2018年8月31日金曜日

アロマティカスと苦い思い出


こんにちは。学部4年の久瀬です。
涼しくなってきたかと思いきや、ムシムシとした日が続いていますね。
熱中症には十分お気をつけください。


 今回は、私の思い出深い植物である、アロマティカスを紹介します。




 アロマティカスは、キューバンオレガノとも呼ばれています。シソ科プレクトランサス属の植物であり、学名はPlectranthus amboinicus です。


シソ科ということで良い香りがする上、多肉植物でもあるので、肉厚な葉をもっています。




 葉をよく見ると、産毛が生えており、とても触り心地が良いです。




 さらにハーブティーにしていただくこともでき、見て良し、嗅いで良し、触って良し、収穫して良しと、万能な植物なのです!


 このアロマティカス、高校生の時に戸定祭で一目惚れして購入し、お家で大事に育てていました。
 そして大事にするあまり水をやりすぎてしまい、根腐れを起こして枯れてしまった…という苦い思い出があります。

 水のやりすぎはダメ!と身をもって学ぶことができました…
 アロマティカスは加湿に弱いため、栽培の際は十分にお気をつけください。


(学部4年:久瀬)


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月30日木曜日

どんな作品にしよう?

今日のブログは千葉大学からちょっと離れます。

先日、半プライベートで
ハンギングバスケットマスター認定講座・試験に参加してきました。

会場は、学習院女子大学。
重厚な門をくぐると、女子大学のイメージ通りの、
きれいな歩道が整備されていました。

一部識者によりますと女子学生のご挨拶は『御機嫌よう』だとか・・・!?

















さて、まずハンギングバスケットマスターとは?

一般社団法人 日本ハンギングバスケット協会の認定する会員です。

この協会では主にハンギングバスケットやコンテナ等を利用した装飾園芸の
普及に努め、地域社会と連携して、花育の推進・花と緑にあふれた
まちづくりの実現に寄与することを目的としています。

協会の会員は、普通会員・学生会員・協賛会員・マスター会員の4種に分かれますが、
マスター会員に合格すると講習会の講師となれるなど活動の幅が広がります。

私は普段、セル苗やポット苗を作るばかりなので、
寄植えの販売物を増やしたり、実習で話せる内容に厚みを増したいと思い、
受講してきました。




テキストはちょっと重め?
















ハンギングの基本から多岐にわたる内容がギッシリ。
専門的な内容も分かりやすく説明されていました。



そして講師の先生は・・・?






















(講義前のシーンとした空間で盗撮してきました 笑)


プライベート、と言いつつ『半』が付いたのは、
渡辺先生の講義を受講するからでした~!!!

遥か昔(?)学生時代を思い出しながら・・・

当然のことですが、100名近くの受講生全員が
園芸に携わり、深く興味を持っている方々でしたので
真剣に耳を傾けている様子に、自分もいっそう身を入れて勉強できました。




今回は、座学と筆記試験のみでしたが、
東京会場では、来月末に実技試験が行われます。

参加者がそれぞれ寄せ植えしたハンギングバスケットが、一堂に並べられます。

ちょうど夏から秋への季節の変わり目。
どんなテーマで、どんな植物を使うか、ワクワクしつつ頭を悩ませています。

出来上がりをお楽しみに!
それでは、みなさま、御機嫌よう~♪



(池田)



※なお、本学と協会は直接の関係はありませんので、
 問い合わせ等は、協会宛にお願いします。




~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月29日水曜日

道の駅にて


 本日の最高気温30℃と聞いて、なんだ涼しいな、と思った人。
 だいぶ暑さで感覚がマヒしているかもしれません…。


 先日、帰省中に立ち寄った道の駅の一角にて、面白いコーナーをみつけました。



 「自然からの贈り物」という文言とともに、多種多様な植物の葉を乾燥させたお茶のコーナーです。
 他にも様々な植物の実を乾燥させてミックスした野草茶など、なかなかバリエーションの充実したコーナーが作られていました。


 飲み方や、植物の説明が詳しく書かれた表紙は、テープで1袋ずつ丁寧に止められており、自社(?)でパッケージまで行っている様子でした。
 栽培品ではなく、山採りでしょうか。

 道の駅というと、野菜をはじめとした地元の作物や加工品が主な品物というイメージでしたが、そんななかで地産の機能性植物の活用を盛り込んだコーナーに人が集まる光景はなかなか珍しく、新鮮な気持ちで眺めていました。



(安藤匡哉)








~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月28日火曜日

ニンジン、たたき起こされる。

 オタネニンジンの種子を川砂のお布団で寝かせて、およそ4週間が過ぎました(形態的休眠打破のための処理です)。前回のブログ記事はこちら

今日はそのニンジンを、たたき起こします!!!
 
