2018年10月31日水曜日

第7回全国薬草シンポジウムinうだ 出展

 ハッピーハロウィン!
 …と、世間の盛り上がりを尻目に、特に変わらず過ごす今日この頃ですが、皆様はかぼちゃを飾り、様々な衣装を着こなしていましたか?。
 ここ数年で一大季節イベントとして認知されたように思いますが、かぼちゃ農家へ何かしら影響はあったのでしょうか…。


 先週末、奈良県宇陀市において、「第7回全国薬草シンポジウムinうだ」が開催され、そこの一角をお借りして「一般社団法人 日本薬用機能性植物推進機構(JFPPA)」のPRをおこなってきました。



 取り扱いのある植物のセル成型苗から定植、そして収穫した様子の写真に加え、JFPPAの理念を示したパネルを壁に展示し、




 いくつかの植物苗とパンフレット、また来訪された方へのアンケートを行うためのタッチパネル式のタブレットを用意しました。




 正直なところ、そこまで人は来ないかも?と考えていましたが、興味をお持ちいただいた方が予想以上に多くいらっしゃったため、休む間もなく説明を続けていました。
 宇陀で薬用植物、特にヤマトトウキの生産をされている薬草研究会の方や、これから新たに就農に向けて色々な植物を見て回られている方、地域資源を活かした活動のプランナーの方や、和漢薬の流通をされている方など、様々な業種、目的をもつ方々がお越しになりました。

 ブースではセルトレイを使った苗生産について興味を示されたほか、JFPPAの活動自体に協力的な方も多くみられました。
 さらには、宇陀市の市長もお越しになり、活動に関する説明に耳をかたむけ、展示していた写真を熱心にご覧いただき、活動を応援している、と嬉しいお言葉もいただけました。

 数多くの方々すべてをご紹介することは出来ませんが、皆様、お越しくださりありがとうございました。


 こうした活動により、さらに多くのご協力を得る機会を増やしつつ、そうした方々へ恥じないような成果や説明を行えるように精進していきたい、と秋の夜長に考えるのでした。

(安藤匡哉)


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2018年10月30日火曜日

マオウに含まれるエフェドリンのTLC分析

 10月も残りわずか!ハロウィーンも盛り上げっているようですね。
今日ご紹介するのは、栽培・育種学実験で行ったエフェドリンのTLC分析についてです。
 マオウとは、Ephedra属の植物で、地上茎を乾燥させたものは漢方薬として用いられており、葛根湯、防風通聖散、麻黄湯などにも含まれています。有効成分はエフェドリンで、交感神経興奮作用、中枢興奮作用、鎮咳作用、気管支拡張作用などが知られています。今回は日本薬局方に従い、このエフェドリンという成分の有無を、薄層クロマトグラフィー(TLC)を用いて確認します!


 実験を始める前に、実験の目的やTLC分析、HPLC分析の理論や特徴などについて、池上先生よりミニ講義を行って頂きました。
 

 また、乾燥した地上茎を用いるだけでなく、薬草園の生の茎を採取し、同様に実験に用います!これは当研究室だから出来ることですね!


 濾紙の折り方、ピペットの使い方、溶液の作り方について、指導を受けながら、実験を行うことが出来ました。実験は概ね成功し、狙い通りの結果が出たようです。

 また、これから3年生は乾燥させた茎と新鮮な茎で、どのようなスポットの違いが生じたのか?などを中心にレポートに纏めていきます。
 実験の基本的な操作方法を学ぶことはもちろん、実験の結果を纏めること、考察する力も今後の実験を通して、身に付けていってほしいですね。


黒沼




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2018年10月29日月曜日

Field of Dreams ~ キクイモの調査 ~

先週は北海道の安平町に出かけていました。北海道勇払郡安平町は、メロンの栽培、畜産(乳牛)や競走馬の生産等の一次産業が盛んな町です。新千歳空港から車で30分ほどのところにあります。先月9日の北海道胆振東部地震のほぼ震源に位置し、隣町の厚真町に比べれば、地震の被害は小さいとのことでしたが、家屋の倒壊や道路の被害はかなり大きなものだったようです。移動中も道路の陥没、亀裂がいたるところで見られました。早期の復旧が待たれます。

