2020年6月30日火曜日

パッパ(88)とセル上げ

 今日ご紹介するのは、共同研究のペチュニアのセル上げについてです。他大学との共同研究のため、今年度は依頼のあったF2個体を200個体管理する予定になっています。F2個体はシャーレのゲル上に播種されたものを引き取り、セル上げし、株を育成していきます。

受け取ったペチュア

 今回は、288穴(通称:ニーパッパ)のセルにセル上げしていきます。これくらいの量であれば、パッパ(88)と終了させなければなりません。笑

セル上げ後の様子

 シャーレやプラントボックスで管理されていた植物は、常に過湿状態にあったため、セル上げ後は、1日に何度か霧吹きをして、ならしていく必要があります。問題無く大きくなってくれることを願っています。

 QTL解析などの研究手法では、100個体程度の個体の表現型や遺伝子型を調査する必要があります。私たちの研究室では、100個体の育成は決して多い数値ではありません。そのため、こうした「栽培や生産という力」と「何か」を掛け合わせることで、独創性豊かな研究が出来ればと思っています。
 言うは易く行うは難し。これはパッパ(88)と解決できませんので、じっくり丁寧に進めていく必要があります。笑


黒沼

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2020年6月29日月曜日

赤より黒 ~ アカジソの栽培 ~

619日に都道府県間の人の移動が解禁となり、先週は3月以来の出張で、栽培をお願いしている愛媛県と香川県へ出かけてきました。香川県では、アカジソとヨモギの栽培をお願いしています。

アカジソの苗作りは、花卉・苗生産部で行ないましたが、移動制限のため、現地での圃場の準備や定植作業などは、お手伝いもできず、全てお願いをすることになってしまいました。畑に数千本の苗を植え付け、その後の除草管理や施肥管理なども行なって頂きましたので、きちんと管理がされている畑を拝見して、かなり大変だったのではないかと・・・。申し訳ない気持ちになりました。 


きれいに管理されたアカジソの畑

アカジソは、梅干を漬ける際に利用されることは良く知られていますが、生薬名を蘇葉(ソヨウ)と言い、漢方原料にも利用されています。葉色は赤色のものより赤黒いものが良品とされています。シソには気を巡らせる効果があり、多くの漢方薬に配合されています。

利用部位も葉だけではなく、花や実(種子)は食材としても利用されています。また、葉や花の焼酎漬け、葉を梅酢に漬けて乾燥粉末にしたふりかけは美味しいですね。 葉を採った枝を乾燥させて煮出してお風呂に入れると、入浴剤としても利用できることから、捨てるところがありません。

私の知り合いの花粉症の方には、シソジュースや乾燥した葉を煎じて飲むことをお勧めしています。すべての方に効果があるわけではありませんが、12カ月ほど飲み続けると症状が軽くなる方もいらっしゃいます。

アカジソの種子を毎年播いている方はあまり多くはありませんね。畑のいたる所からこぼれた種子から発芽してくる株を利用されているようです。一方で、アオジソとも簡単に雑種ができるで、赤味の薄い緑がかったシソもよく目にします。

各地の生産者さんの畑や庭先を訪ねると、時おり、アカジソではなく、クロジソ?と言いたくなるような葉が黒光りした香りのとても良いシソを目にすることがあります。 もしかしたら、皆さんの家の周りにもそんな立派なアカジソがあるかも知れません。そんなアカジソがありましたら画像と共にご一報ください!



(渡辺 均)
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2020年6月26日金曜日

ウチワサボテンの成長記録

こんにちは、学部3年の水谷です。

本格的に梅雨に入って、天気が優れない日が多くなってきましたね。
涼しくて過ごしやすいですが、圃場は足元が悪くなるので気を付けなければなりません。

去年播種したウチワサボテン(Opuntia Mill.)が大きくなってきたので、植え替えました。今回はその紹介をします。


上の写真は去年の8月に種子をまいた時の様子です。写真では分かりにくいですが、赤い果実から大量の種子が取れ、それを小さい鉢にまきました。


今年の1月ごろに発芽しました。まだウチワサボテンらしい形ではないですが、サボテンの特徴であるとげが小さい段階でもあることがよく分かります。


最近、大きくなってきたので株ごとに別々の鉢に植え替えました。サボテン用に配合した特製の土に植え替えました。


拡大した写真です。少しずつ扁平な形になってきました。まだまだかわいらしい大きさですね。


あと何年すればこのような大きな個体に仕上がるのでしょうか。
これからの成長が楽しみですね。


(学部3年:水谷)
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2020年6月25日木曜日

虫の洗礼

噂によると、今年は虫が多いとのこと、、
皆さんのところではいかがですか?

