2023年10月31日火曜日

せーかぁいに、ひーとーつだーけのはぁなー

 今回は、研究室の実習で行ったペチュニアの選抜と挿し芽について、ご紹介します。栽培・育種学専門実習(学部3年生の実習)では、渡辺先生のご指導の下、花卉の実習を専攻した学生さんが、ペチュニアの交配と選抜を行っています。
 今年は、これらの中から、自分たち(研究室の学生さん)で「母の日直売会」で販売する個体を選抜し、増殖を行いました!

色とりどりの個体が4号鉢で咲いております。

 この中から、一人一株をセレクトする訳ですが、どう選べばよいのでしょうか?草姿や花色、花の形質などなど、植物自体の形質も重要ですが、いつ・誰に・何のために販売するのか?という商品としてのイメージ、販売時の店舗のイメージ等を膨らませることも重要です。

渡辺先生より、選抜のポイントを教わっている様子

 さて、無事に5月に販売できるのか?乞うご期待!



黒沼


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2023年10月30日月曜日

薬用植物園の一般公開 ~ 11月3日(金)13時~14時

113日(金)は、毎年恒例の千葉大学柏の葉キャンパスの「センター祭」が開催されます。例年どおり、花や野菜、果物などの即売会が中心ですが、今年は、薬用植物園の公開を行なうことにしました。

 

センター祭

https://www.chiba-u.ac.jp/others/topics/events/festival/202311_harvestfestival.pdf

 

薬用植物園は、昨年春に南側から北側に移設されました。移設される前までは、平日の日中であれば園内の散策や見学はどなたでも自由でした。移設されてからは、人目につきにくい場所のため、安全を考慮して薬草園をフェンスで囲い、普段は入り口を施錠しています。

 



そのため、113日(金)のセンター祭に合わせ、13時~14時の1時間だけですが薬用植物園を皆様に公開することにしました。見学をご希望の方は、受付でお申し込みをして頂くか、直接、13時になりましたら薬用植物園へお越し下さい。薬用植物園の場所は、柏の葉キャンパス北門を入ってすぐ左手です。私もしくは池上名誉教授がご案内をさせて頂きます。

 

当日午前中の私の業務は・・・・・。エプロン姿で花卉・苗生産部の花苗などの販売のお手伝いをしております。開店前にお並び頂いたお客様の後ろの方で、「最後尾」の立札を持っているか、来店されたお客様に買い物かごをお渡しする係、商品の説明係として会場内におります。お気軽にお声がけ下さい。皆様のご来場をお待ちしております。

(渡辺 均)

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2023年10月27日金曜日

新入りの3年生です。

はじめまして。学部3年の市川と申します。

10月から柏の葉キャンパスの花卉園芸学研究室に配属になりました!

 

簡単な自己紹介をすると、

実家は千葉県の木更津市、魚の美味しい地域の出身です。今は松戸で一人暮らしをしています。悩みは近くのスーパーの海鮮系の品ぞろえが少ないことです笑

趣味は幾つかあるのですが、最近はバイクが好きで暇なときに友達と出かけるのが楽しいです🏍(バイク仲間増えろ~~~~!)

 

さて、今回は先日実習で作ったお花について書こうと思います。

園芸学科には13年生の生徒の参加する農場実習というものがあります。花卉のほかに野菜(大学では蔬菜といいます)や、果樹などの手入れや収穫をするのですが、花卉の実習でペチュニアという花の交配をする機会がありました。

そして先日、その交配で得た株が開花していました!

 

↓私の作った花がこちらです

 


どうでしょうか!きれいな花が咲いていました!

これは八重咲というもので、バラみたいに花弁が重なって咲いているのが分かりますでしょうか?原種のペチュニアの花は一重なので、うまくいって思い通りの花が作れた感じです!!

