2019年5月31日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第12回 シャクヤク

 こんにちは。学部4年の下重(しもじゅう)です。

 明日から6月になりますね。
 暑い日が続いていますので、熱中症にはお気を付け下さい。

 さて、第12回は、シャクヤクをご紹介いたします。
 千葉大学環境健康フィールド科学センターの薬草園内で、シャクヤクを見ることができます。


 シャクヤク (Paeonia lactiflora Pall.) は、ボタン科ボタン属の多年生草本植物です。
 東シベリア、中国、朝鮮等で生産されていますが、古来より日本でも栽培が行われています。

 同じボタン科ボタン属のボタン (Paeonia suffruticosa Andr.) は、シャクヤクによく似た花を咲かせますが、落葉性の木本植物であるという決定的な違いがあります。


 シャクヤクには多くの品種が存在しており、今の時期は、花屋でもその姿を目にすることができます。
 しかし、花屋では硬い蕾の状態で販売していることが多く、花を咲かせるのが難しいです。


 切花のシャクヤクの蕾を綺麗に咲かせるコツは、「余分な下葉を取ること」、「茎を斜めに切り吸水面積を広くすること(水は多めにすること)」、「濡れたタオルで蕾の蜜をふき取ること」、そして「蕾を揉み解すこと」です。

 特に、「濡れたタオルで蕾の蜜をふき取る」、「蕾を揉み解すこと」という手順は、「がく」が蜜で固まってしまうのを防ぐために非常に重要です。

(アリが蜜に集まってきています)

 シャクヤクの品種の中でも、白色の花をつける品種の一部が、薬用として用いられています。


 薬用として用いられる部位は「根」であり、生薬としてシャクヤクを使用する際は「芍薬(Paeoniae Radix)」と表記されます。
一般用漢方製剤として処方されている294処方のうち、102処方に配合されている代表的な生薬で、代表的な例として「当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)」や「芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)」等が挙げられます。


 実際に、薬草園のシャクヤクの香りを嗅いでみると、爽やかなバラに似た甘い香りが感じられます(私個人の感想です)
 シャクヤクの香りは、様々な芳香性成分が混ざり合って出来ており、品種によっても香りに差があります。
 例えば、バラに近い香り(ゲラニオールやフェニルエチルアルコールを含む)、キクに近い香り(1,8-シネオールを含む)等が挙げられます。


 今年の初夏を、爽やかな香りを持つシャクヤクと共に過ごしてみてはいかがでしょうか。


(学部4年:下重)



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2019年5月30日木曜日

衣替え

気温が30℃近くになったり、大雨が突然降ってきたりして、温室の管理に行ったり来たりしている今日この頃です。
熱中症に気を付けないといけない時期でもありますね。


さて先日は夏場に向けて温室内の模様替えを行っており、その一環としてトンネルの片付けをしました。

このトンネルは冬季や夜間に必要な空間を効率よく加温し、母のようなぬくもりで挿し芽を行ったペチュニアの発根や生育を促していました。

しかし季節も周り夏も近づきだすと最低気温も段々と暖かくなり、日中は強い日差しにより温度が松岡◯造のように高くなってしまうことが多くなりました。
しかし植物はスパルタには耐えられず熱くなりすぎると水分不足等の障害により弱ってしまいます。

なのでこのような状況から。

保温カーテン、遮光カーテン、保温に使用していたマルチを取り。


洗浄および消毒と乾燥させて,袋に入れて保管をいたします。

随分とスッキリとしましたね。

これらの用品はこれから苗生産の片隅で夏眠をしますが、また9月ごろに再設置をして使用します。

植物には個々の種や生育ステージに合わせた適正温度があり、それを見極めるのが大切ですね。


(新澤)

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2019年5月29日水曜日

伊藤園 健康フォーラム


 先日、渋谷ヒカリエにおいて開催された株式会社伊藤園の健康フォーラム「お茶で人生100年時代を豊かに生きる知恵」に参加しました。



 会場では伊藤園中央研究所長をはじめ、各大学の教授や理化学研究所の研究者の方など、様々な観点からみる「お茶」に関する基調講演やパネルディスカッションが開かれました。