出張の目的は、同地で種イモの生産を行っているキクイモの生育状況の調査です。キクイモは健康機能性植物として、近年注目を集めていますが、北海道ではブタイモとも言われ、家畜の飼料として利用された歴史があります。また、それが今では逃げ出し、生育が非常に旺盛なこともあり、畑の雑草として農業者に嫌われた存在でもあります。一方、寒暖差の激しい北海道の気候では、キクイモの機能性成分のイヌリン含量の高いイモが収穫することができることから、その植物資源の再活用と産地化が期待されています。

ということで、自生系統を含めて、栽培されている数系統の数か所からキクイモを掘り上げ、収量や塊茎の大きさ、形状や大きさごとの塊茎の収量等を調査しました。


調査開始! と作業着と長靴で畑の中に入れば、映画Field of Dreams のトウモロコシ畑さながらに、ずうーっと向こうまでキクイモが続きます。そんな学生時代に観た映画を思い出しながら、草丈が2mを超えるキクイモをかき分け、かき分け、足をとられながらも全身枯れ葉だらけになりながら畑から出てくることになりました。もちろん畑から出てきたのは、映画の主人公ケビン・コスナーではなく私・・・。すみません。






また、サンプルとして収穫された品種・系統ごとに生食と加工後の食感や味の違いを確認しました。それぞれの品種・系統の特性と食材としての可能性について再確認しました。今後は、成分等を分析する予定です。



他の品目でも同様ですが、植物資源の再評価、歴史的背景を考慮しつつ再活用の可能性を検討し、適地適作を行なうことによって、キクイモが当地にとってまさしく「Field of Dreams」になることを願っています。



(渡辺 均)

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2018年10月26日金曜日

歓迎会



 はじめまして。10月から柏の葉花卉園芸学研究グループに分属されました、学部3年の五月女です。

 109日、柏の葉キャンパスにて学部3年生と今秋入学の専攻生の歓迎会が行われました。



 柏の葉の花卉研は、管理研究棟の3階に在籍しているため、3階のベランダ、つまり研究室のすぐそばでこのような食事会を開けるスペースがあることにとても驚きました。




 先生方や先輩方が調理してくださっているのを手伝いつつ準備をしていると、すっかり外は暗くなり歓迎会には丁度いい時間になりました。




 食事も魚介類を中心としたもので、とても豪華で美味しかったです。
 先生方や上級生の方とも親睦を深めることができたのではないかと思います。

 来年は自分たちが歓迎する側として、沢山の3年生を迎えられるといいなと感じました。


(学部3年:五月女)

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2018年10月25日木曜日

DIF

DIF(The Difference between Day and Night Temperature :昼夜温度差)

シクラメンの栽培技術にDIF処理というものがあります。
これは昼夜温度差を人為的に変更することです。

通常、日中の気温は高くなり、夜温は低くなります。
10月から12月まで、その差は10℃以上になることも多いです。
この気温差により、シクラメンの花茎は長く伸長してしまいますが、
品質の良いシクラメンは「花が葉よりも上にあり花茎は短いもの」とされています。


シクラメンの花茎をできるだけ短くするには、
昼夜温度差をできるだけ小さくすることが有効です。


 花茎の長いシクラメン


花茎の短いシクラメン


そこでハウス内で栽培するシクラメンは、
夜の間だけ暖房をかけて日中は暖房を切り、窓を全開にするという作業が行われます。




ところで、植物にとって「日中」とは何時から何時までのことでしょうか?

人によっては昼間だけを「日中」と感じる人もいるかと思いますが、
植物にとっては皆様のご想像の通り、日の出から日の入までを「日中」と感じているようです。



ちなみに柏市の今日の日の出は5時55分、日の入は16時53分だそうです。
この時間(5時55分)にハウスを開けるのがベストなタイミングと言えるでしょう。




というわけで、若干の寝坊をしつつハウスを開けます。






このDIF処理は温度帯を変えれば、他の植物にも有効な場合があります。


でも、来年はタイマー制御にしましょう!
そうしようそうしよう!!
Do it timer function's self?