 

ブログも時々書かせていただくと思うので、これからよろしくお願いします。

 

(市川)

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2023年10月26日木曜日

【終了】センター祭2023

11月3日(金・祝日)10:00~14:00に千葉大学柏の葉キャンパスでセンター祭が開催されます。

花卉苗生産で生産したパンジー・ビオラをはじめ、様々花苗や鉢物、観葉植物・多肉植物(珍種もあるかも)や、当センター生産した野菜・果物などの農産物の即売会です。

皆様のご来場をお待ちしております。




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2023年10月24日火曜日

新しい実験のスタート

 朝晩の冷え込みがだんだんと強くなってきました。季節の変わり目、体調管理には気を付けたいところです。

 さて、10月上旬より、下の写真のように新しい実験を開始しました!詳細は言えませんが、先週までご紹介していた研究の延長で、より良いデータを得るための検証もかねています。




 さらに、上の写真(実験)とは別のプロジェクト準備も着々と進んでおります。秋冬にプロジェクトを開始させ、春夏にはルーティンワーク化することで、スムーズに進行できたらと思っております。
 また面白いことになりような予感!!!


黒沼



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2023年10月23日月曜日

今年が最後の実習? ~ シクラメン~

途絶えた時期もありましたが、千葉大学園芸学部附属農場の時代から環境健康フィールド科学センターに組織が変わっても、シクラメンの栽培を続けてきました。その目的は、もちろん日本の主要な鉢花品目でもあるシクラメンについて学生さんに学んで貰いたいためです。シクラメンの実習は、園芸学科2年生で実施しています。

 

例年、6月に鉢増し(植替え)、9月~10月に葉組み、11月~12月に花寄せの実習メニューが組まれています。6号鉢(直径18㎝)で出荷されるやや大きなサイズの鉢花に仕上げますので、栽培期間が長く、細かな技術的な内容が含まれます。そのため、技術職員にもデモンストレーションを行って貰っています。この道十数年の技術専門職員の長嶋さんに毎回手伝って頂いています。

 

葉組みについて熱弁をふるう長嶋技術専門職員

 

ところが、ここ最近はシクラメンを知らない学生さんがほとんどになってしまいました。最初は驚きましたが、大学生になるまで植物に触れる機会がなかったり、庭や家の中に花を飾らないご家庭も多いことから、仕方がないことなのかと・・・・・。

 

実習では、画像付きのプリントを配布し、現物を見せながら細かな点まで説明し、実際にデモを行なってから作業開始! 各自、6月に自分で鉢増しした鉢を使って葉組みを始めます。

 

葉組みリングを外して、枯れ葉や傷んだ葉を取って、花や蕾を取って、芽点を探し、そこから伸びる葉を一枚一枚放射状に重ならないように整理して、片方の手で葉を押さえながら、360度一周したら葉組みリングを置き・・・・・。

 

葉組み前

 

葉組み後

この作業を一鉢終えるのにおよそ45分かかりました。2鉢で90分! この3回の実習のために播種から出荷まで11ヶ月をかけて材料を準備・維持することを考えると、栽培の大幅な簡略化か、実習メニューの変更を考えた方が良さそうです。長らく千葉大学で行ってきたシクラメンの栽培ですが、そろそろ見直しの時期が来ているようです。毎年、12月の第一土曜日に開催しているシクラメン祭も今年が最後かもしれませんね。

 

(渡辺 均)

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2023年10月20日金曜日

はじめまして。

10月より柏の葉の花卉研究室に配属となりました学部3年の木村です。

 

初めてのブログということで、私が好きな花について書こうと思います。

 

私が今一番好きな花はラナンキュラス ラックスです。

 

ラナンキュラスはキンポウゲ科キンポウゲ属の総称ですが、ハナキンポウゲやハイキンポウゲなどの特定の種をさすことが多いです。

 

ラックスは近年品種改良によって生まれたものですが、蝋細工のようにキラキラと光沢のある感じに一目ぼれしました。

 




一枚目の写真は去年の春に初めてラナンキュラス ラックスを見た際に撮影したものですが、この花のキラキラとした雰囲気をうまく取れているお気に入りの一枚です。

 

