2018年2月27日火曜日

休眠挿し

 暖かったり、寒かったり、なんだか風邪でも引いてしまいそうです。今回は、寒い時期ならではの、挿し木(休眠挿し)をご紹介します。
 休眠挿しとは、その名の通り、休眠に入っている枝を挿し、高温に遭遇させることによって、発芽と発根を促進させる挿し木手法です。
 話は少しそれますが、タラの芽もタラノキの休眠枝を、高温(15℃前後)に遭遇させ、収穫をしているそうです。

 タラの芽もいいのですが、今回は、ヤナギやキブシの休眠挿しを行いました!
 休眠挿しは、節間が短く、芽が多い1年枝を利用することが望ましいですが、枝の先端は花芽が含まれている可能性が高いため、挿し穂には適しません。また、切り口はナイフで、綺麗に斜めにカットします。これは、吸水できる範囲を可能な限り、広げるためです。

ナイフで斜めにカット!

 綺麗にカットした挿し穂は、殺菌剤に浸け、さらに発根促進剤を付けて、育苗箱に挿していきます。
 また、挿し穂の上部の切り口には、ペースト状の殺菌剤を付け、腐りや蒸発を防ぎます。
ペースト状の殺菌剤を塗布した様子


最後に、発芽室に並べて、高温環境下へ!



さて、どの程度発芽してくるのでしょうか?ドキドキです。

黒沼

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2018年2月26日月曜日

土づくりの大切さ

かなり前のブログで、市販の培養土のことを書きました。市販されている培養土によっては、生育が緩慢になることも・・・。

詳細は以下よりご参照下さい。

園芸の楽しみ方は様々ですが、少し余裕がある方は土づくりに挑戦されてはいかがでしょうか?

先日、訪問した埼玉のヤマシタフラワーズさんでは、近隣の林から落ち葉を集めて堆肥化し、ポット苗や鉢物用土に使用されています。買い土が全盛の時代に大量生産をされている生産者がこのような取り組みをされているとは・・・。

種子繁殖系のペチュニア


栄養繁殖系のペチュニア

ヒューケラ


どのポット苗も見事な生育の揃いとボリュームでした。思わずすばらすぃ~!
お話を伺うと、生産はしっかりとした土づくりが基本であるというお考えでした。昔から行われてきた良いと思われることは、受け継ぎしっかりとした株作りに活かしていらっしゃいました。

下の写真は数年前に混ぜ込む腐葉土だけを変え、ビオラの試験栽培を行なった時のものです。左側が市販の腐葉土、右が大学で作ったケヤキ100%の腐葉土をどちらも同じ割合で混ぜ込んだ用土に植え付けたものです。


左)市販の腐葉土、右)ケヤキ100%の腐葉土  


株のボリューム、細根の量は明らかに左のケヤキで作った腐葉土の方が良いですね。

落ち葉を集めて土づくりに挑戦されてみてはいかがでしょうか? 思いのほか良いものができますよ。


(渡辺 均)

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2018年2月23日金曜日

初播きの結果

 こんにちは、学部3年の本田です。

 今回は先月行ったオケラ(Atractylodes japonica Koidzumi ex Kitamura)の初播きの結果をお伝えします。


 先月の播種後、オケラたちは3週間ほど低温処理されました。



 温度はだいたい冷蔵庫と同じくらいです。

 3週間後、低温処理を終えたオケラたちです!




 といっても処理前と特に変化はありません。



 その後は発芽室に移動させ、発芽を待ちます。


 ここは20℃前後です。



 そしてさらに1週間後


 セルの底から根を出しているのが確認できました!


 その数日後には、地上部もぞろぞろと



 初播きの結果は、なかなか(?)ではないでしょうか。

 今後も生長の様子をお伝えしていきます。

(学部3年:本田)

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2018年2月21日水曜日

本番は来月


 最近は晴れ間が続いていますが、ふっと陽に雲がかかると肌寒い季節を実感しますね。

 2月も後半に入り、年度末と始めに向けてドタバタとしてくる時期となってきます。
 先日発表を終えた卒業生たちが卒論の仕上げに取り掛かるなか、学部の3年生も来年度の研究に向けて下準備を行っています。



