今日の話題は植物や園芸に関係なさそうなタイトルですが・・・。
9月28日(土)に柏の葉キャンパスで今年度第2回の柏の葉・東洋医学健康セミナーが開催されました。今回のテーマは「未病」でした。
当センター内にある柏の葉診療所の所長である勝野達郎先生と千葉大学予防医学センターの近藤克則先生が講演をされました。その内容は、以下のとおりです。
導入講演 「『未病を治す』~古典に隠された意味~」
勝野達郎(千葉大学柏の葉診療所所長・千葉大学病院准教授・医師)
特別講演 「『未病を治す』~社会参加で健康長寿~」
近藤克則(千葉大学予防医学センター社会予防医学研究部門教授、千葉大学大学院医学研究院公衆衛生学教授・医師)
勝野先生は、未病の定義について古典の解釈をわかりやすく解説されました。近藤先生からは、全国の数十万人の高齢者から集められたデータをもとに健康な高齢者ほど社会活動に積極的に参加している傾向があることをお話されました。また、地域社会でそのような活動ができる社会インフラ(公園、図書館など)があるほど、住民の健康寿命の延伸につながる傾向があるようです。また、様々な社会活動に参加されている高齢者ほど認知症にかかるリスクが低い傾向にあることをデータを元にお話しされました。
勝野先生の御講演「『未病を治す』~古典に隠された意味~」
「『未病を治す』~社会参加で健康長寿~」
もうお分かりかと思いますが、当研究室で長年行なってきました地域の園芸活動に対するご支援もまさしく地域住民への社会参加のメニューのひとつであるということです。
これまで、どちらかと言えば園芸は個人が楽しむもの(内向きの園芸)でしたが、植物を用いた環境整備(花壇づくり)や地域づくり(ボランティア活動など)の「外向きの園芸」が地域の健康づくりに大きく貢献することが考えられます。
みんなで体を動かし、お話をして、よく笑うことは、他の社会活動や健康づくりの活動でも可能ですが、園芸活動はさらに草木の成長や収穫の喜び、緑花、季節感の共有など、みんなで目標を立てて目に見える達成感を時間をかけて得ることができる活動でもあります。
今回の講演を拝聴し、当研究室のテーマでもある「植物と人のかかわり」を考えたとき、園芸の役割として、これまでの業界の生産流通を中心とした考え方や個人的な趣味としての捉え方の外に、まだまだ園芸の可能性が残されていることを再認識しました。
(渡辺 均)
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