2026年9月29日火曜日

長雨との闘い

 気が付けば、9月もあと数日です…
今年は去年よりも涼しい夏でしたが、その分、雨が多いですね。

 ジャパンフラワーセレクションの審査花壇でも、いくつかの品種で9月上旬に切り戻しを行いましたが、その後は、暑さというよりも長雨との闘いとなっております。


比較品種(非審査品種)のイポメア(8月末)


同品種の切り戻し後の様子(9月上旬)


 先週、ジャパンフラワーセレクションの鉢植えを灌水していたところ、実習後の男子学生に声をかけられました。花が好きだそうで、気になっていたとのこと。興味や関心は人それぞれですが、「面白さ」を伝える力を身に着けたい。今日この頃です。

黒沼

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2026年9月28日月曜日

上根をつけないユリ

秋になるとユリの球根が出回りますが、「ユリの球根を植え付けるときは、その球根の3倍くらいの深さに植えましょう!」と良く言われていますね。ところで、上根をつけないユリの場合の植え付け深さは?

 

一般的なユリの球根は、球根を支える役割をもつ球根の下部から伸びる根(下根)と、球根から地上に向かって茎を伸ばし、球根と地表の間の茎から発生する根(上根)があります。この上根は、おもに養水分の吸収の役割を担います。この根を十分に発達させることで、生長を促し良い花を咲かせることができます。そのため、ユリは他の球根に比べて深く植え付けられているわけです。

 

ユリの球根を浅く植え、温度や水ストレスを加えてしまうと、上根が傷み、伸びた茎の下部の葉が黄化して落葉し、茎が十分に伸びないうちに花が咲いてしまいあっという間に地上部が枯れてしまいます。

 

ところがユリの仲間でも上根のないユリもあり、ではそのユリの植え付けの適正な深さは? 花壇に植えるのであれば、あまり気にすることもありませんが、切り花生産では花の品質や生産コストにも関わりますので大きな問題です(いろいろな相談を受けます)。

 

上根をつけないユリの球根と新芽

 

そこでさっそく、予備試験を行うために球根を植え付けました。植え付け深さを変え、用土を変えて・・・・・。

 

ごく浅く植えられたユリの球根

 

植え付けは、通常のユリの植え付けの深さとごく浅く植える2つの方法を試しました。上根が伸びないのであれば、スイセンやチューリップと同じような促成栽培(コンテナ栽培)の植え付け方法でも良いはずですよね? 今後の生長が楽しみです。

 

(渡辺 均)

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2026年9月22日火曜日

はじめてのハンギングバスケット

 先週の研究室の実習では、ハンギングバスケットづくりを行いました!
 学生さんに聞いたところ、皆さん初めてとのことですが、1カ月後にはお客様(園芸店様)へ出荷されるものです。土を平らに入れることなどの基本から、ハンギングバスケット特有の植物の位置や向きを考慮した植え付けなど、一つ一つチェックを受けながら、丁寧に仕込んでもらいました。

丁寧に作業を進める様子

仕込み&灌水完了!


 出荷時期を想定して、丁寧に仕込むことは、他の実習でも同様ですが、ハンギングバスケットに合う品目や品種など、植え付け方法以外にも考慮べきことはたくさんあります。
 いつもと違った作業で、楽しさも学びも多い実習になったはずです!園芸について「一度でもやったことがある」ということを、一つでも多く増やしてもらえればと思っています。それがいつか役に立つ!かも?



黒沼


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2026年9月21日月曜日

アボカドの挿し木には強い光が必要

キンモクセイの香りが漂い始めました。長かった夏休みもあと1週間です。

さて、今日の話題はアボカドです。7月のブログで、春に伸長した枝を使った挿し木(緑枝挿し)を行ったことを書きましたが、その結果のご報告です。

 

7月13日のブログ

https://naeseisan2.blogspot.com/2026/07/blog-post_13.html

 

緑枝挿しの目的は、挿し木の歩留まり率の向上と発根までの期間の短縮を狙ったものです。昨年まで行っていた休眠枝挿しでは、歩留まり率は低く、挿し木から発根までに5か月以上もかかっていました。

それと、今回から新たに挿し穂近くにLED灯を設置し、光の影響についても試してみました。さて、その結果は・・・・・。

 

