2017年12月29日金曜日

ブラッククローバー


 こんにちは。学部3年の木下です。
 クリスマスが終わり、クリスマスツリーの代わりに門松が街中で見かけられるようになってきましたね。
 いよいよ2017年もあと数日となりました。


 さて、今回ご紹介するのはブラッククローバー(Trifolium repens var. nigricans)です。
 別名クロツメグサ、クロバツメクサとも言います。



 原産地はヨーロッパで、よく知られるシロツメクサの変種であり、マメ科の植物です。
 その名の通り、黒い葉色が美しいのが特徴です。


 また、シロツメクサは三つ葉が普通ですが、ブラッククローバーは四つ葉や五つ葉が多いです。
 そのため、「ラッキークローバー」などの名前でも流通しています。




 沢山見つけることができました!

 見た目がとても可愛らしいので、ぜひガーデニングで使ってみたいですね!


(学部3年:木下)

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2017年12月27日水曜日

ロシア・ウスリースク訪問 その11


 今年も残りわずか。
 続けてきましたロシア編も最後の投稿になります。


 最終日前日、そろそろ日本が恋しくなってきたところ、ロシアの山奥へと車で行くこと2時間以上。
 最後の訪問では、市内から170km離れた農業アカデミー所属教授の実家である養蜂場をご案内頂きました。



 いくつも立ち並ぶ箱の中には、たっぷりと蜜の詰まった板状の装置が重なっています。
 日本でハチミツというとホットケーキにかける程度のイメージしかありませんでしたが、ロシアでは風邪予防として舐めたり、パンやケーキに入れたり塗ったりと様々な用途で普段から利用されています。

 1日あたりの収量は1015kg、春などの花が多い季節では30kg以上を得ることが出来る日もあるそうです。




 せっせと働くハチですが、巣箱に蜜が溜まった状態だと蜜集めをサボったり、どこかへ行ってしまうため、定期的に蜜を回収する必要があります。
 蜂たちがターゲットにする花蜜は季節により様々ですが、ボダイジュTilia miquelianaの花が咲いているときは最優先で蜜を採るために、その期間はボダイジュの花蜜によるハチミツに限定されるとか。

 また、黄柏(おうばく)という生薬に用いられるキハダPhellodendron amurenseの花なども利用されるため、収穫の季節によっては薬用成分のたっぷり入った蜂蜜が採れるかもしれませんね。

 それら元となる植物種がある程度絞れている場合、商品のパッケージに植物名を記載するということで、ハチミツ専門店なるところでは様々な色や香りのハチミツが並んでいるというから驚きです。


 沿岸地方におけるハチミツ摂取量は1人あたり年間2 kgと日本に比べれば多く感じますが、作り手側がさらに多いために供給過多かつ需要も先細り気味になっており、ハチミツ単体の販売ではなく、加工品としての菓子類の原料などにも利用されているようです。
 ただ、それでも需要を超えてしまっていることから、蜂蜜酒などを作製する際には、100%蜂蜜を使用すると原料費がかさんでしまうために、コスト面の問題から水を混ぜることも…。

 そうした水増しやニセモノのようなハチミツ製品も数多く店頭に並んでいるらしく、国内では信頼のおける知り合いから直接買うことが多いようです。

 お土産屋で綺麗な瓶に入って密閉されているものは、ロシアではなく中国産のこともあるとか…皆さん、ロシア産を買いたいのであれば、原始的(?)な簡易容器に入ったものを選びましょう。



 たっぷりと蜜のついた巣箱から「巣蜜」と呼ばれるかたまりごと食卓へ。
 液体のハチミツをさらに濃くしたような、これだけでもずっと食べてしまいそうな味わいでした。



 ここを最後に、ロシアでの訪問予定は完了し、次の日に日本へ帰国となりました。



 お世話になった寮の料理長さんとパシャリ、本当に美味しい料理の数々をありがとうございました。



 今回のロシア訪問では、日本とロシアの大学間での学生交流および研究協力に向けての派遣団として、様々な訪問先の視察や交流をおこなってきましたが、自身の初海外としても非常に貴重な経験をさせていただきました。