 それと同時並行で、度々ブログでも紹介している1000属検定に向け、定期的にミニテストを受講し、植物の名前を頭に叩き込んでいます。

 1000属検定C級リストは300属。
 後期のゼミ後や時間をみて、30問ずつ覚える箇所を増やし、少しずつ積み重ねで覚えていきます。



 秋冬は開花した植物体や葉が綺麗な状態の木本類が少ないため、実物だけでなく、写真による出題も混ぜつつ。


 今月はリストの最後のページのミニテストまで間に合いませんでしたが、来月の検定日までには間に合いそうです。
 今年度じっくりと覚えてきた集大成としてチャレンジし、自身の勉強の成果を確かめてもらいましょう。


(安藤匡哉)


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2018年2月20日火曜日

異なるCa濃度下におけるトルコギキョウのチップバーンの発生

 先週の水~金に、院生・別科生・学部生の卒業発表会が終了し、やっと通常業務に入ることが出来ました。その清々しさからか、幾分か春めいて来たように感じます。

 若手研究者にとっては、学生さんの指導や教育よりも、自身で実験し、研究成果を出すことが「大学」からは求められています。泣
 そこで、本日は、現在実験中のトルコギキョウのチップバーンの発生について、少しばかりご紹介します。トルコギキョウのチップバーンは、Caの欠乏によって発生すると考えられており、学部4年の渡邉さんの実験で、14品種の品種間差が明らかになりました。そうしたバックデータを利用しながら、自身の研究では、Ca濃度が異なる培養液で栽培し、数種のトルコギキョウのCa吸収・分配とチップバーンの発生の変化について、実験を進めています。

 ある品種では、Ca濃度を増加させると、チップバーンの被害率が減少傾向にあります。
 低Ca濃度下におけるチップバーン発生の様子

高Ca濃度下では、チップバーンの発生は確認されません。


一方で、他の品種では...

 低Ca濃度下におけるチップバーン発生の様子

ム、ム、ム!高Ca濃度下でも、チップバーン発生が確認!

 このように、チップバーンはCa欠乏症だから、Caを多く施与すれば、解決できる!というわけではなさそうです。これらの品種が、どのようにCaを吸収し、分配しているのか?そしてそれらを律速している生理的要因は何か?が明らかになれば、トルコギキョウのチップバーン抑制に有効な手段を検討することが可能です。
 生理障害の研究は、障害発生の前後で分析する必要があったり、可能な限り、生理障害の発生に関与するファクターを除外したりと、非常に気配りが必要な研究分野です。しかし、実際の生産現場へのフィードバックが可能であったり、他の植物への知見や研究手法の応用が可能であったりと、非常にやりがいのある研究だと感じています。よりより研究のために、まだまだ勉強が足りません。
 

黒沼



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2018年2月19日月曜日

園芸別科修了論文発表会

215日(木曜日)に園芸別科の修了論文発表会が開催されました。学部生の卒業論文発表会にあたるものです。 約1年かけて各自が進めてきた研究成果をまとめ、発表しました。

果樹、蔬菜、花卉、造園・樹木の各専攻順に発表を行いました。すべての専攻に学生さんが在籍していて、発表を行うのも今回が最後です。来年度の園芸別科は、花卉専攻に2名の学生さんを残すだけになってしまいます。

花卉専攻は、3名の学生さんが発表しました。その発表タイトルは・・・
 ・ナノバブル水がペチュニア挿し芽の発根に及ぼす影響
 ・乾燥条件が矮性型シバ品種の生育に及ぼす影響
 ・LEDによる光質の違いがミニシクラメン苗の生育に及ぼす影響

前の日は夜遅くまで発表原稿や資料の修正を行ないました。発表内容は、最近の花卉・苗生産部らしい研究内容でした。

発表の様子
「シバは・・・」

集合写真

最後に学生さんと教員で記念撮影! 園芸別科は年齢も学びの目的も様々な学生さんの集まりですが、各々がその目的を果たすため、互いに協力しながら実習や課題研究に向き合っていました。修了後は実技に堪能な技術者、地域の実践的な指導者・後継者としての活躍が期待されます。

お疲れ様でした!


