2017年11月30日木曜日

シクラメン祭は12月2日土曜日!!


告知!!

今週の土曜日、12月2日はシクラメン祭2017が開催されます。




昨年の11月より先生方と石井技術専門職員の指導の下、学生たちパートさんたちが
13か月間、種から栽培したシクラメンの晴れ舞台です。
育てた品種は約30品種!!


開店前の会場にはびっっっしりとシクラメンたちが並べられます。
会場に入りきらないほど沢山ありますので、
当日は会場外からも、わんこそばの様にどんどん補充されていきます。




例年、開店前には長蛇の列が・・・
そのため、入場制限をかけさせていただくことがありますのでご了承ください。

じっくり吟味して、自分用に。
お世話になったあの方へ。
お父さんとお母さん。
それからお義父さんとお義母さんにも。
あら、お隣さんにも1鉢。
~~、いっぱい買わなくちゃ!

もちろん配送も承っております(一部地域を除きます)





ここから商品のほんの一例です。








まだまだ沢山ありますよ~。

価格は
量販店とは一味違う贈答用に最適のボリューム満点6号鉢
 1鉢2500円~3000円
(青とピンクのラベルが価格の目印になっています。)

配送料は・・・
今年は運送会社等の値上げもありましたが・・・
箱サイズを1サイズ小さくするなどの企業努力もとい大学努力により、
昨年からお値段据置き!!まさかのお値段据置!!
配送料1500円(1鉢当たり箱代込)。

さあみなさん、
12月2日は土曜日 朝は9時30分 柏の天気予報は2日ぶりに晴れ間が出る模様。
送り先の住所と電話番号を書いたメモのご用意が出来たなら、
柏市柏の葉6-2-1
千葉大学環境健康フィールド科学センター内
シクラメン祭会場 シーズホール(売店「緑楽来(みらくる)」の後ろ)へ
集合!!
(長嶋)


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2017年11月29日水曜日

ロシア・ウスリースク訪問 その7


 部屋の暖房からは眠気を誘う物質が出ているのかと思ってしまうほど、外出後のデスクワークは気合が必要ですね。

 前回のおわりにも触れましたが、今回は国営教育機関の視察のお話しです…が、そこに向かう前に立ち寄ったウラジオストックの街並みを少し探索。

 ウラジオストックは初日の空港からご無沙汰でしたが、ロシアの極東部に位置する沿海地方の中で最も大きな都市であり、海軍の太平洋艦隊の基地が置かれる軍事拠点でもあります。



 展望台から一望できる景色は美しく、彩り豊かなヨーロッパ風の建物が立ち並び、水辺には大きなコンテナ船や数多くのクレーンも見えています。
 海から丘までの高低差が大きく、市内の道路のアップダウンも激しいのは難点ですが…。




 街中で見かけた植物をパシャリ。
 ボーダーガーデン風に植え付けられていますね、黄色などのやや明るめの花色が多め?



 日本でも利用されているギボウシがこの寒い時期に開花を迎えていました。



 移動式のコンテナにはペチュニアが寒さに震えていますね。



 ウスリースクでは枯れていたベゴニアなどはまだ花を残しています。

 ロシアというと寒くて植栽も少ないイメージを持っていましたが、街中でも気分を明るくするためなのか、様々な場所で植え付けられた植物を見ることが出来ました。




 市内探索を終えて、本日の目的地へと出発。



 ウラジオストックから車で南東へ30分ほど、日が傾き始めたことに着いたのは、国営の教育機関『OKEAH(オケアン)』という場所。
 こちらはロシア国内から学業やスポーツで良い成績を修めた学生がスカウトされ、3週間ほどのオリエンテーション、教育、スポーツなどの多岐にわたる体験合宿を行う施設で、ロシア国内にいくつかある施設のひとつです。



