先週は1泊2日の日程で、宮城県本吉郡南三陸町で栽培をお願いしているトウキの掘り上げに立ち会ってきました。当地でのトウキの栽培は今年で6年目です。
栽培方法は、もちろん3月にセルトレイに播種してハウス内で育苗し、5月に畑に定植、年内に収穫する一年栽培、通称千葉大方式によるものです。通常は、一年目は苗床で苗づくり、翌年に本圃(ほんぽ)に定植して収穫する二年栽培が行われています。
一年をかけて苗を作るのであれば、セルトレイを使って育苗日数を短縮できないかというのが、そもそもの発想でした。一年で二年栽培と同等の根が収穫できれば、生産性の向上と農家さんの収益アップにつながるということで、一年栽培にこだわって栽培を行なってきました。
すでに12月上旬から収穫が始まっていました。株のボリュームも根の肥大も良さそうですね。200株ほどの掘り上げをお手伝いしてきました。
収獲されたトウキは、雨除けハウス内で‘はさがけ’され、来年の2月に湯もみ(根をお湯に浸けて洗う工程)をするまでしばらく自然乾燥をさせます。
今後は、乾燥 → 湯もみ → 乾燥等の工程を経て、生薬原料として生薬メーカーさんに納品される予定です。さらに、生薬メーカーさんで薬としての検査に合格すれば、刻み、包装等の工程を経て、来年の6月頃には生薬‘当帰’として病院や薬局で処方される予定です。まだまだ出荷までは道半ばです。気が抜けません。
(渡辺 均)
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