2019年11月15日金曜日

まるでワイン造り!?

 こんにちは、学部3年の大森です。
 今週から、この花卉・苗生産ブログに参加いたします。


 吹き付ける風も冷たくなり、秋の深まりを感じますね。
 今回は、花卉園芸学研究室での実習についてご紹介いたします。


 今回行ったのはオオナルコユリ Polygonatum macranthum (Maximovicz) Koidzumi の果実から種子を集める「種子精製」です。
 オオナルコユリは、切り花としての利用に加え、山菜として食することもでき、生薬「黄精」としても利用される植物です。

 オオナルコユリの果実はベリーに似ており、果肉には発芽を抑制する物質が含まれています。
 オオナルコユリを効率的に生産するためには、果肉を取り除く必要があります。

(オオナルコユリの果実)

 しかし、今回用意された果実の量は約100kg!!!
 1つ1つ手で潰していては次の日になってしまいます
 そこで大量の果実を潰すためにとられた方法はこちら!

(踏みつぶし中。結構疲れます

 大きな容器の中に果実を入れ、ひたすら踏みつぶします!
 こうすることで一度に大量の種子を得ることが出来ます。

 果実の見た目も相まって、その風景はまるでワイン造りのようです。

 踏み終わった後は、種子をざるに移して、細かい果皮や果肉を取り除きます。

(水が冷たいです!)

 最後は種子を乾燥させて、今日の実習は終了です。

(種子を新聞紙の上に広げて乾燥させます。)

 大変な実習内容でしたが、黒沼先生のご指導や学生が協力しあうことで何とか種子を精製し終えることが出来ました。

 今回の実習を含め、今まで自分が体験したことのないことを、研究室生活の中で学んでいます。
 この経験を無駄にせず、1つ1つ自分の糧にしていきたいです。


(学部3年:大森)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年11月13日水曜日

飯のタネ


 11月も半ばに入り、寒さも強まってくる…ようでありながら、昼間は20℃を超すようなポカポカ陽気もまだ続きますね。
 朝晩の冷え込みに備えた厚着のままでは、逆に体調を崩してしまうかもしれませんのでご注意を。


 深まる秋には多くの果実の実りを迎え、様々な味覚を楽しむことのできますね。
 また、瑞々しい果実はなくとも、多くの植物が種子を実らせ、冬を越す準備をする頃でもあります。



 苗生産の敷地の一部を利用した露地圃場においても、採種用の植物が首を垂れ、種子を熟しつつある状態にあります。
 しかしながら、その熟して美味しく太った種子を狙い、朝方と夕方に空から舞い降りてくる雀の姿が。

 啄むのにちょうどいいサイズだった稲の収穫も終わり、冬に向けて栄養を蓄えるためか、様々な物に手(口?)を出している模様ですが、採種用の種子が全て食べられてしまっては困ります。

そこで、植物体の伸長もほとんど止まったことから、トンネルを作って雀がいたずらをしないように対策を行いました。




 目の粗い遮光ネットで試してみたところ、茎が突き出たり、雀では隙間から顔を突っ込めそうだったため、目の細かいネットを利用。
 冬の時期のべたがけのような感じに。

 雀たちも生きる糧として食料を探していますが、こちらも飯のタネ”として、簡単に譲るわけにはいきません。

(安藤匡哉)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年11月12日火曜日

「コケ」ないように

 朝晩は、寒さが増し、温室内で管理しているオタネニンジンもご覧の通り、休眠を迎えています。
地上部が枯れ始めたオタネニンジンの様子

 思い返せば、1年前にはベンチも寒冷紗用の骨組もなかった温室が、大きく様変わりしたものです。また、骨組を利用して新たに取り付けたミストチューブもしっかり働いてくれました。
 がしかし…ミストによって、温室の床には、コケや藻がびっしりと張ってしまい、夏場はツルツルと滑ってしまっていました。

 そこで、今回は、立鎌を使用して、コケや藻をガリガリと削り落としていきます。
立鎌は、本来は除草や土寄せ等に用いる農具ですが、温室のコケや藻、土を剥がし落すのにも、非常に便利です。ノット・リリース・ザ・コケで反則状態の除草シートから、立鎌を用いて、コケを「ジャッカル」していきます。笑

