2017年9月29日金曜日

ヨモギの切り戻し


 お久しぶりです。学部4年の緒方です。
 諸事情により1ヶ月ほど研究室をお休みしていたのですが、久しぶりに研究室に来ると、ある植物がとんでもないことになっていました。




 私の実験植物であるヨモギ(Artemisia L.)です。
 実験のために天芽を切ったせいで、側芽が伸び、結果このように横に大きく広がっていました。
 鉢がどこにあるのかすら分かりません…。


 しかし、ちょうど開花期であるのでヨモギの花を見ることができました。





 このような花のつき方を総状花序と言いますが、5mmほどの小さな花がたくさん付いています。
 とても小さいためあまり目立ちませんが、よく見比べると、系統により葉の形や色が違うように花の色も異なっているのがわかります。


 しかしこのまま花を残していると、系統間で勝手に交雑され今保持している系統と混同されてしまいます。
 そのため、少し可哀想ではありますが花序を切り戻す作業を行いました。



 ジャングルのようになっていたハウスの中もスッキリして一石二鳥です!!
 実験に使う為の収穫は済んでいますが、先生方が集めてこられた大切な系統を保持するために、毎日お世話を続けています。




 余談ではありますが、、、

 ハウスの中にはカエルがたくさん住んでおり、私にとって作業中の癒しとなっているのですが、切り戻しを行おうとしたところ、、、


 タグの上に乗ってしまい、どうやら降りられなくなってしまったカエルがいました()

 邪魔をしないようにそっと作業を行ったのですが、彼は無事に降りることができたのでしょうか…。



(学部4年:緒方)


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2017年9月27日水曜日

100匹乗っても?


 朝晩の冷え込みを感じる季節となりましたが、厚手の布団を出すにはもう少し、という気温ですね。
 季節の変わり目の風邪にご注意ください。


 さて、先日のブログにて、ハウス内のダンギクCaryopteris incana が咲いている様子をご紹介しましたが、薬草園のダンギクも多くの花が咲き乱れています。





 紹介にもありましたが、自生地の異なる株ごとで開花のスピードに違いがあり、何段も開花している株もあれば、まだまだ花が開いていない株もあります。

 丈や草姿も違い、コンパクトにまとまる系統や、のびのびと花茎を伸ばす系統など様々です。


 ハウス内では鉢という限られたスペースに根域が制限されるため、地上部もある程度の大きさにまでしか育ちませんが、露地では株幅が1mを超えるような大きさにまで生長します。
 自生地では岩場に根を下ろすために、鉢植えよりもさらに小さな株にしかなりません。



 もうひとつ、ハウス内の鉢との違いとして、蜜の香りに誘われて、非常に多くの昆虫の姿が見られます。



 大きな体で花房を揺らすクマバチ(クマンバチ)。




 こちらは蛾の一種でしょうか、細かく移動を繰り返しています。



 花茎からよじ登って、じっくりと味見をしている甲虫(ハナムグリ)も。


 このように様々な種類の昆虫が群がり、また別の株へと移動することで花粉が運ばれ実を結びます。


 これら花粉を媒介する昆虫を数多く呼び寄せることができるのは、ダンギクの花序の形態が関わっていると考えられています。
 すなわち、ひとつひとつは小さな花でも、それらを密集させて花房を形成することで、大きな体を持つ昆虫でも取りつくことのできる、頑丈なプラットホームとなっているのです。

 こうして多種多様な昆虫に花粉を媒介してもらうことで、厳しい自生環境にありながらも、送粉のチャンスを逃すことなく掴んでいるのではないでしょうか。

 この花房の大きさも、自生地によって大きかったり小さかったりと多様性を示すことから、それぞれの地域でターゲットとしている昆虫が違うのかもしれませんね。


 自生地とうってかわって、じっくりと伸ばした根に支えられた大きな株には、まだまだ昆虫の憩いの場を提供してくれそうです。

(安藤匡哉)

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2017年9月26日火曜日

花卉苗生産部ホームページリニューアルのお知らせ

 ついに、この日がやって来ました!今日は、花卉苗生産部ホームページリニューアルのお知らせです!
今すぐ、ここをクリック!
http://www.fc.chiba-u.jp/gaiyou/gyoumuhp/naeseisan/index.html


 夏の暑さの中、冷房の効かない研究室で、汗と涙を流しながらホームページ作成ソフトウェアと格闘をしていたのが、昨日のことのようです。
 今回のリニューアルでは、今までの花卉苗生産部での活動内容に加え、渡辺均准教授を主指導教員とする花卉園芸学研究グループ(柏の葉)の研究活動についても、ページを設けました。
http://www.fc.chiba-u.jp/gaiyou/gyoumuhp/naeseisan/study.html

 まだまだ、増設・改善の余地が残されていますので、すこしずつ、より良いものにしていければと思っています。
 なお、スマートフォンには対応しきれておりませんので、是非ともパソコン上でご覧ください。m(_ _)m

 引き続き、花卉苗生産部ブログ・ホームぺージを、ご愛顧の程、宜しくお願い申し上げます!

