2017年7月31日月曜日

会津のキキョウ

先週後半は研究の打ち合わせと会議のため、会津に出かけていました。

そこで、会津地方に自生するキキョウの花を見ることができました。先週の話題もキキョウでしたが・・・。



このキキョウですが、先週ブログでご紹介した安藤敏夫先生が育種されたキキョウと違って、茎が太く、1花茎当たりの花数が少なく、花色は濃色でやや受け咲き、花の脈が太くはっきりとしていて、花冠は非常に肉厚でした。このキキョウには野生の力強さ、たくましさを感じます。

翌日、県の職員の方とお話をする機会がありましたが、昔は近くの野山でも見られたようですが、残念ながら今ではほとんど目にすることはできないそうです。

会津の風景にキキョウはとても似合います。



 (渡辺 均)

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2017年7月28日金曜日

鉢花販売のお知らせ

~~~鉢花販売のお知らせ~~~

以下の鉢花について、販売を致します。

お支払いは現金書留のみのお取り扱いとなります。予めご承知おきください。
ご注文、価格・送料についてのお問合せは、下記の「お問い合わせ」フォームよりお願い致します。
なお、商品の性質上、ご注文の締切を2017年8月6日までとさせていただきます。



 サントリーフラワーズ㈱
Hesperozygis ミンティア パープル
7号鉢1株植え 鉢色:ベージュ
  

ミンティアの商品説明
ミンティアは葉に触れるとミントの香りが漂う、常緑の小低木です。
耐寒性は大変優れており、関東以西では戸外での越冬が可能です。
夏場は半日陰~日陰で風通しの良いところにおいてください。
花は春と秋に小さな紫色の花が咲きます。春の方が沢山咲いてくれます。
水やりは鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えて下さい。
肥料は3月~6月、9月~11月に化成肥料を月1回程度施してください。
植え替えは2年に1回程度、一回り大きな鉢または同じサイズの鉢に、
新しく水はけの良い用土で植え替えてください(市販の草花用土にバーミキュライトを2割混ぜる等)。
病害虫:風通しが悪いとオンシツコナジラミの発生や灰色かび病にかかることがあります。市販のスプレー剤などで定期的に防除してください。また、風通しの良い場所に置いてください。





㈱サカタのタネ
Inpatiens属 サンパチェンス さくさくパッションオレンジ
7号鉢1株植え 鉢色:白



サンパチェンスの商品説明
品種名の由来がサン(Sun)=太陽 + ペイシェンス(Patience)=忍耐というほど、
従来のニューギニアインパチェンスよりも耐暑性に優れています。
本来は多年草ですが、耐寒性が無いため日本では一年草として扱われます。
高温期の生育は旺盛で、関東では11月ごろまで次々と花を咲かせます。
夏の直射日光下では葉焼けを起こすことがあります。また、水をたくさん必要としますので、夏季は半日陰から日陰で管理するのが望ましいでしょう。
大鉢に植え替えた場合は、高さ1mを超す大株に育てることも出来ます。
水やりは鉢土の表面が乾いたら、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与えて下さい。
夏の晴天時は1日1回では足らず、2回3回とかけることも珍しくありません。その場合の判断も、やはり鉢土の表面が乾いてきたらその都度たっぷり水を与えて下さい。
肥料は4月~10月、1か月に化成肥料を月1回程度施してください。
灌水代わりに2週間に1回液肥を与えると、さらに生育旺盛になります。
病害虫:アブラムシの発生や開花の終わった花がらを放置すると灰色かび病にかかることがあります。市販のスプレー剤などで定期的に防除し、花がらや傷んだ葉などはこまめに取り除いてください。
また、花には甘い蜜腺があり、アリが鉢の中または近くに巣をつくることがあります。気になる場合は植物に直接かからないようなアリの駆除剤も検討してください(誘因剤など)。



ミンティア、サンパチェンスのどちらも1箱1鉢入りです。

ご注文、お問合せについてはfc-naeseisan@office.chiba-u.jpまで
メールを送信ください。
商品の性質上、ご注文の締切を2017年8月6日(日)までとさせていただきます。

なお、直接ご購入をご希望の場合は、千葉大学環境健康フィールド科学センター内売店「味楽来(みらくる)」で販売を行っております。
味楽来の営業時間についてはこちらよりご確認ください。
http://www.fc.chiba-u.jp/mirakuru/

(長嶋)

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ユリの鱗片挿し


 こんにちは!学部4年生の佐藤です。



