2017年9月12日火曜日

ストックの八重鑑別

 本日ご紹介する内容は、ストックの八重鑑別です!ストックは冬の花壇苗として広く利用されていますが、生産段階においては、八重鑑別という作業が必要です。
 八重鑑別とは、出芽した個体のうち、八重咲きであろう個体を選別することを指します (播種した個体のうち、約50%が八重咲き個体です)。八重咲きの個体は、一重咲きの個体に比べ、見た目が華やかであることに加え、雌ずい・雄ずいが花弁化しているため、種子をつくらず、花持ちが良いのが特徴です。流通段階においても、八重咲き個体の方が高値で取引されるため、子葉などをよく観察して、鑑別を行っていきます。

皆さんは、この中のどの個体が八重咲き個体かわかりますか?

 一般的に、八重咲きの個体は、一重咲きの個体と比較し、発芽が早く、子葉が淡い緑色で、楕円形をしており、面積が大きいのが特徴とされています。

 それを踏まえて、もう一度セルをみてみると
 「楕円と言われれば、楕円?汗」
 「子葉が淡い緑色だけど、発芽直後だから?汗」
  など、考えれば考えるほど、疑心暗鬼に陥ります。

注意深く観察している様子 

 今回は、植物体のステージが小さいため、子葉の色や形で判断するのは、難しいようです。一方、発芽の早晩を指標にすると、個体の大小を比べる事で、判断が可能です。
 これぞまさしく「教科書通りにはいかない」ということですね。今回の実習では、一人一品種を担当してもらいました。さて、結果はどうでしょうか?自分で実際にやってみて、その判断が正しかったのか検証することによって、情報ではなく、知識や技術として身につけてもららうことが、実習の醍醐味かと思います。
黒沼

 


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