2017年4月29日土曜日

花当てクイズ


 こんにちは。学部4年になりました緒方です。
 さっそくですが問題です!



 これは一体なんの花でしょう??
 にぎりこぶしくらいある大きな花です。


 背景を見てお気づきの方も多いかと思いますが、
正解は、、、



 サボテンです!

 花盛丸(Echinopsis tubiflora)という名前のサボテンが花を咲かせていました。
 サボテン好きの方だと、分かった方も多いのではないでしょうか。


(こちらはマミラリア属の開花の様子です)


 私はあまりサボテンに詳しくなく、サボテンというと、このように小さな花を沢山つけるイメージでしたので、花茎をぐんと伸ばし大きな花を咲かせる花盛丸には大変驚かされました。

 花盛丸を含むエキノプシス属のものは、皆このように大きな花をつけます。

 原種は白花なのですが、品種改良されたものだと赤花や黄花のものもあり、花のかたちは種によって様々です。
 サボテンの中では水を好むほうで比較的管理しやすく、早いと2年目に花を見ることができるようです。

 しかし、自分と同じくらいの大きなサイズを咲かせ体力を使うせいか、花は非常に短命で、1日程度でしぼんでしまいます。



 私が次の日に見に行くと、しぼんで垂れ下がっていました。
 これからも大切に管理を続けますので、また来年大きな花を咲かせて欲しいですね!



学部4年:緒方


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2017年4月28日金曜日

母の日ギフト鉢花の販売について

2017 母の日ギフト鉢花の販売


今年の母の日は5月14日(日)です。

今年も昨年と同様に母の日向けの鉢花ギフト販売をおこないます。
昨年の鉢花販売についてはこちらをご覧ください。
→http://naeseisan2.blogspot.jp/2016/04/blog-post_14.html


今年もこちらのお花です。

サントリーフラワーズ(株)さんの
カリブラコア‘ミリオンベル’シリーズ3色ミックス
色はイエロー、チェリーピンク、コスモスピンクの3色です。

「ミリオン」の名のごとく、沢山の花を目いっぱい着けてくれます。
丈夫で誰でも育てやすく、晩秋まで咲き誇ります。





8号鉢(鉢色ホワイト)

1鉢4,500円(消費税・全国送料箱代込)で、
5月8日(月)まで承ります。
無くなり次第終了とさせていただきます。

ご希望の方は当ブログ、お問い合わせメールからお問い合わせ&お申し込みくだささい。お支払い方法等をご連絡いたします。

数量には限りがございますので、ご了承ください。

                                       (鉢花担当:長嶋)

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2017年4月27日木曜日

畝立てマイスターへの道のり


 荒れ狂う強風のなか、外作業の日に帰宅しお風呂に入れば、洗い流したシャンプーが茶色く土色に染まり驚く今日この頃。


 いつもご紹介している薬草園の奥、耕耘後に手をつけていなかった区画に、栽培畑の畝を作りました。

 通り道を除いても56 aはあるこの土地には、ブロックで囲んだ小さな区画にラベルを立てた見学用コーナーだけでなく、実栽培の試験に向けた薬用植物の露地栽培を予定しています。


 そこで、堆肥と元肥を加え、再度耕耘を行い、鍬を使ってひとつひとつ畝を立てていきました。



 畝立て予定地。
 地図におこせばちっぽけな区画に過ぎませんが、実際にここ全てを畝にすると考えると、なかなか骨が折れそうです…。



 前回、シャクヤクの畝立てを行ったのと同様に、畝の位置を決めるための目印をつけて、畝が曲がったりデコボコしないように注意しながら立てていきます。



 砂埃に悪戦苦闘しながらも、手前側スペースが完了です。
 しかし、この奥側にも手前側以上のスぺースが残っています…先は長いですね。



 後日、奥側部分も畝立ても完了しました。

道を挟んで小さめの畝も含め、50以上の畝を作ることが出来ました。


 最初の畝立てには30分以上かかっていましたが、最終的に20分前後で1畝を立てることが可能になりました。

それには鍬の使い方や土のならし方などの作業の慣れ、技術の向上だけではなく、目印を2セット分作ってメジャーで測る回数を減らしたり、各人の作業を分担するなどといった、作業方法の改善と効率化によるものが大きいように思います。

 何度も作業を繰り返すなかで、こうしたらもっと早くなるのでは?ここを変えれば負担が減るのでは?といったことを考えながら、畝立てマイスターを夢見て鍬をふるっていました。

(安藤)


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2017年4月25日火曜日

蛇口の口

現在は、二十四節気で「穀雨」にあたり、春季最後の節気です。春雨が百穀を潤すことから名づけられたそうで、雨で潤った田畑は種まきの好期を迎えます。そして今年は、55日から「立夏」を迎えるようです。
種子ではありませんが、薬草園に植え付けられていた植物も、地上部の生育が旺盛になってきました。

ナルコユリ
Polygonatum falcatum A. Gray

アスパラガス
Asparagus officinalis L. var. altilis L.