私も虫の洗礼を受けてしまいました・・。
薬散は定期的にしていたのですが、
マリーゴールドの食害がどうにも止まりませんでした(涙)

一作目はうまくいったのです・・。




















これがつい2週間前のことだなんて信じられません。


現在、ハウス内のマリーゴールドはほとんどがこのような葉で、
出荷に値しないものばかりとなってしまっています。

白い食害痕と、葉のちぢれ、たまに白い粉・・
あれよあれよという間に、悲しいほどやられてしまいました。
黄色が一番ひどくやられています。

なぜもっと早くなんとかできなかったのかと自分を責め、
ため息の日々です・・・。

今日市場で出荷されていた他のマリーゴールドも観察してみたところ、
白い食害痕が少し見受けられました。
ここまでひどいものはありませんでしたが・・・。
他の農家さんのハウスの虫被害は、どの程度なのでしょうか・・。
気になります・・。
仲井

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2020年6月23日火曜日

燻煙日和

 梅雨の影響か、最近涼しい日が多くなり、過ごしやすくなってきました。そうした日は燻煙(農薬)日和です。笑
 燻煙剤とは、農業生産用の「バル○ン」だと思って頂ければ、わかりやすいかと思います。ハウスを密閉させた上で、モクモクと農薬を炊き、温室内にいる害虫を駆除します。当然、噴霧型の農薬も定期的に散布していますが、蝶や蛾などに関しては、常に植物体付近に居座っている訳ではないので、なかなか対処が難しいです。そのため、燻煙剤を使うことで、一気に仕留めてしまおうという作戦です。但し、燻煙剤はお値段が張ります。

 退路だけを残し、ハウスを密閉させます。これは、燻煙剤の効果をしっかりと発揮させることに加え、周辺(特に人)への悪影響を防ぐためです。締め切りにして、1晩放置するため、シトシトと雨が降り、翌朝温度が上がらない日が最高のコンディションといえます。


 今回はこちらの燻煙剤を使用します!ダニに効く燻煙剤はあまりありませんので、今後も重宝しそうです。また、殺菌剤の燻煙剤も市販されています。

 この薬剤は下記の写真のように、カン内部のろうそくの先端のようなところに、マッチと同じ要領で、手に持った紙の茶色部分を軽くこするだけで、発煙が開始されます。

 発煙が開始したら、すぐに温室から待避!吸うと大変危険です!温室からの漏れがないか?薬剤はしっかり発煙しているか?などを温室の外から確認していきます。下の写真のように、しっかりと発煙していることを確認しました。

 様々なタイプの農薬をシーンに合わせて、上手く組み合わせていきながら、病虫害を最小限にとどめていきたいですね。


黒沼


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2020年6月22日月曜日

良い種子を得るために ~ トウキの花序制限 ~

ご自分で栽培した植物から、種子を採られたことはありますか? 自家採種とも言いますが・・・。

ある自生植物の種子の重量、もしくは大きさを横軸にとり、縦軸にその度数(粒数)をとると、多くの場合は、正規分布を示します。 種子は小さなものから、大きなものまでバラツキがあります。

園芸植物を栽培し、自家採種をしても、種子サイズがすべて同じということは、ほぼありません。遺伝的な要因、株の栄養状態や着果節位などによっても、種子サイズが異なります。

薬用植物のトウキの場合、1株から多数の複散形花序をつけます。最初に開花する花序と最後に開花する花序で1カ月近くの開きがあります。



トウキの開花の様子(1週間経過)


トウキの開花(2週間経過)


当然、最初の方に咲く花序の小花は大きく、大きな種子を着けますが、あとから咲く小花の種子は、次第に小さくなります。最後の方の小花は、雄花だけ着ける場合もあります。

花卉・苗生産部では、トウキをセルトレイに播種して育苗し、そのセル成型苗を圃場に定植して年内に収穫する方法を採用していることから、播種したら野菜苗のように一斉に発芽し、さらにほぼ100%発芽してもらわないと困ります。 そのため、全ての花を咲かせ、そこから採種するのではなく、同じ時期に開花する、同じ大きさの良質な種子を採るために花序の制限を行なっています。種子を着けるためには、花粉も必要ですので、ある程度は開花させますが、大量に咲く花序をハサミで次々と切り取っていきます。残すのは第2花序のみとします。


