2026年9月1日火曜日

雑草チョキチョキ

 雑草の生育が早く困ってしまうシーズンが続いております。とある事情で、技術職員やパートさんが除草して下さった雑草を頂き、ひたすらチョキチョキする作業を8月上旬にやっておりました。
 
集められた雑草の一部

ひたすら無心でチョキチョキ


 なぜこんなことをしているのかは、10月頃にはお伝えできると思いますが、とにかく時間がかかる…
 今後実験でも同様のことをする予定ですので、ウッドチッパーなど、何か良い製品がないか調べる必要がありそうです。最近はYoutubeで商品の使用感を確認することも増えました。雑草チョキチョキのための、理想の商品と出会いたい今日この頃です。笑


黒沼


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2026年8月31日月曜日

アカジソの稲架がけ

先々週のブログはヨモギの稲架がけをご紹介しましたが、今回はアカジソの稲架がけのお話です。先週から収穫が始まりました。アカジソの稲架がけは地際で切り取られた株を洗浄して、株が大きいので結束せずにそのまま枝をパイプにひっかけて逆さに吊るしました。これ自体は簡単な作業なのですが、今回はその前の日の準備として、稲架がけしたアカジソは強い光と高温で葉がすぐに褐変してしまうので、雨よけハウスの屋根に寒冷紗を張って強い光を避け、さらに乾燥してくると葉を落とすので、防草シートを敷いて乾燥した葉を汚さずに受けるスペースをつくりました。この作業をしたのが猛暑日、いやぁ~暑かった!

 

赤ジソの稲架がけ

(屋根に寒冷紗を張り、下には防草シートを敷きました)

 

一週間後、乾燥が進んだので、吊り下げられた株を棒でたたき葉を落とし、集めて乾燥機に入れて仕上げ乾燥を行いました。

 

防草シート上に乾燥した葉が落ちる

 

このアカジソは、国内で入手可能な約20品種の中で、葉に含まれるペリルアルデヒドとロスマリン酸の含量を調査し、その含量が最も高い品種を選んで栽培を行っています。生薬原料としても使用可能な葉色の濃い、香りの強い品種です。

 

(渡辺 均)

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2026年8月27日木曜日

ドライフラワー ちょっと更新

昨年の9月にドライフラワーを緑楽来にて販売始めてから、はや一年

1年目にしてやっと更新しました。
新しくリースを販売しています。

もう少し種類が増える予定です。



水やりのいらないドライフラワー おひとついかがでしょうか?


                                   大島
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2026年8月25日火曜日

研究成果のご紹介:堤防刈草プロジェクト3

 今回で、関連する研究成果のご紹介は最後となります。第3回は、堤防の刈草で製造した堆肥やバイオ炭の品質と栽培性についてです。
 刈草を循環利用することで、温室効果ガスの放出を減らすことが出来るだけでなく、固定化技術として定義できることは、前回のブログでご紹介しました。しかし、環境に良くても園芸生産に利用できなければ、本末転倒です。 そこで、実際に製造した堆肥やバイオ炭について、土壌分析を実施し、市販品と品質を比較しました。この結果、ほぼ全ての分析項目で、市販品と同等の品質であることが明らかとなりました。
 次に行ったのが、サルビアを用いた実際の栽培試験です。栽培試験では、堆肥をピートモスの代替として、バイオ炭をパーライトの代替として、資材を添加し、評価を行いました。その結果、堆肥とバイオ炭を使用した処理区のサルビアの栽培性・生産性は、慣行法と比較し、遜色ないどころか、生育促進効果が確認されました。さらに、環境によい堆肥やバイオ炭を使用することで、1pot当りの生産時の温室効果ガスの排出量(カーボンフットプリント)が劇的に減少し、ほぼカーボンニュートラルな状態でポット苗生産が可能であることが実証されました。
 実は園芸生産自体も、肥料や農薬、プラスチック製品を使用するため、今後、カーボンニュートラルの達成に向けて、様々な工夫が必要です。そうしたなかで、これらの堆肥やバイオ炭の使用は、有効な手段の一つとなり得ます。このように、園芸生産において、実践的な情報を展開できた点も本研究の良い点の一つと思います。
 今後は、堤防刈草以外の原料を使用した場合や、地域等のマクロな範囲での分析、各種分析の精度向上、経済性などの新規指標での比較評価など、やるべきこと・やりたいことはまだまだあります。少しでも産業・学術の発展に貢献できるよう、これからも挑戦は続きます。



■ニュースリリース
植物性廃棄物を園芸資材に転換した際の脱炭素効果を実証
―カーボンニュートラルな廃棄物処理と園芸生産へ道筋―

■関連論文
From green waste to horticultural resources: A novel approach to quantifying greenhouse gas emission factors for decision-making
(造園廃棄物から園芸資源へ:意思決定のための温室効果ガス排出係数の定量化に向けた新たなアプローチ)
著者:Takanori Kuronuma, Hitoshi Watanabe, Azusa Gomi, Shohei Masuda, Takuya Mito
雑誌名:Journal of Environmental Management
DOI10.1016/j.jenvman.2026.130335 