 今は大変過ごしやすい気候が続いていますが、少しずつ、夏の準備を進めなくてはなりません。今日は、ジャパンフラワーセレクション (JFS) 花壇への液体肥料施与のための、蛇口の口の交換を行いました。

 こちらの写真は、私達が生産現場で使用している「液体肥料を指定した倍率に希釈し、施与する機器」です。2枚目の写真の赤矢印の下にホースを繋げ、右側のもう一本の管と水道の蛇口を接続する必要があります。



   しかし、そう簡単にいかないのが、常なのです。笑
 こちらの写真は、蛇口とホースの口です。このままでは、機器と接続出来ません...接続が出来ないからといって、ジョーロで少しずつやっていたら、日が暮れてしまいます。


 そこで、蛇口の口をチェーンジ!

さらに、ホースの口もチェーンジ!
することで、機器との接続が可能になりました!


 また、ホースが畑内に侵入しないように、鉄パイプと塩ビ管で、ホースの移動を制限しています。


暑くなればなるほど、日々の作業が辛くなり、些細なことでもストレスに感じてしまいます。より効率的に、より快適に作業するための準備は重要ですね。


黒沼

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2017年4月24日月曜日

春はみんな大忙し!

新学期が始まって2週間が経過しました。学生さんは何となく新学期の時間割のペースをつかんできたように感じます。

こちらも授業に実習に会議に出張、週末は非常勤講師と・・・いつもの生活とそれほど変わりはないのですが、新学期のペースはなかなかつかめません。年のせい?

とはいえ、何も春に忙しいのは人間ばかりではありません。圃場の植物をよく見ると・・・。ハナムグリやアブの仲間、アブラムシもテントウムシもモグラも・・・みんな大忙しのようです。

リンゴの花粉や花蜜を食べるハナムグリ

シャクヤクの花を訪れるヒラタアブの仲間

ツツジに付いたアブラムシを食べるナミテントウ

ソラマメに集まるソラマメヒゲナガアブラムシ

畝立てしたばかりの薬草園の畑を縦断したモグラ

今年の春は、例年になく肌寒い日が続きましたが、人間側から見れば益虫も害虫も、作物も雑草も季節の良いこの時とばかりに活動全開のようです。雑草や害虫側からみれば、光が当たるうちに芽を伸ばし、適温のうちに真っ先に成長し、植物が元気なうちに葉や花粉を食べたり汁を吸ったり、生きるため、次の世代を残すためには当然のことなのでしょう。

そうは理解していても、播種や定植した植物が一晩でネキリムシにやられてしまったら? そんな悠長なことも言ってはいられませんけど・・・。

春は本格的な雑草や病害虫との戦いのスタートでもあります。良く植物を観察して、早期発見、早期防除がポイントですね。


(渡辺 均)

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2017年4月21日金曜日

薬用植物の花


 こんにちは。今年度から修士2年となりました井上です。


 今回は薬用植物の花について紹介します。

 近年注目度の高まっている漢方ですが、研究の面でエビデンス(科学的根拠)が証明されつつあります。

 これに伴い医療現場での生薬の利用は年々増加しており、日本国内のみならず世界中で関心が高まっています。
 今後さらに西洋医学との融合による治療が進んでいくのではないでしょうか。
 生薬の需要はますます高くなりそうですね。


 さて、生薬と聞くと根や果実を連想しますが、色鮮やかな花を咲かせるものも多いです。

 薬草園においてもいくつかの薬用植物において、開花していました



アカヤジオウ




シロヤマブキ





ルリジサ




クサボケ



 色鮮やかな花を咲かせています。
 これらの植物にも有用成分が含まれており、一部は加工され、漢方薬の原料となります。


 観賞と利用の両面で魅力あふれる薬用植物ですが、需要増加に伴い、「原料を安定確保できなければ、日本の漢方の未来が危ない」と強い危機感も感じています。

 そのためにも生薬原料の国産化が推奨されているわけですが、これらを実現するには、より低コスト、短期間で安定的に生産する栽培技術の確立が課題です。

 いつか「フィールド」の面から日本の漢方業界に貢献してみたいです。


(修士2年:井上)