 講演では、科学的見地に立ったお茶の効能に関わる研究例の紹介のほか、精神面、また日本という国の中での文化面から、人と人を繋ぐコミュニケーションの道具としても、お茶を活用できないかというようなお話があり、その素敵なアイデアに興味を惹かれました。

 茶室は分かりやすい例ですが、いわゆる家庭で開かれるお茶会、3時のおやつタイムのような時間においても、お茶を淹れるという儀式性、菓子を食べ、お茶を飲みながら会話に花を咲かせる場は、いつもの食事時よりも会話が主体になることが多く、そのリラックスした時間を提供するお茶は、摂取することによる身体への影響だけでなく、精神的な影響も多くあるように思います。

 また、今後発展を続けていく中で目指すキーワードとして、「健康」や「美味しさ」を強調していくという話もあり、医療だけでなく「食」による健康寿命の延長、その手助けをする機能性食品の研究や商品開発を行うなど、我々の研究面において共感できる部分が多々あるように思われました。



 また、そうした学びの場だけでなく、五感を使ったお茶の体験コーナーが開かれていました。


 伝統的なお茶の手揉みが披露され、ゆっくりと水分が抜けて葉が細くなっていく様子が観察できたり、



 これからの季節に美味しい冷茶の作り方を体験できるコーナーでは、飲み終わった茶殻にかつお節とポン酢を加えたアレンジメニューなども試食できました。








 抹茶体験コーナーで緊張しながら茶を点てるの図。

 これらの体験コーナーでご説明していただいた社員の方々の多くが、社内検定であるティーテイスターという称号を取得しているということから、伊藤園社員のお茶に対する強い熱意が感じられました。


 からだとこころ。
 どちらも癒してくれるお茶についての学び場は、その空間自体がゆったりとリラックスさせてくれるところでした。


(安藤匡哉)


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2019年5月28日火曜日

根性!根性!ど根性!!!

 近年は、根性論や精神論が倦厭される時代です。私たちも大学の機関として、知性溢れる?毎日を過ごしています。笑
 がしかし!植物たちは根性をみせています!こぼれ種から、雑草のように花を咲かせている様子は、まさに雑草魂!!!ど根性植物!!!

(ど根性)アリッサム

(ど根性)ビオラ

(ど根性)ペチュニア

 素晴らしい生命力。知性溢れる?私たちは、このど根性に、根性で対抗しようとはしません。除草剤という科学技術をもって、対抗します。少しかわいそうですが、綺麗な生産環境づくりには、必要な作業です。



(黒沼)






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2019年5月27日月曜日

農業は観光資源?


先週は菜の花が満開のとある町へ行って来ました。週末には菜の花祭りを開催し、この黄色いお花畑を目指して多くの観光客が訪れるそうです。人だけではなく、花に集まるミツバチの大きな羽音が聞こえてきました。澄んだ青い空と黄色い菜の花がとても綺麗でした。
 ところが、この菜の花はこれまで、町の特産品として菜種油を絞るために栽培されていたのですが、油用としての菜種の買取り単価が低いため、イベントが終わると畑にすき込まれる面積が次第に増えているそうです。早く菜の花を終わりにして、他の作物を栽培するためです。また、これまでは観光用としての栽培に行政から助成金が支給されていたのですが、それも財政的な理由から来年からは打ち切られるそうです。農業を維持しつつ、作物や景観を観光として両立させることの難しさを感じます。 


 (渡辺 均)
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2019年5月24日金曜日

ペンタスのスペーシング


こんにちは。学部4年の五月女です。

今週の火曜日(521)の実習では、育苗ハウス内でペンタス(Pentas lanceolate アカネ科)のスペーシングを行いました。


 スペーシングとは、「ポットや鉢の間の距離を広くする作業」のことです。

スペーシングを行うことにより、相互遮蔽(葉が重なり合ってしまうこと)による徒長(茎の節間が伸びて、ひょろひょろになってしまう現象)を防ぐことができます。
また、ポッド同士の間が狭いと多湿となり、病虫害の原因となってしまいますが、スペーシングによってそれを予防することができます。