黒沼

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2026年8月24日月曜日

自生のオオヨモギ

先週の月曜日~金曜日は学外に出ておりました。いろいろな方と植物のお話をして、現地でいろいろな植物を見る機会になりました。

 

下の画像は東北のとある地域に自生するオオヨモギです。山深い清流の脇の岩の隙間に根を張るオオヨモギを見つけました。ちょうど分枝して小さな蕾が見えていましたが、大きな葉と凛とした株立ち、その姿はヨモギの仲間の中でも特に美しいと感じています。

 

オオヨモギは本州の高地、北海道に広く自生していますが、本州では画像のように清流沿いや高地で見かけることが多く、本州の低地に自生するヨモギ(カズサキヨモギ)とは好みの環境が異なるようです。

 

清流沿いに自生するオオヨモギ(草丈は2mを超える)

 

植物の自生環境を知ること、またその自然な姿を理解することは、栽培化を進める上でも大きなヒントになります。栽培することで伸びすぎたり萎縮していたりすれば、その植物にとって適した生育環境ではないということ。植物からの学びに終わりはありません。 

 

(渡辺 均)

 

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2026年8月20日木曜日

高砂の翁

なみなみと波を打つ華やかな葉が特徴の「高砂の翁(タカサゴノオキナ)」
6号鉢にずっしりと構えています。

葉の縁が薄いピンクまたは赤っぽくなります。
きれいな葉色にするためには
水を控えめにし、真夏以外は日によく当てること。
※真夏の日差しは強すぎてしまいます。

多肉を栽培しているプロの方は、水やりの後に勢いよく風がでるブロワーで水滴を飛ばすそうです。葉に溜まった水滴がレンズ作用で葉へのをダメージを防ぐ効果があるそうです。


  高砂の翁 
ベンケイソウ科
Echeveria 'Takasago No Okina'


緑楽来にて販売中!
この子にかぎっては、今のところ一点のみです。


                                 大島

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2026年8月18日火曜日

研究成果のご紹介:堤防刈草プロジェクト2

 今週は、なぜ堆肥はCO2固定化技術として認められてこなかったのか?そしてそれをどう打破したのか?について、ご紹介します。
 堆肥と一言でいっても、腐葉土などの植物性のものや、牛糞などの動物性のもの、食料残渣など、原料は多種多様です。こうした様々な原料から堆肥が製造されているわけですが、一つ大きな要素として、その製造過程で温室効果ガスの放出(特にフラックス)が問題視されています。「堆肥は環境に良いかもしれないけど、温室効果ガスが放出されているから、実は温室効果ガスの排出が優勢になるんじゃないの?」というのが一つ目の壁です。
 また、植物性の堆肥・腐葉土のCO2固定期間が比較的短いとされていることが二つ目の壁です。IPCCを含む国際社会では、CO2固定化技術として評価する際に、100年後の未来を想定して評価するのが主なルールです(実は20年と500年という評価軸もありますが…)。「一時的にCO2固定しているは分かるけど、それ国際ルール的に評価できないよ」というのがもう一つの壁となっていました(100年の壁(私が命名))。

 特に、私たちの産業にとっては、「100年の壁」が大きなハードルですが、100年じゃなきゃダメなんて、そんなのおかしい!という想いをもって、戦略を色々と考えました。そこで、なぜ100年基準が採用されているのかを考え(詳細は割愛)、その論旨に合わせて、CO2固定効果も評価すべき!と思い至りました。それらが下の図です。


当該論文より引用 (Kuronuma et al., 2026)

 図の上部は、植物性の原料が最初に固定したCO2量と堆肥が固定しているCO2量の差が、地球への再リリース分になるので(図上部左)、その再リリース分と温室効果ガスの放出量(図上部右)を天秤にかける必要があるよね。という話です。
 図の下部は、100年基準に則るなら、CO2固定効果も100年間に渡る固定効果を定量化し、環境負荷と比較する必要があるよね。という話です。

 実はこうした研究や解釈は、今まで例がなく、論文の査読者からも「従来のLCA法からの斬新な発展」とご評価頂きました。100年後の残存率の予想など、まだまだ改善の余地はありますが、研究のフレームワークをご評価頂いた上で、環境科学分野の一流誌に掲載頂けたことは、本当に励みになります。
 次週は、刈草で実際に作った堆肥とバイオ炭を園芸生産に使用した際の価値について、ご紹介します。



■ニュースリリース
植物性廃棄物を園芸資材に転換した際の脱炭素効果を実証
―カーボンニュートラルな廃棄物処理と園芸生産へ道筋―

■関連論文
From green waste to horticultural resources: A novel approach to quantifying greenhouse gas emission factors for decision-making
(造園廃棄物から園芸資源へ:意思決定のための温室効果ガス排出係数の定量化に向けた新たなアプローチ)
著者:Takanori Kuronuma, Hitoshi Watanabe, Azusa Gomi, Shohei Masuda, Takuya Mito
雑誌名:Journal of Environmental Management
DOI10.1016/j.jenvman.2026.130335 


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