 今年4月の薬草園施工時には、様々な植物を定植しました。

 ユリの鱗茎(球根)も定植したのですが、その際剝がれてしまった鱗片が数枚あったので密かに鱗片挿しに挑戦していました。







 いったいどうやって鱗片から増えていくのだろ~!?

 楽しみだな~



 といった期待とは裏腹に、挿して1ヶ月以上経ってもなかなか変化はありませんでした。
 それでも辛抱強く2ヶ月半待っていると…




おやっ!?





 おややややっ!!?





 小さな緑色の芽があるではありませんか!

 これは土の中も見てみたい!という気持ちが抑えられず掘り上げてみました。





 内側の下半分、ちょうど埋まっていたあたりまでに新しい鱗茎が形成されているのが分かります。
 そこからひょろひょろとしたモヤシのような新芽が伸びており、先ほどの写真で顔を出していた芽はモヤシの先端部分だったようです。




 無事確認できたので、また優しく埋めなおしてあげました。

 それからさらに1ヶ月後の姿がこちらです。





 葉も大きくなり、養分を供給し続けた親の鱗片がしわしわになっていますね。



 教科書や園芸雑誌では見たことがある鱗片挿しでしたが、今回実際に自分の手でやってみたことで、子株のでき方、できるまでの時間の長さ、親の鱗片の状態変化まで余すことなく経験できました。




 何事もそうですが、知っているだけと、実際にやったことがあるのとではやはり大きな差があるものだなと実感しました。



 残りの学生生活もこういう経験をたくさんして、将来も植物と真摯に向き合っていけるようになりたいですね。



学部4年:佐藤

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2017年7月27日木曜日

ふゆーがーはーじまるよー

苗生産部では、冬が始まりました。


こんな真夏に何を言っているんだ・・・と思われるかもしれませんが、
私たちは既に冬花壇の代表、
パンジー、ビオラ(スミレ科Viola)を見ています。

今日は、その行先の一つ、ドリームフラワープロジェクトをご紹介します。

柏市の公立小中学校で行なっている教育活動の一環で、
給食の残渣を堆肥にし、学校の花壇で花苗を育てるというものです。
児童や先生がデザインして、花壇の中に文字や絵を描いています。

苗は、大きいセルトレイに播種をして根が良く張った状態でお渡しします。
デザインのとおりに、色ごとに順番に植え付けをして、
児童や先生が水や肥料を与えて半年近く育てています。


















株を大きくし春にたくさん花を咲かせるため、冬場、こまめに蕾を摘んだり、
苗が凍り付かないよう寒さ対策をしたり、丁寧に管理されているそうです。




















写真上がデザイン画。小学6年生が描きました。
写真下が実際の花壇。きれいに咲き揃っていますね。

柏市のリサイクルプラザリボン館で、
いくつかの小中学校がポスターにまとめたものを掲示してありましたので
お見せします。




   





























※個人情報保護のため、画像は一部加工してあります。



写真が小さくて、詳しくご紹介できないのが残念ですが、
どの学校、施設も、様々なデザインを考え、
一生懸命丁寧に世話をされていることが伝わってきます。


素晴らしい展示を見て、
来春も、素敵な花壇をつくれるよう、
良い苗作りに励む気持ちが一層高まりました~

さあ‼今年の冬(に向けた夏)も頑張るぞ~‼





(池田)

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赤ネット来たよ

赤いネット赤いネット夢の赤いネットが来たよ
赤いネット赤いネット夢の赤いネットが来たよ


みなさん、本日ご紹介するのはこちらの防虫ネットなんです。


ハイ、日本ワイドクロス社の
サンサンネットe-レッドSLR3200

ね、ステキな色でしょ?


でもみなさん、これステキなだけじゃないんです。

あの、植物ウイルスを媒介するというイヤーな害虫「スリップス類」に効果てき面、赤色の色彩効果で防除効果が大幅アップするそうですよ。


それだけじゃないんです。
目合いは0.6㎜でヨトウガやアブラムシにも効果があるそうですよ~。




今日はこれをハウスの出入り口に張っていきますよ~みなさん。


そして徐々に徐々にですね、ハウス・温室のサイドにも張っていきますよ~

ハイ、取付け工事はもちろん長嶋が負担します。



あ~、やっと1本分張れました、って一息ついてる長嶋さん。

これで終わりじゃないんです。
本日はさらにですね、特別にもう1本。
もう1本取付しますよ~。




赤いネット赤いネット夢の赤いネットが来たよ
赤いネット赤いネット夢の赤いネットが来たよ
