2016年12月28日水曜日

本年最後の実習 別科生ver.


 もういくつ寝ると…と、たくさんの料理とお年玉を楽しみに待っていた子どもの頃を懐かしみながら、年末の忘年会を乗り切る今日この頃ですね。(まぁ、たくさんの料理は楽しめますが…)


 今年最後の花卉研究グループの共同作業は、ひとつ前の記事にある穴掘りでしたが、別科生はもう一回、実習で作業を行いました。




 本年最後の実習は、ペチュニア3色ミックスの鉢上げをおこないました。

 前回の作業で扱ったカリブラコアは、母の日に向けた商材づくりでしたが、今回のペチュニアは春先の3月のテレビショッピングに向けた品です。

 あと3ヶ月ほどで形となっていなければならないので、今の時点である程度の大きさまで生長しています。



 品種はお馴染み‘さくらさくら’シリーズの3色。

 濃い桃色、薄桃色、白色の3色がミックスとなるように、各1ポットずつ鉢に植えます。

 3色のそれぞれの株で生育状態が異なりますが、3色が均等に配分されて咲くように、鉢内でなるべく同じ大きさの株で揃えます。




 鉢の中に取り出したポット苗を置いた状態。

 植え付けたポット苗の表土が露出してしまわないように、鉢の中に入れる土の量を調節します。



 真ん中や端のすき間に土を詰めていきますが、ふわっと土を入れるだけでは後で灌水した際にへこんでしまい、ポット苗だけ飛び出してしまうので、手で押さえて詰めていきます。


 ウォータースペースがなくなるほどに、鉢のすりきりまで土を入れます。




 後はポット苗がずれないように、土を軽く押さえてやれば完成です。





 灌水後に鉢を見てみると…

 さすが、学生も実習で感覚を覚えてきていますね、ほとんどへこみや出っ張りは見られませんでした。

 ただ土の量が少なめの株がちらほらと…後に土を足してきました。

全体で同じ高さに揃うように、皆でお互いを見ながら調整する必要がありそうです。



 これで本年の実習は最後となりました。
 今年度開始から教員となって数ヶ月、私自身も学生との実習の中で学ぶことが数多くありました。
 あたふたしているうちに年の終わりに近づいていたような気分です。

 来年もどうぞよろしくお願いします。皆様よいお年をお迎えください。





(安藤匡哉)


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2016年12月26日月曜日

年末恒例! ~本年最後の共同作業~

早いもので2016年も最後の週になってしまいました。今年からターム制になったことから、1227日まで講義があります。今どきの学生さんは大変ですね(先生も!)。

年内の花卉研究グループの共同作業は先週で終了しました。4年生や修士2年生は、論文作成に集中するため、この日の作業で引退です。最後の共同作業は恒例の穴掘りを行ないました。

自分たちが実験に使った植物材料を廃棄するための大きな穴を掘ります。後片付けも大切な作業です。立つ鳥跡を濁さず! 

もともと、土捨て場として使っている場所を掘るので、土は柔らかいのですが・・・。ひたすら掘ります。掘った土は薬草園に運びました。

まだまだ元気な堀始め


息が切れ、ペースダウンの中盤

最後に全員穴の中に入ってパチリ


毎年恒例になりましたが、掘った穴に入って記念撮影! 人が多いので穴が小さく見えますが、人力で掘る大きさとしては、体力的にこれが限界です。

周囲にパイプを立てて作業完了!



今年の共同作業も色々なことを行ないましたが、卒業生にとっては、これらの経験が直接的・間接的に植物の仕事に活かされていくことでしょう。

本年も花卉・苗生産ブログをご愛読下さいまして有難うございました。来年も花卉・苗生産部を宜しくお願い致します。良い年をお迎えください。


(渡辺 均)

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2016年12月21日水曜日

カリブラコア摘心・母の日に向けて



 本日は1年で最も日の短い冬至ですね。
 冬至は基本的にうるう年のみ1日ずれるとのこと、まぁ元日からの日にちは変わりありませんが…。
 カボチャの煮っ転がしを食べ、柚子湯につかってゆっくり眠りたいですね。



 本日の実習では、母の日用カリブラコアの摘心を行いました。

 母の日というと、半年先の話で今から何を、というように思うかもしれませんが、気温の低い冬は暖房をガンガンかけないと植物の生長は非常に鈍いため、前々から準備する必要があります。




 1週間前にポット上げをしたばかりなので株はまだ小さいですが、根が定着して芽が本格的に動き出す前に摘心することで、ボリュームアップを図ります。


 今回の植物では、摘心した位置の下23節から芽吹いてくるため、最低枚数の葉を残しつつ、全ての株で同じくらいの高さになるように注意して摘心します。




 一方で、数が多いため、作業の質を維持しつつスピードアップの両立を目標に行います。




 花を咲かせる前に摘心を行うため、花色の異なる品種が混ざらないように、ポットの色を変えています。


 3色がミックスされた無数の花々で覆われた鉢花となるように、まだ見ぬ花色を思い浮かべながら、手入れを続けていきます。


(安藤匡哉)

