ラベル ニチニチソウ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示
ラベル ニチニチソウ の投稿を表示しています。 すべての投稿を表示

2018年7月12日木曜日

夏の花

最近、花の投稿をあまり見ていないような気がするなぁなんて思いまして・・・
今日は学部生の実習で栽培した花壇苗の写真を少々

こちらはキョウチクトウ科ニチニチソウ(Catharanthus roseus)




















夏らしい色合いで、日照を好むこと、高温と乾燥に強いことから
花壇苗や寄せ植えによく使われます。
湿ったところや風通しの悪い状況、高濃度の肥料は苦手なので、
灌水はちょっと控えめにしています。
また、直根性で移植を嫌うので、ポット上げや鉢上げの時には
根を傷めないよう注意します。

人気の花色は、優しい色合いのアプリコットや日の丸色のポルカドット

でも今回選定したシリーズのアプリコットは、
他の花色と比べると節が伸びやすく草姿が暴れやすい印象。
逆にポルカドットは、草姿がこじんまりと纏まりやすい印象。
来年はそれを踏まえて作り方を変えるか、違う品種に替えるか要検討!!
人気色なだけに、より上手に作りたいものです。


中心に赤や白、黄色の「目」が入るタイプと、
クリアタイプの品種がありますが、
ここの売店では、目アリの方が好まれているような感じがします。

花弁が枯れて落ちると、自然と細長い莢ができてきます。




















熟すと茶色くなって種子がこぼれるので、
いつの間にか新芽が増えているということもあります。
種子に栄養が取られてしまうので、
早いうちに莢ごと折り取っておくと、花が長く楽しめます。



















少し花蕾と似ているので、莢を取る時にはよく見極めて。

枝が間延びしたり、バランスが崩れたりしたら、
節の上で切戻すと、また新しい芽が成長しこんもり茂ります。
開花期間が長く、秋口まで次々に花が咲く優れものです。





花の投稿が少ないのは、盛夏に出荷適期の花壇苗や鉢物が少ないから。
出荷してもこの暑さでは、傷んでしまったり根付かなかったりします。
それに灌水や薬散も回数が多くて大変です。。。

そのため、この時期は、繁忙期にできない棚卸をしたり、
鉢洗い、トレー洗いをしたり、ハウス消毒をしたり、
売店用植物の更新や増殖をしたり、
実験や播種の計画を立てたり、、、、、

あれ??? 
花が少なくて手が空いているはず・・・???
いつが暇なんでしたっけ??? 

(笑)





(池田)



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp ~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2015年7月16日木曜日

見覚えのある鉢花

柏の葉キャンパス駅から千葉大学へ歩く途中に、
昨年あたりからイスやテーブル、鉢が置かれるようになりました。
いつも綺麗に整備されており、市民の憩いの場となっています。


大きな鉢の中は、季節ごとに植替えをされています。
つい先日、ユリオプスデージーがニチニチソウに代わっていました。

















このニチニチソウ
うちと同じ品種だなぁと思ったら・・・
実は、千葉大の学生実習で作られたものでした!
学部3年生が3ヶ月の間に
播種、ポット上げ、矮化剤処理、出荷調整をしました。


















ニチニチソウの隣に植わっているマリーゴールドも実は、、、
千葉大から出荷した苗でした。






















3月の寒い時期に植付され、
4ヶ月でずいぶん大きくなっていますね。

出荷した花がどういった場所にどのように利用されているのか
知ることで、次回の参考にすることが出来ます。
例えば、ニチニチソウは大きな苗の間に補植されるものなので
高さのある株を選ぼうだとか、
風が良く当たる場所なので、マリーゴールドは
順化をしっかりしていないと霜焼けが起こるだとか。
身近で見ることができると、とても良い勉強になります。


ニチニチソウとマリーゴールドは、鉢の管理をしている業者さんに
直接販売した苗ですが、、、

先日、隣市の玄関先で
カリブラコアの鉢も見かけました!





















この鉢にこの配色は、絶対千葉大の母の日出荷のもの!
ちょっと伸びて形は崩れているけれど、
1月以上経っても元気に咲いていました。



自分たちの作った花が実際に使われているのを見るのは
なかなか嬉しいことです。

さぁ次は何を見に出かけようかな~♪



(池田)



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→お問い合せ
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2014年7月1日火曜日

ニチニチソウの出荷調整+α


今日の学部3年生(園芸学科・栽培育種学領域)の専門実習はニチニチソウの出荷調整を行いました。

4月の1回目の実習で播種を行ない、ポット上げ、追肥、摘芯、矮化剤処理などの実習を積み重ね、今日が出荷となりました。

4品種を1つのカゴトレイに詰めて市場へ出荷します。

 

最初に配色を考慮してカゴトレイに詰める順序を決めます。
 


その順序が決まったら、高さを揃え、花がらを取りながら丁寧にカゴトレイに詰めていきます。
 

 詰め終わったら、底面から灌水して、出荷準備完了です。
 

 

ここまでが生産者として行う出荷の実習です。 

さらに、ここからは別の実習です。
出荷で余剰となったニチニチソウのポット苗を使用して、各人が好みの鉢に植え込み、実習最終日に鉢花としての完成度を評価するものです。

鉢を選び、植え込むポット苗を選び、根鉢を丁寧に崩して植え込みます。
 

 

苗と苗の間にも新しい用土を入れます。
 

分枝を促すために先端部を摘芯し、雨除けハウス内で実習最終日まで各人が栽培管理を行ないます。
もちろん、学生さん達は期日までに鉢花を作り込むような体験は初めてです。

さて、どんな鉢花が完成するのでしょう? その後の生育が楽しみですね。



  (渡辺均)



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→お問い合せ
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2014年4月8日火曜日

ちょびっとだけ 育種のはなし


これなんでしょう?



苗生産部で生産中のニチニチソウ (Catharanthus roseus) です。
夏の花ですので、4月に開花苗を生産するのはちょっと早いのですが、需要はあります。

これをよく見てみると、




ピンクとホワイトで、ずいぶん開花程度が違います。
同じシリーズのニチニチソウなんですが。

育種の世界では、同じシリーズの中で、花色は違っても、草型、花型、花の大きさ、そして開花時期、すべてをできるだけ揃えようと努力します。
同じ日に播種して、同じ日に開花して、同じ日に同じ形で同じ花数の苗を出荷できる方が、生産するには効率がいいですもんね。
例えば、ホワイトだけが開花が遅ければ、ホワイトだけを早めに播種したり、温度を上げたりしないといけない場合もあります。

育種家は年々改良を進めて、いろいろな形質の揃いを良くしていく努力をしているわけですが、相手は植物。教科書通りに、思うようにはすぐ改良できないこともあります。
それでもやっぱり、一歩一歩でも、品種改良の努力は続いていきます。


(金谷)



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→お問い合せ
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・