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先週の木曜日にNHK趣味の園芸 「氷川きよしグリーンサムへの12か月」の3回目の収録がありました。 今回のテーマは「増やす」です。
今回の収録スタジオは、前回と別の都内深沢の閑静な高級住宅街の中。駅の改札を出て地上に上がると、桜新町のサザエさんのモニュメントを見つつ、待ち合わせのロケバスに乗り、「非日常」がスタートしました。
到着後、スタッフの方とのご挨拶後に通された場所がこちら。後ろには冷蔵庫やガス台や流しがあるので、作業場兼控室といったところでしょうか。 お水と台本を頂いて、さてメーク??? 試しに点灯してみるとまぶすぃ! その向こうには、てかりのある黒い顔の自分と鏡越しに目が合いました。はい消灯!
すぐに植物の準備や鉢への土詰め、作業の流れについての打ち合わせを行ないました。
作業場兼控室
観葉植物が並べられたおしゃれなスタジオ
柏の葉キャンパスから持ち込んだ植物材料
撮影は氷川さん、スタッフの温かいサポートにより順調?に終了しました。あとはプロの編集の技で・・・。
最後に氷川さんと記念撮影!
今回収録された内容は、10月10日(日)8時30分からNHK Eテレで放送されます。
(渡辺 均)
柏の葉キャンパスの薬用植物園では、シロバナマンジュシャゲが満開になりました。ヒガンバナの季節になりましたね。今年も見事に咲いてくれました。美しい!
先週は、その薬用植物園内に植えられているナツメの収穫作業を行ないました。前日までに実っている数粒を選んで味見をし、甘味がきちんとあるかを確認しました。
収穫の目安としては、少し着色が始まったものや、黄緑色からやや白っぽい果実を収穫します。高い枝の果実は脚立に登り、刺を気にしながらの収穫作業でした。その後、選別・洗浄後に水気を切ってから計量し、乾燥機に入れて数日間乾燥させました。
乾燥を始めると果実はしだいに赤褐色になり、表面もしわしわになっていきますが、生にはない濃厚な甘い良い香りがしてきます。
国産の大棗の流通量はまだごく僅かですが、他の果樹に比べれば、手間のかからない植物ですので、今後、栽培が増えることを期待しています。
別品種の乾燥済みの大棗
(渡辺 均)
こんにちは学部3年の松田です。
今回は3年生の実習で行ったペチュニアの選抜についてご紹介します。
選抜に用いたペチュニアは学生自ら5月に交配・播種・ポット上げをしたものです。
選抜する際に評価する要素としては、葉色、草姿(立ち性、ほふく性)、葉の形、花色、花形がありますが、生産者にとっては分枝性、増殖性もまた重要です。
いろんな花色があって華やかですね。
当然ですが、同じ親のかけ合わせであっても、子孫ででる表現型はいくつもあります。
作業を進めていく中で、珍しい花色をしていて残したいと思ったものが根元にボリュームがなかったりして、新品種にふさわしいと思えるものにはなかなか逢えませんでした。
ちなみに私が交配したものにはこんな珍しいものが…
花弁がボロボロになっていますね。
実は、このかけ合わせで最終的に採種できたのは写真にある1粒のみでした。
劣性遺伝子がたまたま環境に対応できた結果なのでしょうか。
このあと、選抜されたものはピンチをしてから鉢上げを行いました。
でも勝手に交配して選抜するなんて、なんだかバチが当たりそうですよね。
農業ではそういった場面が付き物ですが。
(学部3年:松田)
さて8月中旬に播種をしたパンジーのポット上げが開始されました。
沢山日を浴びて大きくなれ!
(新澤)
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・柏の葉キャンパス内では、時おりどこからともなくキンモクセイの香りがしてくるようになりました。例年より開花が1週間ほど早いようです。
さて、昨年の夏に脚立に登ってキクイモの交配を行ないましたが、今日はその続報です。昨年の交配の様子は、下記をご参照下さい。
http://naeseisan2.blogspot.com/2020/09/blog-post_28.html
昨年、晴天時にはほぼ毎日、相当数の花に交配を行ないましたが、得られた種子は、2つの交配組み合わせでたったの8粒と3粒。11月に大量の枯れた花の中から、ピンセットを使って一つずつ割って種子を探したのですが、ほとんどが空でした。
その中から、楕円形の充実した種子を見つけた時の感動といったら!!!!! 自然と頬が緩み、一人でにんまり、喜びの瞬間です。
それから、鉢に播いて低温処理をかけ、発芽してきたのが8粒播いた組合せの方から3株! もう一つの組み合わせからは、今のところ1本も発芽が見られません。
キクイモは栄養繁殖で大量に増やすことができますので、新たな交配で「1株」ができてしまえば、その後の増殖は容易です。まさに「一粒万倍」。
この交配によって、1株当たりの収量の増加、従来と異なる塊茎の形態、高イヌリン含量など、これまでにない新しいキクイモが生まれることを期待しています。
昨年、怖い思いをして脚立に登って交配した努力が少し報われました。一歩前進!