スペーシング前



スペーシング後



今回スペーシングを行ったのは、株式会社MB FloraF1ラッキースターシリーズとF1グラフィティシリーズのペンタスです。
前者は花が葉で隠れずに咲きあがる性質を持ち、従来種に比べて2番花の上がりが早く、長期間花色を維持できるのが特徴で、後者は生育と開花の揃いが良く、高温環境下でのパフォーマンスが優秀です。

 このペンタスは、最終的には、六本木の「けやき坂」に移植されるそうなので、とても楽しみです。



(学部4年:五月女)


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2019年5月23日木曜日

夏場のハウス管理

花業界では1年で最も忙しくなる母の日も過ぎ、
日に日に陽も長くなり、6月の夏至も近づいてきています。

これからは冬場とは違った夏場のハウス管理が必要となってきます。

最近ではハウス内気温・外気温・風雨を測定し、
プログラム管理により、自動で開閉する外張り装置が増えてきていますが、
苗生産部のハウスでは、学生による管理や指導者の育成も考えられているため、
ハウスの外張りは手動で開閉する方式をとっています。

ところが、苗生産部では花苗の生産をしていますが、
一般の生産者とは異なり、職員の勤務時間が定められています。


冬場では暖房コストを出来るだけ下げるために、
天気予報で翌日の最低気温を気にしながら夕方にはすべての外張りを
締めきって帰宅します。
天候の急変により、
「ちょっとハウスを開けてくる」というような細かい管理ができないのが、
大学での植物生産の難点だと思います。

このような環境で、夏場も冬と同じようにハウスを締め切って帰ってしまうと・・・




幸いにもこのハウスの天窓はハウス内気温により、
自動で開閉されています。が・・・、






それでも、朝7時15分の時点で27℃だったハウス内気温は、
7時30分の時点で30℃を超えました。
職員の出勤時間は8時15分です。


管理している植物にもよりますが、
暑さに弱い植物はおおむね30℃、暑さに強い植物でも35℃を超えると
生育が停滞したり、場合によっては高温障害の発生リスクが高まります。



したがって、大学での夏場のハウスの管理は
翌日の最低気温ではなく、
翌日の自分の出勤時間に気温がどれだけ上がるかを予測し、
前日に外張りの開度を調整して帰宅する必要があります。

もちろん強風や雨が予測されているときは、
全閉にして帰ることもあります。

予測は外れることも多く難しいですが、
10連休もノー残業デーも
植物にとってはいつもと変わらない一日であることに留意していかなければなりません。
(長嶋)

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2019年5月22日水曜日

何気なさと秘めたるパワー


 昨日は梅雨のしとしとと静かな雨とは違い、驚くほどに強い雨となりました。
 露地の植物たちへ水を与えてくれるのはありがたいところですが、植え付けたばかりの苗にとっては喜ばしいばかりでもなさそうですね。


 先週は以前にご紹介したカシニワ・フェスタ2019の開催に伴い、本キャンパスの薬用植物園も公開されました。



 自身も園内のご案内を一部担当させていただきましたが、天候の良い日が続いたこともあり、多くの方々が見学されました。


 その際によく耳にしたことは、普段歩いていて周りでよく見かける、景色の一部になっているような植物たちの多くが薬用として利用されることに驚いた、というものでした。

 こちらの薬草園で植わっている植物は、確かに有名な生薬の原料として知られているものも植わっていますが、各地方における民間薬や、古くからお茶などに利用されてきた歴史を有している、しかしながら雑草と呼ばれるような植物たちも数多く植わっています。

 それらの植物が、何に効くと確かめられ、どのようにして利用されるようになったのか、今日に至るまでの試行錯誤の日々を思うと、ちょっと浪漫がありそうですね。


 散歩をしていて目に付く、あるいは普段気にも留めないような植物をもう一度見直してみて、その何気ない景色の中に、薬用をはじめ様々な秘められたパワーに想いを馳せてみるのも面白いかもしれません

