2019年2月28日木曜日

名前も知らない花ですから

この花何の花?



 気になる花??

なんとも不思議な花ですから。




実はパプリカの花でした。


現在、野菜苗の見本鉢を委託試験栽培中です。
パプリカやピーマンを栽培しています。


また、これとは別に野菜の鉢植え販売会を企画中です。
詳細は後日発表しますが、
見たこともない、
いろいろな野菜の花を見られるかもしれません。
みんなが集まる花になるでしょう。




♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♩♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪
シクラメン生育状況♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♪♫♪♪♪♪♪


 今年もシクラメンのポット上げの時期がやってきました。
(となりの鉢も気になりますが…)



昨年11月に播種したもの、培養苗を購入したもの、
全31品種のポット上げがそろそろ終わりそうです。









今年は播種時からすべての苗を酸素入りの水で栽培しています。


また、埼玉県で育種された芳香シクラメンの品種も
雪印種苗(株)様から購入し、栽培中です。






「シクラメンのかほり」
という歌がありましたが、この品種はどんな香りがするのでしょうか?
ちなみに今回栽培している品種は、真綿色ではないようです。


こちらも、シクラメン祭にはみんなを集める花になるでしょう。
(長嶋)


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2019年2月27日水曜日

見るは吉、食べるは凶


 天候によって寒暖の激しさを感じる季節。

 昼に厚着のままで過ごしていると、服の下がじっとりと汗で湿っていることも。
 暑い、とまでは感じなくとも、水分補給はしっかりと取らなくてはいけませんね。


 さて、やわらぐ寒さとともに、植物の芽吹きもちらほら見かけられるように。
 足元には黄色い花が顔を覗かせていました。



 こちらは福寿草 Adonis ramose Franch.です。

 春を告げる代表的な花のひとつで、新春に咲くことから元日草(がんじつそう)、朔日草(ついたちそう)などの別名もあります。


 福寿草という名の漢字からみると縁起の良いイメージがありますが、西欧での花言葉には「悲しき思い出」という言葉もあるそうです。

 それは福寿草の学名に由来するもので、ギリシャ神話に登場するアドニスという少年が森狩りに向かった時に、不運にも猪に襲われ命を落としてしまった際、流れた血で染まった花がAdonis属であるといわれています。


 花言葉はアドニスの死を悼んだ美の女神ヴィーナスの悲しみに由来するとか。
 日本に自生する福寿草をはじめとするAdonis属はどれも黄色系の花色を示すため、逸話にいまいち納得しかねますが、西欧に咲くAdonis palaestinaという種は赤い花を咲かせるため、そちらが逸話元になったのではないかと考えられます。

 学名の意味や逸話から想像するのは、1000属検定をはじめ、植物の学名を覚えるのに効果的ではありますが、時として実物との乖離がイメージの混乱を招いてしまうこともありそうですね…。




 地面から芽を出した頃は、同時期に天ぷらなどで食されるフキノトウにも見えます…が、こちら、食べてしまっては一大事。


 全草有毒の植物であり、嘔吐や呼吸困難、時に命に関わるような場合もありうるため、間違っても口にしてはいけません。

 フキノトウの見た目はやや薄い黄緑色で光沢がないのに対し、福寿草では光沢のある芽と、つぼみから黄色の花弁が顔を覗かせているため、区別がつけられるでしょう。


 しかし、いつも紹介している植物と同様、毒も薬も表裏一体。
 根に多く含まれるシマリンなどの強心配糖体という成分は強心や利尿作用を示し、福寿草の根を乾燥させたものは「福寿草根(ふくじゅそうこん)」という生薬として利用されます。


 もうすぐ3月。
 これから賑やかになるであろう春の光景を予感させる、見るには「吉」の華やかな植物でした


(安藤匡哉)

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2019年2月26日火曜日

春を待つ

 少しずつ暖かくなり、春を感じる日が増えてきました。来年度の暑い暑い夏をイメージしながら、植物の配置や定植作業を行っています。

 先週の投稿で紹介した土も、すでに底をつき、おかわり分の土が僅かに残るばかりです。そしてその土はというと。

ジャーン!こんなにたくさんの鉢やポットに使われているのです!

 主に、昨年まで管理していた3年生根、つまり4月から新4年生の定植用に土壌を使用しました。小学校でいえば、上級生の仲間入り、6年生で卒業(収穫)できるか!?収穫といえど、この温室では、現在、採種用の株の育成を行っています。
 また、温室はこれまで使用していた通称「連棟8」ですが、昨年までとは仕様を変更させています。その話はおいおい。


 そしてさらに!!!

こんな感じのブレンドパターンも、試作してみます!

 この他にも、各用土単体での、栽培も検討しています。一般的にオタネニンジンといえば、黒土での栽培が適しているとされていますが、販売されている黒土の品質の問題や、温室環境の高温、鉢やポットの土壌域の狭さなど、様々な問題があります。
 用土や温室環境等を変更していくことで、もっと良い苗を作りたい!という飽くなき探求心が、我々を突き動かすのです!!?