(渡辺 均)
こんにちは。学部4年の岡田日和です。
急に寒い日が続くようになり、夏が終わってしまうのもさみしいような思いでいます。残暑はどこへ行ったのでしょうか。置いていかれているような一抹の不安もあります。
先日、大学の授業にて「秋の七草」を教えていただきました。皆さんご存知でしょうか。春の七草は有名ですし、お粥などで食べた経験がある方も多いと思います。しかし秋の七草となると知名度も低いのではないかと思います。
今回の秋の七草を紹介させていただきます。
春の七草は無病息災を祈り、実際に口にするものですが、秋の七草は観賞を目的としたものです。山上憶良の歌で詠まれたことが始まりだそうです。
以下は秋の七草です。
1, 萩 マメ科ハギ属で秋を代表する落葉低木。瘦せた土地でもよく育つ。戦後などは、日本では家畜の冬季の肥料としても活躍していた。
2, 尾花 ススキ(イネ科ススキ属)の別称。萩とともに秋を代表する植物であり、十五夜の月見では一緒に飾ることが多い。
3, 葛 マメ科クズ属のつる性植物である。くずもちの材料になったり漢方の素材になったりと身近な植物の一つ。
4, 撫子 ナデシコ科ナデシコ属で、俳句などの枕詞としても使われる植物。園芸品種の種間交雑も盛ん。
5, 女郎花(おみなえし) オミナエシ科オミナエシ属の多年生植物。黄色い花が美しく、物語や能の中でもモチーフを使われていることが多い。
6, 藤袴 キク科ヒヨドリバナ属の植物で、漢方にも使われている。古今集以降の歌集などでよく出てくる。
7, 桔梗 キキョウ科キキョウ属の植物にして、秋の季語でもある。紋所にもそのモチーフがよく使われ、庶民にとってもなじみの深い植物であった。
どれも詠まれた当時から人々に利用されていたりなじみ深いものであったりと身近な植物が選ばれています。外で植物を見る際にこんなことを覚えておくと、さらに楽しんでいただけるのではと思います。
(学部4年:岡田)
先週から急に涼しくなりましたが、この急激な温度変化と長雨に人間も植物もついていけません。人間は風邪など引かないようお気を付け下さい。一方植物は、風邪は引きませんが、生育に何らかの影響が出てしまうでしょう。
さて、今日の話題は、まだ暑かった先月末の集中実習の話題です。猛暑日が続く中、2日間にわたって、園芸学科1年生の実習を行ないました。昨年から、この1年生の花卉・苗生産の実習は、高度化セル成型苗生産利用システムの見学、ベンジャミンゴム(
Ficus benjamina L. )の挿し木と秋播き一年草の種子播きを行なっています。種子繁殖と栄養繁殖の基本を理解するのが目的です。
昨年の様子は、下記をご参照下さい。
http://naeseisan2.blogspot.com/2020/08/blog-post_31.html
セル成型苗とはどういうものなのかを説明し、装置による播種の流れや機械による移植の流れなどを見て貰いました。その後、種子播きの基本として、一人1鉢ずつ輪鉢にパンジーの種子を播きました。単に種子を播くといっても、実際に植物の種子を播くのは、小学校の1年生のアサガオ以来という学生さんもいらっしゃいました。
使用する用具類の説明、用土の詰め方、種子の播き方、灌水方法、その後の管理など、説明することは山ほどあります。播いたものは持ち帰って貰い、その後、きちんと発芽したのか、生長したのか観察を続けて貰うことにしました。覆土が厚すぎて発芽しなかったり、1か所からまとまって発芽してきたり、自分の行なったことの「その後」をしっかり観察することが植物の栽培では大切です。家に帰ったら花好きのおばあちゃんに見て貰うという学生さんもいらっしゃいましたが。
種子播き終了後、次はベンジャミンゴム(斑入り品種)の挿し木です。基本的な挿し木のポイントを説明し、次回の実習では、自分で挿し木したものをポット上げして貰いますので、その時にすべて活着せずに枯れてしまっていては困ります。挿し穂の選び方、挿し穂の採り方、穂の調整方法、挿し方にポイントがありますので、それぞれの作業について、注意しながら挿し木を行なって貰いました。
あまりの暑さに、実習中の作業風景を撮る余裕が全くなく、後日、発芽室から出して灌水をする際に撮ったものが上の画像です。
果たして次回の実習の際に、自分の挿したベンジャミンゴムが活着しているのか? 実習を行なってから10日ほどが経過しましたが、何となく鉢ごとに違いが出てきました。今後、この植物を使って、2年生、3年生の実習では、鉢増しや摘心、仕立ての実習を行う予定でおります。
(渡辺 均)
気が付いたらもう9月ですね。
夏休みにやるべきことが半分も終わらなかったので、焦ります(笑)。
8月10日頃、自宅のベランダで栽培していたトルコギキョウが台風の強風に煽られて写真のようになってしまいました。
軒下へ移動させていたのですが、フラワーネットや支柱を立てていなかったことが悔やまれます。
しかし、だいぶ持ち直してきました!
ここで学んだことは、一度曲がってしまった茎はなかなか元通りまっすぐにはならないということです(笑)。お花屋さんに切り花として並んでいる、まっすぐ、りんとしたトルコギキョウをつくる生産者の方々を尊敬します。来年栽培するとしたら、矮性のトルコギキョウにしたいと思います。
セレブワイン(写真右)と海ほのか(写真左)は蕾が大きくなってきました。
このままブラスチングにならず、綺麗に咲いてくれますように!
(修士1年 舩木)
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