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2016年12月20日火曜日

シクラメンの播種

先日、このブログでご報告しましたように、「シクラメン祭2016」は無事終了しました。

...と思ったら、「シクラメン祭2017」の準備が着々と進んでいます。

昨日の園芸別科の実習は、「シクラメンの播種」。
去る12月5日には晩生の品種を、そして昨日は中生や早生の品種の播種を行いました。


種子の発芽を促進するために、ジベレリン処理をし、


湿った状態では播種機を使用できないので、一粒ずつ、丁寧にセルトレーに播種していきます。




播種後は暗黒下に置いて、発芽まで2~3週間。

その後は、ポット上げ・鉢増し・鉢上げなど毎年ご紹介している様々な作業を経て、
来年の12月の「シクラメン祭2017」まで、1年をかけて栽培を続けていきます。
別科の学生さんたちは一連の作業を経験し、花卉生産の技術と知識を身につけて行きます。

(金谷)


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2016年12月19日月曜日

ペチュニアの挿し芽 ~園芸学科2年生実習~

先週は、講義や実習の無い日に三重、静岡に行ってきました。野菜や健康機能性植物など、新たな植物ビジネスが動いています。「人と植物のかかわり」は切って切れない関係ですが、作り手側がどのような健康源として植物を消費者に提案するかによって、旧来の農業なのか、新しいかたちの農業ビジネスとして提案・展開されるのか、その方向性がまったく違ってしまいます。何をどのように消費者にお届けするのか? ですね。

一方で、学生の多くは営利生産的な農業体験は無く、植物に触れてきた経験のある学生もごくわずかです。そういう意味では、これまで消費者的視点でしか農業を見て来なかった学生さんがほとんどです。その中で学生生活の短い期間で、いかに園芸植物やその生産技術に目を向け、消費者的立場からプロデュースする側の立場に転換することができるかが、重要と感じています。

学部(園芸学科2年生)の実習は、1年間を通して花卉、蔬菜、果樹の実習をほぼ週替わりで行ないます。花の実習では、シクラメン、パンジー・ビオラとペチュニアを実習品目としています。シクラメンでしたら、鉢増しや葉分け、葉組み、花寄せなど、その品目で必ず行わなければならない実践的な作業項目を実習に組み込んでいます。

先週の実習では、ペチュニア‘さくらさくら’の挿し芽を行ないました。栄養繁殖のペチュニアを例に、培養苗の維持管理からセル苗や鉢花まで生産される流れについて、生産の概略を説明しました。作業手順、用具、穂の大きさなどすべて細かく決められた中で、いかに素早く、丁寧に均質な苗生産を行なうのかが重要です。ただ、穂を取って挿しても均質なセル成型苗はできません。

採穂の様子


漠然と植物を見ていては、花芽の有無や穂の太さなどを見落としてしまいます。将来業界人になるためには、植物との距離をもっと詰め、細部まで観察し、良いものを作るためにはどうしなければならないかを考えながら作業を進められることが重要ですね。

ひとつひとつ経験を積み重ね、植物のプロとして園芸業界で活躍できる確かな目とスキルを持った人になって欲しいと思いながら実習を行っています。

(渡辺 均)



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2016年12月16日金曜日

ランの不思議


 こんにちは。
 本格的な冬となり、冷え込んだ日々が続いていますが、1000属ハウスではいくつかのランが開花していました。


デンドロビウム Dendrobium




パフィオペディラム Paphiopedilum


このように、ランは花や姿のおもしろさから人気がありますが、その形態は非常に合理的です。
もともとランは、植物全体の進化の中でも最後に現れた後発組です。
進化の過程で、自生地での合理性を求めた結果、このような変わった形態になったと考えられています。


 ラン科にみられる面白い特徴はいくつかあります。

 1つめは「着生すること」です。

 樹木の枝などに着生し、高い位置で生育することで光合成に必要な光を労せず手に入れています。

 自生地の熱帯雨林では多数の植物が茂っているため、地面にはほとんど光が届かず、生育に厳しい環境です。
 一方、雨は多いものの、高い所では水を得るのが困難になります。
 そのため、ラン科植物は着生するとともに、乾燥に耐えられるように葉や茎などが進化し、貯水性のある構造になっています。



 2つめは「ラン菌を利用する能力」です。

 必要な栄養をラン菌から得ることで、胚乳を持たない小さな種子でも発芽・生長が可能になりました。

 一果実当たり数万個~数10万個という、埃のような種子をばら撒くことができるため、進化のスピードが増し、適した環境にたどり着ける確率も高まりました。
 また、ラン菌が根にとり着くことで、樹上という養分の少ない環境でも支障なく生育できるという利点があります。



