陽が陰り少しは過ごしやすくなるかと思いきや、湿度が加わってまとわりつくような暑さに。
天気予報の温度情報を見るだけで気が滅入ります。
そんな暑い中、涼し気な白い化粧に彩られた植物が花期を迎えています。
こちらはハンゲショウSaururus chinensisです。
漢字では「半夏生」や「半化粧」と記され、前者は、開花期である7月が七十二候のひとつである半夏生(夏至から11日目)にあたることから、後者は、開花期に上位葉の半分~大部分、あるいは葉の表面だけが白く染まることに由来するといわれています。
この花に見える化粧部分は、葉が変化した苞葉と呼ばれるもので、光合成の代わりに花のありかを示し、目立たせる目的があります。
実際の花は、花穂が細長く伸び、あまり目立たない色の小花を多数つけていますね。
学名のSaururusもギリシャ語で「トカゲの尾」という意味で、この花序の形に由来するようです。
生薬としては、三白草(サンパクソウ)という名で全草が用いられます。
ドクダミに似た独特な臭いをもつ精油成分をもち、煎じて飲用することで利尿作用を示すと同時に、冷ました煎じ腋で腫れものを洗うことで腫れを引きます。
あまりいい香りではなさそうですが、その分効いてくれそうですね。
さて、今週末には1000属検定が開催されます。
C級リストにハンゲショウは登場しませんが、リストに載っている肉穂花序を持つアレやコレが出るかも?
(安藤匡哉)
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