LED灯直下のアボカドの挿し木(緑枝挿し)

 


弱光下での挿し木(緑枝挿し)

 

上の2枚の画像をご覧いただければ一目瞭然ですね。今回の緑枝挿しでは、LED灯直下のやや強い光を当てた挿し床では、挿し穂はほぼ枯死することなく生存しています。また、数本抜いてみるとすでに発根がみられました。

 

一方、発芽室内の弱い光のみで管理された挿し木では、数本が生存しているのみでした。温度と湿度、日長は同じ発芽室で管理しているにもかかわらず、光の強さという条件を一つ変えただけで、これほど挿し穂の歩留まりに違いが現れるとは驚きです。おまけに挿し木から発根までの期間は、昨年までの方法の半分です!

 

挿し木というと、やや高い温度と高湿度の弱い光の下で葉からの蒸散を抑えながら行うイメージがありますが、温度管理ができればやや強い光を照射して発根を促すことができました。

 

アボカドの台木苗生産は、これまで実生(種子由来)に頼っていましたが、挿し木による量産も見えてきました。

 

(渡辺 均)

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2026年9月17日木曜日

9月後半 売店情報

秋ですね 
センニチコウ ポット苗で販売中

Gomphrena
ヒユ科
暑さと乾燥に強く、日本の夏に適した性質で、長期間咲き続けます。
ドライフラワーの素材にもよくつかわれますね。
現在 緑楽来にて販売中のドライフラワーに使用されているセンニチコウはここ、苗生産で昨年栽培されたものです。

花色は 紫、白、ピンク
花の時期が長いので、鉢植えや花壇にもおすすめです。




お次は、学生さんが実習で播種(種まき)したパセリの苗です。

Petroselinum crispum
セリ科
パセリ


お料理に添えて彩りを豊かにしてくれるあのパセリです。
摂取量は、生パセリで1日3g〜10g(約1本〜3房)が目安とされています。ビタミンCやら カリウムやら調べると体にいい成分がたくさん。
体にいいからって、食べすぎ注意☆
ぜひ、新鮮なパセリを食卓に。


                                        
                              大島










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2026年9月15日火曜日

片づけまでが仕事

 先日、とある案件の植物の撮影が、無事完了しました!6月頃からスタートしたため、延べ3カ月間、無事にデータ採取や植物の生育を合わせることが出来て、良かった良かった。
 が、しかし、片づけまでが仕事です!次の日には、使用した植物や鉢などをしっかりと片づけ、良い形で次の仕事に繋げねば!



道具も私の気持ちも綺麗さっぱり!笑


 次の仕事は、実験です!発注していた資材も揃ったため、思う存分、実験を楽しみたいと思います!



黒沼


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2026年9月14日月曜日

ヨモギを探して

連日ジメジメとして雨ばかり。学内の雨よけハウスで稲架がけしたアカジソも大型扇風機の力を借りて何とか乾燥させています。そうはいっても雨の中でも植物は休まず生長しますので、収穫や調整、乾燥の作業が連日続いています。

 

さて、先週はそんな雨天の中、ヨモギを探しに日帰りで調査に行ってきました。ヨモギなんて探さなくてもどこにでも生えてるじゃん! そう言われてしまいそうですが、街なかのヨモギは雑種化が進んでいるため、‘本当のヨモギ’、‘真のヨモギ’を探しに新幹線で片道3時間、そこから車で1時間弱ほどの町で自生のヨモギの調査を行いました。

 

オオヨモギの花穂

 

すでに山はススキの穂が伸び秋の気配。ヨモギは茎の先端に蕾を着けていました。この時期は、蕾や花を観察することでヨモギやオオヨモギを識別することができるため、調査には好都合です。数か所の沢の周辺などを調査し、典型的なヨモギやオオヨモギの自生状況を調べました。

 

ヨモギシロップを使ったかき氷

 

調査後には打ち合わせと、地元産のオオヨモギを原料にしたヨモギシロップがかけられたかき氷を頂きました。まだ、試作中の限定販売品とのことでしたが、自家製の白玉と小豆餡にもヨモギのシロップが良く合い、和のテイストのかき氷としてとても美味しく頂きました。

今後は秋に向けて自生のヨモギの採種や系統の評価を行う予定です。

 

(渡辺 均)

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