2012年5月31日木曜日

健全な苗づくり

まずは、これは何でしょう??




植物が密閉された透明なプラスチックのケースの中にあります。

これは、「培養苗」といいます。

培養苗は土を使わずに、無菌状態で寒天で育てられています。
毎年、栄養系の植物を増やすときは、
この培養苗から少しずつ増殖をしていきます。

ただし、培養苗の中の環境は湿度がとっても高く、
育てている光も蛍光灯を使った弱い光で育てていたので、
いきなり、外の自然環境に出してしまうと、
植物自身が順応できずに枯れてしまう場合があります。

なので、、、、




プラスチックケースから出して、
新しい土に植え替えた後は、
湿度が高くて、弱い光の場所で育てていって、
徐々に光を強くして、湿度下げて、自然環境に適応できるようにしていきます。
この一連の作業は、順化といいます。

毎年、病気の持っていない健全な苗を作るためには、
ひと手間かけて苗づくりをしなければならないんですね~。

                   (松原紀嘉)



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ハウスの遮光

おはようございます。

4月に保温カーテンを取り外し、
今期のハウスの暖房が終了しましたが、

それから1ヶ月半が経ち、夏に向けての準備が始まりました。





これは遮光ネットと呼ばれる農業用資材で、ハウス内の強すぎる太陽光を

遮蔽するために使用します。


銀色、黒色、遮光率20~95%以上、ネットの編み方の違いなどなど、

各メーカーから様々なタイプが販売されています。

もちろん生産する作物に合ったものを使用します。


遮光を張ると、夏が来たな~と感じ、
保温カーテンを張ると冬が来たな~と感じます。


その下で育つ植物たちは、どう感じているのでしょうかね?



                                     (長嶋)   

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2012年5月29日火曜日

シクラメンたまごクラブ



  スペーシング(鉢広げ)が終わり、隣を気にせず葉枚数を増やすシクラメンの3号ポット苗。

でも、この時期の大きさとしては、ちょっと小ぶりかなー!






栄養診断をして、毎週の液肥の仕方に反映させているものの、

それだけではなかなか思いどうりの大きさ、形にはなってくれません。

しかも、色々な品種が何十種もあって、それぞれに処方を変えるわけにもいかず・・・。

でも、夏の暑さに打ち勝つように、ガッチリタイプの苗をつくらねば!!!

あと10日ぐらいで、4.5号ポットに鉢上げです。


前年使用した硬質ポリポットなので、熱湯消毒をして再使用します。




乾燥させるため、ピラミッド状にかさねて数日室内で乾かします。

重ねていると、鉢底の形が何かに似ています!。

硬質ポリポットの鉢底の切れ込みが ひじょうに気になります?




裏返しした鉢底に、真実の口が・・・。  いっぱいこちらを見ています。

わたしは、愛情を持ってシクラメンを育てています、って。  んっや! ほんとうだって!!!

��石井)
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2012年5月28日月曜日

青色のビオラ

今日紹介するのは、こちら。



昨年から販売開始になったビオラの新色、
「ソルベ デルフトブルー」です。

さすがに、5月下旬では、色もすこし薄くなってきて、
花も小さくなってきてしまいましたが、
1株でこのボリュームになります。



秋から春にかけては、この通り、





とってもきれいなブルーの色合いの花を楽しませてくれます。

株もまとまりやすくて、作りやすいのでおすすめです。

                  (松原紀嘉)


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2012年5月27日日曜日

マーガレットのポット上げ

今日は、マーガレットのセル苗をポットにあげていきます。



園芸別科花卉専攻の1年生がポット上げをしています。

3号ポットへの用土詰めから行っていきましたが、
もう、だいぶ作業の進め方がわかってきたようで、
とっても早くポット上げをできるようになってきました。




まだまだ、小さいマーガレットの苗ですね。


移植が終わったら、
灌水をしていきます。





灌水ムラができないようにしっかりと、
たっぷり灌水していきます。


今日、植えた品種は、こんな花が咲きます。




濃いピンク色で、とっても映える色合いの花ですよね~。


ところで、、、、

マーガレットの苗といえば、、、
普通は春先にたくさん見かけると思いますが、
今回の移植はどうみても、普通の生産としては、時期外れです。

なんで、こんな時期外れに生産をするかというと.....、

それは、まだ、もう少し秘密にしておきましょうか!

                  (松原紀嘉)



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2012年5月26日土曜日

セル苗

おはようございます。


ここは
『千葉大学環境健康フィールド科学センター
高度化セル成形苗生産利用システム』
通称 苗生産部です。





主に生産者向けの幼苗や
小売店や造園向けのポット苗
個人ギフト向けの鉢花など
広く取り扱っています。





ところで、苗生産部の正式名称の一部である
『セル苗』とは一体何のことでしょうか?



