相変わらず好天候が続きますが、時折、大きな入道雲が流れてきて、某映画を思わせるザッと降る雨の日も出てきました。
お盆休みも折り返しを過ぎ、そろそろ休み明けの仕事モードへ切り替える準備をしなければなりませんね。
さて、一時的なスコールのような雨が増えたとはいえ、梅雨が明けてからは夏真っ盛り。
植物たちも大きく広げた葉に強い陽の光を浴びて、ぐんぐん生長を続け、花を咲かせています。
こちらのトウゴマRicinus communis も、背丈を大きく超えるほどに生長して、開花時期を迎えています。
トウゴマは、北アフリカまたはインド原産の多年生草本で、日本のような温帯では冬に枯れてしまうため、一年生草本として扱われます。
別名を蓖麻(ヒマ)と呼び、ヒマシ油の原料として利用されます。
高さおよそ2~3m程度まで伸長し、まばらに分枝した先に盾形につく掌状の葉は、モミジのような姿を示します。
トウゴマは夏から初秋にかけて花を咲かせ、葉腋から総状花序を出し、花径1cmにも満たない小さな花を多数つけ、上部に先端が赤く染まる雌花を、株に淡黄色の雄花をそれぞれ咲かせます。
果実は、まだまだ膨らみはじめの状態だと少し凹凸がある程度ですが、熟すと褐色になってオナモミにも似たトゲトゲしい姿(属名Ricinus =ラテン語のダニの意)になります。
種子には多くの油が含まれ、圧搾して得た脂肪油をヒマシ油として、潤滑油、塗料などの工業用品に利用されるほか、ポマード、香水などの化粧品にも利用されます。
また、医薬用に峻下剤(強い下剤)として用いられることもあります。
ただし、油分のほかに有毒タンパク質のリシンや、アルカロイドのリシニン等が含まれるため、多量に摂取すれば中毒死の危険性もあり、圧搾加工前の種子には注意が必要です。
野山や公園などでも植えられているのが見かけられるかもしれませんが、変わった形の果実と、その中から出てくる黒い模様の種子を面白がって口にしないように、お子様には十分に注意をするようお願い致します。
(安藤匡哉)
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