 100haを超える広い敷地と、豊かな自然を利用したレジャー施設および教育施設が並んでおり、ロシア政府からの補助金により運営されているそうです。
 様々な学問における優秀な人材育成する施設として、国内だけでなく海外からも講師を呼んで教育に力を入れているということで、以前には日本の数学者である秋山仁さん(!)などもご招待されたことがあるとか。


 近年は農業分野の授業にも力を入れ始めており、薬草学のカリキュラムも行われ、今回の我々の訪問と発表を楽しみにしているとのお話しで、緊張気味の訪問。
 将来的には教育、そして体験学習の場として、施設園芸や植物工場などの設備を導入したいとも考えているそうで、動物学も合わせた環境生物センターなるものの設立も予定。

動かせる資金が潤っていそうですが、それだけ政府も力を入れているということでしょうか。


 沖縄でバーテンダーをしていたという謎の経歴をもつ給仕さんから美味しい夕食をいただいたところで、学生の待つホールへと発表に向かいました。



 …正直、こちらへ向かう前は3040人くらいの前で発表、と聞いていたのですが。
 前回の発表でも人数増加があったので、100人くらいじゃないですかねハハハ…とか話していましたが、大ホールにて学生300人の前で発表は予想を超えていましたね…。





 内容自体は農業アカデミーでお話しした内容ですが、プレゼンの前に軽快な音楽がかかり、発表のために壇上に上がると大きな拍手でお出迎え、その後自己紹介の言葉で拍手、出身の豊田市の話で拍手…と海外のテレビ番組みたいな状況になりました。
 発表内で説明した研究内容だけでなく、プレゼンテイター自身に興味があるのかもしれません。

 またどうやら授業でオタネニンジンのレポート提出課題があり、それもあって参加する学生が多かったようです。
 後で話を聞いてみると、ウスリースクから来た学生たちのレポートの質が良かったということで、農業アカデミーの先生たちもにっこり顔。


 発表は比較的好評?のようで、教育部長たちと挨拶をしてこの日は寮へと戻りました。

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2017年11月27日月曜日

植物と触れ合う機会 ~保育園児と小学生~

 先日、子供さん向けにいつもと違う園芸教室を開催しました。

一か所目は柏市内の保育園です。フィールドセンターの同僚の先生からのご依頼でもありましたが、卒園する年長さんへの卒園式の贈り物として、年中さんが自らパンジーを育てるという企画です。

園長先生のお話を伺うと、この保育園は日頃から積極的に園芸作業を日課に取り入れられているようでした。園長先生は、卒園式にただ買って来た切り花を贈るのではなく、園児自らが育てて贈るというその過程も大切にしたいという思いがおありでした。とても大切なことですし、素晴らしいことですね! ご理解のある園長先生がいらっしゃらなければできない企画ですね。

あらかじめ、花卉・苗生産部でご希望の品種を播種し、セル成型苗を持参して、園庭で青空園芸教室開催です。

植え付け手順をゆっくり2回見せ、植え付け作業を始めて見ると・・・



小さな手で苗を持ち上げ、移植器を上手く使って植えつけていきます。ウォータースペースもきちんとあり、上手!




浅く植えてしまったり、深かく植えてしまったりした苗は、最後に小さな指で1鉢ずつ微調整をしました。とても器用です。



最後に水やりをして、自分の植えた鉢に自分の名前を書いたラベルを挿して完成!

来春の卒園式に自分で育てた花を年長さんに手渡した時、その園児はどんな気持ちになるのでしょうね。


もう一か所は、葛飾区内の金町公園で行ないました。この公園は、葛飾区の補助のもと、春と秋に大人向けの勉強会を開いてきました。春にも小学4年生の児童が数名参加しましたが、今回は、校長先生と担任の先生も一緒です。春には、ヒマワリの種子をなぜ1か所に2粒ずつ播くのかを種子袋に書かれている発芽率から考えて貰いました。



