年3月29日金曜日

学会発表(学生バージョン)

3月24日のブログ掲載に引き続き、学会発表(学生バージョン)をご紹介します!
学生も3年秋から継続して行ってきた卒業研究を、なんと学会という場で発表させていただくことができます!
個人的に学会と言えば、テレビでお医者さんがネクタイを締めながら「その日は学会なんだ。」と奥さんに対して言う1シーンが思い浮かばれます。そんな大人な世界に発表者として参加する日がくるとは。今日も母に感謝し、ミリオンベルのピンチに精がでます。



さて、彼が発表しているのは、「カリブラコアの花色と色素の関係」についてです。簡単に説明すると、ミリオンベルをはじめとするカリブラコア属の植物が、どのような色素によって、様々な花色ができているのかを解明する研究です。
学会では多くの研究者や専門家に対して、自分が行ってきた研究を発表しなくてはなりません。十分な知識はもちろんのこと、正確にわかりやすく発表するというプレゼンテーションも重要になります。今後社会に出る私たちにとって、学会はアカデミックな印象が強い場ですが、その分専門家という手強い相手に対し、働きかける・理解を求めるという点では、とても有意義で貴重な経験だと思っています。


そして、なんといっても学会での楽しみの一つはこれ!



今回は開催地の東京農工大のカレーを頂きました!
私の分析によると国公立大の生協カレーは、すべて同じカレーを使っているようです。




学生:黒沼




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2013年3月28日木曜日

カリブラコア最終ピンチ

こんにちわ。




今日の実習はカリブラコア3色ミックスの最終ピンチです。









最終ピンチは出荷の5週間前に行います。

出荷時期は「母の日前」と決まっているので、

4800鉢すべての鉢を1週間以内にピンチしなければいけません。

まさに大ピンチです。









株がだいぶ大きくなって、花も咲き始めていますが、

さらにボリュームを出し、一斉に咲かせる為

ピンチを施します。






ピンチをしたことがない方は、「せっかく咲いた花を切ってしまってかわいそう」と思うかもしれませんが、

多くの人に「この花は綺麗だね」と言われるためには

ボリュームを出し、たくさんの花を一斉に咲かせた鉢でなければなりません。


同じ花なのですが、これだけ大きな鉢に2~3個花があっても
「みすぼらしい」という印象を持たれてしまうのです。かわいそうですね。






そうこう言っているうちに1ベンチのピンチが終了しました。

早いですね。






でも後ろには、まだまだたくさんピンチを待っている鉢があります。


どのくらいありすか? 5倍です。







でも彼らはピンチを続けます。

4800人の母の為に・・・。






                                               (長嶋)

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2013年3月27日水曜日

巣立ち

昨日は千葉大学大学院園芸学研究科博士前期課程の修了式でした。

花卉苗生産部でともに実習や研究を行っていた学生さんが
最後の挨拶にやってきました。



いろいろな思い出のつまった温室の中で記念写真です。

一緒に実習や研究でお世話になった教員や技術職員とも記念写真!




千葉大学大学院の博士前期課程の学位授与には以下にあげる4つの方針があります。
��千葉大学のホームページにも記載されていますが、ここにも参考までに掲載しておきます。)

1. 「自由・自立の精神」
自立した高度専門職業人,知識基盤社会を支える高度で知的素養のある人材として,自己の学識とそれを活かした柔軟な思考や深い洞察に基づいて,主体的に行動できる。

2. 「地球規模的な視点からの社会とのかかわりあい」
国内外の多様な文化・価値観,社会,自然,環境について理解し,国内外の社会と連携し活動する際に基礎となる地球規模的な視点からの柔軟な思考能力とコミュニケーション能力を修得している。

3. 「専門的な知識・技術・技能」
自己の専門領域の深い学識に加えて,学際的で幅広い視野に立った学識を持ち,それを活かして直面する課題の解決に向けた柔軟な思考と深い洞察が行える。

4. 「高い問題解決能力」
高度な専門的知識・技術を要する課題を,関連する分野の知識・能力を統合・整理し,先導的に他者と協調・協働することにより,解決できる。


どうでしょう??
修了生の皆さんはこれらを達成できたか自己評価をしてみると良いでしょう。
これから社会で求められる人材として、
思考して、問題を解決し、それらの行動を主体的に実行できるように、
さらに研鑽していってください。

修了おめでとう!

             (松原紀嘉)




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2013年3月26日火曜日

こんばんは~



  約2週間前に、閉鎖型育苗室に入れ、生育を促進しているシクラメンの予備苗。


  最初は、ほんとうに小さすぎて植えても枯れそうなものが多かった塊茎君予備苗。









  2週間ほど経過した現在、枯れそうな予備苗はどこにもない。










  あと1週間でどこまで追いつくか。・・・?



  温室に広がっている、選抜された大苗のポットには、さすがにまだまだ追いつかない。








  しかし、苗の本当の素質は外見だけではわからない!



  大きさが外見的に同じでも生育の段階は進んでいるのが


  この育苗室をつかった生育の特徴だ。


     もう少しで追いつくからなー!