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2017年4月20日木曜日

あけぼの山農業公園 チューリップフェスティバル


先日、4月15日(土)16日(日)に柏市内のあけぼの山農業公園で
チューリップフェスティバルが開催されました。





雲は多かったですが、雨は降らず、
大勢の人が虹色に植栽されたチューリップ畑を観に訪れていました。







実はこのチューリップの株元をよく見てみると、
たくさんのViola(小輪パンジー)が植わっています。



紫のチューリップの株元には青
白のチューリップには白・・・と、
同系色で植栽され、チューリップの花色が遠目にも映えるよう工夫されています。






何を隠そう、このパンジーは・・・

千葉大産です。

チューリップは11月の球根植付から翌年の春先までは、
花の無い状態が続きます。

その間、公園の彩りを任されていたパンジーも、
春には一斉に開花したチューリップとの共演で最盛期を迎えます。

あけぼの山農業公園のHPを見ますと、
チューリップ畑は今がちょうど見頃だそうです。

お近くにいらっしゃる方は、ぜひ一度訪れてみてはいかがでしょう?
(長嶋)


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2017年4月19日水曜日

弘前大学 花卉園芸学研究室さん、ご来訪


 強風吹きすさぶなか、帰宅時に直撃するゲリラ豪雨があったかと思えば、夏を感じさせるような暑さの日もあり、不安定な気候が続きますね。


 さて、今週はじめの月曜日、柏の葉キャンパスに青森県弘前大学の花卉園芸学研究室の先生や学生さんが訪ねて来られました。

 研究室の先生である本多准教授は、渡辺准教授の後輩にあたる方だそうで、学会などで度々交流があったのですが、今回ついにこちらのキャンパスに来ていただくこととなりました。
 先生方は大学時代の修士2年と学部4年生の関係ということで、かなりフランクな距離感で会話を楽しんでいらっしゃいました。



 月曜日は、柏の葉キャンパス内の圃場や苗生産部、研究施設を見学されました。

 青森県から千葉県に来て、まず暖かさと桜の開花にビックリ。
 こちらでは既に満開は過ぎて、花が散ってゆくばかりという状態ですが、あちらではまだ蕾の状態で花見もできないということで、国内においてもそこまで気候の差があるのかと驚きました。

 見学では花卉類だけでなく、薬用植物にも興味を持たれていました。
 関東平野と東北の先端では、生育適温の違いから、栽培可能な植物がだいぶ違いそうですね。



 明くる火曜日、研究室ゼミの時間に、我々の研究室の学生代表として、修士2年の井上くんと、お招きした弘前大学の学生さんによる自身の研究発表、そして本多先生によるミニ講義をしていただきました。


 弘前大学の学生さんの研究テーマはデルフィニウムを用いた種子繁殖について。
 普段、我々が研究対象としている植物や実験とは異なる内容に、皆真剣な面持ちで発表を聞き、発表後も積極的な意見交換をおこないました。




 本多先生の講義は、現在ご自身が関わるプロジェクトのひとつとして、『ネパール大震災後のヒマラヤ』というテーマのもと、農業の観点から復興計画を立てるために訪れたネパールの風景や自生植物の様子をご紹介していただきました。

 海抜0m付近から、標高4,000mを遥かに超える山々まで多様な環境をもつ国土には、様々な植物資源が眠っているということで、それらの中から適地適作の可能な植物種を選定し、持続可能な農業を目指した計画を立案するため、今年もまたネパールを訪問するとのこと。

 観光地ではなく、発展途上のインフラ整備もままならない村の風景や、そこに住まう人々の暮らしぶりの生の部分を丁寧に解説していただき、国内だけでなく世界に目を向けた先生の熱い講義は、予定時間を若干オーバーするほどとなりましたが、とても貴重で素晴らしい時間となりました。


 今度はこちらが弘前大学に乗り込むかもしれませんね。
 その際にはまた楽しい時間を得られることでしょう。


 弘前大学の皆様、ありがとうございました。

(安藤 匡哉)


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2017年4月18日火曜日

ジャパンフラワーセレクション花壇の増設

 ジャパンフラワーセレクションとは、「いい花の新基準」を合言葉に、花卉の新品種を評価しその推奨を行うものです。
詳細はこちらから
http://www.jf-selections.net/

 かねてより、千葉大学環境健康フィールド科学センターでは、ガーデニング部門の栽培試験地として、審査品種の栽培管理を行ってきました。
本年度は、例年よりも多くの品種について、栽培試験を実施するため、花壇の増設を行いました。

堆肥等を混ぜ、整地した後、

決められた区画を設けるため、平行に紐を張り、
それに従い、除草シートを敷いていきます。

除草シートが敷いてある様子

最後に、景観を良くするため、チップを敷き詰め、概ね完成です!

 4月中旬から5月下旬にかけて、定植を行い、様々な業界関係者で構成された審査員の方々が、それぞれの立場から、新品種を評価していきます。
学生さん達には、定植から審査までの一連の工程に携わることで、合言葉にもあるように「いい花の新基準」を自らが考え、発信するためのきっかけになれば、と思っています。


黒沼


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