私のことではありません!
一般にオタネニンジンは、根の部分を胴といい、薬用のオタネニンジンでは胴が太く、長いものが良品とされています。そのため、土づくりに多大な労力を使います。
播種や植え付けの2年前から土づくりを開始します。植物性の堆肥を大量に投入し、小石を取り除き、何回も深く良く耕して、柔らかで真っ直ぐに根が伸長できるようなニンジン畑を準備します。
薬用のオタネニンジンは、播種してから4年~6年で収穫されていますが、種子を播いた1年目にはその根の形状が決まってしまいます。言い換えると1年目の根をいかに真っ直ぐで胴の太い根にするかが重要です。
下の画像は種子を播いて1年目のオタネニンジンの根の様子です。細根が少なく根が太く真っ直ぐですね。このような根は年月が経過するにつれて胴が太くなり、良品のオタネニンジンになる可能性があります。
一方、下の画像は細根が多く、根の肥大部がほとんどありません。
このようにオタネニンジンは、その後の栽培管理も重要ですが、土づくりの成否が根の商品性や収量に大きく影響しています。
下の画像は2年目の根の状態です。胴は太くはなりましたが短く、根が分岐してしまっています。このような根は、定植されず食用として毎年11月頃に地元で販売されています。
胴が短く分岐したオタネニンジンの根
胴が長く太い5年根(会津産)
昔から「苗半作」といわれていますが、オタネニンジンはまさしく、良い苗を作るための土作りが基本と言えます。いい加減な土づくりでは、良品はまったくできません。
花づくりでもその植物にとってより良い土で栽培することは当たり前とは理解していても、用土の単価や重量などを気にして、元肥や追肥を施すことで何となくそれらしい花が作られているようにも感じます。
(渡辺 均)
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