2018年12月31日月曜日

今年最後の共同作業


2018年も今日が最後になってしまいました。

花卉研究グループの今年最後の共同作業は、授業日程の関係で先々週の水曜日で終了しました。毎年、4年生や修士2年生は、卒業論文、修士論文の作成に集中するため、12月で共同作業から引退します。例年、最後の共同作業は穴掘りでしたが・・・。

今年のメニューはなんと! モモの苗木の堀り上げ。 やっぱり、スコップを使っての穴掘りには変わりはありませんでした・・・。



その作業の中身は、昨年、十数㎏の種子を苗床に播き、一年経過した苗木を掘り上げ、さらに苗木を大きさ(太さ)ごとに分け、決められた本数ごとに紐で束ね、出荷するまで畑に仮植をしておくものです。


堀り上げたモモの苗木




結構掘らないと苗はなかなか抜けません




その数およそ5,500本! 掘り上げられた苗木は、来年には愛媛県の耕作放棄地に植えられ、数年後の春には桃の花の美しさに惹かれ、多くの人が訪れる場所に生まれ変わることでしょう。さらに桃仁も生産され、農地としての収入も見込めるようになるでしょう。



今年の共同作業のメニューも盛り沢山でした。1000属ハウスの植物の維持管理や花卉・苗生産部での母の日の鉢花管理やポット苗生産、シクラメンの管理、大量の播種、薬草園の管理など・・・。学生さんにとっては、卒業してもこれらの技術や経験が直接的、間接的に植物の仕事の中に活かされることを願っています。 「平成最後の・・・」と言われていますが、誰かのために植物を作り届ける仕事は、始まりはあっても終わりはありません。



本年も花卉・苗生産ブログをご愛読下さいまして有難うございました。来年も花卉・苗生産部を宜しくお願い致します。皆様、どうぞ良い年をお迎えください。


(渡辺 均)

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2018年12月28日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第2回 ラベンダー

 こんにちは。学部3年の下重(しもじゅう)です。
 花卉園芸学研究グループでは、今週水曜日(1225)に、年末に向けた研究室や実験室の大掃除を行いました。気持ちよく新年を迎えられそうです。

さて、前回に引き続き、芳香性のある植物を紹介していきたいと思います。第2回は、皆様もご存知のラベンダーを紹介いたします。

 千葉大学環境健康フィールド科学センターの1000属ハウスの前に、ラベンダーの株が植えられています。近寄って香りを嗅ぐと、フローラルな香りを感じることができました。



 ラベンダーは、シソ科Lavandula属に含まれる植物の通称です。容易に交雑して交雑種を生じることから、品種改良が盛んに行われ、沢山の品種が作出されています。
現在、オーストラリア、フランス、ブルガリア等で栽培されています。

 ラベンダーの属名のLavandulaは、ラテン語の「lavo(洗う)」や「lividus(青みがかった鉛色)」といった単語に由来しているとされています。ラベンダーと言えば、「紫色」をイメージされる方が多いかと思いますが、属名の由来を知ることで、「青色」のイメージを持つようになる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
1000属ハウスの前に植えられているラベンダーの花を観察すると、紫色(青色)の花が咲いていることが分かります(但し、ピンク色や白色の花が咲く品種もあります)



 花に続いて、葉にも注目してみると、対生(1対の葉が向かい合って1つの節に付くこと)であることが分かります。ラベンダーの精油(エッセンシャルオイル、植物の芳香物質を抽出したもの)を製造する際には、「花」だけではなく、この「葉」も使用されます。



ラベンダーの精油は、柑橘系の精油(グレープフルーツ、レモン等)と相性が良く、併せて使用することで、ラベンダーの香りをさらに楽しむことができます(私個人の感想です)
 また、ラベンダーの精油は、冷え性、咳・鼻づまり、肌の乾燥にも効果を示すとされています(個人差があります)。寒い冬も、ラベンダーの精油で乗り切れそうですね。

 それでは、皆様、よいお年をお迎えください。

(学部3年:下重)