花序制限を行なった後、種子を着けたトウキ

来年用の良い種子を得るため、梅雨の合間に圃場に出て、トウキと向き合っています。



(渡辺 均)
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2020年6月19日金曜日

実験開始

こんにちは。学部3年の君島です。

最近梅雨に入り、じめじめと蒸し暑い日が続いていますね。梅雨明けが待ち遠しいです。
憂鬱な気分にならず、コロナウイルスにも負けずに頑張っていきましょう。

6月に入り、緊急事態宣言が解除されたことで、3年生、4年生共に卒業研究の実施が可能となってきました。
そこで、今回は私の実験植物であるシクラメンの紹介をしたいと思います。


私の実験用のシクラメンは、実験のペースに合わせて生育が遅い品種・株を使用しています。

これは、測定する葉や植物のステージを品種間で可能な限り統一するためです。
そのため、生育速度の管理をきちんとしていくことが重要になると考えられます。

そして、これから夏も近づき実験も軌道に乗り始めました。
少しずつ研究生活も日常を取り戻し始め、これらのシクラメンの株の成長を楽しみに実験を頑張っていきたいと思います!!


(学部3年:君島)

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2020年6月18日木曜日

大掃除

連日の雨模様が続いており、本格的に梅雨入りしたと実感がわいてきますね。
洗濯物をどうやって乾かそうか常日ごろ悩んでおります。

苗生産では、怒涛の母の日を5月に終え、6月は暫しの休息期間中です。
しかしながら、その期間のうちに秋冬物の植物の策定をしたり、用品の殺菌や洗浄を行っております。


さて今回はセルトレの洗浄を行いました。
1年間使ったセルトレイは一見きれいに見えても土汚れが付いております。

熱湯消毒をする際にこの様な汚れが残っているとそこのついていたウイルスや細菌が残ってしまう可能性が有る為高圧洗浄機で落とします。

 洗浄後、セルトレイを下の画像の浴槽のようなものに入れて、浮き上がらないように木の板などで押さえ、全体がつかるようにします。そのまま80℃のお湯に浸して20分、お湯から殺菌剤入りの水に入れ替えて20分と計40分以上つけて殺菌していきます。

こんなにきれいになりました。

 セル台車に入れて、数日乾かして、ラップをして棚に保管をします。


沢山セルトレイがありますが、7月からの秋冬物の播種が始まるとほぼすべて使用してしまいます。



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2020年6月16日火曜日

ジャカランダ

 梅雨入りし、ジメジメと蒸し暑い日が続いています。梅雨はもう少し涼しい季節だったような気がしているのは、私だけでしょうか…

 そんなドンヨリとした気持ちを癒してくれるのが、これ!ジャカランダ!



アガパンサスなどもそうですが、初夏に青系の花を咲かせる植物は、涼しげですね。

 この品種は、ブルーブロッサムビューイングという品種で、矮性品種です。5号の接ぎ木苗を購入し、2シーズン目に突入です。台木を使ってるから、矮性なのでは?という疑問も、花が咲けばどこへやら。笑

 4月中旬でも下記のような状態で、少し不安でしたが、

  4月下旬には、芽が動き始め、6月に開花に至りました。

 2年前にアルゼンチンに行かせて頂き、衝撃を受けたジャカランダの姿とは一味違いますが、いつかコロナが収束し、再びアルゼンチンでジャカランダを見れる日が来ることを楽しみにしています。
 アルゼンチンのジャカランダの記事はこちら

(黒沼)



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2020年6月15日月曜日

害虫の大発生

柏の葉キャンパス内の圃場では、例年に比べて害虫の発生が多いように感じられます。 今年の冬が暖冬だった影響が大きいようですが、定かではありません。皆さんのところはいかがですか。

知り合いの生産者も、今年は防除のための農薬の散布量が例年に比べて多いと話されていました。その分、生産コストや労力が余計にかかってしまいます。

ハウスの中だけではなく、ハウスの外の小さな雑草にまで、アブラムシ、オンシツコナジラミやハモグリバエ、スリップスが大量に発生しています。今までは、このようなことはありませんでした。せいぜい、春先にアブラムシを目にするくらいでした。

