2018年10月8日月曜日

薙刀香薷の花


テストではありませんが、上の漢字は読めました? 

正解はナギナタコウジュ! 薬草園でナギナタコウジュ(シソ科 Elsholtzia ciliata Hylander)の花が咲いていました。この植物は東アジアに広く分布している一年草で、全草を民間薬(生薬名:香薷)として利用されてきました。草丈が30㎝~50㎝、35㎝ほどの花穂(かすい)に小さな花を密生させます。

解熱や発汗、利尿作用などがあります。以前に秋田の農家さんの納屋で、おばあさんが収穫したばかりのナギナタコウジュを乾燥させているところを見せて頂いたことがありましたが、「風邪をひいて熱が出たときやお腹をこわしたときに煎じて飲むと効くよ。」と教えてくれました。昔から伝承され、常備薬として利用されてきたのでしょう。



また、精油を多く含んでいることから、植物体に触れると独特の強い香りがあります。この香りを好きか嫌いかと聞かれると好みの問題かとは思いますが、一度嗅ぐと忘れない香りです。子どもの頃に野山で遊んでいたときに嗅いだ遠い記憶が今でも蘇ります。 口に含んでうがいをすると口臭の予防にも良いとか・・・。

この植物の名前の由来ですが、中国原産のコウジュ(香薷)に似ていることと、少し反り返った花穂の形状がなぎなた(薙刀)に似ているところから付けられたそうです。

薬草園の一角に植えられてはいますが、どちらかというと地味で目立たない控えめな植物です。しかし、私たちの生活に古くからなくてはならない植物だったことから、このような植物の再評価と今後の利活用も考えていきたいと思っています。



(渡辺 均)

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