2018年8月22日水曜日

この子は誰の子?


 体感として、やや過ごしやすい気温となってきましたが、同時に台風をはじめ、ゲリラ豪雨なども心配な季節になってきました。
 朝晩の冷え込みに体温調節も慌てた様子ですね。


 これまでのヨモギに関する研究において、全国各地より集めてきた様々な個体、それらの主に葉をサンプルとして生育調査をおこなった結果、地域によって様々な形態を示すことが明らかになりました。
 また利用の観点から、食用やモグサ用として、収量や葉裏の毛が多い系統も複数みつかり、これからの国産ヨモギの生産に有効な系統として利用可能であると考えられました。


それらの系統から更なる利用価値の高い系統を作出することを目的に、いくつかの系統を選抜して交配をおこない、種子を採って今年度のはじめに播種しました。



 大きく生長した株をよく見ると、隣合う同じ系統を親とするはずの個体間においても、草丈や茎の伸び方に違いがみられます。




 葉に関しても、大きさをはじめ、切れ込みの深さや枚数について個体間での違いが大きく、有用な系統同士を掛け合わせても、イメージしたようなカタチを示す株は少なく、育種の大変さを再度確認しました。


 今回得られた情報や交配個体をもとに、より目標に近い個体の作出を目指して、交配を続けていきます。

(安藤匡哉)

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