ベンチ下までは出来ませんでしたが、ご覧の通り通路のコケは概ね剥がし落せました。今回は使用しませんでしたが、実は藻類に効果がある除草剤も販売されています。来年はその除草剤を上手く活用しながら、「コケ」ないような管理をしていきます。



(黒沼)


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年11月11日月曜日

第14回センター祭開催!~ご来場御礼~

113日(日)の文化の日に環境健康フィールド科学センター内で「第14回 センター祭」が開催されました。例年同様に花卉・苗生産部も花苗や鉢花、観葉植物などを販売しました。当日の天気予報は前日まで雨マークでしたが、雨が降ることもなく多くの方にご来場頂きました!

前日までの技術職員やパートさんの入念な出荷調整、商品ラベルや値札の用意などのおかげで当日の準備は万全です。

10時からの販売開始に向けて花卉・苗生産部スタッフは8時集合! 最初に今日一日の段取りの打合せを行なった後、バックヤードから会場まで商品を台車で運搬するところから作業を開始しました。


ミーテイング


商品を並べて・・・


値札を付けて・・・

 テントを建てて、商品名と値段の書かれたラベルを付けてお店の準備は完了。恒例の集合写真を撮影して静かに「おお~!」。



販売開始の30分前には長蛇の列ができました。10時の開店と同時にお客様のお目当ての商品がどんどん無くなっていきます。また、午後からはお子さん向けにチューリップの植え付け体験も行ないました。好きな花色のチューリップの球根を選んでもらい、小さな手で球根を植える様子は可愛らしいものです。



開店20分前!

販売開始!
  

チューリップの球根の植え付け体験

パンジーやビオラの苗物の他に今年は、大鉢の観葉植物や小鉢の鉢花などが人気のようでした。今年も多くの方にご来場、ご購入いただきました。この場を借りて御礼申し上げます。

次回の花卉・苗生産部の販売会は、シクラメンの即売会「シクラメン祭」が予定されています。こちらも恒例となりましたが、127日(土)930 1330分まで、当キャンパス内のシーズホールで開催予定です。


(渡辺 均)




~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年11月8日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第23回 アベリア

 こんにちは、学部4年の下重(しもじゅう)です。

 この花卉・苗生産ブログにも、先週の金曜日から、学部3年生が加わりました。
 学部3年生は、毎週金曜日の午後に実験を行った後、花葉会主催の「花産業必修1000属検定」C級の小テストを受けています。

 今回は、「花産業必修1000属検定」C級のリストの中で、恐らく1番最初に覚えることとなる植物である、アベリアをご紹介いたします(C級リストの1番最初に記載されている属名がアベリアなんですよ)


 柏の葉キャンパス駅から千葉大学環境健康フィールド科学センターに向かう途中に、大型ショッピングセンターである「ららぽーと柏の葉」があります。
 「ららぽーと柏の葉」の周囲には、沢山のアベリアが植栽されています。



 アベリアAbelia×grandifloraは、スイカズラ科ツクバネウツギ属に分類される、常緑~半常緑性の低木で、「ハナゾノツクバネウツギ」、「アベリア ハナツクバネウツギ」とも呼ばれます。
 属和名の「ツクバネウツギ」は、漢字で「衝羽根空木」と書き表されるのですが、
① 花が終わった後も残る桃色のがくが、羽根つきの羽根に似ていること
② 花や葉が、ウツギDeutzia crenataに似ていること
2点に由来しています。

 19世紀中頃に、イタリアにおいて、中国原産のシナツクバネウツギ A. chinensis とアベリア ユニフローラ A. uniflora が交配されたことで作出されました。
 驚くべきことに、大正時代末期には日本へ渡来し、庭木や公園樹として利用されていたようです。
 現在は、様々な葉の色を持った園芸品種が生み出され、カラーリーフとして楽しまれています。