今回は、学生の佐藤君から移植ごての使い方など、基本的な作業方法や手順を教わりました。まず、宿根草を抜き取り・・・。


大きく生長したローズマリーも抜き取りました。株を小さくして別の場所へ植え付けるため、切る位置を確認しながら丁寧に切り詰めて形を整えていきます。軍手が大き過ぎて作業がしにくそうでしたが、集中していて表情がとても真剣です。ローズマリーの香りも初めてのようでしたが、みんな「いい匂い!」。


植え付け後、たっぷり灌水して作業終了です。


今回の2ヶ所の園芸教室は、いつも私たちが接する機会の少ない園児や小学生でしたが、先生方の日頃の園芸へのご理解やご準備もあり、子供たちはとても意欲的で熱心に取り組んでくれました。

 このような園芸活動が、学校や地域でもっともっと広がると良いですね。園芸好きの皆さん! まだまだ活躍の場がありそうですよ~。


(渡辺 均)

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2017年11月24日金曜日

ゴクラクチョウカ


 初めまして。学部3年の木下です。
 私たち3年生は10月から、柏の葉の花卉園芸学研究グループに分属されました。
 実習、実験など慣れないものに戸惑うこともありますが、新しいものに触れ学びの多い毎日です。

 1000属ハウス内の沢山の植物に水をあげるのも初めての経験です。
 乾いているものの見分け方や、植物によって水のあげ方、量が違うなど、興味深いことがいっぱいです!


 先日、その水やりの際に初めて見る鮮やかな花があったので、今回はその花について紹介させていただきたいと思います。



 ゴクラクチョウカ科ゴクラクチョウカ属のゴクラクチョウカ(Strelitzia reginae)です。
 別名ストレリチアといいます。
 南アフリカ原産で、日本国内では温室で多く栽培されています。



 極楽鳥に似ているため和名は極楽鳥花と書きます。
 パッと見どこが花弁かわからなくなりますが、オレンジ色の部分が萼、青色の部分が花弁です。



 近くで見ると、鮮やかな色が本当に美しいですね!



 数日後にもう一度見に行くと、さらに花が開いていました。


 初めて見る植物について調べるのはとても楽しいですね。
 これからも、今まで知らなかった植物に沢山触れていきたいと思います。

(学部3年:木下)


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2017年11月23日木曜日

露地圃場のお花畑

8月半ばに播種をして、












子葉が出て












本葉が出て












9月半ばにポット上げしたパンジーが












11月半ばに開花し出荷を迎えました!











(出荷調整の実習中)

3ヶ月もの間、雨にも負けず、台風にも、
ヨトウムシにも、











夏の暑さにも、秋の日照不足にも、
カラスにも負けず、、、











(カラスに遊ばれた後)



5万5千ポットが、一週間の内に出荷されていきました。
露地圃場のお花畑は殺伐とした荒野に・・・











出荷前は、灌水や液肥、薬散の手間を思うと
一番花が咲いたらすぐにでも納品したい!という
気持でいっぱいでしたが、
何も無い露地を見るとちょっと寂しい・・・

とはいえ、パンジーが終われば次はペチュニア!!
大量のさくらさくらが我々を待っています。





今回出荷したパンジーは、
市内の農業公園に植えられます。
一番の見ごろはチューリップと共演する4月頃♪
お近くの方はぜひお立ち寄りくださいね~




(池田)





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2017年11月22日水曜日

ロシア・ウスリースク訪問 その6


 夏に比べて日の長さが短くなり、外作業もなかなか捗らない日になってきました。
 朝のうちに、と前倒ししたいところですが、太陽が十分に上がらないうちは寒くて身体が動きませんね…。

 前回はロシアの市内探索での文化の一端を垣間見ることができましたが、今回は文化学習のパート2といったところの紹介です。

 あいにくの雨模様のなか、車を走らせること2時間ほど…都市部から離れた「チーズ工場」を視察しました。(園芸というより畜産ですが、同じ農業分野ということで…)



