2020年2月28日金曜日

春の訪れ

 こんにちは。学部3年の石川です。

 冬の名残りがなかなか去らず、あたたかな陽気が待ち遠しい今日この頃梅のつぼみが春を知らせる季節となりました。

 柏の葉キャンパスの梅のつぼみもだんだんと大きくなり、少しずつ開花しはじめています。



梅は別名「春告草(はるつげぐさ)」と言います。春の訪れを待ちわびる人々の気持ちが伝わってくるような、風情のある言葉ですね。
日本最古の和歌集の「万葉集」にも梅の歌があり、日本人は昔から梅の美しさを感じていたようです。



春の訪れが近いとはいえ、この写真を撮影した日は曇り空で、肌寒く感じました。まだまだ油断は禁物のようです。

 満開になる日が待ち遠しいですね❀


(学部3年:石川)

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2020年2月27日木曜日

金を実らせる植物

ここ数日気温も上がり、小春日和で過ごしやすい日が続いております。
センターの売店の前に植わっている河津桜も開花が始まっておりました。

さて今日はコショウの挿し芽を行いました。
コショウはインド原産のコショウ科コショウ属の半つる性の常緑植物です。
スーパーで、ホワイトペッパー、ブラックペッパー、ピンクペッパーなど様々な名前で売られておりますが、それらはすべて同一の植物の果実です。色の違いは果実の収穫ステージや収穫後の処理によって異なります。
昔は金と同価値だったとか…

挿し芽の方法は普段とあまり変わりがなく節から根を出させるために、1節以上切り取り。

葉からの蒸散過多を防ぐために大きな葉を約半分に切ります。

発根剤を切断面に発根剤を付け、

 穴の開けたセルトレイに挿していきます。

挿し芽後、3週間もすると発根をします。この状態になったらポットに植え直しですね。
収穫までにはまだ何年もかかりますが、国産のコショウが生産が始まるのが楽しみですね。

(新澤)
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2020年2月26日水曜日

追いつけ追い越せ

 マスクでメガネが曇るのを防ぐ革新的な方法を教えて頂ける方がいらっしゃいましたら、ぜひ安藤まで。
 ご意見お待ちしております。

 さて、先日は今年2回目になる1000属検定が開催されました。



 まだまだ冬の時期ではありますが、先月よりはそれなりに綺麗な花や葉のみられる植物があったため、実物問題として加えています。
 今回、現在2年生の花卉園芸学研究グループ所属の学生が初参加。



 残念ながら今月で合格とはいきませんでしたが、覚えたリストの範囲内ではなかなかの点数を獲得していました。

 科名を答える問題で、分からないものには「キク科!」と書いて点数を伸ばそうとする貪欲さも必要ですが、次回のテストまでには是非とも覚え直してもらいたいところですね。
 現時点において、学部生でのC級テストの受験者は3年生の2人と、2年生の2人。

上級生は後輩の追い上げに対して焦りを覚えているようで、良い刺激になっているのではないでしょうか。


 花卉だけでなく植物全般に関わる仕事につくのであれば、C級に出てくる一般流通する植物は押さえておきたいところですので、卒業までにC級、もう一歩進んでB級まで合格することを目指して頑張ってもらいたいですね。

 …といいつつ、新リストにまだまだ慣れていない自身も、再度覚え直して後輩の追い上げに負けないように努めなければ。

(安藤匡哉)


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2020年2月25日火曜日

30歳からの分子遺伝学

 先週の19日(水)は、ペチュニアの共同研究を行っている千葉大理学部の2名の学生さんの卒業発表を聞いてきました。

理学部棟

 内容は、「F2個体を用いたQTL解析」と「自家不和合成に関するS遺伝子の変異」についての研究でした。どちらも非常に興味深い内容で、遺伝学の知識が乏しい私にとっても、研究の方向性・成果が明瞭に分かる素晴らしい発表でした。
 園芸学部では「成分」や「収量」などの比較的マクロな表現型(農業経営において重要度の高い項目)に着目することが多いですが、理学部では分子生物学的手法を用いて、植物の表現型や繁殖様式を紐解いている印象です。