 特にロシアの方々と触れ合って印象的だったのは、自分の国のことをとても良く勉強して知っている、愛国心に溢れた国民性を誰もが持っているということでした。
 自身を振り返ってみて、今回のように海外の方とお話をする際に、日本のことを説明できないことも多かったため、様々な視点から日本のことを学び直そうと感じました。

 沿岸地方アカデミーの視察を通じて、園芸の研究はまだまだ始まったばかりで、これからの協力次第と思うところもありますが、研究への熱意はかなり強く感じられましたので、お互いに有意義となる更なる交流を広げていきたいですね。

 長々とご紹介いたしましたが、近くにありながらよくわからないロシアのことを少しでも興味持っていただけたのであれば幸いです。


安藤匡哉




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2017年12月26日火曜日

フラワーオークションジャパン(FAJ)を見学!

 フラワーオークションジャパンとは、東京都の大田市場花き部に入場する卸会社のことです。今回は、アルゼンチンからの研修生 石川アナイシスさんのために、クリスマスと正月の準備で忙しい中、我々の大先輩である長岡 求 取締役が、市場内を案内して下さいました!


 まず、市場といえば、セリですよね!7:00からの開始に先立ち、今回のセリの目玉である山形県JAさがえ西村山の啓扇桜の紹介が、地元のスタッフにより行われていました!セリの見学だけでも、非常に貴重な体験(一般の見学では不可)であるのに、地元山形県の枝ものの紹介があるなんて…笑

 7:00を知らせる鐘と同時に、6つのレーンで同時にセリが開始!

 画面左下のメーターが1本当りの価格を示しており、品切れになるまで、メーターが下がっていきます。この会場だけでなく、インターネットを利用し、セリに参加することも出来るのだとか。(セリの参加には、東京都へ申請し、認可がおりる必要があるそうです。)キャンペーンガールとセリ人により、1本400円という高値で、このロットは完売しました!

こちらがセリに出ていた商品の展示の様子

 市場といえば、セリのイメージですが、FAJでは深夜の相対によって、全体の4割程度の商品は売れてしまうそうです。

 次は、仲卸店へ!

 市場内に併設されている仲卸店では、東京都に申請するだけで、商品の購入が可能だそうです。おしゃれな風貌のデザイナー?生花店?の方たちが、手に大量の花束を抱え、仕入れをしていました!
 
トルコギキョウが1本300円程度で取引されていました。
(仲卸店では、1束10本入りで販売されています)

フリンジ系のパンジーの切り花は1本120円!
花壇苗をつくっている我々にとっては、少し衝撃的な価格です。笑

 今回は写真を撮り損ねましたが、正月前ということから、マツやセンリョウなども、店頭に並んでいました!その他にも、セリで購入された商品の仕分けやアルゼンチンの市場事情、FAJでの品目別の取引量の推移など、様々なことを教えて頂きました!
 切り花を中心に、いつもとはまた違った角度から、植物の流通・生産を考えることができ、私と研修生にとって、非常に良い機会となりました。
黒沼
 


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2017年12月25日月曜日

ペチュニア‘桃色吐息’の挿し芽 ~園芸学科2年生の実習~

今年も残り僅かとなりましたが、大学は1227日まで講義があります。
先週の実習では、ペチュニア‘桃色吐息’の挿し芽を行ないました。栄養繁殖のペチュニアを例に、培養苗の維持管理からセル苗や鉢花まで生産される流れについて、生産の概略を説明しました。作業手順、用具、穂の大きさなどすべて細かく決められた中で、いかに素早く、丁寧に均質な苗生産を行なうのかが重要です。ただ、穂を取って挿しても均質なセル成型苗はできません。

 ハサミを使っての採穂の様子


これまでは、カミソリを使用して採穂を行っていましたが、安全面を考慮してハサミを使用することにしました。親株ごとにハサミを変えますので、その分、ハサミがたくさん必要になりますが・・・。もちろん、事前にハサミの選定とハサミを使用しても苗の品質に変わりのないことを確認済みです。カミソリより、作業効率は落ちますが、メリットとしては蒸気消毒を行うことで何度もハサミが使用できる点は良いですね。