(安藤匡哉)

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2019年5月21日火曜日

アフターケア

 母の日から約10日が過ぎました。お買い求めいただいた植物は元気に育っていますでしょうか?今日は、販売した植物のアフターケアについてご紹介します。

 現時点では、おそらく伸び切った状態にはなっていないかと思いますが、あと2~3週後には、茎が伸びてくると思います。その時に是非とも行って頂きたいのが、切り戻し(ピンチ)です。
 植物には、頂芽優勢という、先端の芽がグングン伸びる性質があります。そのため、植物によっては、花が先端ばかりについたり、株元のボリュームが減ってきたり...
そこで、切り戻しを行うことで、先端の芽を切り、先端以外の芽の成長を促進させ、株の草姿を整えることが出来ます。

 下の写真は、母の日直売会にて、説明用に育成した株です。
昨年の種苗会社の展示会にて、このような展示があり、参考にさせて頂きました。

ピンチ直後の様子です。
 株元のボリュームが薄くなっているのがお分かりいただけますでしょうか?
写真では、かなりしっかり切り戻しを行っていますが、はじめてトライする方は、こんなにしっかりと切り戻しはせず、先端の1/3程度を切り詰めてみてください。
その理由は、切り戻しを行った後は、植物の吸水量が急激に減少し、水のあげ過ぎ等で、腐ってしまうことがあるからです。植物によって、どの程度まで切り戻しが可能なのかは異なりますので、経験・観察するのが一番です!切り戻し後は、水遣りの頻度を下げ、土の表面が乾いたら(鉢が軽くなったら)たっぷり灌水することを心がけましょう!また、灌水時に液体肥料を2週に1回程度、施与するとより効果的です。

こちらはそれから2週間後の様子です。
(厳密には、2週間前に同様に切り戻しを行った株)
 この写真をよく見て頂くと、葉の数が増えただけでなく、芽が動いているのがわかるかと思います。先端(頂芽)を切ったため、その下の芽が動き出したわけです。ちなみにこの株は1回だけ、液体肥料を施与しただけです。

そしてさらに2週間!
 まるで買ったときのようにリフレッシュ!!草姿が整うとともに、施肥をすれば、花数も回復してくるはずです!こちらも液体肥料を施与するのが億劫で、施与した回数は1回だけです。笑

 11日に開催した直売会では、「昨年買ったペチュニアやカリブラコアがまだ生きている」というお客様が多くいらっしゃいました!冬場も軽く切る戻して、玄関などの霜の降りないところで、水を控えめに管理すれば、私の実家の山形県でも冬越しできることが実証済みです。
私たちの母の日の鉢花のコンセプトは、「簡単に」「長く」「楽しめる」植物です。失敗を恐れず、是非とも一手間かけてみてください。もしかしたら、来年はご購入頂かなくても、植物を楽しめるかもしれません!!
そして、失敗しても大丈夫!来年もご購入をお待ちしております。笑


(黒沼)


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2019年5月20日月曜日

目を凝らせば・・・

ほぼ毎日歩く研究室から圃場の間でも植物を見ながら下を向いて歩いてしまいます。もう職業病ですね・・・。
キャンパス内でもアカバナ科のユウゲショウがたくさん咲いています。ユウゲショウは熱帯アメリカ原産で明治時代に観賞用に持ち込まれたようですが、野生化してしまったようです。






その白花をつける株が1株ありました。

偉い先生が「種(しゅ)とは連続的な変異のかたまり(集団)」と仰っていましたが、よく見ると桃色の花にも濃淡があるようですが、白花は目立ちますね。

四つ葉のクローバーを探すように、何気なく見ている植物でも視点をもう少し植物に近づけると、小さな変異が見えてくるかも知れませんね。


 (渡辺 均)
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2019年5月17日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第11回 ジャーマンカモミール

