私が何か問題を起こしたわけではありません。
「自分で蒔いた種」というと、あまり良い意味では使われませんね。「自分でやったことなんだから自分で責任を取りなさい!」 こう言われて子供の頃に怒られた記憶がある方もいらっしゃるのではないでしょうか? 私もその一人、何をやったかは忘れましたが・・・。 「自分で蒔いた種は自分で刈り取る」という英語のことわざからきているそうですね。
「蒔かぬ種は生えぬ」・・・何らかの努力をしなければ、結果は得られない。
このように種(たね)の例えには、「責任」や「努力」の意味が含まれていますが、実際の営利生産の種(たね)蒔き(播種)は、まさしく「責任」や「努力」なしではできない作業ですね。仕事でもありますし。花卉・苗生産部の播種・育苗を担当している池田技術職員は、「努力と責任感プラス根気」で、現在、大量の秋播きの花壇苗の播種と育苗に携わっています。
一方、家庭園芸でも種子から増やせばたくさんの苗を得ることができますので、ポット苗を購入するより、苗代をかなり抑えることができます。しかし、花の種子は野菜の種子に比べて小さいものが多いので、ちょっとしたコツが必要です。
ということで、先週の金曜日(24日)は、千葉県睦沢町の農業塾という講座で種(たね)蒔きを体験して頂きました。
今回播種したのはビオラ
ピエナシリーズのミックスです。輪鉢にたね蒔き専用の用土を入れ、ジョウロで十分に灌水した後、播種を行ないました。ハガキ大の厚紙を半分に折り、そこにビオラの種子が一列に並ぶように入れ、手で厚紙を軽く叩きながら、1粒ずつ種子を土の表面に落としていきます。種子を厚紙に一列に並べてから少しずつ落とすのは、土の上で種子が重ならないように、移植の際に苗が絡んで傷まないようにするためです。蒔き終わったら、バーミキュライトの細粒で薄く覆土し、霧吹きで灌水後、保湿のためビニール袋に入れました。
実習で使用したビオラ品種。1袋に30粒の種子が入っています。
厚紙を使って1粒ずつ丁寧に種子を落としていきます。厚紙の傾き加減と左手の微妙な振動がコツ。
楕円形のやや黄色味を帯びているのがビオラの種子。
均等に蒔かれていますね。
バーミキュライトの細粒で薄く覆土。
播種した日付と品種名を記したラベルを挿し、霧吹きで灌水してビニール袋に入れて湿度を保つ。
播種後からポットへの移植まで、ご家庭での管理方法を説明して講習会は終了しました。来月末にも講習会が予定されていますので、播種後の経過を聞くのが今から楽しみです。
今回の「自分で蒔いたビオラの種(たね)」が開花した時には、購入したポット苗の花を眺めるのとは、また違った喜びを感じて頂けるのではないかと思います。世話をする過程での「努力」や「責任」などの苦労が、咲いたことによって「達成感」や「自信」、「楽しさ」に変わるのではないでしょうか。
皆さんも種(たね)蒔きにチャレンジしてみませんか?
(渡辺 均)
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