黒沼

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2017年9月25日月曜日

長嶋技術職員が平成29年度全国大学農場技術賞を受賞!

 921日~22日に佐賀市内のホテルで平成29年度全国大学附属農場協議会が開催されました。 そこで、花卉・苗生産部の長嶋豊之技術職員が全国大学農場技術賞を受賞されました。



この賞は大学の附属農場などで専門的な技術により農場の発展に貢献した技術職員に贈られるものです。花卉・苗生産部では、石井義久技術専門職員に次いで2人目、当センターでは3人目の受賞者です。



受賞理由は「高品質鉢花生産技術の開発と技術教育に対する貢献」。



長嶋技術職員が花卉・苗生産部へ着任してから10年近くになりますが、その間、鉢花生産に関する技術開発・商品開発と高品質化に取り組み、それらの成果を実践的な実習教育に取り入れたことが高く評価されました。大学の鉢花生産に新たらしい「企画」と「規格」を取り入れて実践して来られた当事者でもあり、従来の体験的な農場実習から本格的な花卉生産実習に変換することができたのも長嶋技術職員の功績です。



花卉・苗生産部ではすでにおなじみの母の日や頒布会などのテレビやネットを利用した鉢花販売が実現できたのも、播種や定植から出荷までを綿密に計画し、納期にピタリと合わせ、品質の高い鉢花を大量に生産する技術を開発したからこそですね。



その成果の一部をご紹介します。





 母の日向けの鉢花生産

カリブラコア‘ミリオンベル’(7号鉢) 母の日向けのテレビ販売で一度に5,000鉢を生産したことも・・・。ハウスの端から端まですべての鉢花が同じ生育ステージ!






 母の日向けペチュニア‘さくらさくらシリーズ’

花卉・苗生産部の定番商品です。画像のように鉢の中心部にも花を同時にたくさん着けるのは結構難しいものです。






 頒布会向けのマンデビラ‘サンパラソル’

鉢底から先端まで120㎝! これまで生産した鉢花の中で最大

届いたお客様もびっくりするような大きさでした。ベンチに上がって蔓を誘引したことも・・・。






 箱詰めを待つばかりのペチュニアと長嶋技術職員

実習の学生さんやパートさんが気持ちよく作業ができるように準備を怠りません。



今後も長嶋技術職員による新たな「企画」と「規格」によって、どのような鉢花が花卉・苗生産部から生まれるのか楽しみですね。



花卉・苗生産部の活動を継続して14年目になりますが、先輩たちが築き上げてきた園芸技術の継承と次の世代を担う若者達への実践的な教育・研究の場として、さらなる活動を展開して行きたいと思います。



 (渡辺 均)


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2017年9月22日金曜日

種内間差の一例


 こんにちは。学部4年の丸山です。

 このブログで何度も紹介されており、自身の研究植物でもあるこちらの植物が開花期を迎えています。


 シソ科のダンギク(Caryopteris incana)です。

 絶滅危惧Ⅱ類に指定されており、西九州に自生している植物ですので、関東で一度にたくさんのダンギクの花を見ることができるのはとても貴重ですね。
 「段菊」の和名の通り、青紫色の花房を段状につけるのが特徴です。
 菊と名がついていますが、キク科というわけではなく、葉が菊の葉に似ていることに由来します。





 こちらの写真は、左側が長崎県対馬北西部に自生する系統で、右側が長崎県本土北西部に自生する系統です。

 若干ですが花色に違いがあるのがお分かりいただけるかと思います。
 花色のほかにも、草姿や開花期などにおいて自生集団間での系統差があることが明らかとなっています。

 もちろんダンギク以外にも地理的な種内変異が明らかとなっている植物は数多く報告されていますが、実際に見てみるととても興味深いですね!


