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千葉大学 環境健康フィールド科学センター 花卉・苗生産部 では、
『高度化セル成型苗生産利用システム』を活用した実習教育や研究などを行っています。
今年もこのシーズンがやってきました。9月は長雨が続き、昨年のような残暑を感じることもありませんでしたが、先月下旬には早くもサフランの球根から新芽が伸びてきました。昨年より2週間ほど早い生長です。さっそく、球根を大きさごとに分けて育苗トレイに並べ、台車に載せて真っ暗な発芽室に入れました。
芽が伸び始めたサフラン
台車に載せられたサフラン
上の画像でお分かりのように台車の下の段に空きがありますね~。昨年は台車2台分でしたが・・・・・。以前のブログにも書きましたが、サフランの開花は、11月の2週間に集中します。食品や染料、生薬原料として利用されるサフランは、毎日、その日のうちに咲いた花から雌ずい(めしべ)を取り、乾燥させなければなりません。平日はパートさんに作業をお願いしていますが、その2週間の土日の採花は、これまで私がやっていました。朝から摘み採り作業を始めても、終わるのは暗くなってからということも。今年は、自分自身の働き方改革のため、並べた球根の数を昨年の半分以下にしました。
週末のサフランの採花が楽になったとしても、たぶん、ほかの作業をしていると思いますが・・・・・(笑)。
(渡辺 均)
Caryopteris
ダンギク シソ科
名前に「キク」とありますが、シソ科の仲間です。
ちなみにシュウメイギクも「キク」とはいっていますが、キク科ではなくキンポウゲ科の仲間です。
この他にもピンクや白といった品種もあります。
来年は3色合わせて販売できるように、今から挿し木をして増殖しようと思います。
お楽しみに。
秋になるとユリの球根が出回りますが、「ユリの球根を植え付けるときは、その球根の3倍くらいの深さに植えましょう!」と良く言われていますね。ところで、上根をつけないユリの場合の植え付け深さは?
一般的なユリの球根は、球根を支える役割をもつ球根の下部から伸びる根(下根)と、球根から地上に向かって茎を伸ばし、球根と地表の間の茎から発生する根(上根)があります。この上根は、おもに養水分の吸収の役割を担います。この根を十分に発達させることで、生長を促し良い花を咲かせることができます。そのため、ユリは他の球根に比べて深く植え付けられているわけです。
ユリの球根を浅く植え、温度や水ストレスを加えてしまうと、上根が傷み、伸びた茎の下部の葉が黄化して落葉し、茎が十分に伸びないうちに花が咲いてしまいあっという間に地上部が枯れてしまいます。
ところがユリの仲間でも上根のないユリもあり、ではそのユリの植え付けの適正な深さは? 花壇に植えるのであれば、あまり気にすることもありませんが、切り花生産では花の品質や生産コストにも関わりますので大きな問題です(いろいろな相談を受けます)。
上根をつけないユリの球根と新芽
そこでさっそく、予備試験を行うために球根を植え付けました。植え付け深さを変え、用土を変えて・・・・・。
ごく浅く植えられたユリの球根
植え付けは、通常のユリの植え付けの深さとごく浅く植える2つの方法を試しました。上根が伸びないのであれば、スイセンやチューリップと同じような促成栽培(コンテナ栽培)の植え付け方法でも良いはずですよね? 今後の生長が楽しみです。
(渡辺 均)
キンモクセイの香りが漂い始めました。長かった夏休みもあと1週間です。
さて、今日の話題はアボカドです。7月のブログで、春に伸長した枝を使った挿し木(緑枝挿し)を行ったことを書きましたが、その結果のご報告です。
7月13日のブログ
https://naeseisan2.blogspot.com/2026/07/blog-post_13.html
緑枝挿しの目的は、挿し木の歩留まり率の向上と発根までの期間の短縮を狙ったものです。昨年まで行っていた休眠枝挿しでは、歩留まり率は低く、挿し木から発根までに5か月以上もかかっていました。
それと、今回から新たに挿し穂近くにLED灯を設置し、光の影響についても試してみました。さて、その結果は・・・・・。
LED灯直下のアボカドの挿し木(緑枝挿し)
弱光下での挿し木(緑枝挿し)
上の2枚の画像をご覧いただければ一目瞭然ですね。今回の緑枝挿しでは、LED灯直下のやや強い光を当てた挿し床では、挿し穂はほぼ枯死することなく生存しています。また、数本抜いてみるとすでに発根がみられました。
一方、発芽室内の弱い光のみで管理された挿し木では、数本が生存しているのみでした。温度と湿度、日長は同じ発芽室で管理しているにもかかわらず、光の強さという条件を一つ変えただけで、これほど挿し穂の歩留まりに違いが現れるとは驚きです。おまけに挿し木から発根までの期間は、昨年までの方法の半分です!
挿し木というと、やや高い温度と高湿度の弱い光の下で葉からの蒸散を抑えながら行うイメージがありますが、温度管理ができればやや強い光を照射して発根を促すことができました。
アボカドの台木苗生産は、これまで実生(種子由来)に頼っていましたが、挿し木による量産も見えてきました。
(渡辺 均)