 3つめは「特殊な昆虫を受粉に利用していること」です。

 多種の植物が混在し、開花している環境では、虫媒花であっても同種間における花粉の受け渡しが困難になります。
 そこで、特定の昆虫をポリネーター(花粉媒介者)に採用し、それ以外の昆虫を受粉に関わらせないよう、受粉の専門家にさせることで、大切な花粉塊を無駄にしない工夫がなされています。

 この過程は共進化であるため、花の構造・大きさ・色・香りなどに虫好みの個性から多様性が生まれ、同時に園芸的な観賞価値の拡大にも繋がり、人々を魅了することになりました。

 ただ、特定の昆虫だけをポリネーターにすると、その昆虫が絶滅した場合に子孫が残せないという危険性が生じます。
 しかし、その心配よりも、花粉が着実に受粉に使われ、無駄にされないことにエネルギーを使っているところをみると、進化の上ではそちらの方が大切なようにも感じます。



 ランの形態的特徴はまだまだあります。
 ランを観察していると、植物が独自にとげた進化の面白さを感じます。


(修士1年:井上)


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2016年12月14日水曜日

温まる花


 清潔のためとはいえ、冷水で手を洗うのをためらう寒さとなりました。

 給湯器の偉大さを感じる今日この頃です。



 苗生産の片隅に吊り下げられた謎の袋。

 近くで見てみると…



 球根からたくさん芽がでています。

 こちらはサフランの球根です。


 サフランCrocus sativusは、アヤメ科の球根植物です。

 赤い柱頭を乾燥させたものは、独特な香りを放ち、水に溶かすと黄色く染まることから、料理の香辛料として利用されています。

 カレーライスやパエリアの色付けに使われていますね。

 また、生薬としての効能もあり、鎮痛や冷え性に効果があります。


 もう少し早めに土に植えこむ予定でしたが、気温の低下ともに芽が伸び始めてしまいました。

 白い芽の先から緑の葉ものぞいています。



 とりあえず状態の確認のためにトレイに並べ、その後に用土に植えこみます。

 一歩先んじて咲いている花がありました。

 (やや終わりかけの花ですが…)



 中央から伸びる黄色部分が雄蕊であり、鮮やかな赤色部分が雌蕊です。

 赤色部分のみを摘み取り、熱乾燥機において乾燥させれば完成です。

 写真では蕊の花柱(黄色部分)まで採取していますが、こちらは取らずに先端の柱頭部分のみを収穫したものの方が高品質とされています。


 冷え性に効果のあるサフラン。

 真冬の前に収穫して、身体を芯から温めていきたいですね。

(安藤匡哉)


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2016年12月13日火曜日

アリッサムの出荷

寒い日が続いていますね。

屋外で楽しめる冬の花は種類が少なくて、パンジーやビオラ、ハボタンが代表格。
それでも、他にも耐寒性のある、冬に楽しめる花はあります。

というわけで、昨日の実習は、冬も花が楽しめるアリッサムの出荷作業でした。
アリッサムはアブラナ科の植物。属名は「Lobularia(ロブラリア)」です。
それにしてもアブラナ科の植物は耐寒性のあるものが多いですね。
ストックやハボタン、キャベツにダイコン。

10月下旬に園芸別科の学生さんが鉢上げしたアリッサム。
ついに出荷期を迎えました。


温室から作業場へ鉢花を運ぶところからスタート。


長嶋技術職員から出荷調整の説明を受け、黄変した葉などを除去し、鉢を綺麗に拭いて、箱詰め。

別科の学生さんたちも手慣れたもので、250鉢余りを次々に荷造りしていきます。
いつもなら、出荷前の山積みの段ボールをお見せするところですが、この日は運送屋さんが早く来て、荷造りが終わったものからどんどんトラックに積み込まれていきましたので、段ボールの山はできませんでした。

アリッサムはポット苗としてはよく見かけますが、今回のような鉢もの仕立てはあまりご覧になったことがないのではないでしょうか。
今回出荷した品種は4倍体の種子系品種。花が大きくて見栄えするのが特徴です。
近年は花が大きくて生育旺盛な栄養系品種も登場してきていて、品目の少ない冬季には、貴重な戦力になりますね。

パンジーやビオラもいいのですが、アリッサムも清楚でなかなかいいものですよ。
冬もぜひいろんな花を楽しんでみて下さいね。

(金谷)



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2016年12月12日月曜日

寄せ植え教室開催!


