2019年8月9日金曜日

花の香りに酔い痴れて 第17回 チョコレートコスモス

 こんにちは。学部4年の下重(しもじゅう)です。

 長かった梅雨が明けて以降、本格的な暑さを感じる日々が続いていますね。
 中でも、ハウスでは内部の気温が40℃を越えており、体調管理にも十分配慮する必要がありそうです。


 さて、第17回の今回は、「第15回 バラ」と同様に、千葉県八千代市の京成バラ園さんで見つけたチョコレートコスモスについて、ご紹介いたします。


 チョコレートコスモス ( Cosmos atrosanguineus )は、キク科コスモス属の多年生草本植物です。

 原産地はメキシコであるとされていますが、原種の野生のチョコレートコスモスは既に絶滅していると考えられています。
 そのため、現在流通しているものは、原種のチョコレートコスモスを挿し芽や分球によって増やしたものや、原種のチョコレートコスモスにキバナコスモス(Cosmos sulphureus)を交配した交配種などになります。

 学名のうち、種小名の「atrosanguineus」は「黒い血のような」という意味であり、ラテン語のatro(黒い)sanguinis()に由来しています。
 今回観察したチョコレートコスモスの花色は、まさに黒に近い暗赤色です。



 実は、チョコレートコスモスの交配種の中には、沢山の品種があります。
 例えば、‘ノエル・ルージュ(赤色の花を持つ交配種)’や‘クッキー(葉の色が明るい交配種)’などが挙げられます。

 チョコレートコスモスの香りは、その名の通り、チョコレートに非常によく似ていることで有名です。
 しかし、交配種の中には、香りが弱いものや全く香りがしないものも多いようです。
 京成バラ園さんで、実際に香りを嗅いでみると、はっきりとチョコレートの甘い香りがしました。


 暑い8月を乗り越え、10月に入ると、高温多湿が苦手なチョコレートコスモスの流通量が増加するため、花屋で見かけることができるかもしれません。
 チョコレートコスモスを見かけた際は、そのシックな花色と甘い香りを堪能してみてくださいね。

(学部4年:下重)



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