温度の異なる環境下で管理を行っていたニンジンの種子たちを集合させ、

川砂のお布団を剥がします。赤いネットがなんだか不機嫌そうに見えるのは私だけでしょうか?

顔を洗わせ、多少シャッキとしたニンジンの種子たち。

 皆さんお気づきかと思いますが、今回たたき起こされたニンジンの種子は明らかに、寝不足であり、形態的休眠も打破されていません(芽切り種子数:0)。
詳細は研究中のため、申し上げられませんが、これらの種子はホルモン処理を行い、どの時期に発芽してくるのか?をチェックします。このような調査をいくつかの組み合わせで行うことで、出来るだけ早く、種子の形態的休眠と生理的休眠を打破し、発芽させ、良い苗を作ることが目的です。

 ちなみに昨年度、新藤先生の手によって休眠打破された種子を播種後、1ヶ月で↓のような状態になりました!

 さらに、この植物は、8月30、31日に行われるイノベーションジャパン2018に展示されます。つまり、千葉大学を代表して、渡辺均准教授と安藤匡哉特任が、イベントに出展します!!!

詳細はこちらから
https://www.ij2018.jp/

皆様のご来場をお待ちしております!!!!!



黒沼



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月27日月曜日

自分で蒔いた種(たね)

私が何か問題を起こしたわけではありません。

「自分で蒔いた種」というと、あまり良い意味では使われませんね。「自分でやったことなんだから自分で責任を取りなさい!」 こう言われて子供の頃に怒られた記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 私もその一人、何をやったかは忘れましたが・・・。 「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」という英語のことわざからきているそうですね。

「蒔かぬ種は生えぬ」・・・何らかの努力をしなければ、結果は得られない。

このように種(たね)の例えには、「責任」や「努力」の意味が含まれていますが、実際の営利生産の種(たね)蒔き(播種)は、まさしく「責任」や「努力」なしではできない作業ですね。仕事でもありますし。花卉・苗生産部の播種・育苗を担当している池田技術職員は、「努力と責任感プラス根気」で、現在、大量の秋播きの花壇苗の播種と育苗に携わっています。

一方、家庭園芸でも種子から増やせばたくさんの苗を得ることができますので、ポット苗を購入するより、苗代をかなり抑えることができます。しかし、花の種子は野菜の種子に比べて小さいものが多いので、ちょっとしたコツが必要です。

ということで、先週の金曜日(24日)は、千葉県睦沢町の農業塾という講座で種(たね)蒔きを体験して頂きました。

今回播種したのはビオラ ピエナシリーズのミックスです。輪鉢にたね蒔き専用の用土を入れ、ジョウロで十分に灌水した後、播種を行ないました。ハガキ大の厚紙を半分に折り、そこにビオラの種子が一列に並ぶように入れ、手で厚紙を軽く叩きながら、1粒ずつ種子を土の表面に落としていきます。種子を厚紙に一列に並べてから少しずつ落とすのは、土の上で種子が重ならないように、移植の際に苗が絡んで傷まないようにするためです。蒔き終わったら、バーミキュライトの細粒で薄く覆土し、霧吹きで灌水後、保湿のためビニール袋に入れました。

実習で使用したビオラ品種。1袋に30粒の種子が入っています。




厚紙を使って1粒ずつ丁寧に種子を落としていきます。厚紙の傾き加減と左手の微妙な振動がコツ。



楕円形のやや黄色味を帯びているのがビオラの種子。
均等に蒔かれていますね。



バーミキュライトの細粒で薄く覆土。



播種した日付と品種名を記したラベルを挿し、霧吹きで灌水してビニール袋に入れて湿度を保つ。

播種後からポットへの移植まで、ご家庭での管理方法を説明して講習会は終了しました。来月末にも講習会が予定されていますので、播種後の経過を聞くのが今から楽しみです。

今回の「自分で蒔いたビオラの種(たね)」が開花した時には、購入したポット苗の花を眺めるのとは、また違った喜びを感じて頂けるのではないかと思います。世話をする過程での「努力」や「責任」などの苦労が、咲いたことによって「達成感」や「自信」、「楽しさ」に変わるのではないでしょうか。

皆さんも種(たね)蒔きにチャレンジしてみませんか? 



 (渡辺 均)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。

これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、

こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月24日金曜日

アプテ二ア


 こんにちは、学部4年の木下です。
 涼しくなったと思ったら、まだまだ暑い日が続きそうですね。

 今日は、1000属ハウスにある夏の花をひとつご紹介したいと思います。



 この小さくて鮮やかな花を咲かせるのは、ツルナ科のアプテ二ア(Aptenia cordifolia)です。

 英語名ではベビーサンローズ、和名ではハナツルクサでよく知られています。



 原産地はアフリカで、丈夫で這う性質を持つのでグランドカバーや吊り鉢などに利用されます。
 多肉の葉を見ても、鮮やかな花を見ても楽しむことができます。

 夏も終わりに近づいてきていますが、お家に夏の花をひとつ増やしてみてはいかがでしょうか?