 近年、農業では、AIやIotに注目が集められていますが、実は「ゲノム編集」や「次世代シーケンサー」などの、遺伝子を編集したり解読したりする技術も飛躍的に進化を遂げています。
 当センターでは、広大なフィールドを活用し、生産レベルで植物を栽培している点が一つの強みです。その強みをさらに強固なものにするために、近い将来「ゲノム」は重要な要素の一つになり得ます。
 目に見えないもの(遺伝子など)に興味が湧かなかった20代前半ですが、20代後半からその重要性を認知しはじめ、ついに30歳を迎えました。お腹は出るし、髪も抜けるし、免疫力も落ちてきた30歳。さらに、高校で生物を選択すらしていなかったという状況。笑
 それでも、新しく「分子遺伝学」という大海原へ挑戦です。笑


 現在、この教科書を読み進めていますが、図表が綺麗(カラー)で構成も分かりやすく、お勧めです。より良い研究のため、謙虚に、一から勉強を楽しみたいと思っています。



黒沼



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2020年2月24日月曜日

NHK趣味の園芸公開収録のお知らせ

早くもウメの花が散り始め、例年になく冬を感じないまま春がやってきたようです。

さて、昨年秋から準備を進めてきたNHK千葉放送局(千葉市)の花壇づくりの集大成として、37日(土)にNHK趣味の園芸公開収録が予定されています。NHK千葉放送局のご支援のもと、当研究室の教職員・学生さんと千葉市の保育園児と菜の花の種子を播き、時々施肥をしながら生長を見守ってきました。それも、37日の収録日に菜の花が満開?になっていることを考えて・・・。

この企画は、NHK千葉放送局を一つの事業所のモデルとして取り上げ、敷地を提供して地域住民と一緒に植物の栽培を行なうことで、植物を身近に感じられる場を提供するだけではなく、植物を介して新たな地域のコミュニティーをつくることも目的にしています。

綺麗に植えられた草花をただ眺めるだけではなく、花や野菜の生長や一生、季節感のある花とその香り、植えられた植物を食草とする昆虫なども観察できる身近な場になればと考えています。このような場が増えることで、植物を身近に感じ、園芸にもっと関心を持って頂けたらという思いもあります。

2020129日の花壇の様子


当日は、下のパンフレットにあるように、子どもさん向けのいろいろな催しも企画されています。花卉・苗生産部では、ご来場者への配布用のパプリカの苗も仕込み中です。



  公開収録でどこまでその思いをお伝えできるかわかりませんが、緊張した面持ちで登場することは間違いありません・・・。その模様はEテレで322日(日)830分から放送されます。



(渡辺 均)



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2020年2月21日金曜日

いろんなお顔

 学部2年の水谷です。

 最近では暖かくなる日も多くなってきました。休眠していた植物も起き始める時期ですね。

 今年も世界らん展が東京ドームで開催され、多種多様なラン科植物が展示されました。

 私もらんの世界の奥深さを改めて実感しました、、、

 千葉大学環境健康フィールド科学センター内のハウスでも、ラン科の植物が続々と開花してきました。今回はそのラン科植物の“顔”である花の写真を紹介します。 



Odontoglossum



Paphiopedilum druryi


Ludisia


Epidendrum


Coelogyne


Cymbidium




Dendrobium


 人間の顔と同様にいろんなお顔がありますね。

 今回ご紹介したラン科植物以外にもハウス内にはたくさんの種類のランがあります。

 名前も聞いたことのない植物がたくさんあるのでこれから勉強して覚えていきます!
 そして皆様にご紹介したいと思います。


(学部2年:水谷)

