2018年2月7日水曜日

機械も疲れる


 卒業修了予定の学生が発表会に向けてスパートをかけるなか、3年生の研究も始まるこの季節。
 病院?送りになっていた現役選手が研究実験室へと舞い戻ってきました。



 似たような機械が2つ並んでいますが、前が代替品で、後ろが本来この実験室で稼働していた機械です。




 正面からはこんな形をしています。
 何をする装置かというと、植物体を入れた長さ4 cmほどのチューブを液体窒素で瞬間凍結し、蓋を開いてセットし稼働させ、この装置の内部で高速振動させることで、植物体を粉々に砕くことができる優れものです。

 粉末状になった植物体からは、効率良く色素などの成分や、遺伝子を抽出することができるため、そういった研究の実験には欠かせない存在となっています。



 そんな重宝される機械ですが、以前に「内部部品の折れ」によって上手く稼働しない状態となっており、実験に支障が出始めていました。




 軸と上部機構を繋げる金属棒がポッキリ折れていました(今は直っています)。

 原因は、誤った使用方法…ではなく、「経年劣化による破損」。
 長年使用してきたなかで、特に力のかかってしまう部分における金属疲労の蓄積が主な要因として考えられるとのことで、修理業者に依頼を出して引き取り修理をお願いしました。

 幸い、引き取り業者さんより代替品を手配することが出来たため、研究実験が全てストップするようなことにはなりませんでした。


 こうした破損や不具合は、避けることの難しいトラブルでありながら、いつ発生するかを予測するのが困難であるため、日頃から使用や掃除の際に、チェックしておく必要があります。

 消耗品などの目に見える形で不足を確認できるものであれば、使い切ってしまう前にあらかじめ補充する。
 確認の難しい機器類に関しては、定期的なメンテナンスチェックを行うことで、安定したデータ取りに繋げる。

 機械はいつだって最高のパフォーマンスを果たしてくれる、と慢心しないよう気を付けて付き合っていかなければなりません。

安藤匡哉

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