大学では蝉の声が聞こえるようになりました。暑いですね。今日は接ぎ木トルコギキョウのその後をご紹介します。
穂木と台木で、それぞれチップバーンが出やすい品種と出にくい品種を組み合わせて、接ぎ木を行っておりました。
ある品種では、チップバーンが出やすい穂木に対し、チップバーンが出にくい台木を用いることで、完全にチップバーンを発生させないことに成功しました!
チップバーンが出やすい品種の穂木を使っても、チップバーンが発生していない様子。
(チップバーンが出やすい品種の花を収穫可能)
接ぎ木のあと
しかし、もう一つの品種では、チップバーンが出にくい品種の台木を用いても、85%程度はチップバーンが発生してしまいました。品種間差なのか、穂木のステージによるものなのか、本試験をする場合は、ここら辺を丁寧に設定してやる必要がありそうです。
逆に、チップバーンが出やすい品種を台木に、チップバーンが出にくい品種を穂木にしたところ、チップバーンは確認されませんでした。
チップバーンが出やすい品種の台木を使っても、チップバーンが発生していない様子。
但し、台木側の新芽が伸長するとチップバーンを引き起こしている
これまでの研究成果から、根への過剰なCa蓄積がチップバーンの主要因と考えてきましたが、昨年の研究成果から葉のある要素が、チップバーンの発生に影響するのではないか、ということも分かってきました。今回の実験は、それを裏付ける形とも解釈できます。
単純ではないから面白いですし、研究者としてのアイデアや勉強が試される気がします。まだまだやりたいことが尽きません。時間よ止まれ!
黒沼
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、
人気ブログランキングへ
ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!
トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ
花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
0 件のコメント:
コメントを投稿