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2020年2月20日木曜日

パプリカ


パプリカの花が咲きました。




(長嶋)
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2020年2月19日水曜日

愛されるかたちへ


 風が吹くとまだまだ寒さを感じますが、陽の光がようやく暖かく感じる季節へと移ってきました。
 …まぁ、例年この時期になると、ティッシュとマスクが手放せなくもなってきますが。
 マスクの入手手段もなかなか厳しい状況なので、花粉の皆様には少し勢いを弱めていただきたいところです。


 さて、皆様のなかにも行かれた方がいらっしゃると思いますが、先日世界らん展に行ってまいりました。



 学生時に行った記憶があるくらいで、最近どんなランが人気なのか分からなくなっていましたが、大小さまざまな形の花や香りの強い花など、バリエーション豊かな品種が所狭しと並んでいました。
 ランをメインに使ったガーデンやハンギングバスケットの展示も多く、和洋折衷問わず、多様な用途で利用されている様子から、やはりポテンシャルが高く、世界中から愛される品目であることを再認識します。



 個人的にはリカステという属のランが、可愛らしくも力強さを感じさせてくれて好みでした。
 以前に大賞をとっていた記憶もありますが、それこそ十年ほど前になってしまうかもしれませんね…。


 今回の日本大賞はパフィオペディラムという袋状の器官が特徴的な属のランでしたが(写真がなくすみません…)、同じ属内であっても花の模様や各器官の大きさも全く異なり、個人の趣味嗜好で楽しみ方は千差万別。

 美しさや出来映えといった、人によって評価の分かれるであろう基準を、審査員の方はどうやって決めているのか不思議に思いますが、やはり賞を取るようなランは、最大公約数的に皆さんから愛されるかたちを持っているように思います(個人の趣味に合わないことも勿論ありますが)


 贈答用に利用されるランは栽培性も重要になりますが、コンテストの大賞に選ばれることを目的に、様々なかたちが作り出され、選別されて残ってきた歴史をみると、他の品目とは違った独特な立ち位置なのかもしれません。
 そうしてヒトに愛される為に連綿と続けられてきた育種の果てに、今の姿を獲得したと考えると、「作品」という呼ばれ方にも感じ入ることがあるように思います。


 年々変わり続けるヒトの好みに合わせ、自然とは異なる進化を続け、かたちを変えてきたラン。
 果たしてヒトに愛されるかたちに完成形というものは存在するのでしょうか。


(安藤匡哉)

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2020年2月18日火曜日

異なるCa濃度下におけるトルコギキョウのチップバーンの発生

 卒業論文発表会も無事終了し、研究室内のビックイベントが一つ終了しました。春は卒業とともに、植物の活動が活発化してきます。卒業の寂しさと、植物の活動量が増えることを考えると、「春よ来い」ではなく「冬がはじまるよ」を聞きたい気分ですね。笑

 さて、今日は、先日掲載された論文についてご紹介します。
タイトルは「Tipburn incidence and Ca acquisition and distribution in lisianthus (Eustoma grandiflorum (Raf.) Shinn.) cultivars under different Ca concentrations in nutrient solution.」(異なるCa濃度下におけるトルコギキョウのチップバーン発生とCa獲得および分配)です。
オープンアクセスジャーナルと言い、論文が無料でダウンロードできますので、興味のある方は下記をご参照ください。
https://www.mdpi.com/2073-4395/10/2/216

