2018年7月18日水曜日

日焼け止め完備?


 陽が陰り少しは過ごしやすくなるかと思いきや、湿度が加わってまとわりつくような暑さに。
 天気予報の温度情報を見るだけで気が滅入ります。

 そんな暑い中、涼し気な白い化粧に彩られた植物が花期を迎えています。




 こちらはハンゲショウSaururus chinensisです。

 漢字では「半夏生」や「半化粧」と記され、前者は、開花期である7月が七十二候のひとつである半夏生(夏至から11日目)にあたることから、後者は、開花期に上位葉の半分~大部分、あるいは葉の表面だけが白く染まることに由来するといわれています。


 この花に見える化粧部分は、葉が変化した苞葉と呼ばれるもので、光合成の代わりに花のありかを示し、目立たせる目的があります。



 実際の花は、花穂が細長く伸び、あまり目立たない色の小花を多数つけていますね。
 学名のSaururusもギリシャ語で「トカゲの尾」という意味で、この花序の形に由来するようです。

 生薬としては、三白草(サンパクソウ)という名で全草が用いられます。
 ドクダミに似た独特な臭いをもつ精油成分をもち、煎じて飲用することで利尿作用を示すと同時に、冷ました煎じ腋で腫れものを洗うことで腫れを引きます。
 あまりいい香りではなさそうですが、その分効いてくれそうですね。

 さて、今週末には1000属検定が開催されます。
 C級リストにハンゲショウは登場しませんが、リストに載っている肉穂花序を持つアレやコレが出るかも?



(安藤匡哉)



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2018年7月17日火曜日

第2回JFS審査会

 暑い。とにかく暑いですね。熱中症にはくれぐれもお気を付けください。
そんな猛烈な暑さのなか、本日は、第2回JFS(ジャパンフラワーセレクション)の審査会が開催されます。前回の審査から約2ヶ月が経過しました。今回は、どのような評価が下るのでしょうか?楽しみです。

 さて、そんなJFS審査花壇ですが、6月下旬に紹介したように、ペチュニアやカリブラコアは一斉にピンチを行いました。これは、梅雨時の蒸れの軽減や、株をドーム型に綺麗に咲かせるために行ったものです。

下の写真がピンチを行った直後の様子です。
咲いていた花をバシバシ切って、すっかり爽やかになっています。


 そして、これが現在の様子。


 審査中のため、アップの写真を撮ることが出来ないのが残念ですが、まるでタイム風呂敷を掛けたように、株がドーム型で、満開です!今年は梅雨も短かったため、植物の痛みも少なかったのですが、ピンチをしていなければ、茎は伸び、株元は枯れ、花数も減っていたでしょう。
 ピンチ+追肥で、長く美しくご家庭の植物を楽しんでもらうことが出来たなら、きっとますます園芸好きが増えるような気がします。

黒沼



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2018年7月16日月曜日

刃物を使った実習

先週の園芸学科3年生の専門実習で観葉植物の取り木の実習を行いました。植物の繁殖にはカミソリやナイフを使うことが多いのですが、「肥後守」で育った世代と違い、刃物に触れる機会がほとんど無い世代に接ぎ木ナイフを持たせるのはかなり危ないことです。私が教員として赴任してからこれまで、実習のメニューとして学生さんに取り木や接ぎ木を教えてきましたが・・・。トマトやキュウリの接ぎ木は機械化が進んでも、花木の接ぎ木や取り木のロボット化はまだ当分先のことでしょう。園芸で生きて行くのであれば、個人が持っておいた方が良い技術の一つだと思います。

さっそく、刃物の研ぎ方を見せ、実際の切れ味を確認したところで、学生さんに接ぎ木ナイフを研いでもらいました。ある程度切れることを確認したら取り木開始!

(中略)

ハイ、出来上がり!


なぜ中略なのかは、ご想像にお任せします。作業手順、方法については過去の取り木に関するブログ記事をご参照下さい。

モノを作り出すためには、指先や手の感覚がとても大切です。映像や数値だけでは理解できない力加減や感覚で覚える技術も園芸にはたくさん残っています。その一つとして、刃物がきちんと使えることも大切なことです。生まれた時から鉛筆削りがあり、皮の剥かれたリンゴやナシがあるかも知れませんけど・・・。


 (渡辺 均)

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2018年7月13日金曜日

ハイビスカス

 こんにちは
 修士1年の竹田です。

 すっかり夏空が続いていますね。
 季節が過ぎるのが早くなってきたような気がします。


 そんな夏にぴったりの不思議な形をしたハイビスカス(Hibiscusを紹介したいと思います。



 普通のハイビスカスは花びらが5枚でよく沖縄の写真などで見かけるような赤がイメージされると思いますが,このハイビスカスは橙色の花の上にまた花が咲いているような形になっています。
 もしかしたら何らかの変異でめしべやおしべまで花びらになってしまっているのかもしれません。

