2018年2月12日月曜日

植物工場で薬用植物を生産する 

 年度末が近づいてきましたが、これまでの共同研究の成果と今後の研究の打ち合わせのため、三重県松阪市にある企業に行ってきました。
 この企業との共同研究では、閉鎖型の植物工場内での薬用植物(白花蛇舌草)の栽培の実用化について検討しています。

 あくまでも「実用化」ですので、栽培技術の確立はもちろんですが、生産性や採算性についても検討しています。

完全閉鎖型植物工場内での栽培の様子

閉鎖型の植物工場での薬用植物の生産は、周年安定生産(計画栽培)、無農薬栽培、収穫時の異物(雑草など)の混入が無いなど、メリットは多いのですが、問題はその生産コストです。

 そこで、私たちは単価の高い生薬をいかに短期間に安定的に効率的に生産できるかが鍵だと考えています。
 そういう意味で、栽培品目を絞り込み、電子部品などを製造する同社のノウハウを活かすことで、今後の薬用植物栽培の可能性を広げることができると考えています。

 もちろん生薬として、野生品や露地の栽培品と遜色のない確かな品質であることが最優先ですが、適材(植物素材)適所(露地・植物工場など)でより多くのより良い生薬が生産・利用されることを期待して研究を進めています。

(渡辺 均)

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