 概要について、簡単にお話しさせて頂きます。チップバーンとは、園芸植物でよく発生するCa欠乏症です。Caが不足しているのであれば、Caをたくさん施与すればいいのでは?と思う方も少なくないと思います。しかし、生産現場ではCa施肥量を上げたり、Caを葉面散布しても、チップバーンが発生してしまうため、問題となっている訳です。
 チップバーンには、様々な要素(湿度、光強度、風、植物の成長速度などなど)が複合的に関与することが知られています。これまで、当研究グループではトルコギキョウのチップバーン発生について調査を行ってきました。今回掲載された論文は、「Caの施与量を上げると、チップバーンの発生とCa獲得および分配はどう変わるのか?」を調査した論文です。
 結果はどうであったかと申しますと、まずCa施与量を増加させた場合、チップバーンが抑制された品種と、あまり抑制されなかった品種の2つのパターンが確認されました。一方で、Ca施与量を増加させると、全品種でCa獲得量の増加が確認され、成長速度に処理区間の差はみられませんでした。つまり、高Ca環境下でチップバーンが発生する品種は、Ca分配に問題があると想定されます。そこで、部位毎のCa濃度を測定すると、高Ca環境下でチップバーンが発生する品種は、根にCaを蓄積する傾向がある一方、葉先へのCa濃度が低い傾向にありました。このCa蓄積・分配の原因については、更なる調査が必要ですが、当研究グループでは遺伝子の発現にヒントがあるのではないかと考えています。
 もう一つ、本研究ではpath analysisと呼ばれる手法を用いて、Caの獲得と分配の関係性を数値化することに成功しました。この解析手法は、植物の生理的形態的な相互関係を示すのに大変有用な手法と考えられます。詳細は、是非論文をご確認ください。

 調査をする度に、新たな疑問が生じてきますが、一つずつ確実に前進しております。本論文も含め、ご意見・ご質問等御座いましたら、黒沼までメールにてご連絡頂ければ幸いです。



(黒沼)



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2020年2月17日月曜日

早く芽を出させるために ~ オウレンの早期発芽 ~

早く芽を出せ柿のたね・・・ではありませんが、種子を播いてから出芽するまでは、とても待ち遠しいものです。そして、土の中からのぞかせた小さな芽を見ると誰もが嬉しくなるものです。思わず誰かに芽が出たことを伝えたくなってしまいますね。種子播きには、自分だけではどうにもならない時間(間)と、その後の喜びを体験させてくれます。

一方、農業の世界ではそんな悠長なことは言っておられず、スピードと効率化が求められています。いかに早く発芽させ、揃った苗に仕上げるのか。これがより早く、品質の揃った収穫物を得るための最低条件になります。

当研究室では、トウキやオタネニンジンなどの薬用植物や機能性植物の早期発芽や早期育苗の研究も行なっていますが、薬用植物のオウレン(生薬名:黄連)の早期発芽にも成功しています。
オウレンは、種子を播いてから収穫までに早くても5年、長ければ10年以上を要する非常に時間のかかる植物です。以前は、多くが国産品でしたが、現在はほとんどが中国からの輸入に頼っています。栽培時間の長さと買取り単価の安さ・・・、このストーリーは、他の薬用植物と全く同じです。

オウレンは、通常は24月頃に花を咲かせ、6月頃に種子が得られ、その後、夏 を経過し、翌年の春に芽を出させます。つまり、自然条件では、芽が出揃うまでに10か月近くを要します! ところが、下の画像のように採種してから、段階的な温度処理を加えると、早い処理区では播種したその年の9月には苗が得られるようになります。3枚目が無処理、自然条件と同じ処理区です。







この温度処理で、今までより6カ月以上も早く苗を得ることができるようになりました。次は、生薬原料の品質を保ちつつ、いかに早く生薬原料(黄連)を収穫できるかです。飽くなき挑戦が続きます。



(渡辺 均)
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2020年2月14日金曜日

晴れ舞台

 こんにちは、学部2年の君島です。

 最近は寒暖差が激しく体調を崩しやすい日々が続いてますね。
 皆様も体調管理には気を付けてお過ごしください。

 千葉大学では本日4年生の先輩方の卒業論文発表会が開催されます。

 卒業論文は研究室で学んできたことの集大成です。先輩方はこれまでに植物を育てたり、たくさんの実験を行ったり、とても頑張っていたことが私たちにも見てとれました。
 ですが、この発表会は1人の持ち時間は質疑応答も含めて10分と、とても短いのです。(発表の時間は8分以内です。)
 なので、この日に向けて先輩方は数多くあるデータを整理し、8分間におさめるためにたくさん準備していました。

 発表の練習の際には教授方からのアドバイスをもとに何度も手直しを加えていました。



 学部生の私たちも先輩方のような論文の発表をできるように頑張っていきたいと思います。

(学部2年:君島)




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2020年2月13日木曜日

キルタンサスとセロジネ

「大学で苗の生産をしている」という仕事内容を知人に話すと、
必ずと言っていいほど「珍しい植物を作っているんでしょう?」
と言われます。
実際、珍しい植物は圃場にたくさんあるのですが、
大学でも大量生産していないため、皆様に手に取っていただく機会は、
実はあまりなかったりします。

が、そんなものの中でも、今回、比較的多く販売できそうな花が!

