昨日からシクラメンの「葉分け」作業をおこなっています。
「葉分け」「葉組み」とは、込み合った葉を揃えて鉢縁に伏せ、
塊茎付近に光を当て、葉枚数が多くなるように、
また、花茎が上がってきたときに中央に揃えやすくするように、
葉柄を株の中心から放射状にしていく作業です。
草丈が20㎝以上に生長し、葉数が多いた株から順に
「葉分け」をしていきます。
ちなみに「葉分け」と「葉組み」は同じような意味合いですが、
「葉組み」は文字通り、葉を2段・3段以上に重ねに組んでいき、
葉数50~100枚以上の葉を放射状に組み分けていく作業で、
主に8月の終わりから10月末にかけて、
贈答用のシクラメン栽培では繰り返し行われます。
塊茎付近に光を当て、葉数を増やす目的がメインです。
一方「葉分け」は、時間のかかる「葉組み」がしやすいように、
葉組み期直前に葉柄の絡みを無くしていくことがメインで、
この時期はまだ、日射も強いので塊茎付近に光を当てることはあまり考えません。
しかし、週間天気予報などで曇天が続くと予想される場合(台風など)には、
あえて塊茎付近に光を当てる事も同時に考えていきます。
注意しなければならないのは、小さい株を葉分けしてしまうと、
葉柄が長くならず、ボリュームが出ないので、
草丈が十分に高くなった株のみを葉分けしていきます。
鉢の中を覗いてみると・・・
中央に生長点「芽点(ガテン)」が見えます。
芽点はシクラメン1株の中に複数あり、
数が多いほど葉枚数が多く、花数が多くなります。
シクラメンの初期~中期の生育は、
この芽点を増やすことを念頭に栽培していきます。
葉柄の部分を見てみると、互いに交差してしまっており、
このまま大きくなると花茎が葉柄に絡まって、
中央に寄せられなくなってしまいます。
葉組みが終わるとこのようになります。
こちらは葉組み用リングです。
1か所開口部があります。
それでは、動画で見てみましょう。
トータルで3分半なので、一部省略して3つに分けました。
①
~~~中略~~~
②
~~~中略~~~
③
時間がかかる作業ですので、今週から来週にかけて、
スピードアップで進めていきます。
これから、10月末まで葉組み作業が続きます。
皆様、シクラメンの葉組み作業について、ガッテンしていただけましたでしょうか?
(長嶋)
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