二枚目はラナンキュラス ‘ゴールドコイン’といい、一般的なラナンキュラスとは異なり宿根草ですが、名前は知らなくても見たことがある人も多いのではないでしょうか。

 

 

これから、自分の研究が始まる前に自己紹介代わりに好きな花について書かせていただきました。

 

(木村)

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2023年10月19日木曜日

観葉植物増殖中

ここ最近、観葉植物を増やしています。

株分け、挿し木、とり木、などなど、様々な手法があります。

今回ご紹介させて頂くのは 「ランナー」で増える、こちら


オリズルラン(ソトフ)
Chlorophytum comosum
キジカクシ科
常緑多年草

オリズルラン(ナカフ)

葉の外側に 斑 が入っているものが「ソトフ(外斑)」
葉の内側に 斑 が入っているものが「ナカフ(中斑)」

オリズルランは’ランナー’(親株から伸びる匍匐枝の先に子株をつけ、そこから発根させて増殖していく)で増殖していきます。


「ソトフ」ナカフに比べて葉が堅め。緑が多くシャープな印象
「ナカフ」ソトフに比べて葉が柔らかく、「斑」の部分が広いため、明るい印象があります。

「ナカフ」は「ソトフ」に比べて「ソフト」です。

・・・ややこしいですね。


来月開催されるセンター祭でも販売するかも?
ソトフは生育が間に合わないですが・・・
ソフトなナカフならあるかも!

お楽しみに。

大島

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2023年10月17日火曜日

芝地の温室効果ガス収支 その④

 最終回となりました今回は「芝の利用時(ゴルフ場や都市公園など)の温室効果ガス収支と、生産から廃棄までの全工程で、芝地は温室効果ガスの吸収源になり得るのか?」をご紹介します。

 前回までは、「刈り芝の廃棄方法によって、温室効果ガスの排出量が大きく違うこと」、「切り芝の生産時には温室効果ガスの吸収に作用すること」が明らかとなりました。では、芝地を利用する際はどうなのでしょうか?本研究では、スタジアム、ゴルフ場、オフィス、都市公園を想定し、芝を生育させることによるCO2固定と維持管理(施肥や灌水、芝刈り時のガソリン使用など)による温室効果ガス排出量をそれぞれ定量・評価しました。さらに、切り芝の製造時の温室効果ガスの吸収量と刈り芝の廃棄時の温室効果ガスの排出量を上乗せしました。

 その結果、芝刈りだけを行う都市公園を想定した場合は、森林と同程度の温室効果ガスの吸収源として、少なくとも25年間は作用することが推測されました。一方で、その他の芝地では、施肥やガソリンの使用量を削減すること、刈り芝をバイオ炭として再活用することによって、温室効果ガスの吸収源として作用する可能性が示されました。ここで注意して頂きたいのは、今回調査した4つの芝地は、ある一つのシミュレーション値であり、全ての都市公園や全てのゴルフ場において、当てはまるものではないということです。あくまでも、本研究ではある代表値から、現状を把握することで、芝地のもつ温室効果ガスの吸収能(ポテンシャル)を評価するとともに、その能力を高めるための方策を検討しました。今回オープンになったデータは、上記の目的に対し、一つの重要な指標となります。(詳細は下部のURLより論文をご確認ください)

 

 カーボンクレジットや炭素税など、気候変動対策が経済価値に置き換わることによって、植物分野全体の関心が高まり、実行力をもった形に変化してきています。このことを産業や業界のアクセルにするためには、緑化や園芸生産の貢献を今後も丁寧に定量化していく必要があります。一方で、経済的側面だけが緑化や植物の評価軸ではありません。この脱炭素のブームに乗って、画一的な緑地が広がるのではなく、2050よりも長期的な視点で、地球環境や人のためになる植物利用を考え続けていく必要があります。

