当センターの薬草園には園芸店ではあまり見かけない珍しい植物も数多く植えられています。
今回ご紹介する植物は、その中でも珍しい部類ではないかと思います。その名前も海藻ではなく、漢字で書くと「海葱(カイソウ)」。英語で「sea onion」といわれている植物です。
キジカクシ科 Urginea maritima (L.) Bak.
地中海沿岸原生の球根植物で、鱗茎には強心配糖体などが含まれ、ヨーロッパでは強心利尿薬や殺鼠剤などとして用いられているようです。現在、日本では薬用としては利用されていませんが、観賞用として細々と栽培されているようです。
この植物の特徴は、何といっても直径20㎝を超える超巨大な球根! 幕末期の大砲の砲弾のような巨大なまん丸な形状です。それと1m近くまで伸びる花茎と多数の小花!
夏前に葉を落として休眠していた球根から、9月に入りニョキニョキと真っ直ぐに花茎が伸びてきました。一日に10㎝以上は花茎が伸長しているようです。昨年はこの段階でカラスの餌食となってしまいました。
花茎が伸び出してから5日ほど経過した様子です。
それからさらに3日ほどで花茎が1m近くまで伸長し、花序の下側から白い小さな花が次々と咲いてきました。遠くから見るとボリュームのあるエレムルスの花のようにも見えますね。
数えれば良いのでしょうが、一つの花茎に小花をいくつぐらい着けるのでしょうね。200?いや300?・・・
当センターの薬草園は、平日の9時から17時と土曜日の9時から12時まで一般の方も入園可能です。なかなか目にすることができる花でもありませんので、ご興味がございましたらお立ち寄りください。
(渡辺 均)
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