(長嶋)


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2018年10月24日水曜日

ゆっくりじっくり


 10月も下旬、大学としては後期に入って夏明けからようやく慣れ始めた頃。

 新たに仲間に加わった3年生、専攻生たちの歓迎会も終わり、自身の研究に向けて色々情報収集したり、研究室内で使用する機器を取り扱う実験をおこなったりと、研究生活に向けてスタートをきっています。



 そのなかの一つとして、1000属検定「ミニテスト」が始まりました。

 1000属検定の始まりとなるC級では、300属の学名と科名、属名や代表的な種小名を覚えていくことになりますが、いきなり300属を覚えてくるのは大変です。

 ということで…栽培育種学実験の終わりに、1週間に1度のペースで、12ページずつ試験範囲が増えていく形式で、ミニテストを始めています。



 1000属検定の実際の問題数は200問に対して、ミニテストは100問。
 試験問題と同様の形式で行うために、実物問題も加えています。
 季節柄、咲いていない植物もあり、出題する植物が偏ってしまうため、画像と実物を混ぜて出題します。



 試験問題で出てくる実物の雰囲気を掴むために写真をパシャリ。

 今のところ、まだ最初の3ページ程度で済んでいますが、今後はさらに試験範囲が増えていくことで暗記も大変に…。
 比較的覚えやすい植物ゾーンを過ぎたあたりからが本番になりそうです。

 12月中旬には全範囲を覚えている状態になるはず()なので、その月の試験合格に向け、ゆっくりじっくりと頭に刻んでいきましょう。

(安藤匡哉)

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2018年10月23日火曜日

遡ること1月前...

 ちょうど1月前の話題で大変恐縮ですが、9月23~24日に、鹿児島大学で園芸学会が開催され、私達も発表を行ってきました!

鹿児島大学の様子


 我々のグループでは、4名が代表発表者として、下記の内容について、ポスター発表を行ってきました。

異なる光強度がオタネニンジンの生育および光合成速度に及ぼす影響
(発表:修士2年の王さん)
マーガレットとローダンセマムとの雑種個体における雑種識別可能なSCARマーカーの開発
(発表:博士2年の武藤さん)
ダンギクの乾燥耐性の地理的変異
(発表:安藤先生)
トルコギキョウにおけるチップバーン発生の品種間差
(発表:黒沼)

ポスターの様子

 もちろん、自分たちの発表だけでなく、シンポジウムなどにも参加し、自身の研究に応用可能なアイデアや考え方を、聞いてくることが出来ました!


そして、鹿児島と言えば、やっぱり...これですよね!
路面電車の芝生!!!

 鹿児島の路面電車の芝生は、緑化の業界では有名で、学部生の頃から、緑化の研究を行ってきた私にとっては、サツマイモに次ぐ鹿児島の代名詞です。笑
 
 写真のような緑地が当然のように街に溶け込んでいる都市が増えれば、地球の環境にも人の心にも良いのかもしれませんね。


黒沼





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2018年10月22日月曜日

第16回 日比谷公園ガーデニングショー2018

1020日(土)から28日(日)までの9日間にわたって、都立日比谷公園(東京都千代田区)で第16回 日比谷公園ガーデニングショー2018が開催されています。詳細は下記をご参照下さい。





期間中は、物販や音楽などのイベントも開催されていますが、ガーデン、コンテナガーデン、ハンギングバスケットなど、部門ごとにコンテストが行なわれています。

私は20日(土)の開会式に出席し、ハンギングバスケット部門の審査員を務めて参りました。

昨年は、審査用紙に文字が書けないほどの大雨でしたが、今年は爽やかな秋晴れの中での審査となりました。公園内のステージでの東京農業大学応援団の大根踊りを聞きながら、95点の「作品」と向き合ってきました。






どの作品も力作ばかり! 今年の最優秀賞はこちらに決まりました!




植物の使い方、配色、植え込み技術など、総合的な技術レベルの高い作品です。画像では、細かいところは良くわかりませんので、ぜひ会場でご覧下さい。

会場には海外からの観光客の方もたくさん来られていました。作品をひとつひとつ画像に収めていました。日本の花の文化も海外へ発信してくれることでしょう。

これだけのハンギングバスケットの作品とコンテストを目にする機会はなかなかないと思いますので、ぜひ一度、お立ち寄りください。このガーデニングショーは1028日(日)まで開催されています。


(渡辺 均)

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2018年10月19日金曜日

三度目の正直とポンポン


 学部4年の本田です。



 ようやくオケラ【Atractylodes japonica Koidzumi ex Kitamura】が満開になってきました!!

