昨年秋に研究用に分けて頂いたオタネニンジンの5年根をそのままプランターに植え付け、低温処理後に人工光閉鎖型苗生産施設内で管理をしていました。本来であれば、4月には葉が展開し、結実・枯死するはずですが、一部の株からは出芽が見られませんでした。
人工光閉鎖型苗生産施設内で開花・結実したオタネニンジン(6年目)~植え付けた3株のうち2株は出芽せず休眠中(芽休め)~
昨年秋に植え付けた時点で5年根の休眠芽が充実していなかったので、今年一年間は出芽しない「芽休め」が起きたのだろうと思っていました。ところが10月に入ってから、突然地表に小さな葉と蕾のようなものが現れました! 「寝ぼけ?」
地表に現れた小さな葉と蕾
低温に十分に遭遇して休眠が打破された株は、その後生育適温条件に置かれると茎が伸長して葉が先に展開しますので、明らかに異常な形です。露地栽培ではこのような形態を目にすることはありません。中途半端に休眠が打破され、十分に葉が展開できないまま、出蕾してしまったのではないかと思われます。人工環境下での種子採種を安定的に行なうための試行錯誤が続きます。
(渡辺 均)
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