2019年2月8日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第5回 ミント

 こんにちは。学部3年の下重(しもじゅう)です。

 私の在籍している花卉園芸学研究グループでは、修士21名、学部44名の先輩方が、約1週間後に迫る論文発表会に向けて、日々練習会を行っています。
約半年間お世話になった先輩方の卒業・修了が近づき、寂しい気持ちでいっぱいですが、最上級生になる自覚と責任を持って行動していきたいと考えています。


 さて今回も、前回に引き続き「花」が香る植物ではなく、「葉」が香る植物について、お話ししたいと思います。
 第5回は、爽やかな香りを持つミントについてご紹介いたします。


 大学内のハウスの中に、花卉苗生産部が維持しているポット苗のミントがあります。



 ミント(Mentha)は、シソ科ハッカ属の植物です。ハッカ属の植物は突然変異を起こしやすく、葉の形状、色、香りなど、多様性に富んでいます。
中でも、大学で維持しているのは、スペアミントとパイナップルミントです。


スペアミント(Mentha spicata)は、黄緑色が鮮やかなミントです。

スペアミントは、菓子やタバコ、ハーブティーなどの香り付けに使われるペパーミント(Mentha piperita)と比較して、少し甘い香りのするミントです。その葉は精油(エッセンシャルオイル、植物の芳香物質を抽出したもの)にも使用されています。
学名のspicataは「穂状花序(伸長した花軸に花柄のない小花が穂状につくもの)」を意味しており、その名の通り、穂状花序を示します。



 パイナップルミントは、葉の周縁部にクリーム色の「斑()」が入ったミントです。

 パイナップルミントは、斑が不規則に入ることから、観賞性が高く、カラーリーフとして、寄せ植えにも利用されます。パイナップルやリンゴのような、フルーティーな香りがします。



 ミントの中でも、葉全体がクリーム色になってしまったパイナップルミントの突然変異個体が一際存在感を放っていました。


 ミントの清涼感のある香りを嗅いで、お世話になった先輩方の卒業・修了を、ミントのような爽やかな笑顔で心からお祝いしたいと思っています。



(学部3年:下重)
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