        まってろよー、選抜チームの塊茎君。






��石井)
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2013年3月25日月曜日

オステオスペルマム

今日紹介するのは、こちら。




オステオスペルマムという植物の鉢花です。
2色ミックスで植え込んでいます。



オステオスペルマムは、キク科のOsteospermum属の植物で、
南アフリカ原産の植物です。

春先のシーズンには、花屋さんで苗が良く見かけるようになります。
オステオスペルマムは、今の時期がとっても見ごろです。
これから6月くらいまでは咲き続けてくれます。
また、草姿を整えるために摘芯をする場合は、
4月中旬頃までに行うと、5月もう一度花を咲かせてくれます。
真夏の間は花は一休みしますが、
毎年花が咲く丈夫な植物ですので、
初心者の方におすすめです。

            (松原紀嘉)



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2013年3月24日日曜日

研究成果発表

昨日から本日にかけて、園芸学会が開催されています。

花卉苗生産部からは、
石井技術専門職員、新藤研究員、それから学生さんが発表をしました。



ポスター発表を行っている石井技術専門職員です。
研究内容はネリネという植物の促成栽培法に関する研究です。

花卉苗生産部では教員だけでなく、
技術職員の方も研究と教育活動を行っています。

研究活動を行うことで、
新しい技術の開発を行うだけでなく、
それに付随する、より高度な知識がアップし、
また、疑問を解決するための論理力が向上します。

植物を扱う研究は、
植物としっかり向き合うことができないと、
本当の真実がみえてきませんので、
植物に対する考え方や捉え方も多面的になっていきます。

そして、、、
新たに得た知見は、学生さんの実習へとフィードバックされます。

また、学生さんの実習中や栽培の過程で生じた疑問が、
次の課題として新たな研究活動へとつながっていきます。

研究活動を積極的に行うことで、
知のプラスの循環が広がっていくということになります。

研究は通常業務の合間をぬって、
地道なデータの積み重ねが必要になります。
すぐに結果が出てこないことも多々ありますが、
結果がでるまでコツコツと続ける事がとても大切になります。

         (松原紀嘉)


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2013年3月23日土曜日

祝卒業

おはようございます。




昨日は、千葉大学の学部生・別科生の卒業式でした。



苗生産部と関わりがあるのは
特に園芸学部園芸学科と園芸別科。

このブログでも度々登場するのは
花卉園芸学研究室と花組のメンバーです。

それぞれ4年・2年のキャンパスライフですが
その内 1年半ほどを卒業研究・修了研究に費やします。



自分でテーマを選び
過去の研究を調べたり
対象植物の特性や
栽培の時期、、方法、数量、
試験区などを決めたり。。。

実験を開始しても相手は植物。
なかなか思う通りにはいきません。

失敗を繰り返し
工夫したり
周囲に助けてもらったりして
なんとか実験を終わらせられるよう頑張ります。

そして最後に発表会。

長いようにも短いようにも感じる1年半ですが、
きっと 乗り越えた達成感を味わえることと思います。





学部3年生・別科1年生の研究はまだ始まったばかり。






これから先輩たちのように
実習に研究に頑張ってくれることでしょう。





学部4年生・別科2年生の皆さま
ご卒業おめでとうございます!!

いつでも苗生産部に遊びに来てくださいね。
元気な顔を見せに来てくれるのを待っています♪





(池田)





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2013年3月22日金曜日

自動灌水装置設置の季節

先日、壁面緑化の剪定についてご紹介しましたが、今回はその壁面緑化の生命線ともいえる自動灌水装置取り付けの話です。

冬季は植物が休眠期に入り、蒸発散等の活動も非常に弱くなるため、灌水もほとんど必要ありません。一方で、凍結による装置の故障も考えられるため、冬季に自動灌水装置を取り外しました。
最近の暖かな春の訪れとともに、植物の活動も活発化し始めるため、今回取り付けを行ったのですが、自動に灌水してくれるとは、何とも便利な機械です。



この機械で灌水を行う時間や頻度を設定することができるのですが、今日はこちらの一見何の変哲もないホースの隠されたすごさについてご説明します。





このホースはドリップチューブと呼ばれ、どの穴からも同じ量の水を出し、樹木の根元に点滴のように灌水することのできるホースです。
隠れたすごさとはその内部にあり、ラビリンス構造と呼ばれる複雑な仕組みを備えています。そのラビリンス構造により、水圧を調整しどの穴でも点滴の様な灌水ができるのです。もしこの構造がなければ、長いホースで均一な灌水はできません。まさに隠れた仕事人!
こういった技術は、イスラエル等の乾燥した気候条件のもと植物を栽培する地域で、水を無駄なく利用するため、技術開発が進んでいるそうです。

隠れた仕事人って、何だか憧れてしまいます。
今日から、ドリップチューブ師匠と呼ぶことにします。



学生:黒沼


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2013年3月21日木曜日

ひっつきむし

おはようございます。





先日ご紹介したオルラヤ グランディフロラ



加温してあるハウスでは
もう花の見頃も終わりに近付いてきました。



白い可憐な花が
徐々に茶色く乾いた様子になっていき



花弁が落ちています。


よく見ると花弁の下のあたりから
緑のとげとげが・・・







これがさらに膨らんで乾くと



熟した種子がぽろぽろとこぼれ落ちます。



その形や大きさは
ひっつきむしと呼ばれるオナモミとよく似ています。



人のセーターや動物の毛に絡まって
どこまで行くのかなクA型





(池田)





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2013年3月20日水曜日

八重咲きベゴニアの鉢上げ

ずら~っと並んだセル苗です。



このセル苗は八重咲きベゴニア‘ダブレット ローズ’の苗です。
八重咲きのベゴニアといっても、
ベゴニア センパフローレンス系の八重咲き品種になります。

今日はこの苗を鉢上げしていきます。



一鉢の中に3株植えで植え込んでいきます。



まだまだ小さな苗ですが、
これから気温が上がってくると、
どんどん大きく成長していきます。

最終的には、、、、




こんな感じの鉢花になっていきます。

花は八重咲きなので、、、、



小さなバラみたいです!

株はとても丈夫で、
大きくなりすぎたら、切り戻してコンパクトに仕立てても、
しっかり分枝して花がたくさん咲き続けます。

耐寒性はありませんが、
耐暑性に優れているので、
春から秋にかけてずーっと花を楽しめる植物です。

           (松原紀嘉)


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