(長嶋)


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2017年7月26日水曜日

パンプキンマウンテン


 今年の梅雨はよくわからないうちに過ぎ去ってしまったように感じます。

 雨も少ないなか、蝉の声だけは時雨のように聞こえてくるようになりました。


 そんななかで、もりもりと大きく生長を続けるモノが、薬草園の小山のわきから姿を覗かせていました。

 葉の隙間からも存在感を醸し出すものは…


 巨大なカボチャ、その名前も豪気な‘アトランティックジャイアント’です。



 どで『カボチャ』を決定するコンテストで目にされた方も多いかもしれませんね。
 なるべく大きなカボチャを目指しつつ、今は1個の実を見守っています。

 よく見るものよりも細長いようにも見えますが、これからふくよかに生長するのでしょうか…楽しみです。

 カボチャとしての味はやや水っぽく、もともと家畜向けということであまり素晴らしいものでもないようですが、ペースト状にしてパンプキンパイなどのお菓子にするのもありだとか。
 大きなカボチャからはいったい何人分のパイが焼けるのでしょう。




 大きなカボチャのそばには、それと比べると幾分小さく感じるこんなカボチャも。
 こちらは‘マサカリカボチャ’という品種。

 その名にあるように、鉞(まさかり)でも使わないと割れないほどの硬い皮に覆われた頑固者。
 ただその中は非常に甘みが強く、美味しい果肉をもつということで、煮物をはじめ様々な料理に利用されます。


 …にしては、やや大きめ?な実がついているようで。
 もしかしたら、隣のジャイアントな彼と交配したのやも?と、池上先生も首をひねっているようです。
 まぁ土が良くて大きく育ったと考えましょう!


 どちらも夏には収穫なので、それぞれ美味しく頂けることを夢見ながら、せっせと水やりを続けていきます。


(安藤匡哉)

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2017年7月25日火曜日

炎天下でピンチ

 いつの間にか梅雨も明け、夏本番がやってまいりました。皆様、熱中症や、急な落雷・豪雨にはくれぐれもお気を付けください。

 今日は、JFS花壇でのピンチ(摘芯)作業についてご紹介します。
ジャパンフラワーセレクション(JFS)についてはこちらから
http://www.jf-selections.net/
2017年ガーデニング部門夏秋審査用の出展植物は、4・5月頃から植え付けが始まり、第一回の審査を7月中旬に行いました。匍匐性の高い植物は、ご覧のように、花壇一面を綺麗に彩っています。

 一方で、匍匐性の高い植物は、芽の先端に花を咲かせるため、株の中心部が薄くなってしまうことも...
 そのため、第一回の審査において、ピンチの指定があった数品種について、2処理区中の1処理区のみをピンチしました。JFS花壇は、日当たりバツグンのため、作業者は炎天下でピンチなわけです。笑
ピンチ後の様子

梅雨も明け、出展植物も作業者も暑さとの闘いがはじまっています。しっかり水分や休憩をとっているつもりでも、体と頭の要求量は違うこともしばしば。皆さんも、体調に合わせて、無理せず、植物に熱中してくださいね!笑

黒沼

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2017年7月24日月曜日

オリンピックに向けたキキョウの育種

昨日は灌水当番でした。日頃の猛暑が嘘のような曇り空。時おり小雨の降る絶好の灌水当番日和となりました。2時間ほどで作業完了! 

午後からは元花卉研究室教授(千葉大学名誉教授)の安藤敏夫先生の農場を数名で訪問しました。退官後にキキョウの育種もされており、ちょうどその花が見ごろということで・・・。場所は柏の葉キャンパスから約15分の近さです。

育種を始められたきっかけは、この時期(夏)に開花する日本の花を作りたかったからだそうです。オリンピックに向けたキキョウの育種をされています。セル成型苗生産は花卉・苗生産部で、選抜は先生自ら建設された農場内で行なわれています。初花が開花した日ごとに株が並べられていました。五月雨系のキキョウに比べ、1カ月以上遅い開花ですが、これがキキョウ本来の開花時期。草姿や花形、花色は様々でしたが、この中から日本らしいオリンピックに向けた「おもてなしの花」たちが育ちつつあります。

キキョウの歴史は古く、300年以上前から数多くの品種が作出されていたようです。現在よりも品種数が多かったと安藤先生が仰っていました。古くからあるものを再評価し、さらに新しい価値のあるものに変えていく。私たちの日々の仕事の中でも大切なことですね。






 (渡辺 均)

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