(学部4年:木下

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月23日木曜日

ムシムシソワソワ


今日は月に一度の
花卉・苗生産部 月例会議の日です。

教員と技術職員が集い、
各栽培担当者が生産予定と進捗状況を報告し、
今後の予定を決めていきます。

母の日販売も
シクラメン祭も
実習の内容や当ブログのことも


全てこの会議で決めてきました。

時には大激論になることも!?
でもそれが、より効率的で中身の濃い仕事に結びついていきました。

台風の影響で外はムシムシですが、
担当者の心はみんなソワソワです。
(長嶋)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月22日水曜日

この子は誰の子?


 体感として、やや過ごしやすい気温となってきましたが、同時に台風をはじめ、ゲリラ豪雨なども心配な季節になってきました。
 朝晩の冷え込みに体温調節も慌てた様子ですね。


 これまでのヨモギに関する研究において、全国各地より集めてきた様々な個体、それらの主に葉をサンプルとして生育調査をおこなった結果、地域によって様々な形態を示すことが明らかになりました。
 また利用の観点から、食用やモグサ用として、収量や葉裏の毛が多い系統も複数みつかり、これからの国産ヨモギの生産に有効な系統として利用可能であると考えられました。


それらの系統から更なる利用価値の高い系統を作出することを目的に、いくつかの系統を選抜して交配をおこない、種子を採って今年度のはじめに播種しました。



 大きく生長した株をよく見ると、隣合う同じ系統を親とするはずの個体間においても、草丈や茎の伸び方に違いがみられます。




 葉に関しても、大きさをはじめ、切れ込みの深さや枚数について個体間での違いが大きく、有用な系統同士を掛け合わせても、イメージしたようなカタチを示す株は少なく、育種の大変さを再度確認しました。


 今回得られた情報や交配個体をもとに、より目標に近い個体の作出を目指して、交配を続けていきます。

(安藤匡哉)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月21日火曜日

せっかくだから。

 先週はトウキの片付けの話をしましたが、今週はトルコギキョウの片付けについて。
 当研究グループでは、トルコギキョウのチップバーン(Ca欠乏による葉先枯れ症)の原因解明に関する研究を行っています。実際の実験は、苗テラス内(閉鎖型システム内)で行い、開花する前に最終サンプリングは終了してしまいますが、実験植物の花の写真を撮るため、温室内で一部の株を管理しています。
 出来るだけ状態の良い花の写真を撮るため、維持管理を行っていたのですが、段々と管理が行き届かなくなり… ということで、傷んだ株は廃棄!
 地上部を切り取り、さようなら。

継続して維持する株は、枝数を減らして、スッキリと! 

そして、余ったこの花。
花弁が赤色の品種名:あずまの薫り
花弁が白色の品種名:ボヤージュイエロー

 せっかくだから…
こんな感じに。
※趣味の範疇ですので、ご意見・ご指摘は受け付けません。笑

 この花は、私のデスクのすぐ前に飾られていますが、「綺麗!」という感情よりも、研究を「やらねば!」という思いが湧いてきます!笑
綺麗な花を作る人に、少しでも貢献できるように、日進月歩、一つずつ丁寧に積み上げていきたいものです。


黒沼


 


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月20日月曜日

薬草園に自動灌水装置が導入されました

柏の葉も数日前から秋の空気に入れ替わり、夜になるとスズムシが鳴き始めました。このまま秋になるのか? それとも猛暑がぶり返すのか・・・。

さて先日、薬草園に自動灌水装置(スプリンクラー)が導入されました。これまで、教職員やシルバー人材の方のご支援によって、猛暑の中でも手灌水(ホース灌水)で水管理を行なってきましたが、大幅に管理の手間と作業者の負担を減らせるようになりました。

植物の高さに合わせて散水位置(高さ)を変え、ひとつのスプリンクラーで4mの範囲をカバーします。






また、日陰を好む植物が植えられている寒冷遮ハウス内には、頭上灌水装置を取り付けました。


灌水が自動化されたとはいえ、天候と土の乾き具合、植物の生長を見ながら、タイマーによる散水時間を調整し、過不足のない灌水条件を設定します。灌水作業は楽にはなりましたが、これからも日々のチェックは欠かせません。


 (渡辺 均)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月18日土曜日

存在感抜群


 こんにちは、修士2年の王です。
 今日は1000属ハウスの植物の中で最近とても存在感がある植物を紹介します。



 これはタイタンビアス(Hibiscus x Taitanbicus)です。タイタンビアスはアオイ科フヨウ属の宿根草であり、アメリカフヨウ(H. moscheutos)とモミジアオイ(H. coccineus)の交配、選抜により誕生した品種です。