 花をよく観察してみると、透き通るような淡桃色の花冠(花びら)の先端が5つに分かれていることがわかります。
 属和名の由来の通り、花が終わった後も、羽根つきの羽根のようながくが、沢山残っていますね。


 アベリアの花の香りを実際に嗅いでみたところ、昆虫を沢山誘引しそうな甘い香りの中に、少しクセを感じました(私個人の感想です)
 「ららぽーと柏の葉」の周囲には、沢山のアベリアが植栽されているため、香りも非常に強く感じられました。


 「花産業必修1000属検定」C級の合格を目指す学部3年生も、ただ属名を覚えるのではなく、身近に存在するアベリアのような植物を観察することで、様々な植物の魅力を伝えられるようになってほしい、と感じています。


(学部4年:下重)


~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年11月7日木曜日

サフランの栽培

朝夕がとても寒いですね。体調にお気を付けください。

先日、11月3日のセンター祭にはたくさんのお客様がいらっしゃってくださいました。
厚く御礼申し上げます。

さて先日、サフランをトレーに並べる作業を行おました。
空中栽培と言われるものです。

サフランCrocus sativusは、アヤメ科の球根植物です。
赤い柱頭を乾燥させたものは、水に溶かすと黄色く染まることから、料理の香辛料として利用されています。
サフランライスとかですね。
サフランの乾燥させた花柱はフィールドセンター内売店「緑楽来」でも取り扱っておりますので、料理をされてみたい方は、ぜひ試してみてください。

空中栽培のやり方は簡単。トレーに並べるだけです。


完成品はこちら、パートの方が満面の笑みを浮かべられているのですが、
お見せできずに残念です。

花が咲くまではこのまま栽培を行い、花の花柱を採取します。

空中栽培はご家庭でも可能なので、試してみてください。

(新澤)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・

2019年11月6日水曜日

空に浮かぶサツマイモ?


 陽も短くなり、夕方のチャイムも大分早い時間帯に。
 空気も澄み、明かりの少ない柏の葉キャンパスからは綺麗な星空が見られるようになりました。


 秋の深まるこの頃、薬用植物園では空に浮かぶ謎のサツマイモのような赤紫色の物体が姿を現しています。


 こちらはアケビ科の常緑つる性植物のムベ Stauntonia hexaphylla Sieb. Et Zucc.です。

 東アジアの暖地、国内では中部以南に自生し、春に花を咲かせると、秋には細長くところどころ凹凸を示す楕円形で赤紫色の果実が熟します。
 ムベはトキワアケビという別名でも呼ばれるようにアケビの仲間ですが、アケビとは異なり真っ二つに裂けることはありません。
 そのためか虫があまりつくことがないため、庭木としても利用されているようです。


 割ってみると、表皮の内側には固い層があり、その内側に半透明の果肉と黒い種子がみられます。
 この果肉部分はとろりと粘りのあるゼリー状になっており、ほんのりと甘い味を感じることができます。

 ムベは栄養価が高く、不老長寿の果実として皇室に献上された記録が残っているほど。
 新芽も山菜のようにおひたしにしていただくこともできるようです。



 また、果実のほかに伸びた蔓や葉を乾燥させたものは野木瓜(ヤモクカ、ヤモッカ)と呼ばれ、利尿薬や駆虫薬として利用されています。


 見た目はごろっとしたサツマイモのようにも見えますが、内部は瑞々しく栄養たっぷりな果肉の詰まったムベ。
 ぐんぐんと伸びる旺盛な生育から垣根として植えられるほか、鉢植え仕立てとしても楽しめることから、美味しい果実のおまけを楽しみに育ててみるのもよいかもしれません。

(安藤匡哉)

~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・
いつもご覧いただき、ありがとうございます。
花卉・苗生産ブログを応援してくださる方は、
こちらを1日1回クリックしていただけると、、、

人気ブログランキングへ

ブログランキングがあがります。
これからも応援よろしくおねがいします!

トレイ販売を始めました。
詳しくはホームページへ!
花卉・苗生産部トレイ販売ページ

花卉・苗生産ブログに関するお問い合せは、
こちらからどうぞ→fc-naeseisan@office.chiba-u.jp
~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・~・