 私個人の仕事の仕方としても、「波にのまれず、この波を乗りこなすことが重要」と考えています。4週に渡り、お付き合い頂き、有難うございました。

 

本記事は、Inclusive greenhouse gas budget assessment in turfs: From turf production to disposal of grass clippings(和訳:芝地における包括的な温室効果ガス収支評価:芝の生産から刈り芝の廃棄まで)というタイトルで、掲載された論文の内容を簡単に纏めたものです。https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0301479723017073

 


黒沼


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2023年10月16日月曜日

頑張る花組修了生! ~山形県 細谷園芸~

千葉大学園芸学部園芸別科の最後の修了生を送り出して早いもので4年が経ちました。大学には別科生(在学生)はいなくなってしまいましたが、花卉専攻(花組)修了生は全国各地で活躍中です。

 

園芸別科には、花卉生産者の子弟も多く在学していましたが、修了した今では立派な生産者の社長さんという方も数多くいらっしゃいます。

先週は、そんな一人でもある山形県内で切り花生産を行なっている花組修了生の細谷さん(細谷園芸)を訪ねました。ラナンキュラスやトルコギキョウ、カランコエなどを生産しています。

 

最寄り駅まで迎えに来て下さいましたが、「僕も、もうすぐ40歳ですよ~」と言いながら、はにかんだ笑顔は20年前の‘当時’のままでした。

 

時期的にトルコギキョウやラナンキュラスの収穫時期ではありませんでしたが、現在はケイトウやマリーゴールドを収穫されていました。

 

細谷さん(ケイトウのハウス)


切り花用のマリーゴールド

 

細谷さんは、自ら品種改良も積極的に行っておりました。出荷しているラナンキュラスは十数年をかけてすべてオリジナル品種にされたそうです。また、ケイトウの品種改良にも取り組まれ、鶏冠のとても微細なものや、鶏冠がありながらも花が小さなスプレータイプのものなど、なかなか面白い育種を行なっていらっしゃいました。

 


育成中の鶏冠がとても微細なケイトウ

 

いろいろな品目について、次々と育種目標や商品のアイデアが湧いてくるようです。 一方で、花卉生産の現場でも、生産資材費や燃料費の高騰、物流コストの上昇などにより、経営の厳しさは他の業界と変わりません。そのような状況を早期に察知し、時間はかかってもオリジナル品種の育成に取り組むことで、高単価の切り花生産を目指し、その差別化と経営の安定化を考えられているようです。

(渡辺 均)

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2023年10月13日金曜日

コケの種類

はじめまして。

学部3年の五味と申します。10月から、柏の葉キャンパスの花卉園芸学研究室に配属されました。

 

さて、今回が私にとって初めてのブログになります。「植物のことなら何を書いてもいいよ」と言われたので、私の好きな植物について書こうと思います。

 

それは……

 

コケ

 

です。

 

 

みなさん、コケってどれも同じなのではと思われていませんか?実際に私の場合、コケが好きと言うと、よくこう言われます。

 

実は、コケ植物は世界に約18,000種、日本には約2,000種存在します。わび・さびの概念からコケは和のイメージが強いですが、こうして見ると、日本には世界のコケ植物の種の約10%が生息していることになります。

さらに、コケ植物は、セン(蘚)類・タイ(苔)類・ツノゴケ類の3群に分かれます。ちなみに、理科の授業でおなじみのゼニゴケは、タイ類になります。

 

今までに私が撮影したコケの写真で、お気に入りのものを載せます。

 



(同定できるか自信がないため、和名の記載は省略させていただきます。有識者の方がいらっしゃいましたら、ご教示いただけますと幸いです。)

 

どちらも、高校の修学旅行で行った、京都市の永福寺で撮影したものです。特に1枚目の写真は、積み重なって少し傾いている石も合わせて気に入っています。

 

この2枚の写真からだけでも、コケには意外と色々な種がいることがわかるのではないでしょうか?

