暦の上では10月も中頃、秋にどっぷりつかっているのは理解できるところですが、先日までの暑さを思うと、急激な変化に心も身体もついていくのが大変ですね。
季節の変わり目には、さっと一枚羽織れる上着を持ち歩きたいものです。
さて、今年に入って何度か薬草園が国際化?しています。
先日は、アジアの農業系の大学の先生方が、センター内の見学の一環として薬草園にいらっしゃいました。
今現在は開花期の見頃というわけではありませんが、花の終わった後についた実などが見られるシーズンですね。
スケジュールが詰まっていることもあり、簡単な説明の後には自由に見て回っていただく予定でしたが、説明の際に例としてお見せした生薬の艾葉(ガイヨウ)に興味をもたれた方々から、この生薬はどんな植物から作られるのか?といった質問があったため、そちらの基原植物をご案内しました。
もともとの薬草園の目的のひとつでもありますが、皆様がご使用される漢方薬…「茶色っぽい刻まれたなにか」がどんなモノから作られているのかを知ってもらうという目的を果たせたようですね。
こちらの基原は、生薬名である「艾葉」という文字どおり、艾(ヨモギ)Artemisia princepsまたは、オオヨモギA. montanaの葉や枝先です。
それらを夏の開花前に採取して日干しして作られたガイヨウには、止血や鎮痛作用が報告されています。
生薬の他に外用(ダジャレ?)として、以前からこちらの研究室においても研究対象として取り上げている、お灸に用いる「モグサ」としての利用や、香りを楽しめるよもぎ饅頭などの食用にもなるといった様々な用途に活用できることをお話しすると、興味深くメモや写真をとられているご様子。
薬用植物園でしか見られないような珍しい植物ではなく、日本のどこでも見られるような植物に興味をもたれている事に少し驚くと同時に、新たな発見の手助けとなれたことを嬉しく感じました。
自分以外の、特に海外からの文化も物の見方も異なる方々が、どういったモノに興味を示すのか、ということに興味をもったお時間となりました。
(安藤匡哉)
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