先日、葛飾区の花壇管理Step Up 講座を受講生されている約40名の方がフィールド科学センターに来られました。
受講生は、葛飾区から公園の花壇などをボランティアで借り受け、植物を使った地域活動をされている各団体の方たちです。


当日は朝から薬草園や柏の葉診療所、植物工場、花卉・苗生産部の満開のシクラメン栽培ハウス、苗生産施設などを見学しました。



シクラメンハウスの見学


今回の寄せ植えは、8号サイズのプラスチック鉢を使い、花材はエリカ、ガーデンシクラメン、ハボタン、パンジー、ピレスラムシルバーレース、ハツユキカズラ、スィートアリッサム、チューリップ(球根)を使用しました。
 年末年始から春先まで楽しめる寄せ植えを皆さんに体験して頂きました。


準備は万全!


 使用する鉢の向き、ポット苗の向き(苗をどこから見たら一番きれいに見えるか?)、机の上で実際に植物を使って色合わせや高さ合わせの方法を解説しました。

 真ん中に黄色のパンジーを入れるのか、赤いパンジーを入れるのか、ガーデンシクラメンを白花か赤花にするか、ハボタンを赤にするのか白にするのかなど、他の植物素材は同じでも花色の違いで寄せ植え全体の印象が大きく変わってしまうことを実際に植物を入れ替えながら理解して頂きました。


ふんだんに花苗がある花卉・苗生産部だからできることですね。その後、実際に棒を使って丁寧に根鉢を崩して植え付け方法を解説しました。

解説中。メモを取りながら熱心に受講されています。

いざ実践!




まずは花材選びから!




位置や配色を決めたら根鉢を丁寧に崩して、奥に植える大きいものから植えて付けます。




植え付けた苗の隙間に棒を使って用土を入れていきます。もうすぐ完成。


ご自宅へ持ち帰った後の管理方法を解説して寄せ植えは終了。皆さんとても綺麗にできました!


寄せ植えの後は、シクラメンやパンジーなどの花苗の即売会に早変わり! 先ほどのハウスの見学で目星をつけたお好みの植物をご自分で好きなだけ選んで頂きました。

ハウス内に数百鉢もあるシクラメンから、お好きな1鉢を選ぶことはなかなかできない体験ですね。
そういう意味では、花を介した非日常を思う存分に楽しんで頂けたのではないかと思います。
ご来場、有難うございました!!

(渡辺 均)

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2016年12月9日金曜日

冬の花


 みなさんこんにちは。

 気づいてみれば、12月。今年もあと少しになりました。
 12月になってから、晴れた日でも、最高気温10℃前後の日が多くなってまいりました。
 冬がきた!という感じです。

 花屋やホームセンターのガーデニングコーナーにもパンジー・ビオラなどこの季節によくみられる花壇苗が並んでいます。

 それに対抗して、、、ではありませんが、
 本日のブログでは、1000属ハウスの中で、咲いている冬の花たちを一部紹介しようと思います。

 まず、初めはこちら




 今1000属ハウス内で一番賑やかなのが、シャコバサボテン(Schlumbergera属)です。




 原産地はブラジルの高山で、樹上着生するサボテンの一種です。
 和名の由来は、その見た目から、葉にある突起が蝦蛄(シャコ)の体に似ていることからきているとされています。
 北半球においては、この時期に咲くことからクリスマス・カクタスと呼ばれることもあります。
 その他にもデンマーク・カクタスといった別名が見られます。

 続いては、こちら




 先ほど違い、まだまだこれから!といった感じですが、アッサムニオイザクラ(Luculia属)が前年に続き咲き始めています。

 ヒマラヤ~雲南(中国)にかけての高山地帯に自生する常緑の低木です。
 アッサムニオイザクラとして流通するものは、L.pinceanaと言われる、アッサム地方原産のものです。
 その名の通り、サクラのようなピンク色の花色ととても良い香りがするのが特徴です。

乾燥には比較的強く、日本の気候のような高温多湿を嫌います。枯らしてしまうときは、水のやりすぎのことが多いです。
 とはいえ、今年も無事に開花まできて、少し安心しました。

 その他にも、カランコエ、パフィオペデュラム、ユキノシタ、シクラメンなどなど、多くのものが開花を迎えています。


 1000属ハウスには、毎年開花を迎えるものや、観葉植物などが多くあります。
 これだけの種類の植物があると、試されるのは、学生の管理の力量です。

 花が咲く。きれいに育つ。

 言葉で言ってしまえば一言ですが、たくさんの植物がいて、その植物ごとに、適した管理方法を把握して、それを実践する。
 管理方法が正しければ、花が咲く。きれいに育つ。間違っていると、弱り、最悪の場合枯れてしまう。
 1000属ハウスは、学生たちにとって、植物の管理方法を学ぶ貴重な場です。
 これからも、1000属ハウスの植物たちを管理し、知識を深めていきたいと思います。


(学生:修士2年 村岡)


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