 

これから、自分の研究に加えて、この場をお借りしてコケのことも少しお話しできたらなと思います。

 

(五味)

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2023年10月12日木曜日

ご来場ありがとうございました。

先日開催された、「花卉・苗生産部 直売会」

お越しいただいて誠にありがとうございます。

3カ月のお休み明けという事もあり、忘れられちゃったかな・・・
なんて心配をしておりましたが、そんな心配は無用でした。

携帯電話のスケジュール帳に登録していたよ なんて方もいらっしゃったりして
開催を楽しみにして頂いてうれしい限りです。

更にはお友達を誘って来て頂いたりして・・・!(^^)!
誠にありがとうございました。


次回は11月7日です!

・・・・が、その前に!


11月3日 金曜日(文化の日)
センター祭があります!

花卉・苗生産部門から、花苗、鉢花、観葉植物、機能性食品などなど。
蔬菜部門からは新鮮なお野菜。
果樹部門からは美味しい果物。
造園・樹木部門は苗木の販売もしています。

こちらもぜひいらしてください!

大島




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2023年10月10日火曜日

芝地の温室効果ガス収支 その③

 3回目となりました今回は、「種子などから切り芝をつくる際の温室効果ガス収支は?」をご紹介します。

 芝地を造成する際に良く用いられているのが、下のような切り芝(ロール芝、ソッド)です。これらの切り芝を丁寧に敷き詰め、根付くまで灌水を行うことで、芝地が出来上がります。


 では、この切り芝は、どのように生産されているのでしょうか?今回は、切り芝の生産者さんにヒアリングを行い、種子や種シバ(栄養繁殖)が出荷適期を迎えるまでに固定するCO2量と、化成肥料や農機具の使用、芝刈り残渣(刈り芝)の廃棄時に発生する温室効果ガスをそれぞれ定量し、切り芝生産時の温室効果ガス収支を算出致しました。

 その結果、切り芝の生産圃場は、約-20 t-CO2e/ha/yearの温室効果ガスの削減に貢献していることが明らかとなりました。さらにこの値は、単純比較は出来ませんが、森林や都市林等で報告されているCO2固定効果よりも高いか同程度でした。

 前回もご紹介しましたが、刈り芝の廃棄などの負の側面(環境負荷の発生)を考慮しても、なお温室効果ガスの削減に貢献することが証明されただけでなく、森林と同程度の値を示したいう点が、草本性緑化植物の生産が有する温室効果ガス削減のポテンシャルを示しています。これまで、林業を除く農業は、N2Oをはじめとする温室効果ガスの発生源として、認知されてきていました。しかし、切り芝のように、出荷後20~30年は維持管理される植物においては、むしろ温室効果ガスの吸収源として、評価できることが、本研究で実証されました。

 次回は、芝の利用時(ゴルフ場や都市公園など)の温室効果ガス収支と、生産から廃棄までの全工程で、芝地は温室効果ガスの吸収源になり得るのか?をご紹介します。次回が最終回になる予定です。



本記事は、
Inclusive greenhouse gas budget assessment in turfs: From turf production to disposal of grass clippings(和訳:芝地における包括的な温室効果ガス収支評価:芝の生産から刈り芝の廃棄まで)というタイトルで、掲載された論文の内容を簡単に纏めたものです。https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0301479723017073


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2023年10月9日月曜日

サフラン ~そろそろ球根を並べないと~

 涼しくなりましたが、そろそろやっておかないといけないのが、サフランの球根を並べる作業です。日本独自の栽培方法のようですが、育苗箱に球根を並べ、室内の温度変化の少ない日陰の涼しい場所に置くと、11月中旬頃に開花してきます。その雌ずい(めしべ)を摘んで乾燥させたものが、サフランライスやパエリアなどの料理の風味付け、色付けなどに使われる「サフラン」です。食材だけではなく、冷え症や血色不良などに用いられる生薬原料として、また健康食品としても利用されています。最近では、認知機能の改善にも効果があるとかで注目を集めています。

 

一昨年は、その球根を並べることをすっかり忘れてしまいました。箱の中で芽が動き出してから並べてしまったため、花が曲がって咲いてしまいました。また、サフランは開花期が2週間ほどと非常に短いため、作業が集中してしまいます。特に土日の花摘みは、今年も私一人・・・・・? 