 西九州の自生地では、大学内のような良い環境で自生しておらず、海岸地や山間地の露岩地といった土壌が少なく乏しい資源環境の中に自生しています。


 この特性から、環境ストレス耐性にも自生集団間に系統間差があるのではないかと考え、現在卒業研究のテーマとして実験を行っています。




学部4年:丸山

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2017年9月20日水曜日

取り扱いにご注意を

 台風シーズンも本調子となり、ひとつ大きな台風が過ぎ去ったかと思いきや、新たに生まれた台風の進路にドキドキする日々が続きます。
 ハウス内はともかく、薬草園など地植えの植物たちが心配です。


 風に揺れる背の高い植物が育つなか、地際から可愛らしい姿を見せてくれる花が咲き始めています。


 こちらはイヌサフラン Colchicum autumnale L. ユリ科(イヌサフラン科)です。
 名前にもあるように「サフラン」の花によく似ていますが、アヤメ科のサフランとは全くの別種です。

 イヌ、と名前にあるのは、サフランに似ていることや、サフランのように香辛料として用いることができないことからつけられているようですね。


 サフランのように、ニョロっと伸びた雌しべが赤く色付くことはありません。

 むしろ、香辛料のように利用してしまってはタイヘン。
 全草、特に球根や種子に、身体が麻痺するなどの強い毒性があり、芽生えの葉を山菜として、また球根をタマネギやミョウガとして間違えてしまうことが報告されています。


 ただ、毒にも薬にも、といわれるように、この毒性を引き起こすアルカロイドの一種「コルヒチン」は痛風薬として利用されるほか、染色体異常による倍数体の作出といった植物の育種にも用いられています。

 もちろん、こうした物質の抽出には専用の器具と操作が必要となるため、ご自宅では難しいかと思われます…家でチャレンジしようという方がいるのかは分かりませんが。


 有毒植物として代表的なトリカブトの陰に隠れつつも、毎年のように被害の報告があるイヌサフラン。
 見た目に惑わされぬよう、皆様も十分にお気を付けください。


(安藤匡哉)

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2017年9月19日火曜日

恵庭市の花をつかったまちづくり

 少し前の話になってしまいますが、北海道での園芸学会(9月2,3日)の際、恵庭市の花をつかったまちづくりの仕掛人の一人である(株)サン・ガーデン様にお邪魔し、北海道における花苗生産や、オープンガーデンの視察等をさせて頂きました。
 恵庭市では、一定の期間、個人やお店で管理した庭を一般に公開するという、「オープンガーデン」を展開しており、市全体で花をつかったまちづくりに取り組んでいます。
http://www.city.eniwa.hokkaido.jp/www/contents/1365646982923/index.html
 
 その中でも、サン・ガーデン様では、家庭や造園用からイベント用の花苗づくりなど、地元への出荷を主として、生産活動を行っているそうです。
サン・ガーデン様の売り場の様子 

 店舗に併設されているカフェの様子

 北海道では、当然の事ながら、冬期が長く、出荷量が大幅に落ち込むため、関東などと比較し、より短い期間に、より多くの花苗を消費者に購入してもらう必要があります。また、冬期の育苗には、莫大な暖房費がかかることや、降雪への対応など、寒冷地ならではの生産・販売体系について、教えて頂きました。

  また道の駅やオープンガーデンに参加している一般宅の庭まで、見学させていただきました。9月の上旬でしたが、関東より涼しく、株も元気で、花色も鮮やかな印象でした。
道の駅のガーデンの様子 

オープンガーデンに参加している一般宅の庭

 北海道の魅力の一つであるガーデンを、個人も巻き込んだ形でまちづくりに活用し、成立している点に、非常に感心しました。それも、良い花苗づくり、良い庭づくりがベースとなり、市や関係者の支え・協力があってこそ、なのかもしれません。
黒沼


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2017年9月18日月曜日

学会発表 ~日本生薬学会編~

先週のブログではカイソウの開花をご紹介しましたが、薬草園ではカイソウを皮切りに、秋咲きの球根類が次々と咲き始めました。先週の後半には、シロバナマンジュシャゲが満開となりました。


シロバナマンジュシャゲは、薬草園の道路側に植えられているので、センター内を通り抜けされる方もちょっと寄り道をして、画像に撮られているようです。これだけ密生して咲いていると、なかなか見応えがあります。薬草園にはヒガンバナも咲いてはいますが、シロバナマンジュシャゲの方が圧倒的な存在感があります。薬用植物の観賞性も侮れませんね。