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2018年12月27日木曜日

お正月準備

暖冬かと思ったら、年末年始は各地で寒波が舞い込むようですね。
花卉・苗生産部も世間と同じく、冬休みに入ります。


でも、、、出荷する植物たちは冬眠に入ってはくれませんので
休業中も、職員が交代で灌水当番を回します。

できるだけ、当番の負担が少なくなるよう、
ハウスの植物は出荷を終えた順に処分したり、
根の張った植物は移植したり、切戻したり、
ハウスの暖房の設定温度を下げたりして、
植物が動きにくい(生長しにくい)・乾きにくい環境を整えます。

給油もお休みになるので、
生育適温のギリギリのラインと暖房の使用量、天気予報とにらめっこです。




年末恒例の大掃除は、作業スペースだけでなく売店、農機具庫も。
皆で協力して無事終えることができました。



























売店で販売していたお神酒に漬ける屠蘇散は、ほぼ売切れ!
今年もたくさんのお客様にご来場いただきました。


ちょっと残ったハボタンは、苗生産部の入口を飾ってもらおうかと思います。




















2018年は、例年以上に天候に振り回された1年でしたが、
来年は もっとうまく植物と付き合えるよう、
お客様とも もっと幅広い交流ができるよう活動していきたいと思います。



皆様、2019年も花卉・苗生産部を
どうぞ宜しくお願い致します!!!







そして、ハボタンの間に佇む この後ろ姿は一体・・・!?


























年明けに、乞うご期待!!!





(池田)









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2018年12月26日水曜日

ゼリービーンズ


 クリスマスも終わり今年も残すところ1週間をきりました。
 近くのららぽーとでも、一気にクリスマスから新年に向けた販促ポップに変更されそうです。


 年末に向けて、朝晩の冷え込みが氷点下を記録すると予想されています。
 薬草園でも多くの植物が葉を落とし、暖かい春までしばらくおやすみ…ブラウンカラーの落ち着いた色が主体の風景になりました。


 そんななか、ひときわ目立つ赤い実が。


 こちらはサンシュユCornus officinalis Sieb. et Zucc.の果実です。

 サンシュユはミズキ科の落葉高木で、漢字では山茱萸(山のグミの意)と記されます。
 江戸中期に渡来し、現在では広く植栽されています。


 別名では春黄金花(はるこがねばな)とも呼ばれ、3月から4月頃に、葉が開くよりも先に開花し、木全体が鮮やかな黄金色に包まれます。
 といっても、今はまだまだ堅い芽を枝の先端に付け、じっくりと春を待っているようです。

 自由奔放に伸ばせば、好き放題伸びて10m近い樹高となりますが、うまく剪定すれば2m程度に抑えることができるため、庭木としても利用されます。



 秋を過ぎて一斉に枝先に付く赤い実は、完熟すると見た目も味もゼリービーンズのような甘酸っぱさを感じさせてくれます。
 さらに、種子を取り除いた果肉は、乾燥させることによって生薬になり、滋養強壮、収れん薬として用いられます。


 まるで誰かが飾りつけしたようにも見えるサンシュユの木に付く赤い果実。
 少し寂しい冬の季節、もうしばらく皆さんの目を楽しませてくれそうです。

(安藤匡哉)

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2018年12月25日火曜日

アルゼンチン日記 第5話 ミシオネス道端編2

 先日、サッカークラブW杯で、鹿島アントラーズとリバープレートが戦いましたが、私達がアルゼンチンに渡航している期間に、南米王者決定のため、リバープレートとボカジュニアーズの決勝が行われており、街はサッカー一色で盛り上がっていたようです。実際には暴動があり、決勝は延期となってしまいましたが...笑

 さて、そんなアルゼンチンのミシオネス州道端編2ということで、今回も写真を多めに紹介します!
調査の様子

まずは、簡単なところから!
みなさんご存知、カリブラコア(Chalibrachoa caesia)です!ペチュニアもカリブラコアも南米に自生しているため、いくつか自生している様子を確認できました!

 次はこれ!
トウワタ(Asclepias curassavica)です。キョウチクトウ科の植物で、草丈が1m程度までに育ちます。寒さに弱いため、日本では一年草扱いになっています。写真のオレンジ色の部分が花冠で、黄色の部分を副花冠と呼ぶそうです。

 次はこれ!
ハイビスカスに花が似ているためお気づきかと思いますが、アオイ科の植物で、Pavonia missionumといいます。花はハイビスカスよりも小さいですが、やせた土地にも群生していました。

 最後はこちら!
クマツヅラ科のLippia lupuliinaです。日本でリッピアといえば、ヒメイワダレソウ(Lippia canescens)が多く流通しておりますが、同族の中にこんなに大きな種が!せめて、Lippia gigantia なんていう名前にしてくれれば良かったのに...

