2014年3月31日月曜日

新しい花


平成25年度も今日で終わり、明日から新年度、新学期が始まります。来週から入学式やガイダンスが始まり、授業も開始されます。

さて、大学には新入生が入学してきますが、先日幕張メッセで開催された日本フラワー&ガーデンショー(321日~23日)に合わせて、ジャパンフラワーセレクションの鉢物部門の審査が行なわれました。ジャパンフラワーセレクションは、新たに商品化された品種を評価して、消費者の方に推奨できる品種を選出する新花コンテストです。

概要は以下を御参照下さい。 
http://www.jf-selections.net/

鉢物部門に出品されたのは27品種でした。出品された品種リストは以下をご参照下さい。 
http://www.jf-selections.net/_userdata/jfs2014-2015_indoor_result_hachi.pdf

 
審査の基準は、草姿や花色、新規性や市場性などを細かく評価します。審査はどの品種も甲乙つけがたいものでしたが、シクラメン‘空美’、アジサイ‘筑紫の舞’、コチョウラン‘オーロラ’、バラ‘インフィニティローズ’、バラ‘プリンセス オブ インフィニティ’が特別賞に選ばれました。

 その中でも花が上を向いて咲くシクラメン‘空美’やミニバラで花持ちが1カ月以上あり、花に香りのあるミニバラ‘プリンセス オブ インフィニティ’は新規性があり印象的な品種でした。ミニバラ‘プリンセス オブ インフィニティ’は店頭に並ぶとすぐに売れてしまうほどの人気品種のようです。


特別賞を受賞した シクラメン‘空美’ 
花が上を向いて咲いていますね。


ミニバラ‘プリンセス オブ インフィニティ’
今までのミニバラにはない日持ち性と花の香りをもつ品種です。


花卉業界では、新規性のある新品種の開発競争や販売競争は非常に激しく、多くの品種は消費者に名前を覚えられる前に姿を消してしまいます。そういう意味では、花はお菓子や清涼飲料水などの食品分野にも似ています。

多くの時間とお金をかけて開発された品種が、多くのお客様のもとでその良さを知って頂けることができたらと、いつも思っているのですが・・・・・。これが、なかなか難しいのです。


(渡辺均)


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2014年3月28日金曜日

アンデルセン公園花壇

ここ数日は暖かい日が続いて一気に春らしくなってきましたね。

柏の葉キャンパスでは梅の花の蕾が次々とほころんできています。



癒されますね。



そんな中、私たち花卉園芸学研究グループの学生は、船橋市にあるアンデルセン公園で321日~420日行われる企画「花と緑のフェア」に向けて花壇の施工を行ってきました。

施工に先立って、使用するパンジーのポット苗の配置を実際に並べて確認し、輸送用のコンテナに移し替えておきました。




施工時の作業をスムーズに進めるための大事な作業です。


施工当日は朝からトラックにコンテナを積みこんでアンデルセン公園へ。



現地に到着後、まずは花壇の整地から行います。



「花壇をより美しく見せるためにはどうしたら良いか?」ということを第一に考えて、試行錯誤を繰り返しながら整地していきました。


整地が終わると、前日に準備した苗を連結トレーに移し替え、花壇に配置していきます。

同時に、企画開始日に最高の状態になるよう、終わりかけの花を摘んでいきました。



少しずつ完成に近づいてきました!






丸一日の作業を経て、ついに完成!



アンデルセン公園にちなんで、アンデルセン童話の名作「みにくいアヒルの子」をモチーフにした花壇にしました。

使用したパンジーの苗の数は実に2880ポット。

研究だけでなく生産も行っている環境健康フィールド科学センターだからこそ為せる、贅沢な花壇になりました。


花壇のデザインから学生が考えて作ったので、それが形になった時の達成感はひとしおです。

公園へ来場される沢山の方々に楽しんでいただけたら嬉しいですね。



(学生:学部3年 蕪野)


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2014年3月27日木曜日


おはようございます。


ナノハナにそっくりなこの花、、、






















実はナノハナではないんです。

お正月の定番、ハボタンを外にそのまま置いていたところ
春を感知して花を咲かせました。

ハボタンはアブラナ科で、キャベツと同じBrassica(アブラナ)属です。

他にもダイコンやブロッコリー、シロイヌナズナなどが
アブラナ科に属しますが、
共通する特徴として4枚の花弁をもつことが挙げられます。






















フッチンシア


広く鑑賞されているストックの花は八重咲きなので
分かりにくいかもしれませんが














一重は花弁が4枚だとはっきり分かります。















アブラナ科の花壇苗は、比較的育てやすいものが多いですが、
アブラムシやアオムシ、ヨトウムシといった虫が
好んで食べるため、殺虫剤の散布などに注意が必要です。




(池田)


