こんにちは、学部4年の渡邉です。
今回のブログでは、以前にも登場したトルコギキョウ (Eustoma grandiflorum) について、二度切り栽培に挑戦していたのでご紹介いたします。
二度切り栽培とは、切り花栽培で利用される栽培法であり、一度収穫 (採花) した後、その株から生じた側枝を仕立てて、もう一度収穫する栽培方法です。同一株から2回収穫することにより、種代金、育苗コスト等の削減ができ、また、新しく定植した株よりかなり早く2回目の収穫を行うことができます。
トルコギキョウの場合では、暖地や高冷地・寒冷地で作型がかなり異なりますので、当然、二度切りの栽培時期も異なります。千葉県南房総や東海、四国、九州といった「暖地」の二度切りでは、冬 (11月 ~ 2月) に1度目、春 (4月 ~ 6月) に2度目の作型が一般的です。
しかし最近では、1度目収穫後の株の病害発生や2番花の品質低下が問題となり、二度切り栽培を行う生産者は減っているようです。
さて、それでは今回の私のトルコギキョウ二度切り栽培についてご紹介いたします。
7月上旬に収穫する際、葉を4-6枚ほど残して収穫し、その後多数出てくる脇芽を1つになるよう整理して、ポット栽培なので根腐れに気を付けて管理したところ、8月下旬には早生品種の花が咲き、現在では下の写真のようにほとんどの品種で花が咲いています。
しかし、夏の柏の高温長日条件で無理矢理二度切り栽培を決行したためか、下の写真のように、10cmにも満たないほどで蕾がついてしまったり…
花弁が正常に開かなかったり…
さらには、雄ずいが花弁化してしまう株が1度目よりかなり多く見受けられました。(左:正常株 右:雄ずい花弁化株)
やはりその土地の気候をよく理解し、それを生かした作型をとることが重要ですね。今回は高さ30cmほどのトルコギキョウばかりで、実際には売り物にはできないサイズなのですが、こうして500mlペットボトルサイズの花瓶に飾ってみるときれいに見えませんか?
植物の性質と作型を理解する非常にいい経験ができました!
学部4年:渡邉
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