 今週はここまでです。来週は、ミシオネス州の山編に移ります!お楽しみに!



黒沼


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2018年12月24日月曜日

花の都プロジェクト シンポジウム 2019年1月28日開催!

今年も残り一週間となってしまいましたね。皆様にとってはどんな一年だったでしょうか?
私にとって今年は、一般社団法人日本薬用機能性植物推進機構を立ち上げ、全国各地で薬用植物や機能性植物の栽培をスタートさせました。また、多くの方と各地で地域の将来や農業のあり方について、お話をすることができました。お話を伺うたびに、農業にはまだまだ多くの可能性があることを感じさせられました。
一方で、豪雨や猛暑、暖冬などの異常気象が頻発し、これまでどおりの農業生産が難しくなってきたことも実感させられた一年でした。

さて、お知らせです。来年の128日(月)14時から都内で「平成30年度花の都プロジェクトシンポジウム~地域の力で花の街づくり、人づくり~」が開催されます。私が基調講演をさせて頂くことになりました。お申し込み等の詳細は下記をご参照下さい。


講演の内容は、東京都葛飾区などで行なってきた緑花活動のご支援について、植物を介した地域づくりや勉強会を通しての学びの大切さについて、事例を交えてお話をさせて頂こうと考えております。

小学生が参加した花壇づくり

葛飾区では、地域の子供の声がけやお年寄りの見守り、防犯等の側面と絡めた花壇づくり、コミュニティーづくりのお手伝いを15年ほど前からさせて頂き、ここにも園芸や植物の楽しさや素晴らしさをお伝えできる余地が、まだまだ残されていることを実感しました。一方で、市販されている花壇苗や種子の使い難さや情報提供不足などの問題点も見えてきました。
内向きに捉えがちな園芸を‘地域や誰かのために’という発想で緑花活動が各地で進められると、街はもっと花や緑で溢れることでしょう。


(渡辺 均)

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2018年12月21日金曜日

忘年会・クリスマス会


 学部3年の五月女です。
 今回植物のお話ではありませんが、皆さんもこの時期に経験されるであろうイベント…花卉園芸学研究グループの「忘年会&クリスマス会」を行いましたので、少しご紹介いたします。

 今回の食事会では、花卉園芸学研究グループの教員、学生に加えて、柏の葉診療所や柏の葉鍼灸院の先生方をお呼びし、とても賑やかな会となりました。

 また、今回から私たち学部3年生が主体で食事会の企画を行うこととなったのですが、先生方も参加される食事会の準備というのは当然初めての経験でしたので、先輩方の助力を得ながら、準備を進めていきました。




 クリスマス会ということで、このローストビーフの他にチキンやポテト、ピザなどを用意しました。
 飲み物も普段あまり見かけないような、差し入れを含め豪華なものが盛り沢山。

 食事後はケーキもいただきました。



 花卉園芸学研究グループの先生、先輩方は勿論、普段あまりお会いする機会のない柏の葉診療所や柏の葉鍼灸院の先生方ともお話しすることができて、とても貴重な経験となりました。
 来年もまた、このような会が開けるよう、研究活動とともに尽力していきたいと思います。


(学部3年:五月女)

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2018年12月20日木曜日

冬支度

師も走る12月ですね。


『センター祭が終わり、露地のパンジーは出荷を終え、シクラメン祭も終わり、
 花の無い今は暇でしょう?』

『だって、シクラメンやパンジーがぎっしり詰まっていた温室や圃場は、
 今や物が無く、寒々としているじゃない~』




















(今年は、お陰様でなんと1,000鉢近くのシクラメンが売れました‼ 嬉しい悲鳴)




















(ここにあった色とりどりのパンジーは、今はあけぼの山農業公園を彩っています)




こんなに閑散としていて、暇・・・・・
イヤイヤ、もちろんそ~んなわけはありません!