漠然と植物を見ていては、花芽の有無や穂の大きさなどを見落としてしまいます。将来業界人になるためには、植物との距離(目線)をもっと詰め、細部まで観察し、良いものを作るためにはどうしなければならないかを考えながら作業を進められることが重要です。

経験を積み重ね、植物のプロとして園芸業界で活躍できる確かな目とスキルを持った人になって欲しいと思います。


(渡辺 均)

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2017年12月22日金曜日

アッサムニオイザクラ



 修士1年の王啓陽です。今日は1年間で最も日が短い冬至です。
 私の故郷である中国では、冬至の日は水餃子を食べなければいけません。
 皆さんも中国の風習を体験して、今日は水餃子を食べてみてはいかがでしょうか。



 今回ブログで紹介する植物は1000属で咲いているアッサムニオイザクラ(Luculia)です。


 アッサムニオイザクラはアカネ科ルクリア属の常緑低木です。
 ヒマラヤから雲南にかけての、標高1300m-2500mの高原に自生します。





 花は白やピンク、5枚の花弁を持つ径3cm前後の花を枝の先に球状に付け咲きます。
 香りがよく、ピンクの花色はサクラのように見えるのでアッサムニオイザクラの名前で親しまれています。




 自生地は、夏が冷涼で冬は暖かい地域なので、特に日本の蒸し暑い夏は苦手です。
 夏の直射日光も厳しいため、涼しい半日陰で管理します。

 また、耐寒温度は5度なので、霜に当てないように要注意です。 

 日が短くなると花芽をつける短日植物なので、9月以降、蛍光灯や街灯のあかりに当たると日光と勘違いして蕾がつかないため、気を付けなければなりません。



 アッサムニオイザクラの可憐な花と甘い香りを楽しみながら、今年残る1週間、楽しんで過ごしていきたいと思います。


                                 (修士1年:王)

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2017年12月21日木曜日

ハボタン紅白寄せ植え

本日、13時よりフィールドセンター内売店「緑楽来みらくる」で、
ハボタンの寄せ植えを販売しています。




気が付けば明日は冬至、お正月の準備にいかがでしょうか?


なお、明日22日(金)は、
ペリカリスの特売をおこないます。


ぜひ、お立ち寄りください。
(長嶋)
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2017年12月20日水曜日

ロシア・ウスリースク訪問 その10


 今年も残すところ10日あまりとなりましたが、あいも変わらずロシア紀行のご報告を。
 前回は都会の中でのひと時でしたが、今回は自然豊かなアカデミーの実習林訪問のお話です。



 森のなかで行われる講義、青空教室よりもさらに自然と一体化したカタチですね。

 ご案内いただいたのは、森林学・森林環境学を専攻しているアレキサンドル先生。



 実習林といってもあまり人の手が入っていない森林のため、アップダウンの厳しい道を歩くことに。
 歩きながらロシアの森や実習林について語ってくれましたが、息も絶えだえ、ついていくのがやっとでした。

 こちらの実習林では、森林内の生態調査をおこなったり、持続可能な正しい木材の利用方法を学ぶほか、山火事への対処法なども学習する場になっています。



 森林に設置されたネットからは、年ごとに回収、落ち葉の種・量、種子量などを調査しています。

 ここロシア極東では山火事が多く、サファリパーク見学の時にも紹介しましたが、山の南側斜面のほとんどがカシワの類が生えており、方角的に春の雪解けが早く、乾燥することで火災が生じやすい環境になってしまうとか。
 火災の原因は自然発生することもごく稀にありますが、ほとんどの場合は人為的なもので、タバコの吸殻やたき火の不始末が主な要因となっているようです。

 こうした火事への対処法を学ぶといっても、火を止める手段を訓練するわけではなく、火事が終わり、木々が失われた箇所における早期回復を目指して、植樹について学び実践しています。