 

以前、花卉・苗生産部の技術職員の研究テーマとして、サフランの周年開花を目指した研究を行ないました。その結果、自然開花より1ヶ月早めたり、1ヶ月遅らせたりすることに成功しましたが、それより長く開花調節を行なうと、開花数が減ってしまったり、まったく咲かなくなったりと、年間を通しての作業の平準化は難しいようです。

 

球根生産は、JFPPA(日本薬用機能性植物推進機構)会員で、千葉県大網白里市内で水稲やタマネギを生産している方にお願いしています。今年も8月に納品して頂きましたが、市販品の特級サイズと同じ、もしくはそれ以上の大きな球根をたくさん納品して頂きました。タマネギ栽培のノウハウが生かされているようです。また、生産者としては、収穫時にタマネギよりもサフランの球根が重くないことも、作業性として良いことのようです。

 

サフランの球根(左: 大網白里市産、右: 市販品)

 

昨年11月上旬の状態

 

昨年11月中旬に開花

 

その収穫されたサフランですが、海外産に比べて雌ずいが長く、色も濃い赤色です。お湯にそそぐと黄色の濃さも香りも違います。以前にこれでパエリアとサフランライスを作ってみましたが、香りがとても良く、ついつい白ワインを飲み過ぎてしまいました。

 

乾燥させたサフランの雌ずい(上: 千葉大産、下: 海外産の市販品)

 

このサフランは、柏の葉キャンパスの売店「みらくる(http://www.fc.chiba-u.jp/mirakuru/)」と、一社)日本薬用機能性植物推進機構のHPhttps://jfppa.or.jp/plant/)で販売しています。

 

(渡辺 均)

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2023年10月6日金曜日

ポスター発表を終えて

 外気温が下がるとパイナップルの耐寒性が心配になる今日この頃です。

修士2年の三宅です。

 

 9月に宮城県仙台市の東北医科薬科大学で開催された日本生薬学会第69回年会にてポスター発表を行いました。


 発表内容は1年生オタネニンジンにおける光合成速度と可溶性糖類の日内変化です。

 

陰生植物であるオタネニンジンは、生育が緩慢で播種から収穫までに6年を要し、土づくりにも23年を要します。また、オタネニンジンの栽培の難易度や出荷先等の問題が要因で、国内の生産者は減少が続いています。一方、オタネニンジンの需要は増加傾向で、需要に対応できる効率的な栽培方法が求められています。

 

こうした背景から、私の所属する研究室では、閉鎖型苗生産システムを用いることで、2年かかる育苗期間を1年に短縮する技術を開発しています。

 

しかし、オタネニンジンの詳細な生理(光合成の特性や糖の代謝)は、あまり解明されておらず、これらの点を解明することで閉鎖型苗生産システムの持つ環境制御ができるという利点を生かし、さらなる早期育苗や栽培期間の短縮化が期待されています。

 

 

学会までの心情を3つのキーワードで表すと、「心配」「不安」「緊張」です。ポスター発表の前日は、特に緊張しましたが、発表が始まると落ち着いて発表することができました。発表では約10名の方に訪れて頂き、質疑応答等、とても実力が付く機会となりました。

 

 日々の実験では、徹夜で睡魔と戦いながらデータを収集する時もあります。発表を経験したことでこれらの実験のモチベーションアップにも繋がりました。

 

 ですが、課題点が浮き彫りになったことも事実です。実験スケジュールや発表資料の構成等、修論発表会までに改善すべき多くの点を実感しました。

 

(修士2年:三宅)

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2023年10月5日木曜日

花卉・苗生産部 直売会

朝晩冷えますね。

ついこの間まで暑い暑いと言っていたのに。

急に気温がさがり、体調崩されている方が多いようです。感染症が流行っていますね。
皆さんは予防のために何かしていますか?
私はというと・・・
手洗い、うがい、よく食べ、よく動き、よく寝て!
乳製品販売している元気なお姉さんから乳製品乳酸菌飲料飲買って飲んで!