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2014年3月26日水曜日

オタネニンジンの出葉


年度末ですね。
出会いと別れ、研究課題の採択と不採択、書類の締切、春の学会シーズンなど、
いろんなことが一斉にあるいは突然にやって来ます。
おろおろしながらも何とか乗り切っていますが、多忙は何の自慢にもなりません。
仕事の質を上げていけるよう、怠慢な自分に言い聞かせる日々です。


さて、そんな人間の営みとは関係なく、薬用植物は順調に生育を続けています。
本日はオタネニンジンの出葉の話です。





催芽処理を終えた種子が気温の上昇とともに発芽し、出葉してきました。
こちらは以前に撮影した発芽当年の苗(1年生)で、
葉は一枚です(ちなみに子葉は種子の中に入ったままです)。


1年生の苗は、写真よりも根が長く伸びますがあまり太りません。
しかし問題は、オタネニンジンが単茎性で1年に1回しか出葉しないということです。
さらに一年の半分近く休眠をします。


次年に出葉する芽はいつ形成されるのか?
なぜ1年に1回しか出葉しないのか?
なぜ休眠するのか?どうしたら休眠から覚めるのか?


その答えやヒントとなるような研究報告が断片的にはあります。
しかし、効率的な生産技術の確立には、
解明しなければならないことがまだまだたくさんあります。


そんな中、今年、種子から出葉した1年生の苗において多芽体を確認しました。
2年生以上の株ではまれに見ますが、1年生の、しかも種子からでは初めて見ました。
出現頻度は低いですが、それでも結構な数です。


2芽(葉が2枚、土壌から引き抜いた際、根が切れてしまいました)


3芽(葉が3枚)



根は1本ですので、双子や三つ子のような状態ではありません。
いろいろ試行した催芽処理法が影響したのでしょうか?
多芽と休眠は一見別物ですが、何かヒントが隠されているような気がします。


花苗や鉢花の効率的な大量生産・出荷を実践し、
教育や研究にフィードバックしてきた花卉・苗生産部。
近い将来、薬用植物や機能性植物の革新的な生産も
可能になっているかもしれません。


(新藤)



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2014年3月24日月曜日

新1000属ハウス



310日のブログ(http://naeseisan2.blogspot.jp/2014/03/30-httpwww.html)で1000属ハウスと別科ハウスの閉鎖をお伝えしました。今日はその情報です。


大量に栽培していた植物の一部は花卉・苗生産部の温室に運びました。 残りの植物は、センターのハウス内に置ききれないので、柏市近郊の卒業生のハウスをお借りして、しばらく管理をお願いしている状況です。



松戸のハウス内で地植えにされていたマンゴー(中央)とジャボチカバ(右)
      枝を切り戻し、鉢植えにして柏の葉の温室で管理しています。



このような状況を長く続けるわけにもいかないため、新たにハウスを2棟建てることにしました。


納品されたハウス資材



といっても、誰もハウスを建ててはくれませんので、自分達で組み立てます。これも勉強ですから・・・。
パイプハウスが完成したら、実験植物を新たに完成したハウスに移動させ、これまで実験温室として使用していたガラス温室を新1000属ハウスとして整備する予定です。



1000属温室として使用する予定のガラス温室

 

 花卉の業界人になるために、最低限必要なこと・・・

    植物(花)の名前を知っている
    その植物の栽培方法を知っている
    実際にその植物の栽培管理ができる
    その植物の繁殖や植替えなどができる
   

 植物の研究をするにしても、これらのことはできなければいけないですね。業界人を育成する教育の場の一つとして、柏の葉キャンパスに新1000温室を整備して行きます。


(渡辺均)  



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2014年3月19日水曜日

トウキの調製


本日、京都のある薬用植物園にて、
トウキの湯もみとはさ掛けについて研修してきました。
全国から集まった薬学部の学生達に交じっての研修です。
ほとんどダブルスコアの差ですね(笑)。