それが、キルタンサス(Cyrtanthus)(画像左)と
セロジネ(Coelogyne)(画像右)です。


キルタンサスはヒガンバナ科、セロジネはラン科で、
どちらもとても丈夫で育てやすく、花の少ないこの時期に咲く貴重なお花。
ですが、あまり一般流通しておらず、
ホームセンターやお花屋さんではほとんど見かけません。
今週から売店・緑楽来にて販売中です。

しかもお得なお値段なのです・・
キルタンサスは1ポット200円、
セロジネはバレンタイン企画で、なんと1鉢500円!
ラッピングしたものも600円でお出ししています。

もうすぐバレンタイン、友チョコもいいですが・・
友花(トモハナ)でランをプレゼントしても素敵ですよね!

                                (仲井)


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2020年2月12日水曜日

クチナシ販売中

  先日からじっくりと乾燥させていたクチナシの実の乾燥・調製が完了し、皆様の前にお出しすることができるようになりました!



  以前にも簡単に紹介していますが、実を半分に割り、煮出した汁を大根、きんとん、和菓子やパスタの色付け、キノコ入りのクチナシご飯など各種食材の色付けに用いると、鮮やかな彩りを楽しみつつ、ほどよい薬効が得られます。

   果実は炎症を抑え、解熱や鎮静作用などを示しますので、腰痛や神経痛、のどの痛み、不眠症などに。



  直売所「緑来楽」で1袋あたり50g、お値段400円にて販売中です。
  数が少なめですので、お早めにお買い求めください!


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2020年2月11日火曜日

他者との比較

 本日ご紹介するのは、花卉園芸学研究室の実習、ペチュニアの挿し芽についてです。ペチュニアの挿し芽は実習Ⅱ(学部2年生の実習)でも行いますが、研究室の学生さん達には、実習Ⅱの「3倍以上のスピードとクオリティ」を求めています。

 今回はまず、前回各人が行ったセル苗の品質チェックから行います。「パートさんが実施した理想的なセル苗」、「実習Ⅱで学生さんが実施したセル苗」、そして「自分たちのセル苗」、3つを比較していきます。


 さらに、研究室内で実施したセル苗の中で、一番きれいに出来ているものを選択してもらいました。

 皆さん。良い苗の条件は見極められているようです。
 そして、各人のセルのクオリティと作業スピードについて、フィードバックを行い、今日の実習はスタート!
 「スピードアップを目指す人」、「まずは挿し穂の統一性に注意する人」など、それぞれの目標は異なっていますが、真剣に取り組んでいます。


 前回は3時間で1人1枚程度でしたが、今回は皆さん1.5枚程度は挿し芽を行うことができ、品質も改善されたように思います。もちろんまだまだですが。笑

 花卉研の実習では、常に3つのステップを意識するように指導しています。
  ①一生懸命取り組むこと
   これがなくては力量は向上しません。
  ②周りをみること
   常に客観的に自身とチームの取り組みを観察し、
   効果的な方向へと修正する必要があります。
  ③自分で考えること
   先を読み、教員の指示がなくても、能動的に動けることが重要です。
 
 花卉研の皆さんは、①が出来るようになってきましたので、今回の実習では敢えて他者と比較し②を意識して実習に取り組んでもらいました。
学生さんが、社会人になる前に、どんな仕事もこの3つのステップを意識して取り組めるようになれれば、私に思い残すことはありません。笑



黒沼

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