2018年8月2日木曜日

酷暑の中の冬

ほんの少し涼しくなったかと思いきや、
すぐに猛暑が戻ってきてしまいましたね。
どこのTVでも取り上げられるように今年の暑さは異常。。。

園芸業界でもこの暑さで、植物が傷んでしまった、
萎れてしまった、葉が黄化してしまった、
灌水回数が増えた、ホースの水がお湯になっている、
予定より2週間早く咲いてしまった、、、などなど
様々な被害が報告されています。



ただ、今、既に騒がれるものに関しては、多くが夏や秋の品目。
基本的には暑さに強い植物たちです。
それすら暑さにへたっているのですから、
本当に怖いのは、これから生産が増える冬苗。
冬苗は寒さに強い反面、暑さや多湿にはすこぶる弱く、
発芽不良になってしまったり、病気の発生率が上がったり、
生育が遅かったり、節間が徒長してしまったりと、
毎年8~9月はハウス内の気温を下げるために頭を悩ませています。
今年は、いつもよりも更に暑さが厳しいと思うともう・・・

例年より、冬苗の販売時期が少し遅れる可能性もありますね。



つい最近播種をしたアリッサム
















ナデシコ
















キンギョソウ




















パンジー
















上の品目はどれも冬の代表的な花壇苗で、やはり暑さと多湿には弱いものです。
この小さく、かわいらしい芽を健全に育てていくために、
発芽が揃うまで定期的に葉水をかける、日中は遮光する、
大きくなって乾きやすくなったら朝たっぷり灌水し昼に葉水、夕も軽く灌水する、
風通しを良くする、扇風機や循環扇で風の流れを作る、
混みあってきた枝葉は切り戻す、コンクリートやアスファルトに直置きしない、
など気を遣っています。

もちろん苗だけでなく鉢物も。
苗生産部のシクラメンハウスは、
遮光カーテンとミスト、送風機、業務用扇風機で涼しい環境にしています。
扉や天窓、側窓もできるだけ開けっ放しです。



植物も人も、極端な暑さ寒さには、できる限りの対策を取らなくては。


怪談でハウスの気温も下がれば良いのに~(笑)
なんてアホなことを考えつつ、だくだくと汗を流す毎日です。




(池田)







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