生薬としてのトウキ(当帰)は、日本薬局方において、
トウキ又はホッカイトウキの根を、通例、湯通ししたもの、とされています。

この湯通しが湯もみに当たるのですが、これはトウキ独特の調製方法です。




まずは、堀上げ(収穫)から。
根が切れてしまないよう、スコップを垂直に差し込み、両側からすくいあげます。
本来の収穫期は11月から12月にかけてで、土砂を落としてからはさ掛けして、
冬の低温にあてながら乾燥させていきます。




乾燥させた根は、2月頃に湯もみをかけます。
まず、60℃のお湯に1時間浸漬して、1時間ほどおきます。
熱いですからすぐには手で触れることはできません。
そうすると40℃くらいに湯温が落ち、やわらかくなります。


麻布を巻いた板に根を乗せ、両方の手でもみこんでいきます。
土砂が多く付着している根頭部には力を入れて、
側根部は切れてしまわないよう少し力を抜いて転がすようにもみ洗いします。




湯もみが終わったら、2株ずつしばって、再びはさ掛けし、乾燥させます。



そもそもなぜトウキにおいて湯もみやはさ掛けが行われているのでしょうか?
これにはいくつか理由があります。


土砂を取り除くこと、根の形を整えることはもちろんのこと、
生育を完全に停止させること、根のデンプンを糊化させることなんだそうです。
また、カビや虫食いを防ぐ効果もあるようです。


調製したトウキ(当帰)は甘さが増し、香りもまろやかになります。
湯もみによって、トウキの主要な薬効成分である精油が揮発することが
味や香りに関係しているかもしれないとのことです。




研修の最後にトウキ粥をいただきました。
生の葉と根を入れて炊いたものです。

ちなみに根は「もっぱら薬品」の区分であり、
お店等で提供すると薬事法に抵触するおそれがあるようです。
葉は非薬ですので、効果効能は謳えませんが、食品化することは可能です。

味は・・・、トウキの研究をしているのにやはり苦手です。
たぶんほとんどの人は美味しいと思ったはずです。
残念な人ですね。



今回の研修を通じて、
園芸学と薬学のはざまで研究をさせていただいている私は大変恵まれていると実感しました。
薬学の学生達にとっても、薬用植物の生産や調製を直に体験することは重要なことだと思います。


固定観念をもたず、いろいろな目線から薬用植物を捉えていこう、
改めてそう感じた一日でした。


(新藤)



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2014年3月17日月曜日

調整と乾燥


花卉・苗生産部で花卉以外にも研究材料として、非常に多くの植物を扱います。そのため、花卉の実習では行なうことがないような作業も行ないます。今回はトウキの近縁種(イヌトウキ)の調整と乾燥を行ないました。


九州で3年間の試作をお願いしていた植物を堀り上げ、洗浄後、根を半乾きの状態まで現地で乾燥させてもらったものを送ってもらいました。




                  半乾燥状態のイヌトウキ




                茎の部分と根の部分に切り分け




                    茎の部分は廃棄




              根の部分はネットに入れ、再度洗浄

  


             洗浄後、ハウス内のベンチ上で天日干し


ある程度乾燥させたら、乾燥機に入れて完全に乾燥させ、根の乾燥重量を量り、単位面積当たりの収量を計算します。この時点であれだけ量の多かった根も生根の重量の1/81/10になってしまいます。このデータと買い取り単価をもとに農業としてのイヌトウキの生産性・経済性について検討して行きます。生産物がお金にならないと生産者は栽培してくれませんからね・・・。



(渡辺均)
  
  

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2014年3月14日金曜日


最近柏では少しずつ暖かくなってきました。

春本番まであと少しという感じです。



今日の実習はパンジー・ビオラの市場出荷調整を行いました。



今回は市場への出荷ということで、ポット苗をトレーに詰めて出荷します。

この際ポット苗の調整のほかにも注意することがあります。




それは「きれいなトレーをつくる」ことです。


きれいなポット苗を作っても、トレーの中がグシャグシャだとあまり魅力的な商品とはいえません・・・

どうしてもそれぞれの苗で高さが異なってしまいますが、その中でもトレーの中でなるべく同じ高さになるように苗を選んでいきます。



もちろん、枯れた花や葉を取り除くのも忘れずに・・・




こういった実習をしていると、花卉生産の仕事は幅広いなと改めて実感します。


これからも多くの経験を積んでいこうと思います。




(学生:修士1 坂田)




