2019年9月20日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第20回 ジャスミン

 こんにちは。学部4年の下重です。


 前回の「花の香りに酔い痴れて」シリーズの更新の際に、私が紹介した「重陽(ちょうよう)の節句」は99()でしたが、実はこの日、非常に悲しいことに、台風15号が千葉県を直撃しました。
 千葉県北西部にある千葉大学環境健康フィールド科学センターでも、薬草園の樹木の枝が折れたり、温室の屋根の留め具が外れたりする被害が出ましたが、北西部以外の地域では、倒木などによる長期停電がいまだに続いているとのニュースを耳にしました。
 被害に遭われた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


 さて皆様、お気づきでしょうか?
 花卉・苗生産ブログの「花の香りに酔い痴れて」シリーズも、ついに20回目の更新です。
 身近な植物では「ラベンダー」や「ローズマリー」、少し変わったものでは「ニオイバンマツリ」や「カワミドリ」など、芳香性を持つ植物を沢山ご紹介してきました。
 記念すべき第20回の今回は、ジャスミンをご紹介いたします。

 千葉大学環境健康フィールド科学センターのハウス内に、ジャスミンがあります。


 ジャスミンJasminumは、モクセイ科ソケイ属の植物の総称です。
 ソケイ属は約200種の植物から成り、熱帯地域から温帯地域まで幅広く分布しています。

 ジャスミンの中には、キソケイJasminum humile var. revolutumやオウバイJasminum nudiflorumなどといった、黄色の花を咲かせる種も存在しますが、今回観察を行ったジャスミンは、白色の花が咲くマツリカJasminum sambacでした。

 マツリカは、半つる性の常緑性低木に分類される植物で、一重の花を咲かせるものと八重の花を咲かせるものが存在しています。
 マツリカの葉を観察してみると、対生(1対の葉が向かい合って1つの節につくこと)であることが分かります。


 また、皆様ご存知の通り、ジャスミンには芳香性があります。
 しかし、ジャスミンの仲間でも、種が異なると香りも異なるため、ジャスミンティーの香りづけには、マツリカの花を使用し、精油(エッセンシャルオイル、植物の芳香物質を抽出したもの)には、ソケイJasminum grandiflorumの花を使用します。
 実際にマツリカの香りを嗅いでみると、ジャスミンティーを思い出させる、濃厚で甘い香りがしました(私個人の感想です)


 このジャスミンの香りには、「ストレス解消効果」や「リラックス効果」があるとされています(個人差があります)
 ゆっくりと温かいジャスミンティーを飲むことで、たまった疲れを癒してみるのはいかがでしょうか。


(学部4年:下重)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年9月19日木曜日

カガミよカガミ


<シクラメン>   鏡よ鏡、世界で一番美しいシクラメンはだーれ?



<ミラーシート> ハイ、それはあなたです!




<シクラメンA>  オーホッホッホ !  
    <シクラメンB>  オーホッホッホ!
              <シクラメンC>  オーホッホッホ!
                               <シクラメンD>  オーホッホッホ!
                                               <シクラメンE>   オーホッホッホ!


と、いうわけでミラーシートを設置したのではありません。



通常、シクラメンの葉は上を向いて、太陽の光を浴びようとします。






しかしこの時期、葉組み作業を繰り返すことで、
外側の葉は混み合い、上になった葉の陰に隠れてしまいます。








ミラーシートを設置することにより、下からも光が反射して、
次第に外側の葉は下を向いていきます。





白いプラスチック鉢は下着と同じだ!
と言っていた元教授もいらっしゃいましたが、

贈答用シクラメンの目指すところは、
白い鉢を覆い隠すほどの葉数と形のバランスの良さです。

これを実現させるためには、
ミラーシートの使用と、
手間のかかる葉組み作業の繰り返しが不可欠なのです・・・わよ。オーホッホ。




さて、今年はどれくらい実現できるでしょうか?
鏡に聞いてみることにします。

(長嶋)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・




2019年9月18日水曜日

びびっと目をひく

 まだまだ暑い…と思いきや、急に涼しい日が挟まったりと、季節の移りを感じます。
 気温に合わせて服装を選びたいところですが、作業しているとまだまだ暑さを感じるので、しばらくは半袖が手放せなさそうです。


 薬用植物園では、秋の花も咲き始めています。


 強い紫紅色が目を引くオオバナオケラAtractylodes macrocephala KoidzumiA. ovate DeCandolle)は、和名からも分かるように、オケラA. japonica Koidzumi ex Kitamuraと同属の多年生草本です。

 オケラは以前にも記事として挙げられていますが、白い筒状花のみの花冠と、それを取り巻く羽状の刺々しい包葉が特徴的な花でしたが、オオバナオケラの花冠は紫紅色が目立ち、やや細長い形状をしています(まだ中央は白く未開花の状態です)。




 オオバナオケラは、オケラと同様に根茎を生薬の白朮(ビャクジュツ)として用います。
 しかし、より細かく分ける場合、名称としてオケラを基原とした白朮を和白朮というのに対し、オオバナオケラを基原とした白朮を唐白朮と呼びます。
 これは、オケラの原産地が日本、オオバナオケラの原産地の違いに由来するとされています。

 根の形も花と同様にオオバナオケラの方がやや大きめでゴツゴツとこぶ状の突起が目立ちますが、重さあたりの精油成分量が少ないことが報告されています。
 また、主な成分としてアトラクチロンを含み、水分代謝異常や消化器系機能障害に用いられる処方に多く配剤されているようです。


