今年も早いもので半分が終わってしまいました。当研究室ではオタネニンジンの早期育苗技術を開発し、一年間で2年生苗(2年分の生育)を生産しています。この技術を開発したきっかけは、そもそも植物(オタネニンジン)の生育に一年(365日)が必要なのか?でした。試行錯誤の結果、オタネニンジンの生長(発芽)と休眠には6ヶ月あれば一年を終えられることがわかりました。
発芽から60日ほどで葉が黄化して休眠に入る
休眠打破(播種後約180日)後から2年目がスタート
この考え方を他の植物で応用すると、薬用植物のオケラは1年で2.5年分生長させることが可能なことがわかりました。また、発芽まで約1年を要するオウレンは、6ヶ月で発芽させることが可能になりました。この技術は、通常の一年では葉が1枚しか展開しない植物や生長の遅い陰性植物の早期育苗のため、発芽と休眠を繰り返して展開葉を増やす目的で検討を行いました。
一方で、オタネニンジンの早期育苗技術が開発できても、安定的に種子が手に入らないとどうにもなりません。現在は採種する親株と根の生産を分けることで、優良種子を安定的に生産する技術開発を行なっています。
子供のころは、一年がとても長いように感じていましたが、今ではあっという間に終わったしまう感じがします。ゆっくり時の流れを感じる余裕も時には必要なのかも知れませんね。
(渡辺 均)
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