今年も最後の月に入り、年末年始の準備に向けて慌ただしい雰囲気が出て参りました。
外作業は寒さでなかなか効率が上がりませんが…。
前回、飲み会明けのお供にケンポナシを漬け込んだ薬用酒の紹介をしました。
今回の実習では、同じくお酒のお供として商品名にも使われることの多い、ウコンの堀り上げを行いました。
ウコンCurcuma longaはショウガ科ウコン属のインド原産の多年草です。
ウコンの根茎に含まれるクルクミンは、黄色い染料として広く用いられ、料理としてもカレーなどに含まれています。
お酒の席の多い方などは、栄養ドリンクの横にオレンジ色のパッケージで置かれているウコンドリンクにお世話になっているではないでしょうか。
春先に薬草園に定植したウコンは、夏頃に開花し、秋を経たこの時期には地上部は寒さで枯れていました。
来年も薬草園に植付を行う予定のため、この時期に種イモとして堀り上げを行います。
関東圏では植え付けたままでいると、根茎が寒さで枯死してしまうため、一度掘り上げて保存する必要があります。
地上部を刈り取り、スコップを挿し入れて根茎が崩れないように掘り上げます。
土をある程度落として種イモがやや濡れた状態でもみ殻などに入れて保存します。
収穫したウコンのご紹介。
秋ウコン。最も一般的なウコンでしょうか。
クルクミンが豊富に含まれ、肝機能を増進する効果があります。
香りが強く、味はあまり苦くありません。
春ウコンC. aromatica。姜黄(きょうおう)とも。
秋ウコンよりも精油成分やミネラルが豊富で、健胃や血圧低下など健康食品としての色が強くなっています。
苦味は強めです。
紫ウコンC. zedoaria。莪朮(ガジュツ)。
春ウコンよりもさらに多くの精油成分を含み、ダイエット効果も報告されています。
タイのウコン。
現地では食用として利用されることから、味は淡泊で苦味はほとんどありません。
クスリウコンC. xanthorrhiza。
秋ウコンよりもクルクミンが豊富で、薬用効果の高いウコンとされています。
他のウコンよりも大きな根茎をもっています。
それぞれのウコンにて、種イモとして来年用に保存する分量の3倍程度を収穫することができました。
飲み会の即戦力として利用することは出来そうですね。
一般的な利用方法だけでなく、様々な調理方法を試してみたいところです。
(安藤匡哉)
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