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2014年3月12日水曜日

ハウス補修


風の強い日が続きました。


先日、私の管理しているハウスで、天窓部分のフィルムが数メートルにわたって破れ、
さらに屋根のフィルムを固定しているスプリング(ビニペット)が数本外れてしまいました。


.            天窓フィルムの破れ(左下から対角線上に)



すでに今年に入って2回目です。
現在、暖房機は止めており、冷たい風が入ってきても構わないのですが、
補修しないと、雨漏りはもちろん、フィルム全体が吹き飛んでしまう恐れもあります。
もし、はがれたフィルムがさらに飛ばされて道路上に落ちてきたら大事ですよね。


なので登って補修します。
フィルムに体重をかけてしまうと破れて落下することもあるので、
骨組みに足を乗せて屋根を登っていきます。





足場の骨組みは幅2~3センチしかなく、常にかかとが浮いた状態になります。
フィルムはもちろんツルツルなので、足を滑らせて落ちたら間違いなく怪我します。
ハウスの屋根は高くて爽快ですが、意外と誰にも気づかれず孤独です。
何はともあれ、危ないので補修は一人でやらず、必ず誰かに補助してもらいましょう。







現在、訳あって全身が筋肉痛。腰も痛めており、プルプルと震えながら何とか補修。
1回目の補修部分は破れておらず、新たな破れであることを確認しました。
天窓フィルムは全部張り替える必要がありそうで、応急的な処置としました。


「霜を履みて堅氷至る」
大事に至る前にしっかりとした対処が必要ですね。


(新藤)



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2014年3月11日火曜日

パパイヤ クッキング!


昨日のブログにもありましたように、先日、松戸キャンパスの通称 ‘1000属ハウス’ の片付けを行いました。
http://naeseisan2.blogspot.jp/2014/03/30-httpwww.html

草本、木本、多肉植物などなど、様々な植物が鉢植えや地植えで栽培され、1000属検定など実際に植物に触れ、覚えてもらうために使われてきましたが、やむを得ず、移動、または移動の困難な植物は伐採しました。

この温室には、熱帯の花木や果樹も植栽されていました。
ジャカランダ、トックリラン、バナナ、マンゴー、コーヒー、その他諸々。

仕方なく伐採した熱帯果樹の中にはパパイヤ (パパイヤ科・Carica papaya)もありました。
暖房が入った温室とはいえ、冬なので果実をつけていた果樹はほとんどなかったのですが、パパイヤだけは青い実をたくさんつけていました。
熟れた実はなかったのですが、もったいないし、最後の記念に、青い実をいただいて、食べました。

パパイヤの黄色く熟した果実は果物としておなじみですが、沖縄や東南アジアでは青い実を野菜のように料理して食べます。
今回は、沖縄料理の「パパイヤイリチー」に。

パパイヤです。大きいです。長さ20センチ、幅15センチぐらい↓



パパイヤイリチーの材料はだいたいこんな感じ↓
パパイヤ、ニンジン、ランチョンミート(スパム)(沖縄ではポークと呼びますね)。
今回は豚バラ肉も加えました。



皮は苦いので、包丁やピーラーで剥きます↓


二つに割るとこうでした↓
パパイヤには雄花だけをつける雄株、雌花だけをつける雌株、両方の花を咲かせる両性株がありますが、どうやらこれは雌株だったようです。単為結果で種子なし。残念ながらというか幸いにもというか、とにかく種子を取り除く手間が省けました。


パパイヤを千切りにして↓


ニンジンも千切りにして↓
水に20分ほどさらします。


まず、ランチョンミートと豚バラを油で炒めて↓


火が通ったら、パパイヤとニンジンを加えて炒めます↓


火が通ったところで、醤油、塩、砂糖、だしの素、胡椒などでお好みに味付けしたらできあがり↓


青パパイヤはポリフェノールやビタミンCが豊富なんだそうです。パパインというタンパク質分解酵素も含まれているそうです。
他には、キムチの素で和えればシャキシャキとした美味いキムチができますし、タイでは青パパイヤを使った辛いサラダ、「ソムタム」が有名です。
沖縄では刺身の褄に、大根の代わりに使っているのを見ました。


もし青パパイヤが手に入ったら、ぜひ食べてみて下さい。

(金谷)

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