 こんにちは。学部4年の下重(しもじゅう)です。

 先週の日曜日(512)は、「母の日」でした。
 皆様は、お母様、日頃お世話になっている方、そして大切な方への感謝の気持ちは伝えられましたでしょうか。

 さて、第11回は、ジャーマンカモミールをご紹介いたします。

 ゴールデンウイーク中、個人的に、茨城県の「国営ひたち海浜公園」に行きました。
 国営ひたち海浜公園は、7つのエリアに分かれているのですが、私は「砂丘エリア」に存在する「香りの谷」に興味を持ち、訪れてみました。
 「香りの谷」には、クラフト用・料理用などの目的別に、様々なハーブが植栽されており、その中の1つとして、ジャーマンカモミールがありました。


 ジャーマンカモミール(Matricaria recutita)は、キク科コシカギク属の一年生草本植物です。
 「カモミール」とは、古代ギリシャ人がこの花の香りから、この花を「大地の(chamai)リンゴ(melon)」と呼んだことに由来すると言われています。
 同じく「カモミール」と呼ばれる、キク科のローマンカモミール(Chamaemelum nobile)は、多年生草本植物であり、ジャーマンカモミールとは別属の植物です。

 ジャーマンカモミールの主な産地は、イギリス、エジプト、ドイツ、ハンガリーなどです。

 ジャーマンカモミールの花を観察すると、非常に可憐な花が複数咲いていることが分かります。
 精油(エッセンシャルオイル、植物の芳香物質を抽出したもの)を製造するためには、この小さな花が沢山必要となります。



 製造されたジャーマンカモミールの精油(カモミール・ジャーマン)は、「カマズレン」と呼ばれる特徴成分を含んでいるため、濃青色を呈しています。
 非常に面白いことに、この「カマズレン」と呼ばれる成分は、ジャーマンカモミールの生花には存在しておらず、花を乾燥させて蒸留し精油を得る過程の中で生成されることが分かっています。

 ジャーマンカモミールの花は、甘くてフルーティーな香りがします(私個人の感想です)
 ジャーマンカモミールのドライハーブは、リラックス効果があると言われており、ゆっくり眠りたい時などに、ハーブティーに利用するとよいでしょう(個人差があります)

 「母の日」に感謝を伝えられなかった方も、1週間遅れの「母の日」に、お花とジャーマンカモミールのハーブティーのプレゼントはいかがでしょうか。


(学部4年:下重)



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2019年5月15日水曜日

2019 全日本鍼灸学会


511日(土)~ 512日(日)に愛知県の名古屋国際会議場において、第68回全日本鍼灸学会学術大会が開催されました。



参加者は渡辺教授と共著者である柏の葉鍼灸院の松本先生と私の3名で、以下の2つの課題について発表しました。

1. モグサ用ヨモギの国内生産に向けて -ヨモギ国内自生系統における交雑後代の評価-

2. モグサ用ヨモギにおける機能性成分の検討 -無機成分および抗酸化活性の評価-



ポスター発表での参加でしたが、園芸学会のようなポスターの前に立って質問者を待つスタイルではなく、口頭での発表と同じく発表時間が設けられ、発表対象のポスターの周囲に人が半円を描くように集まって発表、質疑応答を行うスタイルで、自身の発表時には緊張気味に早口での発表になってしまったように思います。
もっと精進しなければ…。


発表時間まで周辺のポスターを眺めていましたが、分野が全く違うために、どんな目的でどういった結果が得られ考察がすすめられたのか、という流れを掴むのが難しく感じました。

我々の発表内容についても、鍼灸治療の先生方からするとよくわからないと感じられたのだと思われますが、それでも発表の際には多くの方がお越しになり、おそらく初めて耳にする植物自体の話に興味をもたれ、質問をしていただきました。



このような分野の異なる場に飛び込むのは、お互いの理解が難しい点もあり、認識不足による誤解やそれに伴う批判も出てくるとは思いますが、それらの橋渡しを行うことにより、一歩進んだ学際的な研究やその成果に繋がっていくことに期待します。


(安藤匡哉)

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