 実習林のふもとには、植樹用の苗木を栽培しているほか、それらの種子庫もあり、株年数ごとに植付とその後の生育を評価しています。
 これらの種子は実習林内や近隣の同種から採種していることから、各地域の系統が入り混じってしまうといったリスクは避けられるようです。



 そのほか、林床の区画にオタネニンジンの試験栽培圃場がありました。


 現在地上部がほとんどみられないため、みんなで必死にニンジンを探しますが…やはり一番に見つけたのは新藤先生でした。



 ここで育てている系統は韓国産のものでしたが、比較用のサンプルとして地元産のオタネニンジンをちょうど保持しているというお話があったため、それを見せてもらうことに。

 あまりイメージにあるような太い根ではないですが、芽の出る位置を考えるとすでに十数年が経過している個体というから驚きです。
 自然の中で生長した個体を生で見たのは新藤先生も初めてということで、非常に貴重な経験となりました。




 森の中を歩き回った後、突如ギターを取り出し、陽気に歌を歌ってくれたアレキサンドル先生と映画のセットのような食べ物の並んだランチを楽しみながら、日本とは少し違った風景を眺めていました。


(安藤匡哉)

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2017年12月19日火曜日

栽培・育種学実験その5

 今回は、新藤先生のご指導のもと、「植物組織培養の基礎」について座学と実験を行いましたので、その一部をご紹介します。
 培養は、簡単に説明すると、植物組織の一部を、無菌的に培養し、個体を再生させたり、大量に増殖させる技術です。花卉苗生産部で出荷しているペチュニア さくらさくらシリーズでも、ウイルスフリーの親株をつくるため、実際に行っている生産工程の一つですが、研究においても盛んに利用されています。
 生産・研究の両方に役立つ技術を、今日はしっかりと勉強しました!

 まずは培地作成から。培地の組成や植物ホルモンの有無など、目的と植物体に合わせた調整が重要であり、今回は最も一般的な培地であるMS培地を作成しました。

 今日は、つくった培地を使用して、ペチュニアの継代培養(無菌的挿し芽)に挑戦!菌が入ると、培地にカビが生えてしまうため、消毒・殺菌・滅菌に細心の注意を払いながら、クリーンベンチと呼ばれる特別な装置内で、無菌苗の調整を行っていきます。

 手の消毒はもちろんのこと、使用する器具を何度も、火で滅菌し、菌の侵入を防いでいます。

最後に、挿し穂を培地に置床します!

 ブログでは、表現しきれませんでしたが、非常にデリケートで、時間と労力のかかる技術であることは、3年生に伝わったのではないでしょうか。培養も、セル苗の挿し芽も、両方を迅速かつ正確に出来れば、栄養系の苗生産のほぼ全工程を一人で行うことが出来る訳です。これが真の「技術力」というものなのでしょう。

黒沼



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2017年12月18日月曜日

今年のトウキの出来栄えは・・・

 先週の1214日(木)~1215日(金)に宮城県本吉郡南三陸町に行ってきました。現地でトウキの一年栽培を行なっています。新幹線とディーゼルカーBRT(バス)に乗り換えて柏から片道5時間20分! 

今年の春に花卉・苗生産部でセルトレイに播種・育苗し、5月に定植したものです。今年の収穫(掘り上げ)に合わせて、その出来栄えを福島県立医科大学会津医療センターの佐橋先生に確認して頂きました。

昨年産の一年栽培の当帰が、本年6月から福島県立医科大学会津医療センターで医療用として使用されています。詳細は下記をご参照下さい。


さて、今年の出来栄えはいかに!

大きい! 


昨年より根は太く、長いものがたくさん収穫されていました。

胴もあり、主根も太くなっています。


今後は、来年2月頃に湯もみを行ない、さらに乾燥させた後、生薬として使用できるか成分検査や残留農薬・重金属などの検査を行ないます。その検査をクリアしなければ、医療機関で薬としては使用することはできません。根の大きさについては合格を頂きましたので、まずはひと安心ですが・・・。

南三陸町の気候や土壌は、トウキ栽培に適していると思いますので、今後は作付けをさらに増やし、地域の特産物として大きく育って欲しいものです。


(渡辺 均)

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