度目の正直です。


 1枚目の写真のような白い花の株もあれば.....



 うっすらピンク色を帯びた花を咲かせる株もあり、見ていて綺麗です。

 また多くの花が咲き始めたので同時に交配も始めました!
 化粧筆を手に取り、ポンポンと複数の株を行ったり来たり...



 化粧筆にポンポンと花粉を付け、他の株へまたポンポン



 時にはミツバチの力も借りつつ!?


 しばらくはポンポンが日課になりそうです。


(学部4年:本田)

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2018年10月18日木曜日

要らん要らん?

もう既に購入された後ですが、、、

先日、直売所にちょっと珍しい植物が出ました。

その名もイランイラン!!!

























どこかで名前を聞いたことはあっても、
花付きの実物を見るのは初めてでした~

直売所に出荷するにあたって、
栽培方法や特性を調べてポップを付けるのですが、
イランイランはバンレイシ科イランイランノキ属(Cananga odorata)で、
植物名は【イランイランノキ】のようです。
【ノキ】が入るとは知らなんだ。
とは言え、やはりイランイランが通称のようですが。

イランイランとは、タガログ語でilang-ilang
花の中の花という意味だそうです。
なるほど、確かに目を惹く花弁ですね。
花の精油は、アロマや香水に利用されています。
女子力アップにも繋がるとか!

近寄ってみると・・・

・・・ほんのり甘い香り・・・?

・・・ほんのり・・・ほんのり・・・

まだ咲き始めでしたので、残念ながらあまり感じられませんでしたが、
萎れる頃には甘く香るようです。


熱帯性の常緑樹で、冬は10℃以上を保つ必要はありますが、
管理は比較的簡単で、
生長が早く、樹高は15mに達するものもあるそう。


1株、直売所に出しましたが、すぐに売れてしまったようです。
直売所みらくるでは、時々こういった珍しい植物も出ますので
お近くにお越しの際はぜひお立ち寄りしてみては?
今月は入口でジャックもお待ちしています。

























そして、11/3のセンター祭にも、
珍しい植物を一挙放出予定です!
皆さま、お楽しみに!!!


(池田)





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2018年10月17日水曜日

興味に興味


 暦の上では10月も中頃、秋にどっぷりつかっているのは理解できるところですが、先日までの暑さを思うと、急激な変化に心も身体もついていくのが大変ですね。
 季節の変わり目には、さっと一枚羽織れる上着を持ち歩きたいものです。

 さて、今年に入って何度か薬草園が国際化?しています。
 先日は、アジアの農業系の大学の先生方が、センター内の見学の一環として薬草園にいらっしゃいました。



 今現在は開花期の見頃というわけではありませんが、花の終わった後についた実などが見られるシーズンですね。



 スケジュールが詰まっていることもあり、簡単な説明の後には自由に見て回っていただく予定でしたが、説明の際に例としてお見せした生薬の艾葉(ガイヨウ)に興味をもたれた方々から、この生薬はどんな植物から作られるのか?といった質問があったため、そちらの基原植物をご案内しました。

 もともとの薬草園の目的のひとつでもありますが、皆様がご使用される漢方薬…「茶色っぽい刻まれたなにか」がどんなモノから作られているのかを知ってもらうという目的を果たせたようですね。

 こちらの基原は、生薬名である「艾葉」という文字どおり、艾(ヨモギ)Artemisia princepsまたは、オオヨモギA. montanaの葉や枝先です。
 それらを夏の開花前に採取して日干しして作られたガイヨウには、止血や鎮痛作用が報告されています。



 生薬の他に外用(ダジャレ?)として、以前からこちらの研究室においても研究対象として取り上げている、お灸に用いる「モグサ」としての利用や、香りを楽しめるよもぎ饅頭などの食用にもなるといった様々な用途に活用できることをお話しすると、興味深くメモや写真をとられているご様子。

 薬用植物園でしか見られないような珍しい植物ではなく、日本のどこでも見られるような植物に興味をもたれている事に少し驚くと同時に、新たな発見の手助けとなれたことを嬉しく感じました。


 自分以外の、特に海外からの文化も物の見方も異なる方々が、どういったモノに興味を示すのか、ということに興味をもったお時間となりました。


(安藤匡哉)

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