昨年の10月のブログでもご紹介しましたが、新たなキクイモ品種を作るプロジェクトを継続中です。
赤いキクイモ(2022年10月31日)
http://naeseisan2.blogspot.com/2022/10/blog-post_31.html
2020年に脚立を使って交配をしてから3年目になります。今春から北海道の圃場で本格的な塊茎の生産性、形状の確認と品質(イヌリン含量)の評価を行うため、大学で増殖、保管をしていた塊茎の調整を行いました。塊茎を仕分け、大きさごとに揃えてみると・・・・・。
予想していたとおり、選抜した5系統の塊茎は、形状や色がすべて異なっていました。その中でも、上の画像の2系統は、比較的丸い形状のものが多く得られました。キクイモを大規模に生産するためには、機械での収穫、収穫後の塊茎の洗浄などを考慮すると、丸い形状のキクイモでないと出荷・加工するまでに多くの労力とコストがかかってしまいます。ということで、まず「丸いキクイモ」であることが新しい品種の必須条件です。
また、交配した両親の塊茎は、どちらもかなり濃い赤色だったはずなのですが・・・・・。上の画像のように、その後代の塊茎の色は、「赤いキクイモ」ではありますが、系統間で違いが見られました。ということは、イヌリンの含有量も系統間で違うかもしれませんね。
「蒔かぬ種は生えぬ」ではないですが、植物を扱う仕事では、春のこの時期に様々な仕込みを行なっておかないと、秋に「実り」という成果は得られません。「実り」のことを考えながら、できるだけ多くの「種(タネ)」をこの時期に蒔いておきたいと思っています。
(渡辺 均)
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