 夏も過ぎ、やや大人しめの花色が多いなか、緑の中にビビットカラーな紅色のワンポイントを楽しめそうです。

(安藤匡哉)


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年9月17日火曜日

わたしたちの未踏の地

 わたしたちは、まだ誰も知らない未踏の地を目指して、日々研究を進めています。そして今回も、わたしたちは、未踏の地(まだ登ったことの無い温室の屋根)へと足を踏み入れました。
(大それた導入で、期待した方、申し訳御座いません。笑)


 先日の関東直撃の台風、千葉南部では長期間に及ぶ停電など甚大な被害をもたらしました。被害にあわれた皆様に、心よりお見舞い申し上げます。


 幸いなことに、柏市では被害が小さく、温室の屋根の留め具が外れた程度でした。そこで、安藤先生と黒沼という、温室のぼりペア(ペア結成9年目)で、修繕を行いました。


 熟練ペアですので、私がのんきに遠くから写真を撮っていても、安藤先生は動じることなく、黙々と作業を行います。


 今度は近場からパシャリ!簡単に登っているようにみえますが、足場となる梁は、これまで登ったどの温室よりも少なく、危険な作業です。もちろん、私も写真を撮り終えたら、すぐに作業に取り掛かりました。
 
 「未踏の地へと足を踏み入れる」ではありませんが、「今まで出来なかったことが出来るようになる」という経験の重要性や達成感は、研究でも、温室の修繕でも、そう変わりません。
 安全性の観点から、学生さんが温室に登って修繕を行う機会は無くなりつつありますが、それ以外のところでは、決して楽な方へと流れず、様々な「出来ない」を「出来る」にして、卒業してもらいたいものです。


(来週こそは、新しい研究成果の話題をお送りします。笑)


黒沼


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年9月16日月曜日

花はたくさん咲いているのに・・・

先日、出かけた先で下の画像のような花壇作業の現場を目にしました。トレニアの3色ミックスが満開に咲いている花壇でしたが・・・。

それにも関わらず、数分のうちに次々と引き抜かれていきます。



どうして咲いているのに引き抜いてしまうのかを尋ねてみると。9月に植え替えることが決まっているからということでした。そういう契約なのでしょう。引き抜かれて瞬く間に生気をなくすトレニアを見ながら、人の都合だけではなく、植物の都合も考えても良いのではと思いながらその場を離れました。

公共緑地は、契約によって植え替え回数が決まっていたり、予算消化を前提とした必要以上の植え替えが行われていたりということが良くあります。また、市民活動の中の花壇づくりでも、コンテスト向けや自治体からの苗配布などから植え替えを余儀なくされる場合も見受けられます。予算が限られる中で、持続可能な花壇づくりを行なうために、本来の花壇の目的をもう一度考えなければなりませんね。



(渡辺 均)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年9月13日金曜日

今週の実習 ~シクラメンの葉組み~


学部4年の五月女です。
今週は台風やゲリラ豪雨など悪天候により、停電や交通機関の乱れ等があり、とても大変な一週間となりました。
また、日が落ちるのも早く、研究室を出るころには、すっかり周りが暗くなってきて、季節の変わり目を感じる日々です。



さて、今週の実習では、シクラメンの葉組みを行いました。

「葉組み」とは、葉枚数が増えて込み合ってきたシクラメンに対し、葉の向きを揃えて、鉢の縁に集める作業のことを指す言葉です。

 丁寧に葉組みを行うことで、シクラメンの塊茎に光が届くようになり、葉数が増えると共に、花数を増やすことができます。



今回は、主に葉分け(1回目の葉組み)2回目の葉組みを行いました。

シクラメンの葉柄を本来あるべき場所に放射状に分けていきます。




(葉組み前のシクラメン)




(葉組み後のシクラメン)



葉組みを行わないと、葉柄が互いに交差し、花茎が葉柄に絡まってしまい、上手く花が咲きません。

この作業を行うことにより、皆さんがよく目にする、ドーム状の葉の中心から花茎が立っている、綺麗なシクラメンが出来上がります。



このシクラメンは、12月の第1土曜日に、千葉大学環境健康フィールド科学センターのシーズホールにて開催される、「シクラメン祭」にて販売されます。

私自身は2回目の参加となるのですが、昨年は大変多くのお客様に朝から並んでいただき大盛況だったため、今年もとても楽しみです。



(学部4年:五月女)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年9月11日水曜日

風のこわさ


 昨日の記事でもJFS花壇への台風被害が出てしまっていましたが、薬用植物園にも強風による被害が出ていました。



 大きく生長したゲッケイジュやモモなどの木が、ポッキリ折れてしまっています。
 風の通り道に大きく枝を広げた植物は、折れるリスクが高かったようです。

 背の高い割には折れなどの被害が見当たらなかった木もありましたが、しなることで風を受け流していたのでしょうか。
 取り急ぎ、見学される方が躓くことのないように、通路から移動させます。



 こちらでは、つる性の植物を絡ませるための金属の支柱が、上部まで伸びた植物が風に煽られた勢いで根元から折れてしまいました。
 倒れた拍子に茎が折れたり傷ついたりということがなかったのは幸いです。


 倒れた支柱は元の位置に戻した後に、別の金属棒を深く挿して補強します。


 キャンパス内でも様々な場所で被害報告が上がっており、あらためて風のこわさ、被る影響の大きさを感じることとなりました。

(安藤匡哉)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・