シクラメンの鉢増しが終わりました。
今年は栽培工程を簡略化し、3号ポットから6号仕上げ鉢に植えました。
詳しくは先日のブログをご覧ください。
→http://naeseisan2.blogspot.com/2020/06/blog-post.htmlここで疑問が・・・、
なぜ通常栽培法では、3号ポット→4.5号硬質ポリポット→6号仕上げ鉢へ植えるのでしょう?
4.5号ポットで栽培する意味とは・・・?
実はシクラメンは地中海性気候域が原産地のため、
日本の夏の暑さに弱く、通常栽培法では夏は「我慢の時期」として、
「大きくしてはいけない」とされています。
そのため、3号ポットから6号にいきなりは植えず、
4.5号で根域を制御しながら夏を耐え忍ぶ栽培法がとられています。
今回は灌水用水中に酸素を添加することで、
「夏に大きく・・・しても良い」
「夏は我慢の時期・・・とは限らない」
という前年度の経験を得たので、思い切って栽培工程を1つファぶきました。
一口に栽培工程を省くといっても、
ただポンポンポーンと楽になるわけではなく、
色々と考えていかなくてはなりません。
まず用土量ですが、
3号ポットの容積は約300ml
4.5ポットは約600ml
6号鉢は約3000mlとなっています。
4.5号から6号に鉢増しする場合、
(3000-600)×必要鉢数の用土量で計算しますが、
今年は1鉢当たり300ml分、多く用土を用意しなくてはいけません。
今年は作っても作っても見る見るうちになくなっていきます。
他にも植え方を変更してみたり、
施肥設計を変更してみたり、
遮光時間を変更してみたりと、
たかが「水」が変わるだけで、
今までタブーとされていた栽培法が可能になっています。
それを見つけて常識にとらわれずにどんどん試していきます。
そしてなにより、灌水!
水をやらないと酸欠になるので、
毎日灌水、ひたすら灌水、雨でも風でも灌水します。
鉢増し後10日で鉢が隠れました。
夏の暑さにも負けぬ丈夫な草姿になって下さい。
花が咲いたらみんなに褒めてもらえる。
そういうシクラメンに・・・。
(長嶋)
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