花の無い冬は、春に、母の日に、たくさんの花を届けるための準備期間です。

夏に薬用植物を栽培していたハウスは、
カリブラコアが少しずつ広がってきています。

























初夏から増やしてきたペチュニアの親株は、




















親としての役割を存分に発揮してくれています。

























12月~3月は毎週のように大量の挿し芽が入ります。


そしてこれから卒業年次の学生さんたちは、
卒論、修論の総まとめ、発表練習にてんやわんやです。
それを見届ける先生方は、授業、実習、研究活動、生産の補助、、、



サンタさん、走る師たち、学生さんたちに休日のプレゼントを~(笑)

























(池田@柏の葉公園出張中)

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2018年12月19日水曜日

短くまとめる感じでお願いします

 前回に引き続き、薬草園での冬支度のご紹介。





 以前に開花の様子をご紹介したキダチチョウセンアサガオ Brugmansia suaveolens (http://naeseisan2.blogspot.com/2018/08/blog-post_15.html) ですが、霜が降りる季節となって、先端が縮こまってしまいました。

 元々中南米の涼しい高地に自生していた植物ですが、雪が降るような寒さは堪えるようです。
 このまま放置すると、株元が冷えて最悪枯れてしまいます。



 さらにお隣のゲットウ Alpinia speciosa も熱帯から亜熱帯にかけて自生する植物ですので、日本の関東ではかなり寒そうです。





 ということで、縮こまり始めた地上部を短くバッサリとカット。

 そして土をかぶせて、






 土の下で保温して冬越しさせます。
 屋外における鉢植え寒さ対策として、鉢のまま土に埋める方法も、鉢の周りが外気によって寒くなりすぎ根を痛めることを防ぐために用いられますね。





 追加で外気に直接触れる部分と土中部分をカバーするようにビニールを張りました。
 ゲットウの方はすっぽり埋まりました。

 枝の下部には小さな芽の始まりもちらほら。
 すでに葉がついている部分は枯れてしまいますが、暖かくなるころに土をどかせば、今年と同様に大きな姿を見せてくれることでしょう。

 冬の寒さに逆行するようなショートヘアへの大変身でしたが、これで耐えてくれることを願います。


(安藤匡哉)

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2018年12月18日火曜日

アルゼンチン日記 第4話 ミシオネス道端編

 毎週お送りしておりますアルゼンチン日記、今日は先週に引き続きミシオネス州からお送りします。
 ミシオネス州は亜熱帯気候に分類され、夏の最高気温は40度以上、冬の最低気温は7度程度だそうです。土壌は鉄を多く含むことから、赤色をしています。また、土壌pHが低いのも特徴だそうです。

赤土の様子


 もちろん、日本とは全く植生が異なります!見慣れた植物から、見たこともない植物まで。ごろごろと道端に自生しています!

 まずはこちら!断崖絶壁?に咲くこの花…


そうです。ベゴニアです(Begonia cuculata)。写真のような乾燥した場所だけでなく、湿ったところにも群生する様子を確認することが出来ました。


 次は、これ!千葉県民ならわかるはず!!


そうです。Arachisです。ラッカセイがこのArachis属に含まれます。黄色い綺麗な花を咲かせ、乾燥した場所や、やせた場所に多く確認できました。


 次もおなじみのあれです!


そうですね。Verbenaです。Verbenaはアルゼンチンで最も良く見かけた植物で、雑草のように生えています。アルゼンチンの人にとっては、日本で園芸品種を買うのが馬鹿らしく思えるのではないでしょうか?


 次はきっと皆さん初めてみる方が多いのでは?


一見するとアリッサムのような印象ですが、Staeliaというアカネ科の植物だそうです。日当たりの良い斜面に自生しており、確認できたポイントは非常に限られていました。しかし、上で示したようなArachisやBegonia cuculataのような植物が近くに自生していたことから、環境ストレスには強そうな印象を受けました。新しい夏ものの商材としては面白いかもしれません。


 そして最後は、Cuphea glutinosa!



日本でCupheaといえば、Cuphea hyssopifoliaなどの低木をイメージする方も多いかと思いますが、Cuphea glutinosaは草本性で、こちらも雑草のように自生していました。興味を惹いたのが、花弁の変異。自生しているエリアによって、上の写真のような花色の変異が確認できました。


 来週も植物の写真を多めにご紹介予定です!ぜひお楽しみに~!



黒沼



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