ハウスの外にある生産と無関係な植物には、出来るだけ農薬をかけたくありませんが、その近くを通る作業者の体に付着して、ハウス内に持ち込まれるリスクはゼロではありません。そのため、徹底的に除草をするか、農薬を散布するしかありません。

一方で、普段あまり見かけない昆虫もシロザ(アカザ科)に大量に発生していました。下の画像のように、葉は葉脈を残して食べつくされています。





上の画像の葉裏にいる緑色の扁平な奇妙な形をしているのがカメノコハムシの幼虫です。あまり聞いたことがない名前かも知れませんが、おもにシロザを食草としています。成虫も扁平でとても面白い形をしています。 子供の頃には、この不思議な姿に魅了されましたが・・・。

気候変動などにより、生態系のバランスが崩れ、ある特定の生物が大量に発生する・・・。以前から言われていることですが、すでに私たちの身近な環境でも、そのような現象を目にするようになってきました。



(渡辺 均)
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2020年6月12日金曜日

ゆっくりなお目覚め

 こんにちは、学部4年の御園です。
 最近は気温の高い日が続いております。夏はもう目前、といったところでしょうか。熱中症には気を付けていきたいですね。

 今回は、我が家で育てている植物についてご紹介します。

 4月上旬からの外出自粛により、空き時間が増えたので、この期間に家の植物を充実させていました。
 せっかくなのでいくつかは種子から育ててみようと考え、ジニアとトルコギキョウの種子を播きました。

 播種から約1週間後、ジニアの発芽が確認されました!



 子葉も展開し、順調に成長しています。



 ところが、トルコギキョウの方は全く発芽しません…
 もうダメだろうか、と思い始めた播種から約1ヶ月後。ようやく小さな子葉が見えました! 

  半ば諦めていたので、発見した時の喜びは相当なものでした。


 今では両方とも本葉が展開し始め、しっかりと成長が感じられます。




 彼らがいつかきれいな花を咲かせてくれることを楽しみに、これからも世話と観察を続けていこうと思います。

(学部4年:御園)


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2020年6月11日木曜日

シクラメンの鉢増し


シクラメンの鉢増しが終わりました。




今年は栽培工程を簡略化し、3号ポットから6号仕上げ鉢に植えました。
詳しくは先日のブログをご覧ください。
 →http://naeseisan2.blogspot.com/2020/06/blog-post.html

ここで疑問が・・・、
なぜ通常栽培法では、3号ポット→4.5号硬質ポリポット→6号仕上げ鉢へ植えるのでしょう?





4.5号ポットで栽培する意味とは・・・?



実はシクラメンは地中海性気候域が原産地のため、
日本の夏の暑さに弱く、通常栽培法では夏は「我慢の時期」として、
「大きくしてはいけない」とされています。

そのため、3号ポットから6号にいきなりは植えず、
4.5号で根域を制御しながら夏を耐え忍ぶ栽培法がとられています。


今回は灌水用水中に酸素を添加することで、
「夏に大きく・・・しても良い」
「夏は我慢の時期・・・とは限らない」
という前年度の経験を得たので、思い切って栽培工程を1つファぶきました。


一口に栽培工程を省くといっても、
ただポンポンポーンと楽になるわけではなく、
色々と考えていかなくてはなりません。

まず用土量ですが、
3号ポットの容積は約300ml
4.5ポットは約600ml
6号鉢は約3000mlとなっています。


4.5号から6号に鉢増しする場合、
(3000-600)×必要鉢数の用土量で計算しますが、
今年は1鉢当たり300ml分、多く用土を用意しなくてはいけません。




いつもなら4000Lで足りていた仕上げ鉢用土、
今年は作っても作っても見る見るうちになくなっていきます。




他にも植え方を変更してみたり、
施肥設計を変更してみたり、
遮光時間を変更してみたりと、

たかが「水」が変わるだけで、
今までタブーとされていた栽培法が可能になっています。
それを見つけて常識にとらわれずにどんどん試していきます。


そしてなにより、灌水!
水をやらないと酸欠になるので、
毎日灌水、ひたすら灌水、雨でも風でも灌水します。


鉢増し後10日で鉢が隠れました。

夏の暑さにも負けぬ丈夫な草姿になって下さい。

花が咲いたらみんなに褒めてもらえる。
そういうシクラメンに・・・。
(長嶋)

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