 暑さ、寒さに強く、日当たりさえよければ毎年咲きます。
 背が高くなるので、植え付けと同時に支柱を立てておくと良いでしょう。



 大輪の白い花が咲き、圧倒的な存在感を持っています。
 花の裏側はピンク色で、つぼみの状態からも楽しめます。

 花期は7月から10月です。
 花は一日花なので、朝咲いた花は、夕方には萎れて落ちますが、毎日次々と新しい花を咲かせます。

 1000属ハウスにはたくさん面白い植物があるので、日々の管理は大変ですが皆楽しんでいます。

修士2年:王)


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月16日木曜日

関東・甲信越地域大学農場協議会

先週、平成30年度関東・甲信越地域大学農場協議会が開催され
副センター長と蔬菜・作物部の技術職員と共に東京農業大学へ
2日間出張してきました。





















農場協議会とは平たく言うと大学の農学系技術職員の集まり。
日ごろ、実習や研究で得た知見をまとめ、発表します。
花卉や蔬菜はもちろんのこと、千葉大学には無い、
畜産や繊維の学部の方々もいらっしゃり、内容も多岐に渡ります。

今回、12名が発表した中で、当大学蔬菜・作物部の技術職員が
優秀賞に選ばれました!!!















次年度は私が発表の担当です。
1年間、実験を頑張らねば・・・!!!


初日は、椅子に座って発表を聞いていましたが、
2日目は、当番校の農場見学が入ります。

生憎の台風の中、7年ほど前に整備された新しい農場に足を踏み入れます。
部門ごとに分かれて見学となったため、迷わず花卉部へ。

農大では、『五感に訴える』をキーワードに様々な工夫をされていました。
例えば、農大産のタマゴの殻やパッケージを利用して多肉植物の飾りを作ったり。




























アロマティカスの香りやエディブルフラワーの味を、
実際に触れて、食べて学生さんたちは学びます。











実習の中で育てた花や葉を使って花束を作る回もあるそうです。













紐で区切られたシクラメンは、1人ずつ区画ごとに担当し、
作り込んで、大学祭などで販売するそうです。


















どの大学の教職員もそうですが、
どうやったら学生さんに興味を持ってもらい楽しく実習できるかを
常に模索しているなと感じます。
当大学では園芸別科が終了に近付き、実習も学生さんも減ってしまいましたが、
学生さんが植物に触れる数少ない機会に、
より関心を惹かれるような話や技術を提供していかなくてはと
改めて思いました。

なかなか見られない他大の農場をじっくりと見学させてもらい、
大変有意義な研修会でした。






(池田)






~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2018年8月15日水曜日

ヒラヒラスカート

 8月も中盤となり、相変わらず暑い日々が続いていますが、これ以降少しずつ気温が落ち着いてきそうです。
 …と、前にもニュースで見た気がしますが、それ以降も何度も30度を大きく超える日があったので、油断禁物ですね。


 道行く人々を眺めると、日差しの強さに負けないような鮮やかな服装の方々が多く見られますね。
 植物たちも開放的となるのか、派手な色や様々な形の花が賑わいます。



 その中でも優雅に、大きく広がった黄色のスカートをまとった姿が。
 こちらは、キダチチョウセンアサガオBrugmansia suaveolens です。



 中南米原産のナス科低木で、よく枝分かれした茎の先から20センチにもおよぶ漏斗状の花を下向きに、初夏から晩夏まで長く咲かせ続けます。
 葉だけではなく茎も緑色であるため、花がついていないとアオキAucuba japonicaにも見えますね。

 かつては名前にも含まれているチョウセンアサガオDatura metelと同属でしたが、下向きに花をつける点と、国内で栽培する場合において木本性である点で区別されています。


 蕾の状態がキュウリやオクラの様にも見えますが…絶対に食べてはいけません

 全草にトロパンアルカロイドを数種含み、服用すると副交感神経および中枢神経への影響から、排尿等の分泌機能の抑制、血圧や脈拍の上昇、瞳孔の散大を引き起こし、多大な脱力感を得るとともに、幻覚まで見てしまうという強烈な効果を人体に引き起こします。


 ただこの脱力感に着目したかつての医学者たちは、チョウセンアサガオを苦痛を取り除くために少量用いていたとも。

 名を冠するところの朝鮮半島を経由して国内へと持ち込まれたチョウセンアサガオは、世界初の全身麻酔手術に成功したといわれる華岡青洲が用いた麻酔薬「通仙散」の主成分にも用いられたといわれています。


 ヒラヒラとしたフレアスカートを思わせる華やかな姿でありながら、強力な幻覚作用を示すキダチチョウセンアサガオ。

 エンジェルストランペットいう別名は、形状だけに由来するのか果たして…?

(安藤匡哉)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・