(渡辺 均)

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2018年2月16日金曜日

シバの播種

 こんにちは。学部三年の羽富です。
 今月の14日に修論発表会が行われ、本日16日に卒論発表会が行われます。

 先輩方がこの日のために研究を行ってきた成果を発表する場に参加し、様々な分野の発表を聞くことができとても刺激を受けました。


 さて、今回は自身の実験植物について紹介したいと思います。

 私の実験植物はシバで、イネ科の多年生の植物です。

 公園や緑地のグランドカバープランツやゴルフ場のグリーンなどに用いられており、近年では屋上緑化や駐車場緑化などの都市緑化にも利用が拡大されています。


 今回、実験に用いる品種の中から、ノシバ(Zoysia japonica Steud.)とケンタッキーブルーグラス(Poa pratensis L.)の二品種の播種を行いました。

 それぞれの品種について少し説明します。

 ノシバは北海道南部から沖縄まで日本に広く自生している暖地型のシバです。
 日本芝の中では葉が最も硬いという特徴があり、座ったときにちくちくします。

 ケンタッキーブルーグラスは西洋シバと呼ばれる寒地型のシバです。
 サッカー場のシバや公園や家庭のシバなど幅広く利用されている品種です。


 次に播種の手順です。
 まず、トレーに播種用土を敷き詰め、そこに種子を播いていきます。

 種子は1530g/mの割合で播種しました。



 播種後に、バーミキュライトで薄く覆土し、十分に灌水して発芽室で管理しました。



 約三週間後の様子がこちらです。

 ある程度成長した段階で、発芽室から閉鎖型苗生産システム(苗テラス)へ移動し、トレーいっぱいにシバが広がった状態になるまで生長させていきます。

 今後もシバの生育状況をお伝えしていきたいと思います。


(学部三年:羽富)


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2018年2月15日木曜日

花のかんばせ

12月某日
三井不動産のFacebookに掲載するという写真撮りのため、
ハウスに人が立ち入るとの情報が事務から回ってきました。

スモークガラスの大きなロケ車が止まっており、
物々しいなぁ~なんて思っていましたところ、
なんと!
女優の蒼井優さんが撮影に来られていたそうで!!!

残念ながら私は見れなかったのですが、
遠目に見れたラッキーな方々は、
口を揃えて、TVで観るより実物はもっと綺麗だった!と。
なんて羨ましい・・・

https://www.facebook.com/mitsuifudosan/

アカシアハチミツの写真下の『すべて見る』のところに
苗生産部近くでの写真も2枚ありました。

ちょうどシクラメン祭の後で、
まだ晩生のシクラメンが花盛りでした。
素敵な笑顔が写っています。














こちらは少し前の写真ですが、
ここに大女優が・・・!


今は、シクラメンの鉢はすっかり片付き、、、












すでに違う植物が入っています。



そして、来年度のシクラメンも着々と大きくなってきました。












また、次の冬にたくさんの笑顔を見たいものです~


(池田)



※なお、撮影は許可を得て行われております。
センター内の一部は立入禁止ですので、
お立ち寄りの際はお気を付けください。



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2018年2月14日水曜日

2017年度 修士論文発表会


 本日、千葉大学松戸キャンパスにて、大学院園芸学研究科の修士論文審査発表会が開催されました。

 修士として自身で研究内容を考え、目標に向かって2年間走り抜けた成果を先生方の前で発表する場です。



 花卉園芸学研究グループからは計3名、そのうち柏の葉キャンパス在籍の学生としては、井上輝さんが「Calibrachoa 品種における花冠の複色化に関する研究」というテーマで発表を行いました。

 発表時間は15分。

 最初はそんなに長く説明できるのか、と不安になったものですが、いざ発表資料を作成して発表してみると、時間がかなりオーバー気味。
 2年間もの研究期間を考えれば当然ですね。


 膨大なボリュームとなってしまった研究結果を、どうすれば分かりやすく、かつ取りこぼしのないように伝えられるか。
 前日夜まで発表資料をいじくりまわし、先生方の指摘も取り入れて手直し手直し…。

 そして何度も何度も繰り返し発表練習を行い、時間内に発表しきれるように本番へと備えました。



 その甲斐もあり、発表はスムーズで、発表後の質疑応答のおいても沈黙が続くようなことなく、無事に乗り切りました。
 今日は打ち上げもほどほどに、スパートをかけていた身体と頭をゆっくり休めてほしいものです。