これでバッチリ。

感染予防も紹介したところで 一つお知らせです。

なんと、本日10/5 木曜日 16時から17時

花卉・苗生産部 直売会を開催いたします!

3カ月お休みしていたので皆さん忘れていないかな・・・

花壇苗や観葉植物など販売いたします。


もう一度 言っちゃおう

本日 10/5 木曜日 16時から17時
花卉・苗生産部 直売会を開催いたします!

ぜひ、お越しください !

お待ちしております(^^♪

大島




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2023年10月3日火曜日

芝地の温室効果ガス収支 その②

 先週からの続きとなります。前回同様、本記事は、Inclusive greenhouse gas budget assessment in turfs: From turf production to disposal of grass clippings(和訳:芝地における包括的な温室効果ガス収支評価:芝の生産から刈り芝の廃棄まで)というタイトルで、掲載された論文の内容を簡単に纏めたものです。https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0301479723017073

 

今回は、刈った芝を廃棄する際の温室効果ガスの排出量は?について、ご紹介します。

「植物は光合成によってCO2を固定します。そのため環境に良いです。」というのが、一般的なイメージかと思います。しかし、光合成によって固定されたCO2は、焼却処分などの植物が廃棄されるタイミングで再び大気中にリリースされてしまいます。芝などの草本植物は、木本植物と比較し、この廃棄に至るまでの期間(寿命)が一般的に短いと想定されるため、CO2固定に対する貢献も懐疑的な意見が多いのが現状です。その結果、カーボンクレジット等の制度設計において、木本植物に後れをとっています。

では、この廃棄という「パンドラの箱」を開けてもなお、芝地が環境に良いことが証明されれば、草本植物だって、温室効果ガスの固定に貢献できることを証明できるのでは?というのが、本研究の一つの肝です。

切り芝の生産時や、ゴルフ場などの芝地の維持管理時において、芝刈りは、必須の作業です。我々の調査によると、芝刈りで発生した刈った芝(以後、刈り芝)は、焼却処分もしくは野積み(一か所に纏めて放置)という形で、廃棄されるのが一般的であることが分かりました。加えて、近年注目の集まるバイオ炭という技術に着目し、本研究では、刈り芝「焼却」、「野積み」、「バイオ炭」の3つの方法をとった場合の温室効果ガスの排出量を定量しました。

 

野積みされた刈り芝の様子


その結果、新鮮重1tの刈り芝を焼却する場合は0.7 t-CO2e、野積みの場合は0.2 t-CO2eの温室効果ガスが放出されることが分かった一方で、バイオ炭にした場合は-0.2 t-CO2eの温室効果ガス削減(固定)に繋がることが明らかとなりました。

この数値を算出したことによって、切り芝の生産段階や芝地の維持管理段階の温室効果ガス収支を網羅的に定量していくことが可能になりました。

では、古い芝地を廃棄(撤去)する場合はどうなの?というツッコミが聞こえてきますが、それは今後の宿題かなと思っています。もちろん、今回の刈り芝の値とそう違わないと思いますし、今回の論文では、論理的な矛盾を生じてしまうため、調査の対象外としたという経緯もあります…(言い訳)

上記のように今後も調査すべきことは多いですが、木本を含め、植物の温室効果ガス収支の評価に関する論文で、「廃棄」を加えた知見は、私の知る限りでは初と思います。そのため、今回のデータは緑化や植物生産時の「廃棄」に関する貴重な知見を提供できたといえます。

 次回は、「種子などから切り芝をつくる際の温室効果ガス収支は?」をご紹介します。


黒沼

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