 不思議な植物がたくさん見られて面白いのが1000属ハウスのいいところだなと思います。
 これからもハウス管理と植物の学名などを覚えるのを頑張りたいと思います。






(修士1年:竹田)

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2018年7月12日木曜日

夏の花

最近、花の投稿をあまり見ていないような気がするなぁなんて思いまして・・・
今日は学部生の実習で栽培した花壇苗の写真を少々

こちらはキョウチクトウ科ニチニチソウ(Catharanthus roseus)




















夏らしい色合いで、日照を好むこと、高温と乾燥に強いことから
花壇苗や寄せ植えによく使われます。
湿ったところや風通しの悪い状況、高濃度の肥料は苦手なので、
灌水はちょっと控えめにしています。
また、直根性で移植を嫌うので、ポット上げや鉢上げの時には
根を傷めないよう注意します。

人気の花色は、優しい色合いのアプリコットや日の丸色のポルカドット

でも今回選定したシリーズのアプリコットは、
他の花色と比べると節が伸びやすく草姿が暴れやすい印象。
逆にポルカドットは、草姿がこじんまりと纏まりやすい印象。
来年はそれを踏まえて作り方を変えるか、違う品種に替えるか要検討!!
人気色なだけに、より上手に作りたいものです。


中心に赤や白、黄色の「目」が入るタイプと、
クリアタイプの品種がありますが、
ここの売店では、目アリの方が好まれているような感じがします。

花弁が枯れて落ちると、自然と細長い莢ができてきます。




















熟すと茶色くなって種子がこぼれるので、
いつの間にか新芽が増えているということもあります。
種子に栄養が取られてしまうので、
早いうちに莢ごと折り取っておくと、花が長く楽しめます。



















少し花蕾と似ているので、莢を取る時にはよく見極めて。

枝が間延びしたり、バランスが崩れたりしたら、
節の上で切戻すと、また新しい芽が成長しこんもり茂ります。
開花期間が長く、秋口まで次々に花が咲く優れものです。





花の投稿が少ないのは、盛夏に出荷適期の花壇苗や鉢物が少ないから。
出荷してもこの暑さでは、傷んでしまったり根付かなかったりします。
それに灌水や薬散も回数が多くて大変です。。。

そのため、この時期は、繁忙期にできない棚卸をしたり、
鉢洗い、トレー洗いをしたり、ハウス消毒をしたり、
売店用植物の更新や増殖をしたり、
実験や播種の計画を立てたり、、、、、

あれ??? 
花が少なくて手が空いているはず・・・???
いつが暇なんでしたっけ??? 

(笑)





(池田)



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2018年7月11日水曜日

摩天楼


 夏至は過ぎましたが、18時を過ぎてもまだ明るい日が続きます。


 そんな暮れゆく太陽をバックに、天を突かんとそびえたつデコボコのタワーが。

 こちらはビロウドモウズイカ Verbascum thapsus という2年生草本です。
 強烈なインパクトのある2メートル近くまで生長する花茎を見たことがない方もいらっしゃるかもしれませんが、日本でも道路脇や牧草地で見ることができます。

 2年生草本という特性から、発芽した1年目は地際付近でロゼット状に葉を広げ、冬を乗り越えます。


 そして2年目の春に伸び出したがっちりとした太い花茎は、先日の台風による強風にもまるで負けずにらせん状についた花を支えます。

 ビロウドモウズイカは先駆植物、パイオニア植物と呼ばれる植物で、他の植物がまだ生えていないような土地にいち早く侵入して、分布を広げる性質を持っています。
 反対に林床などの環境では他の植物との競争に負けてしまうため、一般的な植物からすると、より厳しい乾燥した環境を好むようです。


 毛深い葉も、乾燥を防ぐ目的でしょうか。


この葉から作るハーブティーや抽出液には、呼吸器系の疾患の治療に古くから利用され、また花から採れる精油は打ち身、関節痛、痔などにも用いることができます。
 ただこの毛深さから、葉の抽出液に関しては濾過が必要です。



 特徴的な姿形から、この植物には様々な名前がつけられているようです。
 この植物を見たときに自分が感じた印象と照らし合わせて、気に入った名称を探してみるのも面白いかもしれませんね。


(安藤匡哉)

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2018年7月10日火曜日

オタネニンジンの採種

 本日ご紹介するのは、オタネニンジンの採種です。
暖かさが増し、オタネニンジンも次々と実をつけ始めました。


下の写真のように、全ての実が赤くなったら、収穫の目安だそうです。

中には、既に、実が落ちてしまったものも...

 赤い実を収穫する作業は、さくらんぼ狩りをしているようで、何だかワクワクしながら、採取を行いました。

 採取した実は、果肉をつけたまま、5℃の冷蔵庫内で保存できるそうです。
いくら良いアイデアを思い付いたとしても、植物が手に入らなければ、実験や研究を行うことは出来ません。こうした手間と時間が、より良い研究成果に繋がることを願います。

黒沼


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