 さて、15()は別科の研修報告会、16()は卒業論文発表会が待ち構えています。
 残りの時間を有効に使って、万全の状態で本番に備えてくれる…ことでしょう。

(安藤匡哉)

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2018年2月12日月曜日

植物工場で薬用植物を生産する 

 年度末が近づいてきましたが、これまでの共同研究の成果と今後の研究の打ち合わせのため、三重県松阪市にある企業に行ってきました。
 この企業との共同研究では、閉鎖型の植物工場内での薬用植物(白花蛇舌草)の栽培の実用化について検討しています。

 あくまでも「実用化」ですので、栽培技術の確立はもちろんですが、生産性や採算性についても検討しています。

完全閉鎖型植物工場内での栽培の様子

閉鎖型の植物工場での薬用植物の生産は、周年安定生産(計画栽培)、無農薬栽培、収穫時の異物(雑草など)の混入が無いなど、メリットは多いのですが、問題はその生産コストです。

 そこで、私たちは単価の高い生薬をいかに短期間に安定的に効率的に生産できるかが鍵だと考えています。
 そういう意味で、栽培品目を絞り込み、電子部品などを製造する同社のノウハウを活かすことで、今後の薬用植物栽培の可能性を広げることができると考えています。

 もちろん生薬として、野生品や露地の栽培品と遜色のない確かな品質であることが最優先ですが、適材(植物素材)適所(露地・植物工場など)でより多くのより良い生薬が生産・利用されることを期待して研究を進めています。

(渡辺 均)

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2018年2月9日金曜日

ガーベラ


 こんにちは。学部3年の久瀬です。
 まだまだ寒さが続きますので、くれぐれもお身体に気をつけてお過ごしください。


 さて、今日紹介する植物はガーベラです。
 ガーベラ(Gerbera)はキク科ガーベラ属の多年草です。
 現在1000属ハウス内では、様々なガーベラが咲いています。






 ひとえにガーベラといっても、様々な種類があり、写真の中でも花色や花弁の形、中心部の「目」の色が異なっています。

 1枚目、2枚目の写真もよーく見ると、「目」の色が違うことにお気づきいただけたでしょうか。
 この「目」は何かというと、筒状花という花弁が筒状になっているもので、基部に子房がついています。


 枯れた花をとると…



筒状花が整然と並んでいます!


 もうしばらくすると送別会シーズンとなり、花屋でも多くのガーベラが並べられます。
贈られる方をイメージしたガーベラを選ぶのも、良いではないでしょうか。


(学部3年:久瀬)


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2018年2月8日木曜日

新商品の試作

新商品の試作苗が出来上がってきましたので、ご紹介します。

今回ご紹介する新商品はこちら。


ペチュニア‘さくらさくら’
(あれ?新商品じゃ無い)

 ・・・実は‘さくらさくら'の、



(・・・カメラずっと引いていきます。)



 ・・・'さくらさくら’のマット苗です。



ペチュニア‘さくらさくら’シリーズは、
マザー牧場に植栽された「桃色吐息」のように、
景観観賞用として植栽されたときに、高いパフォーマンス性を発揮しています。

'さくらさくら’シリーズには、他のペチュニアにはあまり見られない、
「雨や曇りの日に花弁が閉じる」という性質があります。
このため、屋外に植栽したときに雨が降っても花弁が傷みにくく、
雨が止んで陽が当れば、花弁を再び開いて綺麗な花を見ることができます。


しかし、従来のポット苗では、大きな面積を植栽する時に
1株ごとにポットから抜いたりなど、大きな手間がかかってしまいます。
そこで今回、水稲の稚苗・中成苗マット苗を参考に、
ペチュニアのマット苗を試作してみました。



蔬菜・作物部にお借りした根切板です。
(筆者は約20年ぶりに使用します。)



マット形成は・・・





水稲より根張りが少ないです。ロール巻きはぎりぎりですが、
もう少し水分量を減らせば問題ないでしょう。




大きさは縦約50㎝、横約80㎝です。
ポット苗で換算すると、およそ6~8ポット分植付1ヶ月後相当といったところでしょうか。

商品化にはまだいくつか問題がありますので、
今後、実際に花壇に植付けて株張りを見たりしてから
商品化していけたらいいなと思っています。
(長嶋)

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