話は変わりますが、99日(土)~10日(日)に東邦大学で開催された日本生薬学会第64回年会に参加し、発表を行なってきました。発表は以下の3課題です。

・国産カラスビシャクの栽培化に関する研究(第5報)(小野研究生)
・フタバムグラの施設栽培に関する研究(第2報)(沼田共同研究員)
・国産オケラにおける交雑後代の初期生育能の評価 (渡辺)

今回も大学や研究機関の研究者、生薬メーカーの方々と意見交換をさせて頂きました。今後も生薬原料となり得る系統や品種の作出と評価、栽培の効率化、さらに多面的な利用の可能性について検討を進めて行きます。


 (渡辺 均)

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2017年9月15日金曜日

二度切りに挑戦!

こんにちは、学部4年の渡邉です。

今回のブログでは、以前にも登場したトルコギキョウ (Eustoma grandiflorum) について、二度切り栽培に挑戦していたのでご紹介いたします。

二度切り栽培とは、切り花栽培で利用される栽培法であり、一度収穫 (採花) した後、その株から生じた側枝を仕立てて、もう一度収穫する栽培方法です。同一株から2回収穫することにより、種代金、育苗コスト等の削減ができ、また、新しく定植した株よりかなり早く2回目の収穫を行うことができます。

トルコギキョウの場合では、暖地や高冷地・寒冷地で作型がかなり異なりますので、当然、二度切りの栽培時期も異なります。千葉県南房総や東海、四国、九州といった「暖地」の二度切りでは、冬 (11 ~ 2) 1度目、春 (4 ~ 6) 2度目の作型が一般的です。
しかし最近では、1度目収穫後の株の病害発生や2番花の品質低下が問題となり、二度切り栽培を行う生産者は減っているようです。

さて、それでは今回の私のトルコギキョウ二度切り栽培についてご紹介いたします。
7月上旬に収穫する際、葉を4-6枚ほど残して収穫し、その後多数出てくる脇芽を1つになるよう整理して、ポット栽培なので根腐れに気を付けて管理したところ、8月下旬には早生品種の花が咲き、現在では下の写真のようにほとんどの品種で花が咲いています。


しかし、夏の柏の高温長日条件で無理矢理二度切り栽培を決行したためか、下の写真のように、10cmにも満たないほどで蕾がついてしまったり…


花弁が正常に開かなかったり…


さらには、雄ずいが花弁化してしまう株が1度目よりかなり多く見受けられました。(左:正常株 右:雄ずい花弁化株)


やはりその土地の気候をよく理解し、それを生かした作型をとることが重要ですね。今回は高さ30cmほどのトルコギキョウばかりで、実際には売り物にはできないサイズなのですが、こうして500mlペットボトルサイズの花瓶に飾ってみるときれいに見えませんか?


植物の性質と作型を理解する非常にいい経験ができました!


学部4年:渡邉

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2017年9月14日木曜日

冬支度其之壱

2018年春夏のパリコレクションは9月26日から始まるそうですが、
花卉・苗生産ではアパレル業界より一足先に
来年の春夏へ向けての栽培が始まっています。


ペチュニア 繁殖母株①


ペチュニア 繁殖母株②


始まるのが早いのは良いのですが、
当然これから秋冬に向かい、だんだん気温が下がってきます。
春夏向けの植物は、低温下では生育が遅くなります。


そう!これからの時期にお世話になるものがこちら


暖房機



みなさん、この暖房機に年間どれぐらいお世話になるか知ってますか???
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150日!!

1年の半分くらいお世話になるのですね。
でも、みなさん、
暖房機のメンテナンスってやってます?
苗生産の暖房機も10年以上使用していますので、
毎年メンテナンスが欠かせません。




 カバーを取って・・・




蓋を開けてみると・・・

煤だらけ


中のほうも・・・

見にくいですが、すすだらけ


反対側も・・・

もっと煤だらけ


煤が溜まった状態で運転してしまうと、
故障や燃焼不良の原因になってしまいます。

全部きれいに掃除します。
メンテナンスはこのほかにも、
エアー抜き
煙突の煤掃除
点火プラグの掃除・交換
センサー類のチェックなど、
意外と沢山あります。

※注 点検項目は機種によって異なりますので、
   取扱説明書に沿っておこなってください。
   また、詳細はお近くのサービスマンにお問い合わせください。




日も短くなってきたので、あっという間に夕焼け空です。




最後は試運転をおこない、ちゃんと火が着くかどうかをチェックして完了です。
(長嶋)


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