播種後の写真は多く掲載してきましたが
今日はセル自体を紹介したいと思います。





セルとは
細胞(cell)のように並んだ個々の容器のことを指し、
容器全体はセルトレイ、またはプラグトレイと呼ばれます。



土を詰めたセルに
機械もしくは人の手で種子を播き、
適度に生育したらポットへと移植します。
根を傷つけずに簡単に移植出来ることが、
セル苗の利点の一つです。





セルの大きさや材質、形状は様々で




通気の穴が開いているものや

(写真では分かりにくいですがセルの間に小さな穴があります)



セルの大きさが同じでも
深さが異なるもの、




色が異なるものもあります。






播種から移植までの
比較的短い期間しか使われませんが、
植物の大きさや生育スピードなどに合わせて
トレイを選びます。



セルトレイの利用には
もちろん不利点もあります。

初期コストが高いことや、
専門的な技術が求められること、、、



他の利点と合わせて
ちょっと考えてみてください~。





(池田)





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2012年5月25日金曜日

株式会社ハルディンの展示会

昨日は、株式会社ハルディンの展示会に参加してきました。



ハルディンで生産されているオリジナル品種がずらりと並んでいます。




こちらは、ペチュニアの「藍色小町」です。

花の数も多くて、とってもまとまりが良いですね~。
花は他のペチュニアに比べて、花弁の形が崩れにくくて、
とってもすっきりとした印象です。





いろいろな品種のミックスの提案もたくさんありました。





これは、ロベリアですが、
青を基調とした色が特徴のロベリアに、
白花の品種も一緒に植え込むと、とっても涼しい雰囲気になりますね~。





カラーリーフも充実していて、
このコリウスや、ヒューケラ、ニューサイランなどなど、
主役になるカラーリーフから、主役を引き立てる名脇役のカラーリーフまで、
いろいろな提案素材があります。


なかには、こんなものも、、、



来年以降の生産予定の最新の試験品種も展示されていました。


毎年、新しい品種の生産試験を行うだけでなく、
露地に植え込んで、日本の環境に適している品種かどうかの
品種のパフォーマンスの試験もしているそうです。

                  (松原紀嘉)


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2012年5月23日水曜日

次年度の生産に向けて

昨日、種苗メーカー(株式会社ハクサン)の展示会へ参加してきました。




展示会では、、、




今年から販売開始する新品種や、
まだ発売未定の試験品種が展示してあります。



このペチュニアは、とってもきれいですが、
まだ、試験品種なので、お店には年内には出てきません。


これは八重咲きのカリブラコアです。



販売されている規格はポット苗ですが、
鉢で仕立てて見本として展示してあるので、
ポット苗を購入して植え込んだあとの
この品種のパフォーマンスが良くわかります。


ペチュニアの見本鉢もずらり....




この展示会では、
この植物を生産する方だけでなく、
お花屋さんなどの小売店のバイヤーさんたちもこられるので、
見本鉢は品種の特性を知る上で、
とっても重要になります。


その他にも、、、
今回の展示会の場所が、もともとお花屋さんの一部ということで、
実際に、展示してあった品種を花壇に植栽しているものもありました。



ぶどうの木の下に、ペチュニアの大株!
品種の丈夫さがよくわかりますね。

この時期は色々な種苗メーカーさんが
新品種の展示会を開きます。
新しい品種を栽培する際は、
事前にその品種の特性を知らないと、
最適な条件で栽培することができません。

なので、、、
展示会ではしっかりと品種特性をみて、
次年度以降の生産体系に加える品種を選定していきます。

              (松原紀嘉)


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2012年5月22日火曜日

可愛い難駆除雑草

  
  最近センターの道端に、可愛いオレンジ色のポピーがかなり繁茂しています。

難防除雑草化した、ナガミヒナゲシでした。




ナガミヒナゲシ papaver dubium (ケシ科 ケシ属)1年生草本

ヨーロッパ、地中海方面からきた帰化植物で、最近日本のいたる所で繁茂している植物です。


��~5月に開花し、その存在が可愛いので放置してしまいますが、実は、繁殖力が非常に旺盛で、土壌は選ばずどこでも生育し、他の植物の繁殖を減少させ群落化してしまいます。花壇に入り込まれると1年で増えてしまいます。

開花結実した花は、約1000~2000粒の種を撒き散らしますので、
防除には、まだ開花する前の3月下旬までに植物体を駆除することが必要となります。

でも、いつも開花して可愛いなー!って観賞してから除草するんですよねー!。遅い!!!

��石井)
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2012年5月21日月曜日

ゴーヤの花

ゴーヤは、ウリ科Momrdica charantiaの植物です。
ニガウリやツルレイシと呼ばれていたりしますが、
花のつき方がちょっと変わっています。



これがゴーヤの花ですが、
実はゴーヤの花には、雄花と雌花があります。

横から見ると、、、




これが、雄花です。


こちらは、、、



正面からみるとわかりづらいですが、

横から見ると、、、



花の付け根にちっちゃなゴーヤがついていますね!

これが雌花です。

一つの株から、雄花と雌花が別々にできる植物の特性を、
『雌雄異花同株』といいます。

ゴーヤの場合は、咲いてくる花のほとんどが、雄花です。
品種によっても雌花の開花率はかわってきますが、
雌花のほうが少ないのが一般的です。

雌花が咲いてきたら、雌花にあるめしべに、
雄花の花粉を受粉させると、
しっかりと充実した実ができますよ!

             (松原紀嘉)


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