 こちらは合計20名ばかり、1シフトあたり7人ほどの作業者が勤める小さめの工場ですが、ウラジオストックなど他都市部へも販売用の店舗を構えるほど売上をあげている創設からまだ3年の工場です。
 生産するチーズの特徴は、基本的に牛乳以外は何も加えない伝統的な作り方と、最新鋭のロシア製…ではなくイタリア製の機械を組み合わせたナチュラルチーズであること。
 『SOLO』という店名も、何も加えない製法に由来します。



お餅のように弾力のある塊を小分けにして形を作ります。



ハードタイプのチーズがじっくり熟成されていました。



 見学後、味の濃いハードチーズ、滑らかな舌触りのリコッタチーズ、弾力のある歯ごたえのモッツァレラチーズに、コクの豊かなカマンベールチーズと、美味しいチーズを試食させていただきました。
 作り立てということもあってか、全体的に瑞々しさを感じる風味が残っていて、昼食が入らないほどたくさん食べてしまいました。


 こちらの会社では元々チーズの取り扱いはあったものの、2014年以前は販売のみで工場はなく、3年前から独学で製造を開始。
 こうした事業を行う上での元手となる資金集めには、基本的に銀行や国の補助を頼るわけですが、銀行からの借り入れは利率が高いことに加え、借りられる量や査定が厳しく、それらの制約が少ない国からの補助に対する期待が大きいようです。

 ただ、国からの補助であっても購入物などの資金計画が求められ、3年間に2回の監査があり、こうした事業立ち上げのほとんどが計画通りには進まず、会社を回すには資金が足りずに銀行の利率の返済に使うなど本末転倒な使い方で畳んでしまうとのこと。
 そうした中でこちらの工場が生き残った要因として大きかったのが、製造を開始すると決めた時期。
 ロシアへの輸入制限、制裁により輸入代替品が奨励され始めた際に、ちょうどチーズ作りを始めようとしていたところ、新たな自国生産品に関わる会社として、なんと国営テレビが取材に。

 さらに見本市に出したところ、テレビと口コミによる宣伝を勝手に広めてくれたことで、宣伝費をかけることなく大々的な店の宣伝を行うことができたのが、お店を残すことに繋がったそうです。
 この社長さん、実力もさることながら、豪運の持ち主ですね。



 多くのチーズをお土産に都市部へと戻った後は、市内の植物園と花屋を見学しました。



 まず訪れたのは、ソ連時代からの古い観葉植物園で、スポーツ施設も併設された観光施設のような場所でした。





 内部では熱帯植物が多く植えられており、珍しい植物や目玉となるような展示はありませんが、伸び伸びと植物が生育した、管理の行き届いた植物園でした。



 階段を上ると、かつてのショーステージのなごりや娯楽品が置かれており、時代を感じるところでもありました。



 そんななかでふと外を見ると、なんとプールで楽しそうに泳ぐ子供たちの姿が。
 温水プールですよと説明はされたものの、屋内でも上着を羽織りたくなるような気温の中、寒風にさらされれば風邪をひいてしまいそうですが…ロシアでは子供のうちから寒さに鍛えられているのですね。




 その後に市内の花屋に何軒かお立ち寄り。
 大通り沿いということもあり、切花メインの花屋が多めの印象。

 日本ではあまり見かけることのない白菊が目をひきますが、




 色とりどりのバラ、



寒い中でも鮮やかな暖色系で揃えられた花束や、



 寒色をさし色にした花束など、品目ともども様々なものがみられます。




 興味深いのは、縦長の花束が数多くみられたこと。
 理由としては、ロシアでは住居の広さに対してコンパクトな花束よりも、高さのある大きな花束の方が見映えが良いためだそうです。


 前回からロシアの文化について少し触れていたところですが、次回は宿泊地であるウスリースクを遠く離れ、未来ある若い学生たちの待つ、国営教育機関の視察に向かいます。



安藤匡哉


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