 季節の変わり目は体調を崩しやすい時期です。皆さんも万全の状態で、春を待ちましょう。



黒沼
 





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2019年2月25日月曜日

最後の園芸別科修了論文発表会

前回のブログでもご紹介したとおり、先週の水曜日(220日)に園芸別科の最後の修了論文発表会が開催されました。発表者は花卉専攻の1名! まるで、博士論文の公開研究発表会のような雰囲気でした。

発表のタイトルは。「フタバムグラにおける効率的な刈り取り法の検討」。環境条件等を変えて、中医薬原料の国産化に向けた効率的な生産方法について検討したものです。

発表の様子

園芸別科が開設されてから教官として在籍されていた北条先生にもお越し頂き、最後にご挨拶を頂きました。

これで、園芸別科花組も解散ですね。


(渡辺 均)
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2019年2月22日金曜日

クリスマスローズの世界展


こんにちは。学部3年の五月女です。



池袋サンシャインシティにて215日から17日の期間に開催された、「クリスマスローズの世界展」という展示会及び即売会に行ってきました。






この「クリスマスローズの世界展」は、主に日本クリスマスローズ協会によるコンテストの受賞作品を展示しているものです。

それ以外にも、クリスマスローズの基礎知識コーナーとして、クリスマスローズの咲き方や育て方、原種の展示などを行っているコーナーもあり、大変興味深いものでした。





また、フォトスポットや、出店されている企業の装飾を眺めているだけでもとても楽しむことができ、クリスマスローズとアンティークな装飾の親和性を感じました。








(学部3年:五月女)

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2019年2月21日木曜日

買いますか?買いませんか?

2月も、あっという間にあと1週間。
夕方は17:30ごろまで日が伸びて、寒暖を繰り返しながら、
日に日にあたたかくなってきました。

今日の柏の日の出は6:20、日の入りは17:28だそうです。

ハウス内も暖房の消費が少なくなってきました。
母の日向けの花も、
2月中旬頃から地上部の成長スピードが速くなってきたように感じます。



母の日向けのカリブラコア‘ミリオンベル’3色ミックス




3月出荷のペチュニア3色ミックス


よく見ると、すでにきれいな花を咲かせている株もありました。

カリブラコア‘ミリオンベル イエロー’

形もよく、色も濃く、花も大きく
非常に奇麗に咲いています。

この画を見たら「この鉢ほしい」と
思う方もいるかもしれません。








では、少し引いて見てるとどうでしょうか?




主観にもよりますが、
なんだか寂しい印象の鉢花になってしまいます。


こちらの鉢と比べるとどうでしょう?


 



並べてみました。

同じ値段で販売していたら、
あなたはどちらの花を買いますか?



一つ一つの花はとてもきれいに咲いています。

でもこれから出荷までの間に、たくさんの花を同時に咲かせて、
多くの人から称賛される素敵な鉢花に育ってもらうように
花たちには頑張ってもらいます。

(長嶋)

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2019年2月20日水曜日

温泉気分?


 日中の寒さはだいぶ和らいできたように思えますが、朝晩はまだコートが手放せないですね。
 帰宅後のお風呂タイムでは、リフレッシュのために入浴剤を入れて温泉気分で温まりたいものです。

 しかし、先日は昼間から温泉気分?を味わうことになりました。
 …ただし、その香りのみの体験でしたが。


 冬の期間、キャンパスの多くの植物は葉を落とし寒さを耐え忍んでいます。
 葉を落とした木々も、冬芽をつけ春の訪れを待ち望んでいるようです。

 暖かくなれば、芽吹いた葉が緑で彩ってくれることでしょう。
 …と、同時に、困ったことに病気や虫たちも、気温上昇とともに活動を強めていきます。



 そこで、冬の間に行う病害虫の予防策として、石灰硫黄合剤を散布しました。

 この薬剤は、殺虫および殺菌作用をもつ農薬の一種で、枝に潜り込んで越冬する害虫、休眠しているカイガラムシ、さび病やうどんこ病など、様々な病害虫への予防策に用いられます。
 五硫化カルシウムをはじめとした強アルカリ性の成分が、植物体の上で反応して硫黄類を生じることで、害虫への直接作用、病原菌の酵素の働きを阻害する殺菌作用を示します。


 非常に強力、かつ高濃度での花芽への散布に気を付ければ薬害も残りにくい石灰硫黄合剤ですが…やっかいな点がひとつ。
 それは、とっても香りが強い!ということ。


 名前にもある通り、硫黄が主成分として混ぜられていることから、まさに温泉周辺で感じる独特な香りが辺りを漂います。
 また香りだけでなく、人肌への悪影響もあることから、全身防護の上、散布した液が目に入らないようにゴーグルをするなどの対処が必要になります。






