2017年7月11日火曜日

ベニバナ

 本日は、薬草園にて栽培を行っていたベニバナについてご紹介します。
ベニバナはエジプト原産のキク科ベニバナ属の一年草です。
皆さんご存知の通り、ベニバナは染料や食用油として有名ですが、生薬としても花弁が紅花(コウカ)として利用され、血液の流れを良くする働きがあるとされています。

4月上旬に、'最上紅花' という品種を播種し、1週間もすると子葉が展開してきました。

露地植え後、本葉が展開した様子(4月30日)。
鋸歯があり、どことなくベニバナらしくなってきました。

一ヶ月後には、立派な株に成長(5月31日)。

そして現在の様子
花は、咲き始めは黄色を呈していますが、徐々に赤色へと変化していきます。
まさに収穫適期です!

収穫した花弁は、乾燥させ、
その後、煎餅状の紅花餅(はなもち)に加工されます。

 ベニバナの有名な産地である山形県では、江戸時代には、収穫した紅花餅が船で京都まで運ばれ、京都の女性の唇を彩るとともに、美しい衣装の染料となっていたそうです。こうした背景もあってか、松尾芭蕉は以下のような句を詠んでいます。

「行く末は誰が肌ふれむ紅の花」

この句は、ジブリ映画「おもひでぽろぽろ」でも、紹介されていますので、続きはそちらで。笑

黒沼



~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→お問い合せ
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

0 件のコメント:

コメントを投稿