花の香りに酔い痴れて 第4回 ユーカリ

　こんにちは。学部3年の下重(しもじゅう)です。

　インフルエンザが猛威を奮っていますが、もうすぐ花粉の飛散も始まりそうです。花粉は植物が子孫を残す上で重要なものですが、私を含め、花粉症の人々には辛いものです。

　今回は、「花」が香る植物ではなく、「葉」が香る植物についてお話ししたいと思います。

　第4回は、コアラが食用とすることで有名なユーカリについてご紹介いたします。

　こちらの1000属ハウスの外で管理している植物の中に、銀丸葉のユーカリがあります。

　ユーカリ(Eucalyptus)はフトモモ科ユーカリノキ属の植物です。

　通常は50～60mの大きさですが、100mを超える大きさになるものもあります。

　原産はオーストラリアですが、他の産地としてスペイン、中国、ポルトガルなどが挙げられます。

　こちらで栽培している品種は、葉物や枝物として花束やアレンジメントに使用されたり、鉢物としてインテリアに利用されたり、ポット苗として花壇に利用されたり、と様々な目的で用いられます。

　ユーカリはドライフラワーにすることも可能ですので、我が家では、第2回でご紹介したラベンダーと一緒に、ドライフラワーにして楽しんでいます(ラベンダーは我が家で育てたもの、ユーカリは花屋で購入したものです)。

　ユーカリの中でも、Eucalyptus globulusは最も代表的な種であり、この種の葉から精油(エッセンシャルオイル、植物の芳香物質を抽出したもの)が抽出されます(大学のユーカリはEucalyptus globulusではありません)。

　ユーカリ精油の主要成分である「1,8-シネオール」は、ユーカリの学名から「ユーカリプトール」とも呼ばれています。この成分は、化粧品や食品香料に用いられています。

　そして、ユーカリの精油には殺菌効果があるとされており、「咳・鼻詰まり」に加えて、「花粉症」にも効果があります(個人差があります)。

冬から春にかけて、花粉症対策に、清涼感溢れる香りを持つユーカリの精油が活躍しそうです。

(学部3年：下重)

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