 高濃度でたっぷりとまくことで、枝の色も少し変わったかと思えるほどに。
 葉のついている常緑樹へは少し濃度を落として。


 暖かくなりつつある日中に、噴霧器を背負いながら、風下に行かないように注意しつつ丁寧に散布して…と、散布が終わる頃には汗だくになっていました。

 散布の際に使用していた合羽にも、いくらか液が飛散していたため、入念に洗い流して作業完了。
 うーん、香りがちゃんと取れたか自分では分からない状態ですね。


 帰宅後には、入浴剤を加えた湯船につかりリフレッシュ!
 …と行きたいところでしたが、昼間の香りが思い起こされるようで、複雑な気分のまま湯につかるのでした。


(安藤匡哉)

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2019年2月19日火曜日

IS THIS FUJIYAMA?


           A:これはFUJIYAMAですか?
           B:いいえ、FUJIYAMAではありません。
             これは、植物栽培用の土壌です。

 先週は、修士論文と卒業論文の発表会が執り行われ、当研究室の卒業生も無事?に終了することが出来ました。4月からは人数も大幅に減り、寂しくなります。
 さて、そんな卒業シーズンですが、この季節は春へ向けた準備が慌ただしくなってくる時期です。SHIGOTO-NO-YAMAに押しつぶされないように、感傷に浸っている場合ではありません!


 今回は、オタネニンジンの移植・定植用の土づくりを行いました。もともとこんな感じの土を、重いものから順に積上げていくと、一番上の写真のようになります。伝家の宝刀、「気合と根性」で600Lの土を混ぜていきます!


 ジャーン!完成!

 学生さんの研究の指導を行っているときも思うのですが、やはり「良い準備」が一番重要です。生産も研究も「良い準備」をして、実りのシーズンを迎えたいですね。

黒沼





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2019年2月18日月曜日

静かに終わりを迎える

 今日のブログは、ちょっと寂しいタイトルです。今年度中に学内で、2つのことが終わってしまいます。

 ひとつ目は、静岡県賀茂郡東伊豆町にある海浜環境園芸農場(通称;熱川農場)が完全に閉鎖されます。今年度までは、実習は行われていませんでしたが、非常勤の職員が果樹園の管理を行なっていました。今年度中に園内の柑橘を伐採し、農場の入り口や建物を完全に封鎖することになりました。

園芸学部の学生さんでしたら、少なくとも1回は実習で行ったことがあるのではないでしょうか。お風呂が温泉でしたね。私自身、園芸学科の1年次にミカンの摘果に行きましたが、職員として採用されてから、5月下旬~6月上旬と11月下旬~12月上旬の年に2回、実習で行っていました。



そうしてもうひとつは、園芸別科の最後の学生さんが今年度で修了を迎えます。一時期は、花卉専攻だけで1学年に20名を超える学生さんが在籍していましたが、数年前から募集人数を減らし、一昨年に募集を停止して・・・。現在、在籍している学生さんは、花卉専攻に1名。220日(水)13時から、柏の葉キャンパス・シーズホールで最後の修了論文発表会が行なわれます。


(渡辺 均)
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2019年2月15日金曜日

金銀花


 こんにちは。研究生の林です。



 私は大学で花の色素成分の分析を行っているので、花色に興味があります。

 今回は、生育期と開花期により花色が変化するスイカズラを紹介します。



 スイカズラ(Lonicera japonica)は、スイカズラ科スイカズラ属の常緑つる性の木本性植物です。

スイカズラは、その甘い蜜を吸うことができることから、「吸い葛」と当てられることもあります。また、冬場を耐え忍ぶことから、「忍冬(にんどう)」とも呼ばれています。







 花は、57月に咲き、甘い香りがします。花弁は筒状で、先の方は上下2枚の唇状に分かれ、上唇はさらに4枚に裂けています。



 花色について、はじめは白いのですが、徐々に黄色くなるため、1つの枝に白い花と黄色い花が同時に存在しています。2色の花が咲くスイカズラは、非常に綺麗です。







 このことから、中国では乾燥させたスイカズラの花の蕾を「金銀花(きんぎんか)」と呼び、花茶などに使用します。







花茶に使用される、乾燥させたスイカズラの花の蕾は、細長い虫のようにも見えます。







 今までに学んできた色素に関する知識から、スイカズラの花色が変化したのは、色素成分の含量が変化したことが原因である、と考えています。



蕾の時はクロロフィルの含量が多く、またカロテノイドの含量も相対的に多いため、緑色を呈します。







 開花しつつクロロフィル、カロテノイド、フラボノイドの含量が徐々に減り、花色も最初の緑色から薄い緑色、そして白色になります。







 その後、カロテノイドの含量が急激に増加し、花色は白色(銀花期)から黄色(金花期)に変化します。







 銀花期から金花期にかけてが、スイカズラの見頃でしょう。





(研究生:林)



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