晴れた日と雨の降る日の気温の上下が続き、体温調整に身体が悲鳴を上げてしまいそうですね。
1日のなかでも変化があるため、朝の服選びにはお気をつけください。
薬草園の一角、水生植物を植えた池から大きく伸びた茎の先に、これまた大きな花が咲いています。
スイレン科ハス属のハス Nelumbo nucifera です。
水面や水面から10cm程度の位置に葉が連なるものが多いですが、このハスは1m以上に立ち上り、上部の葉は直径30cmを超えるほどです。
水滴が花弁には残っていますが、撥水性をもつ葉はほとんど濡れていないようにみえます。
花の中央には花柄の肥大化した花托が鎮座し、脇からは雄ずいを、先端からは雌ずいを複数つけています。
先端の雌ずいについた水滴が膨張しているようにみえて、ゼリーのような不思議な構造物にみえますね。
ハスは薬用植物の一種ですが、その利用部位たるや、種子、種皮、果実、葉、葉柄、花蕾、根茎…など数多く、その植物体のほとんどを利用することができます。
効能としても滋養強壮のほか、解熱、利尿、止血、健胃など様々です。
薬用として余すところなく利用可能なことに加えて、観賞用としても育種により様々な品種が開発され、さらに宗教的なシンボルともなっているハス。
古くから人と歩んできた歴史・浪漫を感じる植物ですね。
(安藤匡哉)
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