2019年2月20日水曜日

温泉気分?


 日中の寒さはだいぶ和らいできたように思えますが、朝晩はまだコートが手放せないですね。
 帰宅後のお風呂タイムでは、リフレッシュのために入浴剤を入れて温泉気分で温まりたいものです。

 しかし、先日は昼間から温泉気分?を味わうことになりました。
 …ただし、その香りのみの体験でしたが。


 冬の期間、キャンパスの多くの植物は葉を落とし寒さを耐え忍んでいます。
 葉を落とした木々も、冬芽をつけ春の訪れを待ち望んでいるようです。

 暖かくなれば、芽吹いた葉が緑で彩ってくれることでしょう。
 …と、同時に、困ったことに病気や虫たちも、気温上昇とともに活動を強めていきます。



 そこで、冬の間に行う病害虫の予防策として、石灰硫黄合剤を散布しました。

 この薬剤は、殺虫および殺菌作用をもつ農薬の一種で、枝に潜り込んで越冬する害虫、休眠しているカイガラムシ、さび病やうどんこ病など、様々な病害虫への予防策に用いられます。
 五硫化カルシウムをはじめとした強アルカリ性の成分が、植物体の上で反応して硫黄類を生じることで、害虫への直接作用、病原菌の酵素の働きを阻害する殺菌作用を示します。


 非常に強力、かつ高濃度での花芽への散布に気を付ければ薬害も残りにくい石灰硫黄合剤ですが…やっかいな点がひとつ。
 それは、とっても香りが強い!ということ。


 名前にもある通り、硫黄が主成分として混ぜられていることから、まさに温泉周辺で感じる独特な香りが辺りを漂います。
 また香りだけでなく、人肌への悪影響もあることから、全身防護の上、散布した液が目に入らないようにゴーグルをするなどの対処が必要になります。






 高濃度でたっぷりとまくことで、枝の色も少し変わったかと思えるほどに。
 葉のついている常緑樹へは少し濃度を落として。


 暖かくなりつつある日中に、噴霧器を背負いながら、風下に行かないように注意しつつ丁寧に散布して…と、散布が終わる頃には汗だくになっていました。

 散布の際に使用していた合羽にも、いくらか液が飛散していたため、入念に洗い流して作業完了。
 うーん、香りがちゃんと取れたか自分では分からない状態ですね。


 帰宅後には、入浴剤を加えた湯船につかりリフレッシュ!
 …と行きたいところでしたが、昼間の香りが思い起こされるようで、複雑な気分のまま湯につかるのでした。


(安藤匡哉)

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